必然ラヴァーズ

須藤慎弥

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 聖南も初体験みたくドキドキしながら、まだ放心状態の葉璃の膝裏を抱え上げ、麗しい秘部を凝視した。

 ピンクの蕾は硬く閉ざされていて、本当に自分のものが入るのかと信じられない思いで触れてみる。


「……っ聖南さん!?」


 どうしてそんな所を触るのかと、ギョッとした葉璃の表情が物語っていた。


「ここに挿れるから」
「そこにっ、……え!? む、無理ですよ!」
「しっかり慣らすから。 痛くはしねぇよ」


 驚愕したままの葉璃のおでこにキスを落とし、洗面所からローションを取ってくると、生々しいそれの登場に葉璃の顔がみるみる赤らんだ。

 初過ぎる反応に我慢がきかなくなりそうだが、痛みなど与えたくない聖南は葉璃の蕾にローションを多めに垂らしていく。


「ひっ……」
「指、入れるよ。 力抜いて」


 聖南も初めての行為に、若干緊張気味だった。

 コンドームを嵌めた指先をゆっくり入れていき、拡げるように動かしながら中の感触を確かめてみる。

 キツく窄まった内襞は、ちょっとやそっとでは解せそうにない。


『アナルセックスってやった事ねぇけど……こんなすげぇのか』


 指一本すら持っていかれそうに締め付けてくるそこは、聖南のものもそんなに耐えられるか分からないほどである。

 眉を寄せて目を瞑った葉璃のものが、これから起こる事に慄いてすっかり元気がなくなってしまっていた。


「痛い?」
「……いえ、痛くは、ないです……変な感じで……」
「そ、良かった。 俺の指に集中してて」


 ゆっくりと時間をかけて抜き差しを繰り返していると、ローションも手伝って徐々に聖南の指を受け入れ始め、スムーズに動かせるようになってきた。

 指を二本に増やし、やや早めに動かしてみる。


「んっ……ん……あっ……や、聖南さん……こわい……」
「葉璃、目開けろ。 俺見て」
「……うぅ……聖南さん……」


 怖いと泣きべそをかく葉璃は目に涙をたくさん溜めて、じわじわと聖南を捕えた。

 ただでさえ「一回だけなら」とネガティブ発言を繰り出してきた葉璃だ。

 この大事な初体験の記憶を恐怖で埋め尽くすわけにはいかない。

 大事にしたい。 大切に愛でたい。

 卑屈で自分に自身がない葉璃へ、聖南の想いが届くように慎重に事を進めた。


「舌出して」
「んむっ……ん……んっ、ふっ……」


 上体を起こして瞳を覗き込むと、葉璃はおずおずと舌を出してくれた。

 庇護欲をそそるその初々しさに微笑んでやり、聖南は葉璃の舌に吸いついて甘噛みする。

 キスをしているとさらに指も動かしやすくなって、少し激しめに抜き差ししてみた。

 なんとなく挿れられそうな感触にはなってきたが、まだ到底聖南のものは入らない。

 急がず指を三本に増やし、たっぷりと時間をかけて葉璃の後ろをほぐしていく。


『慣らせば柔らかくなるもんなんだな……やべぇ、超うまそー……♡』


 葉璃はもはやこの秘部だけではなく全身美味しそうで、後ろをいじりつつ我慢出来ずに至るところにキスマークを付けたり噛み付いたりしている。

 真っ白だった葉璃の素肌には、痛々しくもたくさんの赤い痕で聖南のものだという証が散らばっていた。


「……あぁぁっ……な、やっ、そこやめてっ」


 中を探るように擦っていくと、ある場所で葉璃が一際大きく可愛く鳴いた。


「ここ? ここいいの?」
「あんっ……や、だから……やめてってば!」
「なんで。 葉璃の元気になってんじゃん」
「やだっ……そこ、ばっか……! せな、さん……あぁっ……や……!」


 あまりに可愛く喘ぐ葉璃をもっと見ていたくて、恐らくここは前立腺かと思いながら小さな膨らみを重点的に擦ると、もどかしいのか葉璃が両腕を伸ばして聖南を探し始めた。

 その腕が聖南を見付けるとギュッと力いっぱい抱きついてきて、身動きが取れなくなったが聖南は恍惚とした。


『かわいー……なんでこんな可愛いの、葉璃……』


 汗で湿った髪を撫でてやりながら、じわっと指を引き抜く。

 そろそろ我慢も限界で、三本の指で慣らしまくったそこを改めて見てみると、淫らに聖南を待ち構えるようにして薄っすらと開いていた。


「葉璃、俺にしっかり捕まって、目瞑るなよ。 俺を見てろ」
「……え……? は、い……っ!? なっ、そんな大きいの入らないって!」


 四本目の指を挿れる前に、十分ほぐれたと判断した聖南はすでに自身を押し当ててしまう。

 しかし葉璃は、初めて見る聖南の性器の大きさに咄嗟に逃げ出そうと身を捩った。

 こらこら、と苦笑しながら、すっかり逃げ腰の細い体をグッと掴み、安心しろと伝えるように優しく口付ける。

 そして引く付く魅惑のそこへ、ゆっくりと自身を挿入していった。




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