大神 狼のペット

ノアメロ

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火照る

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「す、すまん」 
狼は、謝る
ミラは、また困った顔をしたがクスッと笑顔になる
「な、なんで笑うんだ!」
「っ…」 

狼は、少し粗めの口調になりミラは少し怯える
「別に怒ってない。すまんほんとに」 
「……」 
「でもなんでさっき笑ったんだ?」

ミラは、狼の顔を少し怯えるようなでも狼に心を開けたような顔で答える  
「…さっきから狼さんは、謝ってばっかで…なんで僕なんかに」 
「そんなことで」
「別に馬鹿にしたわけじゃない…です」
「別にいいよバカにしても」
狼は、少し頬を膨らませた

「別にバカには…ぷッ…」
「あっ!また笑った…」
「すみません…なんか…狼さんは他の獣人と違う…」 
「そうか?」

狼は聞く
「はい…とても優しいです…」
ミラは、言った。狼の質問に答えるミラは、とても優しく綺麗な顔で答える狼は、見とれてしまう。

窓から少し差し込む光がミラを照らす 
ミラの銀髪の髪が透明に感じ紫の瞳は、クリスタルのように輝く。とても普通の人間とは違いまるでプロの人形師が作ったように繊細で、少し触れただけで崩れてしまいそうだった。

「ろ、狼さん?」
狼は、ミラから目を話せずにいると声がした。声の主はミラだった。
「すまん…」
「また…謝ってる」
ミラは、またクスッと笑った…

ミラは、徐々に狼に対しての警戒心が溶けていってる
「ミラは、とても笑顔が綺麗だな」
狼は、ポツリつぶやくミラの顔は赤く染る
「ミラ…」

「狼さんは、恥ずかしいです…」
「す、すまん…いやだったか?」
狼はとっさに謝り聞く
ミラは、首を左右にふる

「い、嫌では…ないです…う、嬉しいです。でも…恥ずかしいです…」
狼は、素直に喜びながらでも照れるミラの顔に狼の頬も火照る

狼は、ミラとの間をもっとちぢめたいと思った
「ミラ…」
狼が声をかけた時
コンコン
扉からノックがした。
 
狼は、ビクッとする。深呼吸した狼は、扉の向こう側の人物に返事を返した。
「はい。」
「狼。私だ」

声の主は父だった
「何?なんか用?父さん」
「大したようではないんだが。ただ、ペットの人間は、悪さをしてないか?」
「別に何もすごくいい子だよ。」
「そうか…それなら良かった。でもペットが少しでも悪さをしたらすぐに言いなさい。いいね…」 
「わかった」
話が終わると父の足音が遠ざかっていく。狼は、もう一度息を吐き
立ち上がろうとした時片方の腕に重みを感じた。

腕にはミラがいた
ミラは、少し震え怯えてる様子だった。
狼は、ミラの怯える様子を見て優しく抱き寄せる

「父さんが怖いのか?」
ミラは、頷かなかったが狼には父が原因だと何となく悟る。
ここに連れてきたのも父…

狼は、そう思うとミラに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
狼は、ミラの震えが収まるまで抱きしめ続けた。
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