月の婚約者

芸大で油絵を専攻している涼平は、絵をやっていきたいと強く思いながらも、ままならない現実に頭を抱える日々を送っていた。そんなある日、涼平は一人の男性に劇的な一目惚れをする。男や女といった枠組みを超越した、美しくもどこか悲しく儚い横顔に魅せられ、来る日も来る日も彼を想い描く毎日。
後日、涼平は奇跡的に彼と再会を果たす。なんと彼は新宿二丁目で働くバーテンダーだったのだ。彼に近づきたい一心で新宿二丁目の弁当屋でアルバイトを始める涼平だが……?

夢に向かって真っすぐ進みながらも悩み戸惑う学生と、心に深い傷を持ち新しい恋に踏み出せない彼。さまざまな人との出会いと別れ、そして彼との恋に真正面からぶつかり、画家としても、一人の人間としても成長していく学生を書いた、年下×年上の純愛ストーリーです。
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