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42話 よろしく(火)
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都さんに遥くんのことを話した翌日。
今日も登校時間まで部屋で時間を潰している時に都さんからLINEが来た。
「なんだって?」
もう遥くんは誰からかとか聞くまでもなく分かっているみたいだ。
「えっと、今日も野田くんが待ち伏せてるから裏口から来てだって。
松戸くんたちもいないみたい」
「ラッキー♪
これで今日も一緒に行けるね」
朝から待ち伏せされているとかちょっと前なら悪夢でしかなかったけど、今となっては遥くんと登校できる嬉しい時間ってだけだ。
「あ……」
「ん?どうしたの?」
『ありがとう』ってスタンプを返しあと、都さんからのLINEが届いたんだけど……。
「え、えっと……都さんが『本庄くんによろしくって伝えて』って……」
『よろしく』。
言葉だけ聞けばいい雰囲気の言葉なのに、なんでか分からないけどちょっと背筋がヒヤッとした。
「……結構好戦的だなぁ」
言葉の意味はよく分からなかったけど、遥くんも苦笑している。
「まあ、それだけゆーたくんのこと好きだってことだから、ボクとしてはやりやすいけどねー」
「えっと……?」
遥くんとか都さんとかの話は、たまに僕には難しすぎて分からない。
「いいの、いいの、ここらへんのことはボクたちに任せてゆーたくんはデンっと大きく構えててくれれば」
やっぱり言っている意味は分からないけど、なにもしなくていいって言われているのだけは分かる。
「で、でも、僕も二人が仲良くしてくれるようになんとかしたいし……」
できれば三人で一緒に遊び行ったりしたい。
絶対楽しい。
「大丈夫、ゆーたくんがボクたちのこと好きでいてくれれば全部うまくいくから」
全部任せてって言うように頼もしく笑ってくれるけど……。
「ほんと?
僕も出来ることはなんでもするから、本当になんでも言ってね」
僕、頭悪くて難しいことは分かんないけど、やれって言われたらなんでもするから遠慮なく言ってほしい。
「えっと、それじゃ……♡」
それだけ言って、遥くんは目を閉じてちょっとだけ顎を上げた。
ここまでお膳立てを整えてくれれば、僕でも言われなくても分かる。
遥くんを抱きしめて、行って来ますのチューをした。
僕も一緒に行くんだからなんか変だけど、まあ細かいことは気にしない。
最近遥くんがかわいすぎるのが悪い。
今も、自分から誘っておいてモジモジ恥ずかしそうにしているところなんてサイコーに可愛い。
「あの……あとで佐倉さんにもしてあげてね」
うん、言われなくても、したいから大丈夫っ!
がっつきすぎて都さんと遥くんに嫌われないかのほうが心配。
昨日と同じ校舎裏の道を遥くんと一緒に話しながら歩く。
今日も遥くんは僕の腕に抱きつくようにくっついていて、ちょっと歩きにくいし何より恥ずかしい。
けど、4年前の、それもイジメられる前の友達しか僕にはわからないけど、高校生ともなれば仲のいい友達っていうのはこういうものなんだろう。
高校生って言えば、いろんなことが大人みたいなものだから友達との関係もきっと大人な感じなんだ。
僕も早く慣れないと。
…………でも、やっぱり恥ずかしいよぉ。
他の生徒達も人前ではしていないみたいだし、大人って言っても恥ずかしいものは恥ずかしいのかもしれない。
今日もまた野田くんたちはホームルームが終わってから教室に入ってきた。
空を見ているふりをしている窓の反射で、野田くんが僕を睨みつけているのが分かってちょっと怖い。
二日連続で空振りになって、かなり頭にきちゃってるみたいだ。
そろそろ実力行使に出てきたりしないといいけど……。
お昼になると今日も野田くんたち……松戸くん館山くん野田くんの三人はさっさと教室から出ていってしまう。
だから、安心して学食に向かえるんだけど……。
「坂東くん、今日もごちそうさまね」
一宮さんにまったく心のこもっていないお礼をされた。
今日も学食で一宮さんたちに捕まって、カツアゲされてしまった。
お財布が痛いけど、都さんと一緒に御飯を食べられたと思って耐えることにする。
「……晶、なんか元気ないけどどうしたの?」
え?
一宮さんはそう言っているけど……うーん……白井さんちょっと顔が赤い?風邪でも引いたのかな?
「そ、そんな事無ないしっ!?」
白井さんは少し慌てた様子で否定しているけど、僕としてはちょっと離れたテーブルからチラチラとこっちを見てきている三郷さんのほうが気になる……。
変な気起こさないといいけど……。
分かってると思うけど、松戸くんたちの見え見えなイジメを放置している時点で先生は役に立たないからね?
と言うか、この学校はお金持ちばかりが通っているせいかかなり事なかれ主義みたいだ。
朝のホームルームのときも出欠を取ったりしないから、野田くんたちみたいにホームルームに間に合ってない人は毎日いるし、授業すら遅刻してきてもなにも言われない。
そんなこと言っている僕自身授業はまったく聞いていないのに一度も叱られたこと無いし、一度指されて全然ダメだったとき以来授業中に指されることもなくなった。
僕としては色々緩いのは助かるんだけど、逆に学校に助けてもらうことは期待できないってイジメられっ子の勘が言ってる。
だから、本当に変な気起こさないでよ?三郷さん。
「バ、バンドー、食わないんなら貰うかんねっ!」
「えっ!?」
ちょっとボーッと考え事していたら、チキンカツ定食のチキンカツを白井さんに取られた。
「食わないもなにも、まだ食べ始めじゃないか……」
確かにボーっとはしてたけど、まだいただきますをしてから五分も経っていない。
「あんっ!?なにっ!?バンドーのくせにアキになんか文句あんのっ!?」
「ご、ごめんなさいっ!何でもないですっ!!」
うぅ……今日の白井さん機嫌悪くて怖いよぉ……。
今日も僕のおかずは付け合わせのサラダとお味噌汁になってしまった……。
遥くんのご飯食べたい……
午後の授業が終わった放課後。
ここまで長い道のりだった……。
よりによって、今日は午後から数学と現代文の連続だったから……。
食後の眠気なんて完全に吹っ飛んだ。
ついさっきまで都さんのエッチな姿を見ちゃってたから立ち上がるわけにはいかないことになっちゃってて、教室から逃げられない。
野田くんに絡まれたら恥ずかしいことになった上に殴られることになるので、今日は僕に構わずに帰ってくれるように祈った。
幸い、祈りが通じたのか野田くんは都さんと長々と話をしているので絡まれることないまま鎮まってきたけど……。
今度はちょっと野田くんがしつこすぎて都さんが心配だ。
一応LINEで、『大丈夫?』って送ってみたけど……話し中だし見れないかなぁ?
と思ったら、都さんは野田くんと話しながらスマホを見ると、すぐに『今日のはいつものじゃなくって直接私に関係ない話だから先に行っちゃってて大丈夫だよ』と返ってきた。
確かにチラチラ見る限り都さんも困った感じじゃないし、野田くんもいつもとは様子が違う。
なんていうか…………がっついた感じ?がない。
たしかに都さんの言う通り大丈夫そうなので、完全に鎮まったところで部室に向かう。
廊下を部室棟に向かって歩いていると、今日もまた廊下に人だかりが出来ている。
部室への通り道なので『どうしたんだろう?』と思いながらそのまま近寄っていったら、またトイレから水が溢れてた。
漏れ聞こえる話からすると、昨日蛇口を直したトイレの手洗い場が、今度は水道管が破裂したらしい。
昨日以上の大惨事で、どんどん水たまりが広がっていてそれに押されるように下がっていく人だかりに合わせて、僕も廊下を押し戻されてしまう。
これは今日もここは通れそうにないな。
まるで『こっちに来るな』とでも言われてるみたいだ。
そう思って昨日と同じく外を回っていこうとしたら、そこにも人だかりが出来ていた。
こっちは分かりやすく噴水みたいな水柱が立っている。
どうやら外に設置されていた水飲み場の水道管が破裂したらしい。
二箇所同時に水道管が破裂とか、この学校大丈夫なんだろうか?
歴史あるって言えば聞こえはいいけど、校舎とかも古いしなぁ。
空はまるで『寮に帰れ』と言われているような晴天なのに、どうも水に祟られている。
やっぱりヘビの祟りなのかなぁ?
僕助けた側なのになぁ……。
ちょっと理不尽さを感じながら、更に遠回りをして部室に向かった。
今日も登校時間まで部屋で時間を潰している時に都さんからLINEが来た。
「なんだって?」
もう遥くんは誰からかとか聞くまでもなく分かっているみたいだ。
「えっと、今日も野田くんが待ち伏せてるから裏口から来てだって。
松戸くんたちもいないみたい」
「ラッキー♪
これで今日も一緒に行けるね」
朝から待ち伏せされているとかちょっと前なら悪夢でしかなかったけど、今となっては遥くんと登校できる嬉しい時間ってだけだ。
「あ……」
「ん?どうしたの?」
『ありがとう』ってスタンプを返しあと、都さんからのLINEが届いたんだけど……。
「え、えっと……都さんが『本庄くんによろしくって伝えて』って……」
『よろしく』。
言葉だけ聞けばいい雰囲気の言葉なのに、なんでか分からないけどちょっと背筋がヒヤッとした。
「……結構好戦的だなぁ」
言葉の意味はよく分からなかったけど、遥くんも苦笑している。
「まあ、それだけゆーたくんのこと好きだってことだから、ボクとしてはやりやすいけどねー」
「えっと……?」
遥くんとか都さんとかの話は、たまに僕には難しすぎて分からない。
「いいの、いいの、ここらへんのことはボクたちに任せてゆーたくんはデンっと大きく構えててくれれば」
やっぱり言っている意味は分からないけど、なにもしなくていいって言われているのだけは分かる。
「で、でも、僕も二人が仲良くしてくれるようになんとかしたいし……」
できれば三人で一緒に遊び行ったりしたい。
絶対楽しい。
「大丈夫、ゆーたくんがボクたちのこと好きでいてくれれば全部うまくいくから」
全部任せてって言うように頼もしく笑ってくれるけど……。
「ほんと?
僕も出来ることはなんでもするから、本当になんでも言ってね」
僕、頭悪くて難しいことは分かんないけど、やれって言われたらなんでもするから遠慮なく言ってほしい。
「えっと、それじゃ……♡」
それだけ言って、遥くんは目を閉じてちょっとだけ顎を上げた。
ここまでお膳立てを整えてくれれば、僕でも言われなくても分かる。
遥くんを抱きしめて、行って来ますのチューをした。
僕も一緒に行くんだからなんか変だけど、まあ細かいことは気にしない。
最近遥くんがかわいすぎるのが悪い。
今も、自分から誘っておいてモジモジ恥ずかしそうにしているところなんてサイコーに可愛い。
「あの……あとで佐倉さんにもしてあげてね」
うん、言われなくても、したいから大丈夫っ!
がっつきすぎて都さんと遥くんに嫌われないかのほうが心配。
昨日と同じ校舎裏の道を遥くんと一緒に話しながら歩く。
今日も遥くんは僕の腕に抱きつくようにくっついていて、ちょっと歩きにくいし何より恥ずかしい。
けど、4年前の、それもイジメられる前の友達しか僕にはわからないけど、高校生ともなれば仲のいい友達っていうのはこういうものなんだろう。
高校生って言えば、いろんなことが大人みたいなものだから友達との関係もきっと大人な感じなんだ。
僕も早く慣れないと。
…………でも、やっぱり恥ずかしいよぉ。
他の生徒達も人前ではしていないみたいだし、大人って言っても恥ずかしいものは恥ずかしいのかもしれない。
今日もまた野田くんたちはホームルームが終わってから教室に入ってきた。
空を見ているふりをしている窓の反射で、野田くんが僕を睨みつけているのが分かってちょっと怖い。
二日連続で空振りになって、かなり頭にきちゃってるみたいだ。
そろそろ実力行使に出てきたりしないといいけど……。
お昼になると今日も野田くんたち……松戸くん館山くん野田くんの三人はさっさと教室から出ていってしまう。
だから、安心して学食に向かえるんだけど……。
「坂東くん、今日もごちそうさまね」
一宮さんにまったく心のこもっていないお礼をされた。
今日も学食で一宮さんたちに捕まって、カツアゲされてしまった。
お財布が痛いけど、都さんと一緒に御飯を食べられたと思って耐えることにする。
「……晶、なんか元気ないけどどうしたの?」
え?
一宮さんはそう言っているけど……うーん……白井さんちょっと顔が赤い?風邪でも引いたのかな?
「そ、そんな事無ないしっ!?」
白井さんは少し慌てた様子で否定しているけど、僕としてはちょっと離れたテーブルからチラチラとこっちを見てきている三郷さんのほうが気になる……。
変な気起こさないといいけど……。
分かってると思うけど、松戸くんたちの見え見えなイジメを放置している時点で先生は役に立たないからね?
と言うか、この学校はお金持ちばかりが通っているせいかかなり事なかれ主義みたいだ。
朝のホームルームのときも出欠を取ったりしないから、野田くんたちみたいにホームルームに間に合ってない人は毎日いるし、授業すら遅刻してきてもなにも言われない。
そんなこと言っている僕自身授業はまったく聞いていないのに一度も叱られたこと無いし、一度指されて全然ダメだったとき以来授業中に指されることもなくなった。
僕としては色々緩いのは助かるんだけど、逆に学校に助けてもらうことは期待できないってイジメられっ子の勘が言ってる。
だから、本当に変な気起こさないでよ?三郷さん。
「バ、バンドー、食わないんなら貰うかんねっ!」
「えっ!?」
ちょっとボーッと考え事していたら、チキンカツ定食のチキンカツを白井さんに取られた。
「食わないもなにも、まだ食べ始めじゃないか……」
確かにボーっとはしてたけど、まだいただきますをしてから五分も経っていない。
「あんっ!?なにっ!?バンドーのくせにアキになんか文句あんのっ!?」
「ご、ごめんなさいっ!何でもないですっ!!」
うぅ……今日の白井さん機嫌悪くて怖いよぉ……。
今日も僕のおかずは付け合わせのサラダとお味噌汁になってしまった……。
遥くんのご飯食べたい……
午後の授業が終わった放課後。
ここまで長い道のりだった……。
よりによって、今日は午後から数学と現代文の連続だったから……。
食後の眠気なんて完全に吹っ飛んだ。
ついさっきまで都さんのエッチな姿を見ちゃってたから立ち上がるわけにはいかないことになっちゃってて、教室から逃げられない。
野田くんに絡まれたら恥ずかしいことになった上に殴られることになるので、今日は僕に構わずに帰ってくれるように祈った。
幸い、祈りが通じたのか野田くんは都さんと長々と話をしているので絡まれることないまま鎮まってきたけど……。
今度はちょっと野田くんがしつこすぎて都さんが心配だ。
一応LINEで、『大丈夫?』って送ってみたけど……話し中だし見れないかなぁ?
と思ったら、都さんは野田くんと話しながらスマホを見ると、すぐに『今日のはいつものじゃなくって直接私に関係ない話だから先に行っちゃってて大丈夫だよ』と返ってきた。
確かにチラチラ見る限り都さんも困った感じじゃないし、野田くんもいつもとは様子が違う。
なんていうか…………がっついた感じ?がない。
たしかに都さんの言う通り大丈夫そうなので、完全に鎮まったところで部室に向かう。
廊下を部室棟に向かって歩いていると、今日もまた廊下に人だかりが出来ている。
部室への通り道なので『どうしたんだろう?』と思いながらそのまま近寄っていったら、またトイレから水が溢れてた。
漏れ聞こえる話からすると、昨日蛇口を直したトイレの手洗い場が、今度は水道管が破裂したらしい。
昨日以上の大惨事で、どんどん水たまりが広がっていてそれに押されるように下がっていく人だかりに合わせて、僕も廊下を押し戻されてしまう。
これは今日もここは通れそうにないな。
まるで『こっちに来るな』とでも言われてるみたいだ。
そう思って昨日と同じく外を回っていこうとしたら、そこにも人だかりが出来ていた。
こっちは分かりやすく噴水みたいな水柱が立っている。
どうやら外に設置されていた水飲み場の水道管が破裂したらしい。
二箇所同時に水道管が破裂とか、この学校大丈夫なんだろうか?
歴史あるって言えば聞こえはいいけど、校舎とかも古いしなぁ。
空はまるで『寮に帰れ』と言われているような晴天なのに、どうも水に祟られている。
やっぱりヘビの祟りなのかなぁ?
僕助けた側なのになぁ……。
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