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第二章
食堂にて
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虹をかけることに成功し、無事に拘束から解放された時には、もう昼休みが始まっている時間だった。そのため、私は教室には戻らずそのまま食堂に来ていた。正直、今はひとりになりたかったが、健康的な体を目指している身としては、一食でも抜くわけにはいかない。食堂に向かっている途中で私を追いかけてきてくれたティアと一緒に、お昼を食べることにした。
「ルナ、すごかったわ!本当にすごかった!とにかくすごかった!」
ティアはずっとこんな感じで、興奮したように私を褒めてくれる。うん、ありがとう。でもその反応、アイドルを前にして語彙力下がった私みたいで既視感がすごい。
「上手くいってよかったよ。正直、上手くいくかどうかは賭けみたいなものだったから。」
「え!?そうなの!?すごく余裕そうに見えたわ。」
「だって、不安そうな顔見せたらなんか悔しいじゃない。それに、この方法がダメなら別の方法でなんとかしようと思ってたし。」
主に、シーくんの力を借りて。
「お話中すみません。こちら、座ってもよろしいですか?」
「あ、はい。どうぞ……って、え?」
ちょっと待て。いや、座るのは全然いいんだけどさ、こんな公衆の面前で堂々と私に話しかけていいの?
「おっ、王太子殿下!」
目の前に座っていたティアが、慌てて立ち上がり跪く。それを見て、ああ、そういえば跪かなきゃいけないのか、と私も遅れて跪く。
え、私と知り合いだってバレたらまずいんじゃないの?こんな堂々と話しかけていいの?今、結構食堂混んでるよ?
「どうぞ、お座りください。お邪魔するのはこちらですから。」
「いえっ!お邪魔だなんてとっ、とんでもないです!すみません!失礼します!」
「……失礼します。」
ティアは、めちゃくちゃ緊張しているのか手が震えている。そして、シーくんの隣にいるルイス様は眉間に皺を寄せながら胃を押さえている。大丈夫?そのうち胃に穴開くんじゃない?というか、ルイス様の反応を見る限り、やっぱり話しかけるのは、まずいんじゃ……
「急に話しかけてしまい、申し訳ありません。ルナ・ハリス。あなたが使った魔法について、とても興味があるのです。お話、聞かせていただいてもよろしいてすか?」
「……はい。」
いや、昨日みたいに不法侵入してきていいから人目のないところで話しかけてくれ!そう言いたいけど、公衆の面前で王太子殿下にそんなことを言うわけにはいかない。大人しく頷くと、シーくんは向かいに座りながら震えているティアに話しかけた。
「あなたは、ティア・ネットですね?ネット男爵家の。」
「はっ、はい!!あの、うちのような田舎の男爵家を、ごっ、ご存知なんですか?!」
「もちろんです。ネット男爵家が安価で薬を街の商人に売ってくれるおかげで、最近は平民でも薬を手に入れることができるようになったと聞いています。平民への薬の流通は、今後の課題でもありました。ありがとうございます。今度、ぜひお話を聞かせてください。」
「……はっ、はい!!ありがとう、ございます……っ!まさか、王太子殿下から、そんなふうに言っていただける日が来るなんて……っ、」
へぇ、そうなんだ!貴族はみんな平民への風当たりが強いと思ってたけど、そんな貴族も存在するんだ。だから、私にも話しかけてくれたのかな……?というか、ティアめっちゃ泣いてる。シーくんが泣かせた……と言いたいところだけど、これは感動の涙だ。感動の涙はいいと思う。私も初めて好きになったアイドルが1万人以上が集まる会場でのライブを成功させた時は……
「さて。お話聞かせていただけますか?」
「あっ、はい。」
前世の最推しグループに想いを馳せていると、シーくんに話しかけられて思考が中断した。……というか、周りの目もルイス様の胃の状態も怖い。どうか、穏便に終わりますように……無理な気しかしないけど。
「あなたは、月属性ですよね?」
「はい。」
いつもはそれなりに賑やかな食堂なのに、今は私とシーくんの声しか聞こえない。あ、時々ティアが鼻を啜る音が聞こえる。ルイス様がハンカチを差し出した……さすが。そういえばこの世界にはティッシュというものがなかった。環境には優しいけど、お鼻には優しくない。ティッシュ以外で鼻かむと、鼻の下赤くなるんだよね……。
「しかし、あなたは魔法を使った。」
「はい。」
「属性が使える状況以外で魔法を使った者を、王族以外で初めて見ました。」
「はい。」
……やばい。人目がある中で王太子モードのシーくんと話すのなれてなくて、何で言っていいのか分からない……はい、しか言えない。
「それに、あなたが使った魔法もとても興味深かったです。」
「あ、ありがとうございます……。」
やっと、はい以外の答えが言えた……!ていうか、この会話ここでする必要ある?!寮の部屋でいいよね!?
「今まで、神の階段は時折り空に現れる奇跡とされていました。しかし、あなたはそれを出現させた。魔法は、知識と想像力がなければ発動することはできません。あなたは、神の階段が出現する理由……いえ、仕組みをご存知なのですね?」
「はい、知っています。」
その答えに、食堂がざわつく。向かいに座っているティアとルイス様も、目を見開いてこっちを見ている。
「なるほど……。では、月属性にも関わらず魔法が使えたのも同じ理由ですか?」
「同じ、とおっしゃいますと…?」
「あなたは、なぜ太陽と月が共存し得ないのか、その仕組みをご存知なのではありませんか?」
……本当に、この子は頭がいい。地頭がいいだけじゃない。ちゃんと、人の話を聞き、考えるということができる人だ。しかも、この短時間でそこまで考えられるなんて、本当にすごい。
「はい、知っています。」
素直にそう答えると、食堂は水を打ったように静まり返った。
「なぜ太陽と月が共存し得ないのか。それは、長年高名な学者たちが研究し、答えを出すことができなかったものなのです。神の階段の仕組みは、神の奇跡だからと、理論を研究する者さえいませんでした。」
やっぱり、この国の人たちは考えるとか、疑問に思うとか……なんていうか、好奇心?みたいなのが足りない気がする。神という存在が、全ての思考を停止させている。でも、太陽と月については研究してる人いたんだ。ちょっと意外だった。
「あなたの魔法は素晴らしいものです。あなたを政策の一環としてこの学園に迎え入れたのは偶然でしたが、あなたを選んで本当によかった。ぜひ今後も、この学園で勉学に励んでください。」
そう言って綺麗な笑顔を浮かべるシーくんを見て、どうしてこんな公衆の面前で話しかけてきた理由が分かった。
シーくんは、これを言いたかったんだ。王太子殿下自らが、今後も学園にいて欲しいと言った相手に対して、学園に居られなくなるような酷い扱いはできないだろう。……なるほど、さすがシーくん。
「ありがとうございます、王太子殿下。王太子殿下から頂いた貴重な学びの機会を無駄にしないよう、励んでいきたいと思います。」
そう言って頭を下げたところで、チャイムがなった。シーくんは軽く頭を上げると立ち上がった。ルイス様もそれに続く。私とティアの間にあった張り詰めた空気がようやく緩んだ時、シーくんは何かを思い出したように振り返った。
「あとひとつ、教えてください。基本の魔法を発動するだけで拘束は解けたはずなのに、どうしてわざわざ神の階段を出現させたのですか?」
……なんだ、そんなこと?
そんなの決まってるじゃない。
「たくさんの人が見に来てくれたんですから、期待以上のものをお見せしなければ、失礼でしょう?」
「……なるほど、ありがとうございます。」
そう言って、今度こそシーくんたちは居なくなった。はぁ……相手はシーくんなのに、人目があるだけでこんなに会話が疲れるとは……って、あ!
「ティア!私たちも戻らないと、午後の授業に遅れちゃう!行こう?」
「……えっ!あっ!そうね、行きましょう!」
王太子と話した緊張から解放されたのか、呆然としたまま動かないティアの肩を叩き、私たちも慌てて食堂を後にした。
ちなみに、この日の午後の授業は、遅刻者が続出したらしい。
「ルナ、すごかったわ!本当にすごかった!とにかくすごかった!」
ティアはずっとこんな感じで、興奮したように私を褒めてくれる。うん、ありがとう。でもその反応、アイドルを前にして語彙力下がった私みたいで既視感がすごい。
「上手くいってよかったよ。正直、上手くいくかどうかは賭けみたいなものだったから。」
「え!?そうなの!?すごく余裕そうに見えたわ。」
「だって、不安そうな顔見せたらなんか悔しいじゃない。それに、この方法がダメなら別の方法でなんとかしようと思ってたし。」
主に、シーくんの力を借りて。
「お話中すみません。こちら、座ってもよろしいですか?」
「あ、はい。どうぞ……って、え?」
ちょっと待て。いや、座るのは全然いいんだけどさ、こんな公衆の面前で堂々と私に話しかけていいの?
「おっ、王太子殿下!」
目の前に座っていたティアが、慌てて立ち上がり跪く。それを見て、ああ、そういえば跪かなきゃいけないのか、と私も遅れて跪く。
え、私と知り合いだってバレたらまずいんじゃないの?こんな堂々と話しかけていいの?今、結構食堂混んでるよ?
「どうぞ、お座りください。お邪魔するのはこちらですから。」
「いえっ!お邪魔だなんてとっ、とんでもないです!すみません!失礼します!」
「……失礼します。」
ティアは、めちゃくちゃ緊張しているのか手が震えている。そして、シーくんの隣にいるルイス様は眉間に皺を寄せながら胃を押さえている。大丈夫?そのうち胃に穴開くんじゃない?というか、ルイス様の反応を見る限り、やっぱり話しかけるのは、まずいんじゃ……
「急に話しかけてしまい、申し訳ありません。ルナ・ハリス。あなたが使った魔法について、とても興味があるのです。お話、聞かせていただいてもよろしいてすか?」
「……はい。」
いや、昨日みたいに不法侵入してきていいから人目のないところで話しかけてくれ!そう言いたいけど、公衆の面前で王太子殿下にそんなことを言うわけにはいかない。大人しく頷くと、シーくんは向かいに座りながら震えているティアに話しかけた。
「あなたは、ティア・ネットですね?ネット男爵家の。」
「はっ、はい!!あの、うちのような田舎の男爵家を、ごっ、ご存知なんですか?!」
「もちろんです。ネット男爵家が安価で薬を街の商人に売ってくれるおかげで、最近は平民でも薬を手に入れることができるようになったと聞いています。平民への薬の流通は、今後の課題でもありました。ありがとうございます。今度、ぜひお話を聞かせてください。」
「……はっ、はい!!ありがとう、ございます……っ!まさか、王太子殿下から、そんなふうに言っていただける日が来るなんて……っ、」
へぇ、そうなんだ!貴族はみんな平民への風当たりが強いと思ってたけど、そんな貴族も存在するんだ。だから、私にも話しかけてくれたのかな……?というか、ティアめっちゃ泣いてる。シーくんが泣かせた……と言いたいところだけど、これは感動の涙だ。感動の涙はいいと思う。私も初めて好きになったアイドルが1万人以上が集まる会場でのライブを成功させた時は……
「さて。お話聞かせていただけますか?」
「あっ、はい。」
前世の最推しグループに想いを馳せていると、シーくんに話しかけられて思考が中断した。……というか、周りの目もルイス様の胃の状態も怖い。どうか、穏便に終わりますように……無理な気しかしないけど。
「あなたは、月属性ですよね?」
「はい。」
いつもはそれなりに賑やかな食堂なのに、今は私とシーくんの声しか聞こえない。あ、時々ティアが鼻を啜る音が聞こえる。ルイス様がハンカチを差し出した……さすが。そういえばこの世界にはティッシュというものがなかった。環境には優しいけど、お鼻には優しくない。ティッシュ以外で鼻かむと、鼻の下赤くなるんだよね……。
「しかし、あなたは魔法を使った。」
「はい。」
「属性が使える状況以外で魔法を使った者を、王族以外で初めて見ました。」
「はい。」
……やばい。人目がある中で王太子モードのシーくんと話すのなれてなくて、何で言っていいのか分からない……はい、しか言えない。
「それに、あなたが使った魔法もとても興味深かったです。」
「あ、ありがとうございます……。」
やっと、はい以外の答えが言えた……!ていうか、この会話ここでする必要ある?!寮の部屋でいいよね!?
「今まで、神の階段は時折り空に現れる奇跡とされていました。しかし、あなたはそれを出現させた。魔法は、知識と想像力がなければ発動することはできません。あなたは、神の階段が出現する理由……いえ、仕組みをご存知なのですね?」
「はい、知っています。」
その答えに、食堂がざわつく。向かいに座っているティアとルイス様も、目を見開いてこっちを見ている。
「なるほど……。では、月属性にも関わらず魔法が使えたのも同じ理由ですか?」
「同じ、とおっしゃいますと…?」
「あなたは、なぜ太陽と月が共存し得ないのか、その仕組みをご存知なのではありませんか?」
……本当に、この子は頭がいい。地頭がいいだけじゃない。ちゃんと、人の話を聞き、考えるということができる人だ。しかも、この短時間でそこまで考えられるなんて、本当にすごい。
「はい、知っています。」
素直にそう答えると、食堂は水を打ったように静まり返った。
「なぜ太陽と月が共存し得ないのか。それは、長年高名な学者たちが研究し、答えを出すことができなかったものなのです。神の階段の仕組みは、神の奇跡だからと、理論を研究する者さえいませんでした。」
やっぱり、この国の人たちは考えるとか、疑問に思うとか……なんていうか、好奇心?みたいなのが足りない気がする。神という存在が、全ての思考を停止させている。でも、太陽と月については研究してる人いたんだ。ちょっと意外だった。
「あなたの魔法は素晴らしいものです。あなたを政策の一環としてこの学園に迎え入れたのは偶然でしたが、あなたを選んで本当によかった。ぜひ今後も、この学園で勉学に励んでください。」
そう言って綺麗な笑顔を浮かべるシーくんを見て、どうしてこんな公衆の面前で話しかけてきた理由が分かった。
シーくんは、これを言いたかったんだ。王太子殿下自らが、今後も学園にいて欲しいと言った相手に対して、学園に居られなくなるような酷い扱いはできないだろう。……なるほど、さすがシーくん。
「ありがとうございます、王太子殿下。王太子殿下から頂いた貴重な学びの機会を無駄にしないよう、励んでいきたいと思います。」
そう言って頭を下げたところで、チャイムがなった。シーくんは軽く頭を上げると立ち上がった。ルイス様もそれに続く。私とティアの間にあった張り詰めた空気がようやく緩んだ時、シーくんは何かを思い出したように振り返った。
「あとひとつ、教えてください。基本の魔法を発動するだけで拘束は解けたはずなのに、どうしてわざわざ神の階段を出現させたのですか?」
……なんだ、そんなこと?
そんなの決まってるじゃない。
「たくさんの人が見に来てくれたんですから、期待以上のものをお見せしなければ、失礼でしょう?」
「……なるほど、ありがとうございます。」
そう言って、今度こそシーくんたちは居なくなった。はぁ……相手はシーくんなのに、人目があるだけでこんなに会話が疲れるとは……って、あ!
「ティア!私たちも戻らないと、午後の授業に遅れちゃう!行こう?」
「……えっ!あっ!そうね、行きましょう!」
王太子と話した緊張から解放されたのか、呆然としたまま動かないティアの肩を叩き、私たちも慌てて食堂を後にした。
ちなみに、この日の午後の授業は、遅刻者が続出したらしい。
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