22 / 40
アジト①
しおりを挟む
ダンジョンの消滅により、キリエの森から魔物は姿を消していった。
その報告を受けた国王陛下は首を傾げていたが、俺達はそろって素知らぬ顔をしておいた。
そのかいあってか、今のところはダンジョンのことはバレていない。もしバレるとするならばモニカからだろう。あの子は何かをやらかすタイプだからね。
魔物の驚異が消えたことで、キリエの森を訪れる人は多くなった。
キリエの森には、王都で失われつつある手付かずの自然がまだまだたくさん残っている場所だ。薬の材料になる貴重な資源もたくさんあるため、それらを求めて人々が森を訪れているのだ。
もちろん、材料集めが目的ではなく、単に自然を満喫したいと思っている少し疲れた人達も訪れている。
そうなってくると、お金に目敏い商人達がこぞって森の整備を始めた。
そのため、今では森に幾つもの散策ルートが出来上がっていた。
もちろんその散策ルートは俺達も利用していた。
通行料はとられるが、良く整備されており、自然を損なわないような配慮がなされている。歩くだけで心が清らかになる感じがする素晴らしい散策ルートもあった。
だが、そのように利用されるのは森の一部だけであり、多くの場所は未だに人が来ることのない未開の地であった。
いつの頃からか、その未開の地に盗賊が住むようになっていた。
もちろん、盗賊の狙いは森の恵みを採りに来た人達であり、自警団や騎士団にも度々被害の報告が上がるようになっていた。
しかし、キリエの森は広い。定期的に掃除はするものの、全員を捕まえることはできず、だからと言って毎日掃除するわけにもいかず、いたちごっこが続いていた。
「レオンハルト殿下、最近は特に盗賊の被害が増えているみたいですね。もしかしたら、盗賊団が出来上がって、アジトを築いているかも知れません」
「盗賊団か。もしそうなら、見過ごせないね」
宰相の息子のアルフレッドが最近の情勢を俺達に報告した。
ここはお城の少し奥まったところにある中庭だ。
警備が薄いということもなく、かと言って人が多いわけでもない、みんなと集まって話すにはちょうど良い場所だった。
冒険者パーティーを組んで以降、俺達は定期的にこのように集まって、情報交換や最近の出来事を話すティータイムを作っていた。
「ピーちゃん様のお力を借りれば、すぐに盗賊達を見つけることができるのではないでしょうか?」
「そうかも知れないね。でも、ブルックリンも生命感知魔法を使えるようになったんだろう? 試してみたいんじゃないの?」
「確かにそうですが、まだまだ精度が甘くて、研鑽する毎日ですよ」
魔法に関してブルックリンは本当に余念がない。常に向上心を忘れずに毎日努力しているようだ。
それでも実践に勝る経験はないようであり、いまいち感覚がつかめていないようであった。
「私達だけで盗賊団を調査するのは無理かも知れないけど、騎士団つきなら許可をもらえるかも知れない。国王陛下に打診してみるよ」
やったぁと、モニカとギルバードとブルックリンから声が上がる。
ダンジョンを潰して以降、キリエの森に魔力溜まりはなくなり、俺達パーティーの出番もなくなっていた。
そこにようやく出番が来たのだ。喜びの声くらい上がるのは仕方がないのかも知れない。
後日、国王陛下に相談して、何とか騎士団つきで許可をとることができた。
森への盗賊団調査当日。俺達は城の裏手にある騎士団専用の馬止めに集合していた。
「なかなかの人数ですね」
「30人規模の小隊になるそうだよ。俺達は先頭集団について行き、指示を出す側にまわることにしよう」
ギルと話しているとモニカもやってきた。隣にはサラもいる。
「レオ様、私も一緒に先頭集団について行きますわ」
「モニカ、危険なんじゃない?」
フッフッフ、とモニカが笑う。まあ、サラがいる時点で危険などないのだけれどね。
「私も生命感知魔法を使えるようになりましたのよ!」
どうだとばかりに胸を張るモニカ。
最近は特に発育が良くなり、たわわに実りつつある胸が大きく揺れた。
それを見たギルは、悪いと思ったのか、慌てて目を反らした。
いい心構えだ、ギル。俺はしっかり見させてもらうけどね。
「分かりました。それではモニカも一緒に行きましょう」
俺達は先頭集団の馬車に乗り、キリエの森へと向かった。
森に着くとすぐに装備のチェックを行う。
それぞれが準備を完了したのを確認し、いつでも出撃できる体制が整った。
「皇太子殿下、どちらの方向に進みましょうか?」
騎士団を率いている兵長が尋ねてきた。
「そうだな、モニカ、ブルック、生命感知魔法の結果はどうなっている?」
それを聞いた兵長は驚いた様子だった。
生命感知魔法はまだ一般的には知られていない魔法である。噂くらいにしか聞いたことがなかったのだろう。
モニカとブルックはそれぞれが得られた情報をしばらく照らし合わせてから、答えを出した。
「レオ様、あちらの方角に多くの反応がありますわ」
モニカがその方向を指差した。その方角を地図で確認していた騎士達は一つの可能性を示唆した。
「そちらの方角には湖がありますね。ひょっとしたら、盗賊達のアジトがその近くにあるのかも知れません」
「なるほど、それじゃあ、その方角に行くとしよう。モニカとブルックは交代で生命感知魔法を使って欲しい。アジトがあるなら当然見張りや見回りがいるだろうからね。そいつらを捕まえて、話を聞くとしよう」
二人は頷いた。先頭は数名の騎士、そのすぐ後ろに俺達が続いた。
モニカとブルックに魔法に集中してもらうため、残りのメンバーは二人を完璧に守るのが仕事だ。
しばらく進んだ頃、一つの反応がモニカにあったようだ。
「あの高い木の上から反応があります。多分見張りではないかと思いますわ」
モニカが示した方向を見ると、周囲の木よりも少しだけ背の高い木が見える。
確かにあの高さの木ならば、見張りをするにはちょうどいいかも知れない。
幸いなことに、モニカの生命感知魔法の範囲は広く、さらには森の木の下を進軍しているため、上からは見にくい。まだ相手にバレていない可能性が高かった。
その証拠に、まだ相手が動く気配はないということだった。
「捕まえたいですね。何か方法はありませんか?」
俺はぐるりと周りを見渡す。ちょうどいいタイミングだったので、休憩を挟みながら対策会議を開いた。
「少人数で行くのがよろしいかと。さすがにこの人数で行くと目立ちますからね」
確かにそうだ。それじゃ、選抜メンバーを決めないといけないな。
「生命感知魔法を使えるモニカかブルックのどちらかは必要だな。それなら、俺達、冒険者パーティーで行くのが無難だね。相手も見た目で油断するかも知れないしね」
俺の意見に騎士団の兵長が難色を示した。
「危険ではないですか?」
何かあれば騎士団の責任問題に発展する。兵長が慎重になるのも当然だった。
「大丈夫、これでも優秀なメンバーぞろいなんだよ。生命感知魔法もあるし、それ以外の魔法も使えるからね。数人の盗賊くらい何ともないさ」
皇太子である俺の意見を無下に断るわけにはいかない。兵長はあくまで確認したに過ぎなかった。
それならば、と兵長は折れることになる。本当に中間職は大変だな。ちゃんと無事に帰ってくるので、そこは安心して欲しい。
その報告を受けた国王陛下は首を傾げていたが、俺達はそろって素知らぬ顔をしておいた。
そのかいあってか、今のところはダンジョンのことはバレていない。もしバレるとするならばモニカからだろう。あの子は何かをやらかすタイプだからね。
魔物の驚異が消えたことで、キリエの森を訪れる人は多くなった。
キリエの森には、王都で失われつつある手付かずの自然がまだまだたくさん残っている場所だ。薬の材料になる貴重な資源もたくさんあるため、それらを求めて人々が森を訪れているのだ。
もちろん、材料集めが目的ではなく、単に自然を満喫したいと思っている少し疲れた人達も訪れている。
そうなってくると、お金に目敏い商人達がこぞって森の整備を始めた。
そのため、今では森に幾つもの散策ルートが出来上がっていた。
もちろんその散策ルートは俺達も利用していた。
通行料はとられるが、良く整備されており、自然を損なわないような配慮がなされている。歩くだけで心が清らかになる感じがする素晴らしい散策ルートもあった。
だが、そのように利用されるのは森の一部だけであり、多くの場所は未だに人が来ることのない未開の地であった。
いつの頃からか、その未開の地に盗賊が住むようになっていた。
もちろん、盗賊の狙いは森の恵みを採りに来た人達であり、自警団や騎士団にも度々被害の報告が上がるようになっていた。
しかし、キリエの森は広い。定期的に掃除はするものの、全員を捕まえることはできず、だからと言って毎日掃除するわけにもいかず、いたちごっこが続いていた。
「レオンハルト殿下、最近は特に盗賊の被害が増えているみたいですね。もしかしたら、盗賊団が出来上がって、アジトを築いているかも知れません」
「盗賊団か。もしそうなら、見過ごせないね」
宰相の息子のアルフレッドが最近の情勢を俺達に報告した。
ここはお城の少し奥まったところにある中庭だ。
警備が薄いということもなく、かと言って人が多いわけでもない、みんなと集まって話すにはちょうど良い場所だった。
冒険者パーティーを組んで以降、俺達は定期的にこのように集まって、情報交換や最近の出来事を話すティータイムを作っていた。
「ピーちゃん様のお力を借りれば、すぐに盗賊達を見つけることができるのではないでしょうか?」
「そうかも知れないね。でも、ブルックリンも生命感知魔法を使えるようになったんだろう? 試してみたいんじゃないの?」
「確かにそうですが、まだまだ精度が甘くて、研鑽する毎日ですよ」
魔法に関してブルックリンは本当に余念がない。常に向上心を忘れずに毎日努力しているようだ。
それでも実践に勝る経験はないようであり、いまいち感覚がつかめていないようであった。
「私達だけで盗賊団を調査するのは無理かも知れないけど、騎士団つきなら許可をもらえるかも知れない。国王陛下に打診してみるよ」
やったぁと、モニカとギルバードとブルックリンから声が上がる。
ダンジョンを潰して以降、キリエの森に魔力溜まりはなくなり、俺達パーティーの出番もなくなっていた。
そこにようやく出番が来たのだ。喜びの声くらい上がるのは仕方がないのかも知れない。
後日、国王陛下に相談して、何とか騎士団つきで許可をとることができた。
森への盗賊団調査当日。俺達は城の裏手にある騎士団専用の馬止めに集合していた。
「なかなかの人数ですね」
「30人規模の小隊になるそうだよ。俺達は先頭集団について行き、指示を出す側にまわることにしよう」
ギルと話しているとモニカもやってきた。隣にはサラもいる。
「レオ様、私も一緒に先頭集団について行きますわ」
「モニカ、危険なんじゃない?」
フッフッフ、とモニカが笑う。まあ、サラがいる時点で危険などないのだけれどね。
「私も生命感知魔法を使えるようになりましたのよ!」
どうだとばかりに胸を張るモニカ。
最近は特に発育が良くなり、たわわに実りつつある胸が大きく揺れた。
それを見たギルは、悪いと思ったのか、慌てて目を反らした。
いい心構えだ、ギル。俺はしっかり見させてもらうけどね。
「分かりました。それではモニカも一緒に行きましょう」
俺達は先頭集団の馬車に乗り、キリエの森へと向かった。
森に着くとすぐに装備のチェックを行う。
それぞれが準備を完了したのを確認し、いつでも出撃できる体制が整った。
「皇太子殿下、どちらの方向に進みましょうか?」
騎士団を率いている兵長が尋ねてきた。
「そうだな、モニカ、ブルック、生命感知魔法の結果はどうなっている?」
それを聞いた兵長は驚いた様子だった。
生命感知魔法はまだ一般的には知られていない魔法である。噂くらいにしか聞いたことがなかったのだろう。
モニカとブルックはそれぞれが得られた情報をしばらく照らし合わせてから、答えを出した。
「レオ様、あちらの方角に多くの反応がありますわ」
モニカがその方向を指差した。その方角を地図で確認していた騎士達は一つの可能性を示唆した。
「そちらの方角には湖がありますね。ひょっとしたら、盗賊達のアジトがその近くにあるのかも知れません」
「なるほど、それじゃあ、その方角に行くとしよう。モニカとブルックは交代で生命感知魔法を使って欲しい。アジトがあるなら当然見張りや見回りがいるだろうからね。そいつらを捕まえて、話を聞くとしよう」
二人は頷いた。先頭は数名の騎士、そのすぐ後ろに俺達が続いた。
モニカとブルックに魔法に集中してもらうため、残りのメンバーは二人を完璧に守るのが仕事だ。
しばらく進んだ頃、一つの反応がモニカにあったようだ。
「あの高い木の上から反応があります。多分見張りではないかと思いますわ」
モニカが示した方向を見ると、周囲の木よりも少しだけ背の高い木が見える。
確かにあの高さの木ならば、見張りをするにはちょうどいいかも知れない。
幸いなことに、モニカの生命感知魔法の範囲は広く、さらには森の木の下を進軍しているため、上からは見にくい。まだ相手にバレていない可能性が高かった。
その証拠に、まだ相手が動く気配はないということだった。
「捕まえたいですね。何か方法はありませんか?」
俺はぐるりと周りを見渡す。ちょうどいいタイミングだったので、休憩を挟みながら対策会議を開いた。
「少人数で行くのがよろしいかと。さすがにこの人数で行くと目立ちますからね」
確かにそうだ。それじゃ、選抜メンバーを決めないといけないな。
「生命感知魔法を使えるモニカかブルックのどちらかは必要だな。それなら、俺達、冒険者パーティーで行くのが無難だね。相手も見た目で油断するかも知れないしね」
俺の意見に騎士団の兵長が難色を示した。
「危険ではないですか?」
何かあれば騎士団の責任問題に発展する。兵長が慎重になるのも当然だった。
「大丈夫、これでも優秀なメンバーぞろいなんだよ。生命感知魔法もあるし、それ以外の魔法も使えるからね。数人の盗賊くらい何ともないさ」
皇太子である俺の意見を無下に断るわけにはいかない。兵長はあくまで確認したに過ぎなかった。
それならば、と兵長は折れることになる。本当に中間職は大変だな。ちゃんと無事に帰ってくるので、そこは安心して欲しい。
0
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢、第四王子と結婚します!
