67 / 137
第三章
砦の防衛戦第二幕
しおりを挟む
森から押し寄せる魔物には一定の波があった。そのため、常に砦の城壁に張り付いておく必要はない。今はちょうどその波が途切れたときだった。
あれから数日。たび重なる援軍のお陰で、砦の防衛は随分と有利な状態になっていた。
「何か俺達目立っているよな?」
「そうね。他にも魔法使いはいるけど、私達ほどの火力と持続性はないものね。魔力回復ポーションを飲むにしても限界があるわ。飲み過ぎて体調を崩している人もチラホラいるみたい」
魔力回復ポーションを飲み過ぎると、副作用としてお腹がチャポチャポになる。当然、体には良くなかった。魔物、と言うかゴブリン達は何とか城壁のそばまでたどり着く者もいたが、すぐに砦の門から防衛隊が出撃し討ち取られていた。
「何でゴブリンばっかりなんだろうな?」
「それよ、それ。おかしいわ。単に魔境から魔物が溢れてくるだけなら、もっと違う種類の魔物がいてもおかしくないわ」
「ということは、森の奥にゴブリンの王様とかがいたりするのかな~?」
マリアが不吉なことを言った。急いで『ワールドマニュアル(門外不出)』で調べる。そこには「ゴブリンキング」の名前があった。ゴブリンクィーンとペアの場合、際限なくゴブリンを生み出すことができるらしい。
どんな原理なのかは分からないが、何それ怖い。
「ゴブリンキングとクィーンがいるのかも知れないな」
「……防衛隊長のランナルに話しておいた方が良さそうね」
リリアの提案に従って俺達はランナルが使っている部屋へとやって来た。ここまで案内してくれた兵士にお礼を言って、ドアをノックした。すぐに入るようにとの声がかかる。
「よく来てくれた。四人の評判は聞いているよ。君達が来てくれたお陰で随分と助かっているよ。それで、今日はそろって一体何の要件で?」
「それが……」
俺達の話を聞くと、ランナルの表情は険しくなった。椅子に座り、両腕を組んで考え込んでいる。
「ゴブリンキングにゴブリンクィーンが森の奥にいる……か。大いにあり得そうな話だな。それならゴブリンの襲撃に波があるのも分かる。ある程度の数をそろえて一気に襲いかかるように指示を出しているのだろう」
ゴブリンキングがゴブリンに指示を出せることにリリアは驚いたようだ。
「そんなことができるのですか? ゴブリンがそんな知能を持っているだなんて信じられません」
「確かにそうだな。だが、ゴブリンキングがいくらかゴブリンを動かすことができるという報告も、少ないが上がっているのも事実だよ」
部屋は静まり返った。もしそうならば、この砦の防衛戦はゴブリンキングを倒すまで永遠と続くことになる。そうなれば、かかる費用は莫大なものになるだろう。このままだと、物資が不足してじり貧になる可能性がある。
「討って出ねばなるまい。だがその前に、奴の居場所を特定しなければならない。危険過ぎるが、偵察隊を送るしかないか……」
「金属探知機を使いましょう」
「金属探知機?」
ランナルの目がこちらを向いた。金属探知機が何かをザックリと説明すると、すぐに理解を示してくれた。
「しかしそれでも、森の中に行くしかあるまい?」
「金属探知機に指向性を持たせれば何とかなると思います。ですがそのためにはいくらか改造を施す必要があります」
「分かった。許可しよう。ランナルの名前で好きなだけ物資を使うといい」
「ありがとうございます!」
大型のレーダーを作るためにさっそく材料を集め始めた。砦の防衛は三人に任せて、金属板を貼り合わせた二メートルほどのパラボラアンテナを作りだした。
作り上げたアンテナはすぐに西の森に面した城壁の上へと運んで行った。見慣れぬ物体に多くの人の注目を集めたが、そんなのは気にしていられない。
「ダナイ、完成したのね」
「まあな。これからどの程度の性能があるかのチェック作業だ」
金属探知機とアンテナを組み合わせた。これでアンテナが向いている方向については、かなり遠くまで感知することができるはずだ。
準備をしていると、ランナルもやって来た。
「試験を行うと聞いて見学に来たよ。これが上手く行けば、すぐに作戦を立てなくてはならないからな」
ランナルも期待してるようだ。できることなら上手く事が運んで欲しい。
「それじゃリリア、画面を見ていてくれ。俺とアベルとマリアでアンテナを左右に動かすから、反応があった方角を記録しておいてくれ」
「分かったわ」
二人と協力して森の右から左へとアンテナの向いている方角を動かし始めた。
「待って! その方角に金属の反応がいくつかあるわ。それも、動いてるみたい」
「ふむ。その方角は間違いなく森の中。大量のゴブリンが徘徊している森の中に人がいるわけはないだろうな。それならば、その反応がゴブリンキング達ということか」
ゴブリンキングには護衛としてゴブリンジェネラルと呼ばれる親衛隊がついているらしい。彼らゴブリンにとって貴重な金属製品を装備しているのは、おそらく奴らだろう。
その後も左右にアンテナを動かしてみたが、大きな反応があったのはそこだけだった。そのため、アンテナをその方角に固定して、その動きを確認する作業に入った。
「どうやらこの辺りを中心に他の者が動いているみたいだな。ということは、この辺りにゴブリンキングとクィーンがいるのだろう」
ランナルがその場所を指差した。ランナルの周りにはすでに多くの人達が集まっている。今はちょうど、ゴブリン襲来の波が収まっている頃合いだった。
ランナルはかなり考え込んでいる様子だ。ゴブリンキングを討伐しなければ、この戦いは終わらないだろう。しかし、そこまで討伐に向かうと必ずリスクが生じる。どうするべきか天秤にかけているのだろう。俺にはとても無理だ。
「ゴブリンキングはある程度ゴブリンを蓄えてから一気にこちらへ送り込んでいるのだろう。それならば、この砦への襲来を退けたときが、最もゴブリンキングの周りが手薄になっている頃合いのはずだ」
この意見に反論するものはいなかった。いくらかの手勢は残しているかも知れないが、砦の襲撃に比べたら少ないだろう。
「それでは、次のゴブリンの襲来を退けた後、速やかにこちらから討って出る。狙いはゴブリンキングの首だ」
おおお、と周囲から声が上がる。いよいよ終わりが見えて来たということもあって、士気も上がったようである。
「ようやく俺達「近接組」の出番か!」
「良かった。出番無しかと思ってたぜ」
砦の中で燻っていた「近接組」がにわかに騒ぎ出した。これまではほとんど「遠隔組」が活躍しており、見せ場はほとんどなかったのだ。その気持ちは分からなくもない。
「よし、出撃準備を整えろ。ゴブリンキングの周りにはゴブリンジェネラルもいる。油断するなよ」
おお! と声を上げると方々へと散って行った。
「私達はどうするの?」
マリアが首を傾げて聞いてきた。俺達のパーティーは遠距離から攻撃するメンバーが多い。無理に森の中に入る必要はない。
「俺は出撃するよ。まだ何の活躍もしてないからね」
アベルが「ようやく出番が来た」とばかりに興奮気味に言った。
「アベルだけを行かせるわけには行かねぇな。俺はアベルについて行くよ」
「それじゃわたし達も出撃準備をしなくちゃね!」
マリアが嬉しそうに言った。たぶん俺が言い出さなくても「自分はアベルについて行く」と言い出したことだろう。
「それじゃ俺の出番が無くなるんじゃ……」
心配そうに言ったアベルにリリアが言った。
「あくまでも私達はサポートに徹するわ。アベルは遠慮無くやりなさい」
アベルはその言葉に大きく頷いた。
あれから数日。たび重なる援軍のお陰で、砦の防衛は随分と有利な状態になっていた。
「何か俺達目立っているよな?」
「そうね。他にも魔法使いはいるけど、私達ほどの火力と持続性はないものね。魔力回復ポーションを飲むにしても限界があるわ。飲み過ぎて体調を崩している人もチラホラいるみたい」
魔力回復ポーションを飲み過ぎると、副作用としてお腹がチャポチャポになる。当然、体には良くなかった。魔物、と言うかゴブリン達は何とか城壁のそばまでたどり着く者もいたが、すぐに砦の門から防衛隊が出撃し討ち取られていた。
「何でゴブリンばっかりなんだろうな?」
「それよ、それ。おかしいわ。単に魔境から魔物が溢れてくるだけなら、もっと違う種類の魔物がいてもおかしくないわ」
「ということは、森の奥にゴブリンの王様とかがいたりするのかな~?」
マリアが不吉なことを言った。急いで『ワールドマニュアル(門外不出)』で調べる。そこには「ゴブリンキング」の名前があった。ゴブリンクィーンとペアの場合、際限なくゴブリンを生み出すことができるらしい。
どんな原理なのかは分からないが、何それ怖い。
「ゴブリンキングとクィーンがいるのかも知れないな」
「……防衛隊長のランナルに話しておいた方が良さそうね」
リリアの提案に従って俺達はランナルが使っている部屋へとやって来た。ここまで案内してくれた兵士にお礼を言って、ドアをノックした。すぐに入るようにとの声がかかる。
「よく来てくれた。四人の評判は聞いているよ。君達が来てくれたお陰で随分と助かっているよ。それで、今日はそろって一体何の要件で?」
「それが……」
俺達の話を聞くと、ランナルの表情は険しくなった。椅子に座り、両腕を組んで考え込んでいる。
「ゴブリンキングにゴブリンクィーンが森の奥にいる……か。大いにあり得そうな話だな。それならゴブリンの襲撃に波があるのも分かる。ある程度の数をそろえて一気に襲いかかるように指示を出しているのだろう」
ゴブリンキングがゴブリンに指示を出せることにリリアは驚いたようだ。
「そんなことができるのですか? ゴブリンがそんな知能を持っているだなんて信じられません」
「確かにそうだな。だが、ゴブリンキングがいくらかゴブリンを動かすことができるという報告も、少ないが上がっているのも事実だよ」
部屋は静まり返った。もしそうならば、この砦の防衛戦はゴブリンキングを倒すまで永遠と続くことになる。そうなれば、かかる費用は莫大なものになるだろう。このままだと、物資が不足してじり貧になる可能性がある。
「討って出ねばなるまい。だがその前に、奴の居場所を特定しなければならない。危険過ぎるが、偵察隊を送るしかないか……」
「金属探知機を使いましょう」
「金属探知機?」
ランナルの目がこちらを向いた。金属探知機が何かをザックリと説明すると、すぐに理解を示してくれた。
「しかしそれでも、森の中に行くしかあるまい?」
「金属探知機に指向性を持たせれば何とかなると思います。ですがそのためにはいくらか改造を施す必要があります」
「分かった。許可しよう。ランナルの名前で好きなだけ物資を使うといい」
「ありがとうございます!」
大型のレーダーを作るためにさっそく材料を集め始めた。砦の防衛は三人に任せて、金属板を貼り合わせた二メートルほどのパラボラアンテナを作りだした。
作り上げたアンテナはすぐに西の森に面した城壁の上へと運んで行った。見慣れぬ物体に多くの人の注目を集めたが、そんなのは気にしていられない。
「ダナイ、完成したのね」
「まあな。これからどの程度の性能があるかのチェック作業だ」
金属探知機とアンテナを組み合わせた。これでアンテナが向いている方向については、かなり遠くまで感知することができるはずだ。
準備をしていると、ランナルもやって来た。
「試験を行うと聞いて見学に来たよ。これが上手く行けば、すぐに作戦を立てなくてはならないからな」
ランナルも期待してるようだ。できることなら上手く事が運んで欲しい。
「それじゃリリア、画面を見ていてくれ。俺とアベルとマリアでアンテナを左右に動かすから、反応があった方角を記録しておいてくれ」
「分かったわ」
二人と協力して森の右から左へとアンテナの向いている方角を動かし始めた。
「待って! その方角に金属の反応がいくつかあるわ。それも、動いてるみたい」
「ふむ。その方角は間違いなく森の中。大量のゴブリンが徘徊している森の中に人がいるわけはないだろうな。それならば、その反応がゴブリンキング達ということか」
ゴブリンキングには護衛としてゴブリンジェネラルと呼ばれる親衛隊がついているらしい。彼らゴブリンにとって貴重な金属製品を装備しているのは、おそらく奴らだろう。
その後も左右にアンテナを動かしてみたが、大きな反応があったのはそこだけだった。そのため、アンテナをその方角に固定して、その動きを確認する作業に入った。
「どうやらこの辺りを中心に他の者が動いているみたいだな。ということは、この辺りにゴブリンキングとクィーンがいるのだろう」
ランナルがその場所を指差した。ランナルの周りにはすでに多くの人達が集まっている。今はちょうど、ゴブリン襲来の波が収まっている頃合いだった。
ランナルはかなり考え込んでいる様子だ。ゴブリンキングを討伐しなければ、この戦いは終わらないだろう。しかし、そこまで討伐に向かうと必ずリスクが生じる。どうするべきか天秤にかけているのだろう。俺にはとても無理だ。
「ゴブリンキングはある程度ゴブリンを蓄えてから一気にこちらへ送り込んでいるのだろう。それならば、この砦への襲来を退けたときが、最もゴブリンキングの周りが手薄になっている頃合いのはずだ」
この意見に反論するものはいなかった。いくらかの手勢は残しているかも知れないが、砦の襲撃に比べたら少ないだろう。
「それでは、次のゴブリンの襲来を退けた後、速やかにこちらから討って出る。狙いはゴブリンキングの首だ」
おおお、と周囲から声が上がる。いよいよ終わりが見えて来たということもあって、士気も上がったようである。
「ようやく俺達「近接組」の出番か!」
「良かった。出番無しかと思ってたぜ」
砦の中で燻っていた「近接組」がにわかに騒ぎ出した。これまではほとんど「遠隔組」が活躍しており、見せ場はほとんどなかったのだ。その気持ちは分からなくもない。
「よし、出撃準備を整えろ。ゴブリンキングの周りにはゴブリンジェネラルもいる。油断するなよ」
おお! と声を上げると方々へと散って行った。
「私達はどうするの?」
マリアが首を傾げて聞いてきた。俺達のパーティーは遠距離から攻撃するメンバーが多い。無理に森の中に入る必要はない。
「俺は出撃するよ。まだ何の活躍もしてないからね」
アベルが「ようやく出番が来た」とばかりに興奮気味に言った。
「アベルだけを行かせるわけには行かねぇな。俺はアベルについて行くよ」
「それじゃわたし達も出撃準備をしなくちゃね!」
マリアが嬉しそうに言った。たぶん俺が言い出さなくても「自分はアベルについて行く」と言い出したことだろう。
「それじゃ俺の出番が無くなるんじゃ……」
心配そうに言ったアベルにリリアが言った。
「あくまでも私達はサポートに徹するわ。アベルは遠慮無くやりなさい」
アベルはその言葉に大きく頷いた。
0
お気に入りに追加
83
あなたにおすすめの小説
燃えよドワーフ!(エンター・ザ・ドワーフ)
チャンスに賭けろ
ファンタジー
そのドワーフは熱く燃えていた。そして怒っていた。
魔王軍の侵攻で危機的状況にあるヴァルシパル王国は、
魔術で召喚した4人の異世界勇者にこの世界の危機を救ってもらおうとしていた。
ひたすら亜人が冷遇される環境下、ついに1人のドワーフが起った。
ドワーフである自分が斧を振るい、この世界の危機を救う!
これはある、怒りに燃えるドワーフの物語である。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。


お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
おっさんの異世界建国記
なつめ猫
ファンタジー
中年冒険者エイジは、10年間異世界で暮らしていたが、仲間に裏切られ怪我をしてしまい膝の故障により、パーティを追放されてしまう。さらに冒険者ギルドから任された辺境開拓も依頼内容とは違っていたのであった。現地で、何気なく保護した獣人の美少女と幼女から頼られたエイジは、村を作り発展させていく。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる