276 / 541
44❥
44❥※
しおりを挟む
─聖南─
聖南は、これがあまり好きじゃなかった。
自分のものを咥えた者が視線だけを聖南に向けてくるが、全然気持ちよくも無ければ興奮もしない。
男は誰でもフェラ好きらしいから、思春期の頃友人と下ネタで盛り上がった時も聖南はこの事を誰にも言わなかった。
言ったところで驚かれるだけだからだ。
以前葉璃へのお仕置きに咥えさせようとチラと考えた事もあったが、それは経験のない葉璃にとっては意地悪になるからやめたと思っていたけれど、それは聖南自身のお仕置きにもなってしまうというのも多分にあった。
そう、好きじゃないのだ。
好きじゃない、はずなのに……。
「…………ッッ……」
かつてされていた時より遥かに拙い舌遣いだが、葉璃が小さな口を目一杯開けて咥えているそれを見ているだけでイってしまいそうだった。
温かい口内と、握られている感触、たどたどしく動く舌に聖南は興奮を抑えられない。
『なんだこれ……めちゃめちゃ気持ちいーじゃん……』
葉璃は自分が下手だから嫌なんでしょ、と涙を浮かべていたけれど、聖南からすると上手いヘタは関係なかった。
息を呑むと、頬張ったままの葉璃が上目遣いに見上げてきて、その可愛さにさらに自身が膨張したのが分かる。
「葉璃、も、もういい」
「んっ……んんっ」
濡れた瞳でそんなに見詰めないでほしい。
小さな掌でゆっくり可愛く扱かないでくれ。
聖南はあっという間に昇り詰めてしまいそうで、葉璃の肩を優しく押すけれど嫌だというように首を振って離れてくれなかった。
その動きでまた刺激されて、聖南は口では例えられないほど本当にヤバかった。
「葉璃、ヤバい、出そうだから……離れろってマジで」
離れるようそう懇願すると、葉璃は何を思ったかより扱く手を早めて、舌を巧みに使い始めた。
『ヤバっ……』
決してうまいわけじゃない。 だが葉璃にしてもらっているという現実と上目遣い、それだけで聖南の腰は震えた。
「葉璃、……葉璃、イきそっ、おい、……離れろ!」
「…………っ」
「…………ッッ」
絶頂を感じた聖南は必死で葉璃の肩を押す手に力を込めたが、無知なりに射精を促そうと夢中の葉璃は、とうとう最後まで離れてくれなかった。
結局我慢出来ずに葉璃の口の中で射精してしまい、聖南はこれ以上ないほど慌てた。
「葉璃、出せ! 早く!」
両手でお椀を作って葉璃の口の前に持っていくが、微妙な顔をした葉璃は聖南のものを喉を鳴らして飲み下す。
その様を間近で見ていた聖南は背中に冷や汗がたらりと伝った。
「……ん……、聖南さんのだから美味しいかなって思ったけど、やっぱ美味しいもんではないですね」
「当たり前だろ、っつーか何やってんだ! 飲むなよ!」
「聖南さんいっつも俺の飲んでるじゃないですか。 だからおあいこ」
「おあいこって……あ、こら! 葉璃! もういいって!」
葉璃が聖南のものを平気で飲んだ衝撃で固まっていると、葉璃はまたしても後処理の如く聖南のものをペロペロと舐め始めた。
……今日は一体どうしたというのか。
いつもは聖南に流されているだけに見えるのに、今日の葉璃は積極的過ぎて少々戸惑う。
可愛いが、あまり心臓に悪い事はしてほしくない。
一回射精したくらいでは聖南のものは衰えないので、葉璃はいかにも飴でも舐めているように美味しいと言いたげにペロペロし続けている。
聖南は、これがあまり好きじゃなかった。
自分のものを咥えた者が視線だけを聖南に向けてくるが、全然気持ちよくも無ければ興奮もしない。
男は誰でもフェラ好きらしいから、思春期の頃友人と下ネタで盛り上がった時も聖南はこの事を誰にも言わなかった。
言ったところで驚かれるだけだからだ。
以前葉璃へのお仕置きに咥えさせようとチラと考えた事もあったが、それは経験のない葉璃にとっては意地悪になるからやめたと思っていたけれど、それは聖南自身のお仕置きにもなってしまうというのも多分にあった。
そう、好きじゃないのだ。
好きじゃない、はずなのに……。
「…………ッッ……」
かつてされていた時より遥かに拙い舌遣いだが、葉璃が小さな口を目一杯開けて咥えているそれを見ているだけでイってしまいそうだった。
温かい口内と、握られている感触、たどたどしく動く舌に聖南は興奮を抑えられない。
『なんだこれ……めちゃめちゃ気持ちいーじゃん……』
葉璃は自分が下手だから嫌なんでしょ、と涙を浮かべていたけれど、聖南からすると上手いヘタは関係なかった。
息を呑むと、頬張ったままの葉璃が上目遣いに見上げてきて、その可愛さにさらに自身が膨張したのが分かる。
「葉璃、も、もういい」
「んっ……んんっ」
濡れた瞳でそんなに見詰めないでほしい。
小さな掌でゆっくり可愛く扱かないでくれ。
聖南はあっという間に昇り詰めてしまいそうで、葉璃の肩を優しく押すけれど嫌だというように首を振って離れてくれなかった。
その動きでまた刺激されて、聖南は口では例えられないほど本当にヤバかった。
「葉璃、ヤバい、出そうだから……離れろってマジで」
離れるようそう懇願すると、葉璃は何を思ったかより扱く手を早めて、舌を巧みに使い始めた。
『ヤバっ……』
決してうまいわけじゃない。 だが葉璃にしてもらっているという現実と上目遣い、それだけで聖南の腰は震えた。
「葉璃、……葉璃、イきそっ、おい、……離れろ!」
「…………っ」
「…………ッッ」
絶頂を感じた聖南は必死で葉璃の肩を押す手に力を込めたが、無知なりに射精を促そうと夢中の葉璃は、とうとう最後まで離れてくれなかった。
結局我慢出来ずに葉璃の口の中で射精してしまい、聖南はこれ以上ないほど慌てた。
「葉璃、出せ! 早く!」
両手でお椀を作って葉璃の口の前に持っていくが、微妙な顔をした葉璃は聖南のものを喉を鳴らして飲み下す。
その様を間近で見ていた聖南は背中に冷や汗がたらりと伝った。
「……ん……、聖南さんのだから美味しいかなって思ったけど、やっぱ美味しいもんではないですね」
「当たり前だろ、っつーか何やってんだ! 飲むなよ!」
「聖南さんいっつも俺の飲んでるじゃないですか。 だからおあいこ」
「おあいこって……あ、こら! 葉璃! もういいって!」
葉璃が聖南のものを平気で飲んだ衝撃で固まっていると、葉璃はまたしても後処理の如く聖南のものをペロペロと舐め始めた。
……今日は一体どうしたというのか。
いつもは聖南に流されているだけに見えるのに、今日の葉璃は積極的過ぎて少々戸惑う。
可愛いが、あまり心臓に悪い事はしてほしくない。
一回射精したくらいでは聖南のものは衰えないので、葉璃はいかにも飴でも舐めているように美味しいと言いたげにペロペロし続けている。
3
お気に入りに追加
302
あなたにおすすめの小説
潜入した僕、専属メイドとしてラブラブセックスしまくる話
ずー子
BL
敵陣にスパイ潜入した美少年がそのままボスに気に入られて女装でラブラブセックスしまくる話です。冒頭とエピローグだけ載せました。
悪のイケオジ×スパイ美少年。魔王×勇者がお好きな方は多分好きだと思います。女装シーン書くのとっても楽しかったです。可愛い男の娘、最強。
本編気になる方はPixivのページをチェックしてみてくださいませ!
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21381209
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
【BL】SNSで人気の訳あり超絶イケメン大学生、前立腺を子宮化され、堕ちる?【R18】
NichePorn
BL
スーパーダーリンに犯される超絶イケメン男子大学生
SNSを開設すれば即10万人フォロワー。
町を歩けばスカウトの嵐。
超絶イケメンなルックスながらどこか抜けた可愛らしい性格で多くの人々を魅了してきた恋司(れんじ)。
そんな人生を謳歌していそうな彼にも、児童保護施設で育った暗い過去や両親の離婚、SNS依存などといった訳ありな点があった。
愛情に飢え、性に奔放になっていく彼は、就活先で出会った世界規模の名門製薬会社の御曹司に手を出してしまい・・・。
【R18】孕まぬΩは皆の玩具【完結】
海林檎
BL
子宮はあるのに卵巣が存在しない。
発情期はあるのに妊娠ができない。
番を作ることさえ叶わない。
そんなΩとして生まれた少年の生活は
荒んだものでした。
親には疎まれ味方なんて居ない。
「子供できないとか発散にはちょうどいいじゃん」
少年達はそう言って玩具にしました。
誰も救えない
誰も救ってくれない
いっそ消えてしまった方が楽だ。
旧校舎の屋上に行った時に出会ったのは
「噂の玩具君だろ?」
陽キャの三年生でした。
EDEN ―孕ませ―
豆たん
BL
目覚めた所は、地獄(エデン)だった―――。
平凡な大学生だった主人公が、拉致監禁され、不特定多数の男にひたすら孕ませられるお話です。
【ご注意】
※この物語の世界には、「男子」と呼ばれる妊娠可能な少数の男性が存在しますが、オメガバースのような発情期・フェロモンなどはありません。女性の妊娠・出産とは全く異なるサイクル・仕組みになっており、作者の都合のいいように作られた独自の世界観による、倫理観ゼロのフィクションです。その点ご了承の上お読み下さい。
※近親・出産シーンあり。女性蔑視のような発言が出る箇所があります。気になる方はお読みにならないことをお勧め致します。
※前半はほとんどがエロシーンです。
そばにいてほしい。
15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。
そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。
──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。
幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け
安心してください、ハピエンです。
αなのに、αの親友とできてしまった話。
おはぎ
BL
何となく気持ち悪さが続いた大学生の市ヶ谷 春。
嫌な予感を感じながらも、恐る恐る妊娠検査薬の表示を覗き込んだら、できてました。
魔が差して、1度寝ただけ、それだけだったはずの親友のα、葛城 海斗との間にできてしまっていたらしい。
だけれど、春はαだった。
オメガバースです。苦手な人は注意。
α×α
誤字脱字多いかと思われますが、すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる