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笑顔
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狼が部屋のドアを開けると少年は、部屋の隅で体育座りで丸まっていた。
「っ!えっ!…だ、大丈夫か!」
「……」
少年は、頷きも声も出さなかった。
ただ少年は隅っこで丸々だけだった。
狼は、少年に近づいて気づいた。
少年は、ただ丸まっている訳ではなく怯えていた。
「…だ、だいじょ「ぼくも…」」
狼は、怯える少年の元に近づいて声をかけようとした時、声を遮るほどではないがしっかりとした声が聞こえた。
「ぼくも…た、食べる…ですか?」
「えっ!…」
「食べないよ!」
狼は、慌てて言い返す。
少年は、狼の言葉にビクッとしながら
詰まる声で話す。
「…動物は…残酷…無駄に殺して…た、食べるために…」
少年の体は、震えだし目には涙を浮かべていた
狼は、少年に触れようと手を伸ばした
手が頭に触れようとした時狼は、手を引っ込めた。
「…食べない…絶対… 」
狼は、触れる代わりに言葉をかける
「え…」
「僕は、君を食べない…」
「…うそ…っ…」
少年は、初めて言い返そうとした
顔をあげた少年の前には真剣に見つめる狼の姿があった
「……」
少年は、固まる
「僕は、君を大切にしたい」
「…たい…せつ…」
「うん」
「だから…僕を信じて」
あまり顔をあげない少年は、しっかり顔を上げ狼の顔を見つめる。
狼は、自分を見つめる少年にゆっくり手を伸ばす
狼の指先が少年の髪の先に触れた時
コンコン
「「っ…」」
ドアがノックされ狼と少年は、肩を同時にビクッと跳ねる。
「狼さん。私も色々考えて一応野菜スティックを作ってみたした。」
ドアの向こう側にいるのは根須だった。さっき狼にハンバーグのことを言われ根須も根須なりに、人間にあう食べ物を作ったらしい
「あ、ありがとう。そこに置いといて貰っても 」
「はい。わかりました。」
根須は、返事をしてドアから足音が遠ざかっていく
「び、びっくりした…こんなにびっくりしたの久々…」
「…ふっ…」
少年は、口を抑えた。
「だ、だいじょ…」
狼は、心配して少年の顔を覗き込んで声をかけようとした
狼は、言葉がとまる…
「わら…てる…」
少年は、笑いを必死に堪えたいたのだ。狼は、初めて見る少年の笑顔に目が離せずにいた。
今までない綺麗な笑顔に見とれる狼
「っ…」
狼と目があった少年は、急いで逸らしまた真顔に戻る
狼は、ゆっくり手を少年の髪に触れる
「君の笑顔は、綺麗だね。」
狼は、髪を撫でながら言った。
「…」
少年は、また顔を赤らめる
狼は、また見とれてしまう。
そして、今まで気になっていた質問を、なげかけた。
「ずっと聞こうと思ってたけど、君の名前を教えて…」
「っ!えっ!…だ、大丈夫か!」
「……」
少年は、頷きも声も出さなかった。
ただ少年は隅っこで丸々だけだった。
狼は、少年に近づいて気づいた。
少年は、ただ丸まっている訳ではなく怯えていた。
「…だ、だいじょ「ぼくも…」」
狼は、怯える少年の元に近づいて声をかけようとした時、声を遮るほどではないがしっかりとした声が聞こえた。
「ぼくも…た、食べる…ですか?」
「えっ!…」
「食べないよ!」
狼は、慌てて言い返す。
少年は、狼の言葉にビクッとしながら
詰まる声で話す。
「…動物は…残酷…無駄に殺して…た、食べるために…」
少年の体は、震えだし目には涙を浮かべていた
狼は、少年に触れようと手を伸ばした
手が頭に触れようとした時狼は、手を引っ込めた。
「…食べない…絶対… 」
狼は、触れる代わりに言葉をかける
「え…」
「僕は、君を食べない…」
「…うそ…っ…」
少年は、初めて言い返そうとした
顔をあげた少年の前には真剣に見つめる狼の姿があった
「……」
少年は、固まる
「僕は、君を大切にしたい」
「…たい…せつ…」
「うん」
「だから…僕を信じて」
あまり顔をあげない少年は、しっかり顔を上げ狼の顔を見つめる。
狼は、自分を見つめる少年にゆっくり手を伸ばす
狼の指先が少年の髪の先に触れた時
コンコン
「「っ…」」
ドアがノックされ狼と少年は、肩を同時にビクッと跳ねる。
「狼さん。私も色々考えて一応野菜スティックを作ってみたした。」
ドアの向こう側にいるのは根須だった。さっき狼にハンバーグのことを言われ根須も根須なりに、人間にあう食べ物を作ったらしい
「あ、ありがとう。そこに置いといて貰っても 」
「はい。わかりました。」
根須は、返事をしてドアから足音が遠ざかっていく
「び、びっくりした…こんなにびっくりしたの久々…」
「…ふっ…」
少年は、口を抑えた。
「だ、だいじょ…」
狼は、心配して少年の顔を覗き込んで声をかけようとした
狼は、言葉がとまる…
「わら…てる…」
少年は、笑いを必死に堪えたいたのだ。狼は、初めて見る少年の笑顔に目が離せずにいた。
今までない綺麗な笑顔に見とれる狼
「っ…」
狼と目があった少年は、急いで逸らしまた真顔に戻る
狼は、ゆっくり手を少年の髪に触れる
「君の笑顔は、綺麗だね。」
狼は、髪を撫でながら言った。
「…」
少年は、また顔を赤らめる
狼は、また見とれてしまう。
そして、今まで気になっていた質問を、なげかけた。
「ずっと聞こうと思ってたけど、君の名前を教えて…」
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