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第三章
28話 告げ口
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流石に逃げた痕跡を消す余裕まではなかったみたいで、二人を引きずった足跡が村の方に伸びているけど……。
それ含めて罠や偽装かもしれないし、そもそもあまり村の方に近づくと人目がある。
人に見られることなく奴らを排除できるチャンスだったのに、惜しいことをした。
奴らを取り逃がしたせいで被害者が増えると思うとやりきれない思いが湧いてくる。
…………。
一つ大きく深呼吸をして逆だっていた気分を落ち着ける。
落ち着こう。
奴らはある意味で僕より上手だった。
多少暴力を振るうのがうまいだけで何でも出来ると慢心してはいけない。
とりあえずリーダー格の痕跡を改めて調べてみるけど、どうやら全力で木立の奥に逃げたと見せかけて道からすぐのところに身を潜めていたようだ。
すでにこの時点で僕はリーダー格にしてやられていた。
今回は逃げることを優先してくれたけど、ここで後ろから不意打ちでも受けていたらどうなっていたか分からない。
魔物との戦いは真正面からぶつかり合う、ある意味では『正々堂々』としたものばかりだった。
そのせいか僕はどうにも搦手に弱いみたいだ。
そのことを心に刻んでおこう。
千載一遇のチャンスを逃してしまったのは惜しいけど、これはイレギュラーなイベントだ。
そもそもの目的の通り村長さん宅へ向かう。
昼間は殆ど家にいることのない村長さんだけど、夕食が終わったこの時間なら流石に家にいるはずだ。
…………そう言えば、今まで考えたことなかったけど村長さんは昼食時にも帰ってきたことがないけれど、いつもどこでなにを食べているんだろう?
まあ、関係ない話か。
余計な考えを頭から消して、村長さんちのドアをノックする。
「はーい」
すぐにジーナさんの返事があって、ドアが開く。
「こんな時間に一体誰よ。
……あら、ハルトじゃない」
そして来訪者が僕だと気づくと顔を近づけてきて声をひそめる。
「流石にこの時間はマズイわよ。
うちの人帰ってきてるから外でいい?」
……?
………………っ!?
「ち、違いますっ!そ、村長さんに用事があってきたんですっ!!」
あまりにあまりなことを言われたせいで一瞬なに言っているのか分からなかった。
思わずこっちも小声になって必死で否定する。
「あら?そうなの?
ちょっとー、マティスさんにお客さんよー」
勘違いに気づいて、僕を家に招き入れてくれたジーナさんが村長さんを呼んでくれる。
奥に入っていく女の子の後ろ姿が見えたけど……そうか、イェルカさんもこの時間なら家にいるのか。
かと言って村長さんのいる時間に挨拶に来るのも嫌だしなぁ……。
そんなことを考えているうちに、奥の方から村長さんが顔を出してくる。
「こんな時間に訪ねてくるなんてどこの非常識だ……」
「夜分に失礼いたします、危急の用事でしたので」
挨拶をする僕を見て、村長さんの顔が嫌そうに歪む。
僕だって用事がなければお前の顔見るのなんて嫌だい。
「なんだ貴様か……。
悪いが今日はもうプライベートな時間なのでな、また明日以降に来てくれ」
そう言って、奥に帰っていこうとする。
僕も帰りたくなるけど、そう言う訳にはいかない。
「時間をわきまえずに訪れまして申し訳ありません。
一刻も早くお耳に入れないと村の……村長さんの害になりかねない話でしたので」
「私の害……だと?」
僕の言葉を聞いて村長さんの足が止まる。
村長さんに話を聞いてほしい時は得になる話か損になる話をすればいいので、分かりやすくて助かる。
「はい、少々込み入った話になりますので、お邪魔させていただいてもよろしいですか?」
もう一度頭を下げる僕に、村長さんが渋い顔を向けて振り返る。
「ジーナ、『伯爵閣下』はすぐにお帰りになるから茶なんぞはいらんからな」
僕だってのんびり茶飲み話なんてするつもりはない。
村長さんと二人、広間のテーブルに向かい合って座る。
村長さんに言われた通りというか、ジーナさんは僕を招き入れたあとはすぐに部屋に戻ってしまっていたのでテーブルの上にはなにもない。
まあ、ジーナさんがそう言う『気遣い』をできるようになってたら逆に驚く。
「それで、こんな遅い時間にまで来てする話とはなんだ?」
向かいに座った村長さんは不機嫌を隠す気配すら無い。
「改めて、夜分に訪れましたことに謝罪を。
時間も遅いことですし、さっそく本題に入らせていただきますが、村長さん、レオンさんの仲間として冒険者を雇いましたね?」
僕の言葉を聞いた村長さんがちょっと驚いた顔をした後、怪訝そうな表情をする。
まだ大っぴらにしていない上にそれほど時間の経っていない話だからどこから僕が知ったか疑問に思っているんだろう。
「……どこから聞いたか知らんがその通りだ。
それがどうかしたか?村の治安のためにも腕の立つものを雇うのも村長の務めだが?」
「その『腕の立つもの』に僕の知人の女性が乱暴されました」
「は?」
冒険者崩れのご乱行については村長さんの耳には入っていないらしく、僕の話を聞いて驚いた表情を浮かべる。
まだ公にはなっていないけど、村長さんの名前で雇っている以上、彼らの行動は村長さんが責任の一端を担うことになる。
そんな状態で村長さんが彼らの行動を許しているとは思えなかったけど、やっぱり予想通り村長さんの関知した行動ではなかったようだ。
「……お前の孤児院の人間については『村民』ではないからな。
なにが起ころうが私の知ったところではないな」
僕の話を聞いて、レオンに冒険者を預けていることから、レオンが執着しているシャルのことを思い浮かべたんだろう。
村長さんの言様には腹が立つけど、今起こっているのは僕の周りで済む問題じゃない。
「被害者の名前を明かしたくなかったのではっきりとした話をしなかったことをお詫びします。
改めて申し上げますが、被害にあった『知人』は孤児院の人間ではなくれっきとした村民です」
「そ、そんな馬鹿な……」
僕の『知人』と聞いてそれが村民であるということを微塵にも思い浮かべていなかった村長さんが愕然とした顔をしている。
村長さんが雇った人間が村民に乱暴を働いたのだ、スキャンダルなんて言う生易しいレベルの問題じゃない。
「い、一体どこの誰なんだね?
その被が……知人というのは」
とりあえず『被害者』がいると認めるのは嫌なようだ。
「申し訳ありませんが、彼女の気持ちの問題もありますので名前は伝えられません」
「そ、それでは事の真偽がわからないじゃないかっ!?
さ、さては虚言で私を脅そうとでも言うのだろうっ!?」
それについては村長さんの言う通りだけど、僕としてもネーニャさんの名前を出して傷をほじくり返させる訳にはいかない。
何より、今となっては被害者の名前なんて奴らを追求するのになんの関係もない。
「レオンさんにお聞きになってはいかがでしょう?」
「…………は?」
僕の言葉を聞いた村長さんが一瞬呆けた顔をしたあと、一気に血の気が引く。
「な、なんでここでレオンの名前が出てくる……。
…………ま、まさか……」
「残念なことですが、この件にはレオンさんが深く絡んでいます」
ネーニャさんの話を聞く限り冒険者崩れに女の子をあてがっているのはレオンのようだし、冒険者崩れの話からそれが今回だけじゃないことも分かってる。
乱暴しているのは冒険者崩れたちだけど、主犯はレオンとすら言っていい状況だ。
それに、あの日レオンとセルダーが抱いていた女の子たちもまともな関係の相手か分かったもんじゃない。
「そ、そんな……」
「僕は『知人』のことしか知りませんが、どうやら結構な数の被害者がすでに出ているようですよ。
家族を人質に取られて口止めをされているものもいるんだとか」
それこそネーニャさんがそうだし、ネーニャさんにそうしたということは同じことをされている人がいないとは考えにくい。
「そんな……」
もうすでに頭がまともに回っていないらしい――あるいは対処法で頭が一杯で――村長さんは呆然と同じ言葉を繰り返すことしかできなくなっている。
「一応、はっきりと言っておきますがこの村に来て間もない『冒険者』がそんなに簡単に家族の情報なんて握れるはず無いですから、この件にもレオンさんが絡んでいるんでしょう」
「…………そんな馬鹿な……」
認識できているか分からないけど、村長さんに優しく笑顔を向ける。
人を……ネーニャさんを地獄に落としかけたんだ、自分が地獄に落ちる覚悟は出来てるな?
村長さんとしてもこんなことになるとは思っていなかったんだろうけど、まともに素性も調べずに雇ったのはお前だ。
「勇者認定を控えた時期にこのようなことが起こってしまい、大変残念です」
「…………ばかもんが……この大事な時期になんてことを……」
声に怒りをにじませはじめた村長さんに頭を下げて席を立つ。
「少なくとも僕の知人は謝罪や賠償を求めるつもりはなく、むしろ騒ぎにならないことを望んでいます。
僕も村長さんたちが被害者を慮ってくださる限りは大事にするつもりはありません」
一応釘を差しておいたけど、どこまで効果があるか、そもそも聞こえているのやら。
「それでは、あとは『村』の話ということで『部外者』はこれで失礼させていただきます」
もはやこちらのことなんて意識に入っていない様子の村長さんに、最後にもう一度お辞儀をしてから家を出る。
これで村長さんがレオンを含めて奴らを締め付けてくれれば、とりあえずはそれで良し。
もし村から追い出されたり、この『告げ口』の件でこちらに恨みを向けてくるようなら……。
搦手に持ち込まれる前に全力で叩き潰す。
それ含めて罠や偽装かもしれないし、そもそもあまり村の方に近づくと人目がある。
人に見られることなく奴らを排除できるチャンスだったのに、惜しいことをした。
奴らを取り逃がしたせいで被害者が増えると思うとやりきれない思いが湧いてくる。
…………。
一つ大きく深呼吸をして逆だっていた気分を落ち着ける。
落ち着こう。
奴らはある意味で僕より上手だった。
多少暴力を振るうのがうまいだけで何でも出来ると慢心してはいけない。
とりあえずリーダー格の痕跡を改めて調べてみるけど、どうやら全力で木立の奥に逃げたと見せかけて道からすぐのところに身を潜めていたようだ。
すでにこの時点で僕はリーダー格にしてやられていた。
今回は逃げることを優先してくれたけど、ここで後ろから不意打ちでも受けていたらどうなっていたか分からない。
魔物との戦いは真正面からぶつかり合う、ある意味では『正々堂々』としたものばかりだった。
そのせいか僕はどうにも搦手に弱いみたいだ。
そのことを心に刻んでおこう。
千載一遇のチャンスを逃してしまったのは惜しいけど、これはイレギュラーなイベントだ。
そもそもの目的の通り村長さん宅へ向かう。
昼間は殆ど家にいることのない村長さんだけど、夕食が終わったこの時間なら流石に家にいるはずだ。
…………そう言えば、今まで考えたことなかったけど村長さんは昼食時にも帰ってきたことがないけれど、いつもどこでなにを食べているんだろう?
まあ、関係ない話か。
余計な考えを頭から消して、村長さんちのドアをノックする。
「はーい」
すぐにジーナさんの返事があって、ドアが開く。
「こんな時間に一体誰よ。
……あら、ハルトじゃない」
そして来訪者が僕だと気づくと顔を近づけてきて声をひそめる。
「流石にこの時間はマズイわよ。
うちの人帰ってきてるから外でいい?」
……?
………………っ!?
「ち、違いますっ!そ、村長さんに用事があってきたんですっ!!」
あまりにあまりなことを言われたせいで一瞬なに言っているのか分からなかった。
思わずこっちも小声になって必死で否定する。
「あら?そうなの?
ちょっとー、マティスさんにお客さんよー」
勘違いに気づいて、僕を家に招き入れてくれたジーナさんが村長さんを呼んでくれる。
奥に入っていく女の子の後ろ姿が見えたけど……そうか、イェルカさんもこの時間なら家にいるのか。
かと言って村長さんのいる時間に挨拶に来るのも嫌だしなぁ……。
そんなことを考えているうちに、奥の方から村長さんが顔を出してくる。
「こんな時間に訪ねてくるなんてどこの非常識だ……」
「夜分に失礼いたします、危急の用事でしたので」
挨拶をする僕を見て、村長さんの顔が嫌そうに歪む。
僕だって用事がなければお前の顔見るのなんて嫌だい。
「なんだ貴様か……。
悪いが今日はもうプライベートな時間なのでな、また明日以降に来てくれ」
そう言って、奥に帰っていこうとする。
僕も帰りたくなるけど、そう言う訳にはいかない。
「時間をわきまえずに訪れまして申し訳ありません。
一刻も早くお耳に入れないと村の……村長さんの害になりかねない話でしたので」
「私の害……だと?」
僕の言葉を聞いて村長さんの足が止まる。
村長さんに話を聞いてほしい時は得になる話か損になる話をすればいいので、分かりやすくて助かる。
「はい、少々込み入った話になりますので、お邪魔させていただいてもよろしいですか?」
もう一度頭を下げる僕に、村長さんが渋い顔を向けて振り返る。
「ジーナ、『伯爵閣下』はすぐにお帰りになるから茶なんぞはいらんからな」
僕だってのんびり茶飲み話なんてするつもりはない。
村長さんと二人、広間のテーブルに向かい合って座る。
村長さんに言われた通りというか、ジーナさんは僕を招き入れたあとはすぐに部屋に戻ってしまっていたのでテーブルの上にはなにもない。
まあ、ジーナさんがそう言う『気遣い』をできるようになってたら逆に驚く。
「それで、こんな遅い時間にまで来てする話とはなんだ?」
向かいに座った村長さんは不機嫌を隠す気配すら無い。
「改めて、夜分に訪れましたことに謝罪を。
時間も遅いことですし、さっそく本題に入らせていただきますが、村長さん、レオンさんの仲間として冒険者を雇いましたね?」
僕の言葉を聞いた村長さんがちょっと驚いた顔をした後、怪訝そうな表情をする。
まだ大っぴらにしていない上にそれほど時間の経っていない話だからどこから僕が知ったか疑問に思っているんだろう。
「……どこから聞いたか知らんがその通りだ。
それがどうかしたか?村の治安のためにも腕の立つものを雇うのも村長の務めだが?」
「その『腕の立つもの』に僕の知人の女性が乱暴されました」
「は?」
冒険者崩れのご乱行については村長さんの耳には入っていないらしく、僕の話を聞いて驚いた表情を浮かべる。
まだ公にはなっていないけど、村長さんの名前で雇っている以上、彼らの行動は村長さんが責任の一端を担うことになる。
そんな状態で村長さんが彼らの行動を許しているとは思えなかったけど、やっぱり予想通り村長さんの関知した行動ではなかったようだ。
「……お前の孤児院の人間については『村民』ではないからな。
なにが起ころうが私の知ったところではないな」
僕の話を聞いて、レオンに冒険者を預けていることから、レオンが執着しているシャルのことを思い浮かべたんだろう。
村長さんの言様には腹が立つけど、今起こっているのは僕の周りで済む問題じゃない。
「被害者の名前を明かしたくなかったのではっきりとした話をしなかったことをお詫びします。
改めて申し上げますが、被害にあった『知人』は孤児院の人間ではなくれっきとした村民です」
「そ、そんな馬鹿な……」
僕の『知人』と聞いてそれが村民であるということを微塵にも思い浮かべていなかった村長さんが愕然とした顔をしている。
村長さんが雇った人間が村民に乱暴を働いたのだ、スキャンダルなんて言う生易しいレベルの問題じゃない。
「い、一体どこの誰なんだね?
その被が……知人というのは」
とりあえず『被害者』がいると認めるのは嫌なようだ。
「申し訳ありませんが、彼女の気持ちの問題もありますので名前は伝えられません」
「そ、それでは事の真偽がわからないじゃないかっ!?
さ、さては虚言で私を脅そうとでも言うのだろうっ!?」
それについては村長さんの言う通りだけど、僕としてもネーニャさんの名前を出して傷をほじくり返させる訳にはいかない。
何より、今となっては被害者の名前なんて奴らを追求するのになんの関係もない。
「レオンさんにお聞きになってはいかがでしょう?」
「…………は?」
僕の言葉を聞いた村長さんが一瞬呆けた顔をしたあと、一気に血の気が引く。
「な、なんでここでレオンの名前が出てくる……。
…………ま、まさか……」
「残念なことですが、この件にはレオンさんが深く絡んでいます」
ネーニャさんの話を聞く限り冒険者崩れに女の子をあてがっているのはレオンのようだし、冒険者崩れの話からそれが今回だけじゃないことも分かってる。
乱暴しているのは冒険者崩れたちだけど、主犯はレオンとすら言っていい状況だ。
それに、あの日レオンとセルダーが抱いていた女の子たちもまともな関係の相手か分かったもんじゃない。
「そ、そんな……」
「僕は『知人』のことしか知りませんが、どうやら結構な数の被害者がすでに出ているようですよ。
家族を人質に取られて口止めをされているものもいるんだとか」
それこそネーニャさんがそうだし、ネーニャさんにそうしたということは同じことをされている人がいないとは考えにくい。
「そんな……」
もうすでに頭がまともに回っていないらしい――あるいは対処法で頭が一杯で――村長さんは呆然と同じ言葉を繰り返すことしかできなくなっている。
「一応、はっきりと言っておきますがこの村に来て間もない『冒険者』がそんなに簡単に家族の情報なんて握れるはず無いですから、この件にもレオンさんが絡んでいるんでしょう」
「…………そんな馬鹿な……」
認識できているか分からないけど、村長さんに優しく笑顔を向ける。
人を……ネーニャさんを地獄に落としかけたんだ、自分が地獄に落ちる覚悟は出来てるな?
村長さんとしてもこんなことになるとは思っていなかったんだろうけど、まともに素性も調べずに雇ったのはお前だ。
「勇者認定を控えた時期にこのようなことが起こってしまい、大変残念です」
「…………ばかもんが……この大事な時期になんてことを……」
声に怒りをにじませはじめた村長さんに頭を下げて席を立つ。
「少なくとも僕の知人は謝罪や賠償を求めるつもりはなく、むしろ騒ぎにならないことを望んでいます。
僕も村長さんたちが被害者を慮ってくださる限りは大事にするつもりはありません」
一応釘を差しておいたけど、どこまで効果があるか、そもそも聞こえているのやら。
「それでは、あとは『村』の話ということで『部外者』はこれで失礼させていただきます」
もはやこちらのことなんて意識に入っていない様子の村長さんに、最後にもう一度お辞儀をしてから家を出る。
これで村長さんがレオンを含めて奴らを締め付けてくれれば、とりあえずはそれで良し。
もし村から追い出されたり、この『告げ口』の件でこちらに恨みを向けてくるようなら……。
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