水魔沙希
恋愛
私・フローディア・フランソワーズには前世の記憶があります。定番の乙女ゲームの悪役転生というものです。私に残された道はただ一つ。破滅フラグを立てない事!それには、手っ取り早く同じく悪役キャラになってしまう第四王子を何とかして、私の手中にして、シナリオブレイクします!
小説家になろう様にも、書き起こしております。
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れな時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
記憶を失くした代わりに攻略対象の婚約者だったことを思い出しました
冬野月子
恋愛
ある日目覚めると記憶をなくしていた伯爵令嬢のアレクシア。
家族の事も思い出せず、けれどアレクシアではない別の人物らしき記憶がうっすらと残っている。
過保護な弟と仲が悪かったはずの婚約者に大事にされながら、やがて戻った学園である少女と出会い、ここが前世で遊んでいた「乙女ゲーム」の世界だと思い出し、自分は攻略対象の婚約者でありながらゲームにはほとんど出てこないモブだと知る。
関係のないはずのゲームとの関わり、そして自身への疑問。
記憶と共に隠された真実とは———
※小説家になろうでも投稿しています。
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
その国外追放、謹んでお受けします。悪役令嬢らしく退場して見せましょう。
ユズ
恋愛
乙女ゲームの世界に転生し、悪役令嬢になってしまったメリンダ。しかもその乙女ゲーム、少し変わっていて?断罪される運命を変えようとするも失敗。卒業パーティーで冤罪を着せられ国外追放を言い渡される。それでも、やっぱり想い人の前では美しくありたい!
…確かにそうは思ったけど、こんな展開は知らないのですが!?
*小説家になろう様でも投稿しています
家庭の事情で歪んだ悪役令嬢に転生しましたが、溺愛されすぎて歪むはずがありません。
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるエルミナ・サディードは、両親や兄弟から虐げられて育ってきた。
その結果、彼女の性格は最悪なものとなり、主人公であるメリーナを虐め抜くような悪役令嬢となったのである。
そんなエルミナに生まれ変わった私は困惑していた。
なぜなら、ゲームの中で明かされた彼女の過去とは異なり、両親も兄弟も私のことを溺愛していたからである。
私は、確かに彼女と同じ姿をしていた。
しかも、人生の中で出会う人々もゲームの中と同じだ。
それなのに、私の扱いだけはまったく違う。
どうやら、私が転生したこの世界は、ゲームと少しだけずれているようだ。
当然のことながら、そんな環境で歪むはずはなく、私はただの公爵令嬢として育つのだった。
【完結】名ばかりの妻を押しつけられた公女は、人生のやり直しを求めます。2度目は絶対に飼殺し妃ルートの回避に全力をつくします。
yukiwa (旧PN 雪花)
恋愛
*タイトル変更しました。(旧題 黄金竜の花嫁~飼殺し妃は遡る~)
パウラ・ヘルムダールは、竜の血を継ぐ名門大公家の跡継ぎ公女。
この世を支配する黄金竜オーディに望まれて側室にされるが、その実態は正室の仕事を丸投げされてこなすだけの、名のみの妻だった。
しかもその名のみの妻、側室なのに選抜試験などと御大層なものがあって。生真面目パウラは手を抜くことを知らず、ついつい頑張ってなりたくもなかった側室に見事当選。
もう一人の側室候補エリーヌは、イケメン試験官と恋をしてさっさと選抜試験から引き揚げていた。
「やられた!」と後悔しても、後の祭り。仕方ないからパウラは丸投げされた仕事をこなし、こなして一生を終える。そしてご褒美にやり直しの転生を願った。
「二度と絶対、飼殺しの妃はごめんです」
そうして始まった2度目の人生、なんだか周りが騒がしい。
竜の血を継ぐ4人の青年(後に試験官になる)たちは、なぜだかみんなパウラに甘い。
後半、シリアス風味のハピエン。
3章からルート分岐します。
小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
表紙画像はwaifulabsで作成していただきました。
https://waifulabs.com/
【完結済】悪役になりきれなかったので、そろそろ引退したいと思います。
木嶋うめ香
恋愛
私、突然思い出しました。
前世は日本という国に住む高校生だったのです。
現在の私、乙女ゲームの世界に転生し、お先真っ暗な人生しかないなんて。
いっそ、悪役として散ってみましょうか?
悲劇のヒロイン気分な主人公を目指して書いております。
以前他サイトに掲載していたものに加筆しました。
サクッと読んでいただける内容です。
マリア→マリアーナに変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる