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飛び交うウワサ
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タウンハウスに到着すると、すぐに使用人たちによる王都でのウワサ話になった。何でも、俺の元婚約者のカロリーナ伯爵令嬢も王都に来ているとのことだった。確かにお互いに婚約した時期が同じくらいだったので、時期が重なるのも仕方がないのかも知れない。だが、あまり良い話ではないな。
そんな俺の表情に気がついたのか、イーリスが俺に体を寄せてきた。何だろう、もしかして対抗意識を燃やしているのかな? それはそれで大いに結構。左腕に感じるふくよかな暖かみ。たわわに実ってますね~。
「ですが、伯爵令嬢の良い話は聞きませんね。何でも高価な物を購入しては料金払いをツケにしているとか、毎回違う男の人をはべらせているとか、そんな話を良く耳にしますね」
「私もその話を聞いたことがありますよ。どうもあちこちで目撃されているみたいですわね」
「婚約者がまだ王都に来ていないことを良いことに、やりたい放題ですわね」
うちの使用人たちからの評価は散々なようである。良かった、そんなのと正式に婚約しなくて。ただの貞操を守らない不義理な女じゃないか。それらの所業がイケメン男爵令息にバレたとき、一体どうなるんだろうか。
まったくの他人事になったので、何だか俺、ワクワクしてきたぞ。
「テオ、フラれて良かったじゃない。可愛いミケちゃんとも一緒になれたし、最高ね」
「そうだな。可愛いミケとも、可愛いイーリスとも一緒になれて、最高だよ」
本心でそう言うと、ミケとイーリスは真っ赤になっていた。ミケは黒い猫なので色は分からなかったが、多分赤くなっていると思う。だって、何だが動きがモジモジしてるもん。
国王陛下は忙しい。従って、貴族の忠義を計るための婚約の報告イベントも、複数人でまとめて行われる。仕方ないよね。
そしてまとめて行われると言うことは、今王都に来ている貴族のカップルたちと顔を合わせることになると言うことだ。
「最悪だ。できればカロリーナ伯爵令嬢とは顔を合わせたくないな。軽いトラウマになってる」
「あのころのテオはブクブクのおデブちゃんだったもんね」
当時のことを思い出したのか、ミケが緑色の目を三日月型に細めた。ミケのニヤニヤ顔である。俺もそのころを思い出して涙が出そうになってきた。
「ちょっと、テオ様! 落ち着いて下さいませ。そんな昔のことを思い出す必要はありませんわ。いくら悔やんでも過去は変えられませんわ。それよりも、今を、未来を考えて下さいませ!」
そう言ってイーリスが俺の頭をギュッとその胸に抱きしめてくれた。フニャリとした、つきたてのお餅のような感触が両ほほを優しく包み込んだ。あったかいんだから。それにものすごく良い匂いがする。
「あー! ちょっとテオ! このすけこまし!」
ミケが俺の背中の上で両足をタシタシとしているがそんなの関係ない。俺は傷ついたのだ。このまま堪能させてもらうぞ、ミケ。ん? 何だ?
「い、イテテテテ! なに、なに!? 電撃!?」
突如背中に走った電気的な痛みに、思わず飛び上がってミケを見た。ミケがものすごい目でにらんでいる。ミケ、いつの間にそんな芸当ができるようになったんだ……。
「テオ、ボクとの関係は遊びだったのかい?」
え? 何の話ィイ!? 身に覚えのない話に、自分の顔が引きつっているのが分かる。
「ミケちゃん、テオ様とは一体どのような関係なのですか?」
「フフン、知りたい? 一緒に同じ布団で寝たり、お風呂に入って洗いっこしたり、匂いを嗅ぎあったりする仲だよ!」
「ふぅん?」
やだ、なに、怖い、イーリスの顔が怖い! いや、確かにミケが言っていることは間違いじゃないけどさ、その言い方は誤解を招くよね!?
その日から、しきりにイーリスが一緒にお風呂に入ろうとしてきたり、布団に潜り込もうとしてきたりしてきた。そしてそのたびにミケともみ合いになっていた。どうしてこうなった。
俺とイーリスは城の門を入ったところで立ち止まり、雄大な城を見上げていた。
「ここが国王陛下が住んでいる城か。近くまで来たのは初めてだな」
「私も初めてですわ。遠くから見る分にはキレイなお城でしたが、近くで見ると随分と威圧感がありますわね」
「さすがは王城、ってことだね」
一方のミケは特に思うところはないらしく、静かにイーリスに抱きかかえられていた。最近のミケのお気に入りスポットである。
ちなみにミケは守護精霊なので重さは無いうえに太らない。「何かずるい」とイーリスがつぶやいていたのが印象的だった。
「テオドール様、イーリス様、こちらでございます」
案内人によって俺たちは城の奥へと案内された。すれ違う人たち全員が俺たちの方を振り返る。何だろうこの感じ。もしかして、注目されてる? ミケを連れて来たのはまずかったか? でも報告はしておかないといけないだろうし……。
『みんなが二人のことを注目しているみたいだね』
クスクスと笑いながらミケが直接頭に語りかけてきた。もはや何でもありだな。イーリスが声をあげそうになったのをミケの両手がサッと防いだ。分かっててやったな、コイツ。相変わらずのイタズラ好きだな、本当に。
だがどうやら、ミケの指摘はウソでも何でもないらしく、振り返る人たちはイーリスの腕の中にいるミケではなく、俺たちを見ているようだった。
「どうも落ち着かないな。俺の自意識過剰でなければ、好意的に見られていると思うんだけど……」
「私もテオ様と同じ考えですわ。こんな風に注目されたのは初めてなので、何だかソワソワしてしまいますわ」
「俺もだよ。ジロジロと蔑むような目で見られたことは何度もあったけどね」
アハハ、ウフフ。俺たちはお互いに笑いあった。
そんな風にいつもとは違う居心地の悪さを感じながら案内された部屋は、どうやら国王陛下に謁見するまでの間、待機しておくための部屋のようである。室内にはほかにも何組かのカップルがいた。そしてだれもが俺たちを見て固まった。ここも居心地が悪いな。
そんな俺の表情に気がついたのか、イーリスが俺に体を寄せてきた。何だろう、もしかして対抗意識を燃やしているのかな? それはそれで大いに結構。左腕に感じるふくよかな暖かみ。たわわに実ってますね~。
「ですが、伯爵令嬢の良い話は聞きませんね。何でも高価な物を購入しては料金払いをツケにしているとか、毎回違う男の人をはべらせているとか、そんな話を良く耳にしますね」
「私もその話を聞いたことがありますよ。どうもあちこちで目撃されているみたいですわね」
「婚約者がまだ王都に来ていないことを良いことに、やりたい放題ですわね」
うちの使用人たちからの評価は散々なようである。良かった、そんなのと正式に婚約しなくて。ただの貞操を守らない不義理な女じゃないか。それらの所業がイケメン男爵令息にバレたとき、一体どうなるんだろうか。
まったくの他人事になったので、何だか俺、ワクワクしてきたぞ。
「テオ、フラれて良かったじゃない。可愛いミケちゃんとも一緒になれたし、最高ね」
「そうだな。可愛いミケとも、可愛いイーリスとも一緒になれて、最高だよ」
本心でそう言うと、ミケとイーリスは真っ赤になっていた。ミケは黒い猫なので色は分からなかったが、多分赤くなっていると思う。だって、何だが動きがモジモジしてるもん。
国王陛下は忙しい。従って、貴族の忠義を計るための婚約の報告イベントも、複数人でまとめて行われる。仕方ないよね。
そしてまとめて行われると言うことは、今王都に来ている貴族のカップルたちと顔を合わせることになると言うことだ。
「最悪だ。できればカロリーナ伯爵令嬢とは顔を合わせたくないな。軽いトラウマになってる」
「あのころのテオはブクブクのおデブちゃんだったもんね」
当時のことを思い出したのか、ミケが緑色の目を三日月型に細めた。ミケのニヤニヤ顔である。俺もそのころを思い出して涙が出そうになってきた。
「ちょっと、テオ様! 落ち着いて下さいませ。そんな昔のことを思い出す必要はありませんわ。いくら悔やんでも過去は変えられませんわ。それよりも、今を、未来を考えて下さいませ!」
そう言ってイーリスが俺の頭をギュッとその胸に抱きしめてくれた。フニャリとした、つきたてのお餅のような感触が両ほほを優しく包み込んだ。あったかいんだから。それにものすごく良い匂いがする。
「あー! ちょっとテオ! このすけこまし!」
ミケが俺の背中の上で両足をタシタシとしているがそんなの関係ない。俺は傷ついたのだ。このまま堪能させてもらうぞ、ミケ。ん? 何だ?
「い、イテテテテ! なに、なに!? 電撃!?」
突如背中に走った電気的な痛みに、思わず飛び上がってミケを見た。ミケがものすごい目でにらんでいる。ミケ、いつの間にそんな芸当ができるようになったんだ……。
「テオ、ボクとの関係は遊びだったのかい?」
え? 何の話ィイ!? 身に覚えのない話に、自分の顔が引きつっているのが分かる。
「ミケちゃん、テオ様とは一体どのような関係なのですか?」
「フフン、知りたい? 一緒に同じ布団で寝たり、お風呂に入って洗いっこしたり、匂いを嗅ぎあったりする仲だよ!」
「ふぅん?」
やだ、なに、怖い、イーリスの顔が怖い! いや、確かにミケが言っていることは間違いじゃないけどさ、その言い方は誤解を招くよね!?
その日から、しきりにイーリスが一緒にお風呂に入ろうとしてきたり、布団に潜り込もうとしてきたりしてきた。そしてそのたびにミケともみ合いになっていた。どうしてこうなった。
俺とイーリスは城の門を入ったところで立ち止まり、雄大な城を見上げていた。
「ここが国王陛下が住んでいる城か。近くまで来たのは初めてだな」
「私も初めてですわ。遠くから見る分にはキレイなお城でしたが、近くで見ると随分と威圧感がありますわね」
「さすがは王城、ってことだね」
一方のミケは特に思うところはないらしく、静かにイーリスに抱きかかえられていた。最近のミケのお気に入りスポットである。
ちなみにミケは守護精霊なので重さは無いうえに太らない。「何かずるい」とイーリスがつぶやいていたのが印象的だった。
「テオドール様、イーリス様、こちらでございます」
案内人によって俺たちは城の奥へと案内された。すれ違う人たち全員が俺たちの方を振り返る。何だろうこの感じ。もしかして、注目されてる? ミケを連れて来たのはまずかったか? でも報告はしておかないといけないだろうし……。
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だがどうやら、ミケの指摘はウソでも何でもないらしく、振り返る人たちはイーリスの腕の中にいるミケではなく、俺たちを見ているようだった。
「どうも落ち着かないな。俺の自意識過剰でなければ、好意的に見られていると思うんだけど……」
「私もテオ様と同じ考えですわ。こんな風に注目されたのは初めてなので、何だかソワソワしてしまいますわ」
「俺もだよ。ジロジロと蔑むような目で見られたことは何度もあったけどね」
アハハ、ウフフ。俺たちはお互いに笑いあった。
そんな風にいつもとは違う居心地の悪さを感じながら案内された部屋は、どうやら国王陛下に謁見するまでの間、待機しておくための部屋のようである。室内にはほかにも何組かのカップルがいた。そしてだれもが俺たちを見て固まった。ここも居心地が悪いな。
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