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1話 21世紀の精神異常者
高校生活に慣れてきたようで
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昨日の雨はすっかり上がり晴天の月曜日。おひさまも暖かくて気持ちがよいのじゃ。これぞ陽春じゃ。
……いくら天気が良くても、SNSでの匿名ユーザーによる私への中傷は止まらないが。
しかし学校にいる間はスマホは自由に使える。
しかも座席は教室の一番後ろだから、バレずに匿名ユーザーをいつでも監視することが出来た。そのおかげで心身へのダメージは少なかった。
五月下旬に差し掛かろうとしていたため、日中が晴れの日は暑くなってきているのが流れる汗からも感じ取れた。日によっては紺色のブレザーは無用の長物となってきていた。
そういう時は教室の窓を開け放し、取り付けられたカーテンをしっかりと閉める。そうすることで室内は劇的に涼しくなる。
あまりに風通しが良いと、教科書が勝手にめくられたり、カーテンがあおられて隙間がうまれる。今も私のショートヘアをめくりあげて、首筋に涼しさが吹き抜けている。
しかしそのスキを見て入り込む日差しくんに、うっかり長時間当てられてしまうと、膝の裏に汗をかいてしまい椅子に座る度にペタペタする。
学校指定である冬用のプリーツスカート――紺色と濃い緑色で格子柄――も、そろそろ衣替えをしたかった。私の通う高校は六月にならないと夏服移行期間にならないため、今の時期は工夫しなければ汗の匂いが気になる。
そのため、汗をかく前後はデオドラント剤――私は主にシートタイプを好む――を使用するのが学内ではエチケットである。
周りを見ればクラスメイトも高校生活に慣れてきたようで、私の左隣に座っている女子生徒は、まだ二時限目だというのにうつらうつらと頭をゆらしていた。
きっとブレザーを脱ぎ、薄い水色のシャツの腕を捲って涼しげな服装にしているのは快適な睡眠のためだろう。
それに合わせて、ネクタイとまとめ髪の毛先がさらさらと揺れている。
教室の最後列で窓際――通称:主役席――にいる仲井葵、このクラスのムードメーカーの一人だ。
彼女の髪型は、ロングヘアを後ろひとつ結びにしてから、上方向にむけてバレッタでまとめているのだ。
そのため後ろから見ると、もみじの葉っぱのようなシルエットに見える。せっかくの校則ギリギリセーフ(結んでいないとアウト)のロングヘアを彼女らしく元気な印象に変える可愛らしい髪型だと思った。
ちなみになんで主役席なのか。そんなのはアニメを見ればすぐに分かる! 学園にいる主人公はなぜか大体そこに座っているからね。
まぁ、その呼び方をしているのは私だけだろう。……その席が羨ましいわけでは決してない。
その彼女のポリシーからなのか、暖かくなってきても10デニールほどのストッキングを着用している。
肌色の方が多く見える薄っすらと黒いストッキングは普通の用途と逆だし、なんかちょっとえっちだ。
まぁ、男子から見ればそれだったりうなじだったりがそそるんだろう。……葵はどちらもクリアしてるな。
それはさておき、授業中の眠気に負けてしまうほど、多くの生徒が今を退屈に感じているのだ。それは来たる夏のイベントが待ち遠しいからだろう。
勉強もほどほどに、ある女子は体を絞り可愛い水着や浴衣を選び、ある男子はどうやって気になる女子を海やプール、海の家、海水浴場、ビーチ等に誘うか妄想に妄想を重ねているだろう。
かく言う私も夏は大好きだ。
お祭りは非現実に放り込まれたような独特な高揚感があるし、海へ行けば景色もいいしバーベキューや釣り、生き物探しも楽しい。
……泳ぐのは足の付くプールがいいんじゃないかな。北海道の海って冷たいらしいし……海ってちょっと奥まで行くと急に深くなるし……。
――――――――――――
来たる夏を想像しながら授業を聞いて過ごす。多くの生徒にとっては穏やかな日。
時刻はすでに六時限目――今日の最後の授業――で、科目は体育だった。
放課後はみんな部活に向かうか帰るだけ。だからこそ、本気で汗を流せるアツい体育の授業で、――事件は起きた。
細かく言うと、正確な犯行時刻は分からないが、それが発覚したのは体育の終わり際だった。
体育の終わりはいつも二十分前と決まっていた。
男子は体育館の更衣室で着替え、女子は鍵の締められる教室で着替えるため、私達は授業終了のチャイムが鳴る前には体育館を出る。
そこまではいつもの光景だった。
鍵係りさーん早く教室の扉開けて―あっつーい。はいよー。今日の健太(けんた)は熱かったなー。わかるマジで主人公。
ふぃー! 汗拭きシートきもちー! あー最後に入ってきた人鍵しめてねー。
クラスのみんなは汗を拭いて制服に着替える。それもかなり俊敏に。
なぜならモタモタしていたら、男子がゾンビのような声をあげながら壁を何度も叩き、ドアノブを強引に押したり引いたり、つまりガチャガチャするからだ。
最初はただの恐怖だったが、最近はみんなでそれを見て笑っていた。今日もそうなるはずだった。
…………無い。私は机の上に置いてある制服をもう一度くまなく調べるが、やはり無い物はない。
制服の下に置いてあった私のタイツが無いんだ。体育の授業が始まる前に、間違いなく用意しておいたのに。
「誰か黒いタイツ落ちてるのみてないー? 替えのが見つからないぜー」
私はわざと明るい調子でクラスのみんなに言ってみた。これで反応を伺う。
まじー? 見てないよー。私も見てないー。 てか持ってきたのー?
確証はないが、誰かがおもしろ半分で隠したわけではないようだ。
次に私は、鍵を管理していた鈴木(すずき)千里(ちさと)にこの教室の扉が最初から開いていなかったか確認する。
「私が南側の扉の鍵を開けたから、間違いなく錠はされていたぞ。でも、北側の扉は教室の内側から開けられると思って、私は開けてないな」
あっ、北原さんっ。小さい声で、右隣の女が喋りかけてくる。
「北側の鍵……開いてた……かも。勘違いじゃなければだけど。誰も入って来てないのに、私が鍵を閉めた。と思う」よく話してくれた。彼女の勇気に敬服する。
仁科春がおどおどした様子で教えてくれた。おそらく本当なんだろう。彼女の態度から恐怖がにじみ出ていた。
そしてこの証言で、教室内には緊張の糸が張り詰めたのが空気で分かる。その空気こそが、誰一人、北側の扉からは入って来ていなかったことの証明となる。
……私はこの緊張感が欲しかったんだ。
「いやー私はタイツで良かったよ! だけどこれって、きっと初めてのことじゃないよね」
私はあえて、先程の明るい調子で千里に話を続けた。
「どうしてそう思うんだ?」千里が返答する。
「だって、皆が着替えを置いているのに、私のタイツを盗るのって不自然だよ。こういうのって普通はさ、いまさっきまで身につけていた下着とか、汗に濡れた体操着とかの方が欲しいんじゃないかな?」
「それは北原に狙いを付けていたからじゃ…………ん?」気がついてくれたのは少し嬉しい。「……そういえば、北原が黒のタイツを穿いてるのなんて見たことない」
そうだ。もうすぐ五月中旬を過ぎるというのに、この季節にタイツなんて穿く必要がない。穿いていてもせいぜい薄手のストッキングくらいだった。
今の所は皆勤賞の千里が言うんだから間違いない。私はタイツなんて冬場しか穿いた事はなかった。
「しかもね。今日は不思議なお願いをされててさ」
私は顔面蒼白になっている女の子に、ねっ。と言って肩を叩いた。
「葵ちゃん、説明してもらってもいい?」
教室の最後列で左端の席、そこで着替えている最中だった仲井葵が、小さく頷いた。
続く
……いくら天気が良くても、SNSでの匿名ユーザーによる私への中傷は止まらないが。
しかし学校にいる間はスマホは自由に使える。
しかも座席は教室の一番後ろだから、バレずに匿名ユーザーをいつでも監視することが出来た。そのおかげで心身へのダメージは少なかった。
五月下旬に差し掛かろうとしていたため、日中が晴れの日は暑くなってきているのが流れる汗からも感じ取れた。日によっては紺色のブレザーは無用の長物となってきていた。
そういう時は教室の窓を開け放し、取り付けられたカーテンをしっかりと閉める。そうすることで室内は劇的に涼しくなる。
あまりに風通しが良いと、教科書が勝手にめくられたり、カーテンがあおられて隙間がうまれる。今も私のショートヘアをめくりあげて、首筋に涼しさが吹き抜けている。
しかしそのスキを見て入り込む日差しくんに、うっかり長時間当てられてしまうと、膝の裏に汗をかいてしまい椅子に座る度にペタペタする。
学校指定である冬用のプリーツスカート――紺色と濃い緑色で格子柄――も、そろそろ衣替えをしたかった。私の通う高校は六月にならないと夏服移行期間にならないため、今の時期は工夫しなければ汗の匂いが気になる。
そのため、汗をかく前後はデオドラント剤――私は主にシートタイプを好む――を使用するのが学内ではエチケットである。
周りを見ればクラスメイトも高校生活に慣れてきたようで、私の左隣に座っている女子生徒は、まだ二時限目だというのにうつらうつらと頭をゆらしていた。
きっとブレザーを脱ぎ、薄い水色のシャツの腕を捲って涼しげな服装にしているのは快適な睡眠のためだろう。
それに合わせて、ネクタイとまとめ髪の毛先がさらさらと揺れている。
教室の最後列で窓際――通称:主役席――にいる仲井葵、このクラスのムードメーカーの一人だ。
彼女の髪型は、ロングヘアを後ろひとつ結びにしてから、上方向にむけてバレッタでまとめているのだ。
そのため後ろから見ると、もみじの葉っぱのようなシルエットに見える。せっかくの校則ギリギリセーフ(結んでいないとアウト)のロングヘアを彼女らしく元気な印象に変える可愛らしい髪型だと思った。
ちなみになんで主役席なのか。そんなのはアニメを見ればすぐに分かる! 学園にいる主人公はなぜか大体そこに座っているからね。
まぁ、その呼び方をしているのは私だけだろう。……その席が羨ましいわけでは決してない。
その彼女のポリシーからなのか、暖かくなってきても10デニールほどのストッキングを着用している。
肌色の方が多く見える薄っすらと黒いストッキングは普通の用途と逆だし、なんかちょっとえっちだ。
まぁ、男子から見ればそれだったりうなじだったりがそそるんだろう。……葵はどちらもクリアしてるな。
それはさておき、授業中の眠気に負けてしまうほど、多くの生徒が今を退屈に感じているのだ。それは来たる夏のイベントが待ち遠しいからだろう。
勉強もほどほどに、ある女子は体を絞り可愛い水着や浴衣を選び、ある男子はどうやって気になる女子を海やプール、海の家、海水浴場、ビーチ等に誘うか妄想に妄想を重ねているだろう。
かく言う私も夏は大好きだ。
お祭りは非現実に放り込まれたような独特な高揚感があるし、海へ行けば景色もいいしバーベキューや釣り、生き物探しも楽しい。
……泳ぐのは足の付くプールがいいんじゃないかな。北海道の海って冷たいらしいし……海ってちょっと奥まで行くと急に深くなるし……。
――――――――――――
来たる夏を想像しながら授業を聞いて過ごす。多くの生徒にとっては穏やかな日。
時刻はすでに六時限目――今日の最後の授業――で、科目は体育だった。
放課後はみんな部活に向かうか帰るだけ。だからこそ、本気で汗を流せるアツい体育の授業で、――事件は起きた。
細かく言うと、正確な犯行時刻は分からないが、それが発覚したのは体育の終わり際だった。
体育の終わりはいつも二十分前と決まっていた。
男子は体育館の更衣室で着替え、女子は鍵の締められる教室で着替えるため、私達は授業終了のチャイムが鳴る前には体育館を出る。
そこまではいつもの光景だった。
鍵係りさーん早く教室の扉開けて―あっつーい。はいよー。今日の健太(けんた)は熱かったなー。わかるマジで主人公。
ふぃー! 汗拭きシートきもちー! あー最後に入ってきた人鍵しめてねー。
クラスのみんなは汗を拭いて制服に着替える。それもかなり俊敏に。
なぜならモタモタしていたら、男子がゾンビのような声をあげながら壁を何度も叩き、ドアノブを強引に押したり引いたり、つまりガチャガチャするからだ。
最初はただの恐怖だったが、最近はみんなでそれを見て笑っていた。今日もそうなるはずだった。
…………無い。私は机の上に置いてある制服をもう一度くまなく調べるが、やはり無い物はない。
制服の下に置いてあった私のタイツが無いんだ。体育の授業が始まる前に、間違いなく用意しておいたのに。
「誰か黒いタイツ落ちてるのみてないー? 替えのが見つからないぜー」
私はわざと明るい調子でクラスのみんなに言ってみた。これで反応を伺う。
まじー? 見てないよー。私も見てないー。 てか持ってきたのー?
確証はないが、誰かがおもしろ半分で隠したわけではないようだ。
次に私は、鍵を管理していた鈴木(すずき)千里(ちさと)にこの教室の扉が最初から開いていなかったか確認する。
「私が南側の扉の鍵を開けたから、間違いなく錠はされていたぞ。でも、北側の扉は教室の内側から開けられると思って、私は開けてないな」
あっ、北原さんっ。小さい声で、右隣の女が喋りかけてくる。
「北側の鍵……開いてた……かも。勘違いじゃなければだけど。誰も入って来てないのに、私が鍵を閉めた。と思う」よく話してくれた。彼女の勇気に敬服する。
仁科春がおどおどした様子で教えてくれた。おそらく本当なんだろう。彼女の態度から恐怖がにじみ出ていた。
そしてこの証言で、教室内には緊張の糸が張り詰めたのが空気で分かる。その空気こそが、誰一人、北側の扉からは入って来ていなかったことの証明となる。
……私はこの緊張感が欲しかったんだ。
「いやー私はタイツで良かったよ! だけどこれって、きっと初めてのことじゃないよね」
私はあえて、先程の明るい調子で千里に話を続けた。
「どうしてそう思うんだ?」千里が返答する。
「だって、皆が着替えを置いているのに、私のタイツを盗るのって不自然だよ。こういうのって普通はさ、いまさっきまで身につけていた下着とか、汗に濡れた体操着とかの方が欲しいんじゃないかな?」
「それは北原に狙いを付けていたからじゃ…………ん?」気がついてくれたのは少し嬉しい。「……そういえば、北原が黒のタイツを穿いてるのなんて見たことない」
そうだ。もうすぐ五月中旬を過ぎるというのに、この季節にタイツなんて穿く必要がない。穿いていてもせいぜい薄手のストッキングくらいだった。
今の所は皆勤賞の千里が言うんだから間違いない。私はタイツなんて冬場しか穿いた事はなかった。
「しかもね。今日は不思議なお願いをされててさ」
私は顔面蒼白になっている女の子に、ねっ。と言って肩を叩いた。
「葵ちゃん、説明してもらってもいい?」
教室の最後列で左端の席、そこで着替えている最中だった仲井葵が、小さく頷いた。
続く
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