2 / 40
告白②
しおりを挟む
「さて、どうやって口を割らせようかな」
思わず独り言を呟いてしまった。
考えれば考えるほど、モニカ嬢の事が気になって来る。自分の中にまだこんな子供みたいな感情が残っていたのは、正直なところ驚きだった。
精神が年齢に引きずられているのだろうか?
まあ、それはさておき、モニカ嬢だ。婚約者として、これ以上、あんな辛そうな顔をさせるわけにはいかない。皇太子としての力をフルに使って、問題を解決せねばならないな。
そのためにはまず、モニカ嬢との関係をより親密にしなければならない。それも、心も体も一つになるくらいに。
そうすれば、隠しているゲームの事についても話してくれるはずだ。
ゲームのイベントの内容さえ知ってしまえば、後は何とでもなるはずだ。
その力を俺は持っている。
思案した後、俺はペンを走らせた。
モニカ嬢をお茶会と称して城に呼ぶ算段である。
「ようこそ、モニカ嬢。来てくれてありがとう」
俺はそう言って、モニカ嬢をエスコートすべく手を差し出した。そこにモニカ嬢の柔らかい手がそっと添えられる。
癒やし!
俺は努めて平静を装って、笑顔を向けた。にやけ顔になっていなかったか心配だ。
モニカ嬢が俺の顔を見た途端うつむいてしまったため、その表情を見ることができないのがネックだが、まだ試合は始まったばかりだ。焦るような時間ではない。じっくりいこうではないか。
「きれいでしょう? この庭園は私のお母様が自ら手入れをされている特別な庭なのですよ。そして、入ることができるのはごくわずかな特別な人達だけ。だから、人目を気にする必要はどこにもありませんよ」
モニカ嬢をエスコートしながら、この場所について軽く説明した。ここに人が来ない事を知ってもらえれば、色々と話しにくい事も話してくれるかも知れない。
隣に立つモニカ嬢の顔を見ると、何だか引きつっているようにも見えるが、そんなに緊張する場所でない事をしっかりと教えておかないといけないな。
庭園にはバラを中心として、色とりどりの花が咲いている。青々とした緑の葉が日の光を気持ち良さそうに受けて、涼やかな風が頬を撫でていった。
俺達は、庭園の中にある小さな噴水のそばまで行くと、そこに用意されていたテーブルへと足を運んだ。
テーブルには既にお菓子が用意されており、席につくとすぐに使用人がお茶を入れてくれた。高級茶葉を使った香りの良い紅茶が、白地に細かな黄金の装飾を幾重にも施されたカップに注がれていく。
「今日の天気が良くて、本当に良かった」
まずは、当たり障りのなさに定評のある天気の話から入った。
今日のミッションはお互いに愛称呼びになる事である。
本来なら命令すればいいだけの話ではあるのだが、できれば彼女自ら言ってもらえるようになりたい。
「本日はお招きいただき、ありがとうございます」
「とんでもありません。忙しいところを呼び出してしまったのではないかと、心配していたところですよ」
「忙しいだなんて、そんな事ありませんわ。殿下のお呼びであれば、いつでも参上致しますわ」
う~ん、喋りも表情も硬いな。何とかリラックスさせなければ。何か話題を、できれば共通の話題を……。
「モニカ嬢は何か趣味をお持ちですか? 私は今、乗馬をするのが楽しくて、良く近くの森に良く出掛けているのですよ」
趣味の乗馬はストレス発散に丁度良かった。馬を走らせ、流れる景色を見ていると、自分が風になったようで、悩んでいた事がちっぽけな事に感じるのだ。
「馬に乗って風を感じるは、心地良さそうですわね。私も少し練習をした事があるのですが、まだ上手く乗る事ができませんわ。まだしばらくは練習が必要ですわね」
「それではモニカ嬢、今度一緒に乗馬の練習をしませんか?」
「そ、それはいいお考えですわね。ぜひご一緒させていただきますわ。私の趣味は、ええと……」
言いよどむモニカ嬢。ご令嬢が言いにくい趣味と言えば料理かな? 料理は雇った料理人がするものであり、料理を自ら作る貴族は、まずいない。
俺も調理場を使わせてもらおうとした事があったが、全力で止められた。怪我でもしたらどうするのかと。
「何かな?」
俺はニッコリと微笑んだ。ちょっと意地悪かも知れないが、モニカ嬢の事をもっと良く知る必要がある。秘密の共有はお互いを強く結びつけるはずだ。
「その、料理を少し……」
キタコレ! 狙うはモニカ嬢の手料理、もしくは手作りお菓子だ。
「それは素晴らしい趣味ですね。どんな料理が得意なのですか?」
食いついた俺に戸惑いの表情を見せるモニカ嬢。まさか王子が興味を示すとは思わなかったのだろう。だが残念、俺はどこにでもいる普通の王子じゃないんでね。
「あの、その、クッキーやマフィン、シュークリームなどのお菓子がとく……」
「シュークリーム!?」
「ひゃい!」
おっと、いかん。シュークリームに驚き過ぎてしまった。
それもそのはず。シュークリームはまだこの世界に、お菓子として存在していなかったからだ。
まさかそんなものを再現していたとは……食べたい。モニカ嬢の手作りシュークリーム。
「す、すいません。初めて聞く名前の食べ物だったものですから。珍しい食べ物なのでしょう? ぜひ食べてみたいのですが……そのシュークリームというお菓子を」
ちょっと強引過ぎたような気もするが、どうだ? 目の前のモニカ嬢を見ると、口を両手で押さえ、目を見開いてこちらを見ていた。
え? 何その反応、どっちなの?
「ももももちろんですわ。殿下が食べたいと仰るのなら、次のお茶の時にシュークリームを作って持って来て差し上げてもいいんですからね!」
モニカ嬢は混乱しているのか、ツンデレ令嬢のような口振りになっている。
だがこれで、次回のお茶会とシュークリームの約束を取りつけることができたわけだ。十分な成果と言えるだろう。
だが、もうひと押し。
「モニカ嬢、私の事はレオンハルトと、いや、レオと呼んでくれませんか? それから、もしモニカ嬢が良ければ、「モニカ」と呼ばせてもらいたいのですが、ダメでしょうか?」
俺は渾身のイケメン(多分)スマイルを放った。
鏡の前で練習した事はあったが、ご令嬢相手にするのはこれが初めてだ。俺が本当にゲームのイケメン攻略対象なら、効果は抜群のはずだ。
モニカ嬢の顔がまるで熟れたリンゴのように赤く染まる。惚けているのが俺の目からも分かった。とどめとばかりに、その目をじっと見つめた。
ほとばしるイケメンの色気に当てられてフラフラになったモニカ嬢は「もちろん、構いませんわ」とかぼそい声で了承した。
「ありがとう、モニカ。次に会う日を楽しみにしていますよ」
良くやった、俺。シナリオ通り!
おっと、思わずニヤリとしてしまった。モニカ嬢に見られてないよね?
****
「モニカお嬢様、大丈夫ですか?」
心配そうに使用人が聞いて来たが、声を出す事はおろか、顔を上げる事もできなかった。
何あれ、何あれ。まさかレオンハルト殿下にあんな顔を向けられるだなんて!
思い出しただけで、さらに顔が熱を帯びていくのが分かった。
私はただの令嬢避けの防波堤ではなかったのか? まさかあんな息が止まりそうな笑顔を向けられるだなんて、思ってもみなかった。
それだけではない。両親や使用人達が難色を示した料理の趣味にも関心を持ってくれた。
それに、私が作ったシュークリームを食べたいと言ってくれた。
こんな、こんなことがあるだなんて。
これはきっと夢だと思って自分の頬をつねってみたが、しっかりとした痛みを感じた。まさか、痛みまで感じる夢があるだなんて……。
「モニカお嬢様、しっかりして下さい。馬車はもうすぐ屋敷に到着しますから、それまではどうかお気を確かに!」
使用人の焦る声に、私はようやく現実世界に戻ってきた。
多分これは夢じゃない。現実だ。さっきの出来事も現実だ。
レオンハルト殿下があんなにも「悪役令嬢」である私に対してお優しい方だなんて、なんという事だろう。このままでは勘違いしてしまいそうだ。
でも、私に向けられたあの表情は、本当に勘違いなのだろうか? どう考えても、私の事を「愛しい人」として見ているような気が……。
ダメよ、そんな考え。期待を抱いてしまってはダメよ。
しっかりするのよモニカ。
ああ、でも、最後に優しく笑ったレオンハルト殿下が忘れられないわ。私が悪役令嬢でなければ本当に良かったのに……。
思わず独り言を呟いてしまった。
考えれば考えるほど、モニカ嬢の事が気になって来る。自分の中にまだこんな子供みたいな感情が残っていたのは、正直なところ驚きだった。
精神が年齢に引きずられているのだろうか?
まあ、それはさておき、モニカ嬢だ。婚約者として、これ以上、あんな辛そうな顔をさせるわけにはいかない。皇太子としての力をフルに使って、問題を解決せねばならないな。
そのためにはまず、モニカ嬢との関係をより親密にしなければならない。それも、心も体も一つになるくらいに。
そうすれば、隠しているゲームの事についても話してくれるはずだ。
ゲームのイベントの内容さえ知ってしまえば、後は何とでもなるはずだ。
その力を俺は持っている。
思案した後、俺はペンを走らせた。
モニカ嬢をお茶会と称して城に呼ぶ算段である。
「ようこそ、モニカ嬢。来てくれてありがとう」
俺はそう言って、モニカ嬢をエスコートすべく手を差し出した。そこにモニカ嬢の柔らかい手がそっと添えられる。
癒やし!
俺は努めて平静を装って、笑顔を向けた。にやけ顔になっていなかったか心配だ。
モニカ嬢が俺の顔を見た途端うつむいてしまったため、その表情を見ることができないのがネックだが、まだ試合は始まったばかりだ。焦るような時間ではない。じっくりいこうではないか。
「きれいでしょう? この庭園は私のお母様が自ら手入れをされている特別な庭なのですよ。そして、入ることができるのはごくわずかな特別な人達だけ。だから、人目を気にする必要はどこにもありませんよ」
モニカ嬢をエスコートしながら、この場所について軽く説明した。ここに人が来ない事を知ってもらえれば、色々と話しにくい事も話してくれるかも知れない。
隣に立つモニカ嬢の顔を見ると、何だか引きつっているようにも見えるが、そんなに緊張する場所でない事をしっかりと教えておかないといけないな。
庭園にはバラを中心として、色とりどりの花が咲いている。青々とした緑の葉が日の光を気持ち良さそうに受けて、涼やかな風が頬を撫でていった。
俺達は、庭園の中にある小さな噴水のそばまで行くと、そこに用意されていたテーブルへと足を運んだ。
テーブルには既にお菓子が用意されており、席につくとすぐに使用人がお茶を入れてくれた。高級茶葉を使った香りの良い紅茶が、白地に細かな黄金の装飾を幾重にも施されたカップに注がれていく。
「今日の天気が良くて、本当に良かった」
まずは、当たり障りのなさに定評のある天気の話から入った。
今日のミッションはお互いに愛称呼びになる事である。
本来なら命令すればいいだけの話ではあるのだが、できれば彼女自ら言ってもらえるようになりたい。
「本日はお招きいただき、ありがとうございます」
「とんでもありません。忙しいところを呼び出してしまったのではないかと、心配していたところですよ」
「忙しいだなんて、そんな事ありませんわ。殿下のお呼びであれば、いつでも参上致しますわ」
う~ん、喋りも表情も硬いな。何とかリラックスさせなければ。何か話題を、できれば共通の話題を……。
「モニカ嬢は何か趣味をお持ちですか? 私は今、乗馬をするのが楽しくて、良く近くの森に良く出掛けているのですよ」
趣味の乗馬はストレス発散に丁度良かった。馬を走らせ、流れる景色を見ていると、自分が風になったようで、悩んでいた事がちっぽけな事に感じるのだ。
「馬に乗って風を感じるは、心地良さそうですわね。私も少し練習をした事があるのですが、まだ上手く乗る事ができませんわ。まだしばらくは練習が必要ですわね」
「それではモニカ嬢、今度一緒に乗馬の練習をしませんか?」
「そ、それはいいお考えですわね。ぜひご一緒させていただきますわ。私の趣味は、ええと……」
言いよどむモニカ嬢。ご令嬢が言いにくい趣味と言えば料理かな? 料理は雇った料理人がするものであり、料理を自ら作る貴族は、まずいない。
俺も調理場を使わせてもらおうとした事があったが、全力で止められた。怪我でもしたらどうするのかと。
「何かな?」
俺はニッコリと微笑んだ。ちょっと意地悪かも知れないが、モニカ嬢の事をもっと良く知る必要がある。秘密の共有はお互いを強く結びつけるはずだ。
「その、料理を少し……」
キタコレ! 狙うはモニカ嬢の手料理、もしくは手作りお菓子だ。
「それは素晴らしい趣味ですね。どんな料理が得意なのですか?」
食いついた俺に戸惑いの表情を見せるモニカ嬢。まさか王子が興味を示すとは思わなかったのだろう。だが残念、俺はどこにでもいる普通の王子じゃないんでね。
「あの、その、クッキーやマフィン、シュークリームなどのお菓子がとく……」
「シュークリーム!?」
「ひゃい!」
おっと、いかん。シュークリームに驚き過ぎてしまった。
それもそのはず。シュークリームはまだこの世界に、お菓子として存在していなかったからだ。
まさかそんなものを再現していたとは……食べたい。モニカ嬢の手作りシュークリーム。
「す、すいません。初めて聞く名前の食べ物だったものですから。珍しい食べ物なのでしょう? ぜひ食べてみたいのですが……そのシュークリームというお菓子を」
ちょっと強引過ぎたような気もするが、どうだ? 目の前のモニカ嬢を見ると、口を両手で押さえ、目を見開いてこちらを見ていた。
え? 何その反応、どっちなの?
「ももももちろんですわ。殿下が食べたいと仰るのなら、次のお茶の時にシュークリームを作って持って来て差し上げてもいいんですからね!」
モニカ嬢は混乱しているのか、ツンデレ令嬢のような口振りになっている。
だがこれで、次回のお茶会とシュークリームの約束を取りつけることができたわけだ。十分な成果と言えるだろう。
だが、もうひと押し。
「モニカ嬢、私の事はレオンハルトと、いや、レオと呼んでくれませんか? それから、もしモニカ嬢が良ければ、「モニカ」と呼ばせてもらいたいのですが、ダメでしょうか?」
俺は渾身のイケメン(多分)スマイルを放った。
鏡の前で練習した事はあったが、ご令嬢相手にするのはこれが初めてだ。俺が本当にゲームのイケメン攻略対象なら、効果は抜群のはずだ。
モニカ嬢の顔がまるで熟れたリンゴのように赤く染まる。惚けているのが俺の目からも分かった。とどめとばかりに、その目をじっと見つめた。
ほとばしるイケメンの色気に当てられてフラフラになったモニカ嬢は「もちろん、構いませんわ」とかぼそい声で了承した。
「ありがとう、モニカ。次に会う日を楽しみにしていますよ」
良くやった、俺。シナリオ通り!
おっと、思わずニヤリとしてしまった。モニカ嬢に見られてないよね?
****
「モニカお嬢様、大丈夫ですか?」
心配そうに使用人が聞いて来たが、声を出す事はおろか、顔を上げる事もできなかった。
何あれ、何あれ。まさかレオンハルト殿下にあんな顔を向けられるだなんて!
思い出しただけで、さらに顔が熱を帯びていくのが分かった。
私はただの令嬢避けの防波堤ではなかったのか? まさかあんな息が止まりそうな笑顔を向けられるだなんて、思ってもみなかった。
それだけではない。両親や使用人達が難色を示した料理の趣味にも関心を持ってくれた。
それに、私が作ったシュークリームを食べたいと言ってくれた。
こんな、こんなことがあるだなんて。
これはきっと夢だと思って自分の頬をつねってみたが、しっかりとした痛みを感じた。まさか、痛みまで感じる夢があるだなんて……。
「モニカお嬢様、しっかりして下さい。馬車はもうすぐ屋敷に到着しますから、それまではどうかお気を確かに!」
使用人の焦る声に、私はようやく現実世界に戻ってきた。
多分これは夢じゃない。現実だ。さっきの出来事も現実だ。
レオンハルト殿下があんなにも「悪役令嬢」である私に対してお優しい方だなんて、なんという事だろう。このままでは勘違いしてしまいそうだ。
でも、私に向けられたあの表情は、本当に勘違いなのだろうか? どう考えても、私の事を「愛しい人」として見ているような気が……。
ダメよ、そんな考え。期待を抱いてしまってはダメよ。
しっかりするのよモニカ。
ああ、でも、最後に優しく笑ったレオンハルト殿下が忘れられないわ。私が悪役令嬢でなければ本当に良かったのに……。
0
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。

婚約破棄ですか。ゲームみたいに上手くはいきませんよ?
ゆるり
恋愛
公爵令嬢スカーレットは婚約者を紹介された時に前世を思い出した。そして、この世界が前世での乙女ゲームの世界に似ていることに気付く。シナリオなんて気にせず生きていくことを決めたが、学園にヒロイン気取りの少女が入学してきたことで、スカーレットの運命が変わっていく。全6話予定
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる