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第二章 始めてのクエスト
29話 睦まじく
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レオンの取り巻きの切り崩しから数日後。
市の開催日まであと2日となったある日の午後。
僕は庭で遊ぶ子供たちを眺めながら考え事にふけっていた。
先日、またジーナさん経由でオウスケから「レオンがシャルを襲うのをひとまず諦めた」という話が届いた。
あれ以来、取り巻きとの間がうまく行っていなくて荒事を起こすような余裕がなくなっているらしい。
全面的に気を抜くわけにはいかないけれど、一応、子供たちだけで動いても危険はなくなったと言える。
さっそく子供たちと村の子供達を会わせようかと思ったんだけど、『前』いつもみんなが遊んでいた広場が市の準備で埋まってしまっていて、今村の子供たちがどこで遊んでいるのか分からない。
ということで、未だに子供たちを村に遊びに行かせられるようになっていないけど、まあこれは明後日から始まる市が終われば解決する話なのでのんびり待とうということになった。
それよりも、今子供たちは市が楽しみで仕方ないらしい。
村のことはとりあえず片付いた……というか状況が落ち着いている。
今、僕の頭を悩ませているのは、ゴブリンの話だ。
リンを含めて先日のゴブリン討伐で見逃したゴブリンたちには僕が《方向探知》の魔法を刻み込んでいる。
この魔法は僕の手で更新しないと一ヶ月ほどで効果がなくなってしまうのだけど、それまでは相当遠く……この国から出ていく程の遠くへ離れない限り位置を把握し続けられる。
一度刻み込んでしまえば他人の手で消すことは出来ず、効果がなくなるのは時間が過ぎたときか……対象が死んだときだ。
刻みつけた《位置探知》はリンを除いて5つ。
うち一つはおそらくリン達が巣分けする前にいた大きな巣を目指して南に進んでいる。
まだまだかなり距離があるので女ゴブリン一人でたどり着けるのかは賭けだろう。
残りのうち二つ、母娘の反応は村から少し離れたところにとどまっている。
なにをしているのか分からないけど、近寄ってくるわけではないのでとりあえずは警戒しておくだけでいいと思う。
もしかしたら母娘二人そこで暮らしていくことに決めたのかもしれない。
もしそうだとしたら、まだ村の生活圏に近いからもう少し離れてくれると嬉しいかな。
……場合によっては、リンを連れて話に行ってみるか。
残りのうちもう一つは……先日消えた。
野生動物に襲われたか人間に出くわしたか……なんにせよ死んだようだ。
なにがあったのかは分からないけれど、彼女が人間を襲って返り討ちにあったとしても、襲われて僕の言いつけを守って無抵抗で殺されたとしても、僕の責任だ。
勝手な話だけど、不運にも野生動物に襲われたのだと思いたい。
ここまでの4人は色々あるけどまあ問題というわけじゃない。
問題は、孤児院の側に忍び寄ってきている一人だ。
見逃したゴブリンのうちの一人が徐々に近づいてきているのには気づいていた。
決定的に村に近づくことはなかったのでたまたまだと思って、もしこれ以上近づきそうなら注意しよう程度にしか考えていなかったんだけど……。
一昨日からずっと、孤児院の側にいるまま離れていかない。
昨日一日念のため時間をおいてみたけど、明らかに意図的な行動だ。
考えてみれば、村から付かず離れずで移動している時点でおかしいと思わなきゃいけなかった。
こうなったら放っておく訳にはいかない。
なにを考えているかは分からないけど、こちらから先に接触してしまったほうがいいだろう。
となれば……。
「リン、一区切り着いたらちょっと来て」
善は急げと子供たちと鬼ごっこをしていたリンを呼んだ。
リンは相変わらず鬼ごっこの鬼をしている真っ最中だというのに一目散にこっちに来る。
追われている最中に急に放置されたアリスちゃんが苦笑いしてこっちを見てるのでとりあえず軽く謝っておいた。
一応リンには緊急時以外は一区切りつけてからでいいと伝えたんだけどイマイチ理解してくれず、子供たちもなぜか「それは仕方ない」という雰囲気になっているので未だにこんな感じだ。
最近は僕の方で声をかけるタイミングを測っていたんだけど、ゴブリンの方に気を取られて焦って声をかけてしまった。
「ハイデス、王」
僕に駆け寄ってきたリンの首には、まだ首輪がはめられていた。
流石に鎖はついていないけど、孤児院にいてもリンは首輪を外してくれない。
それどころか、お風呂の時以外は外すのを嫌がり、お風呂から出ると僕につけて欲しがる。
「あー、遊んでるところごめん。
ちょっと相談したいことがあってさ」
今までの状況をかいつまんでリンに説明する。
「ということで、近くにいるゴブリンに会いに行こうと思うんだけど……リン、誰かとかなんでかとか、なにか予想つく?」
僕の言葉にリンは眉根を寄せて少し考え込む。
「……イチバン テイサツ デス。
リユウ イロイロ。
デモ アマリ イイ ナイ」
一番考えられるのは偵察。偵察理由は不明だけどいい想像は出来ない。
まあ、そうなるよねぇ。
僕が考えていたことと全く同じ事をリンに言われ思わず苦笑が浮かぶ。
「とは言え、村の方じゃなくってこっちにいるってことはすぐに村人に危害を加えようとかそういう気はないと思うんだ」
襲いやすい村ではなくこちらにいるということは、僕かリンに用があるか、子供たちを狙っているか……。
「もし話して済むことなら穏便に済ませたい。
リン、今から着いてこれる?」
「ハイデス」
頷いてくれたリンをひと撫でして、子供たちに軽く事情を説明するとゴブリンに会いに向かった。
気の重くなる展開にならないといいな……。
森の中を進み、そろそろ目的のゴブリンの側だ。
そろそろ向こうからもこちらに気づく範囲に入ってくるので、殊更普通に歩いて近づくことにする。
忍び寄ることも考えたけど、今回のこちらの目的は交渉だ。
こちらの存在に気づいた彼女がどう動くかも判断材料にしたい。
そのまま歩いて進み、いい加減間違いなく誰かが近寄る気配に気づいているだろう距離に来ても彼女が動く気配はない。
僕の方から彼女たちの位置が分かるということは伝えてあるので、これで動かないということはあちらも僕との接触が目的ということでいいだろう。
そのまま彼女がいるはずの場所まできたけど、姿がない……。
場所はたしかにここだから……あとは、上か。
そう思って、彼女の位置とかぶる木を見上げるのと同時に、上から彼女が振ってきた。
身構える僕と、僕をかばうように前に出たリンの前で……彼女は木から降りたまま仰向けになって腹を出した。
僕と分かってすぐ全面降伏したことからすると、おそらく、万が一僕以外だったときのために隠れていたんだろう。
なかなか慎重なゴブリンみたいだ。
「ギギャーギルゥっ!?」
彼女を見たリンが鳴き声を上げる。
いや、鳴き声というか名前かな?これ。
「リン、知り合い?」
いや、リンにとってあの巣のゴブリンはみんな知り合いだろうけど、リンの驚き方的にただの配下って感じではない気がした。
「エトエト、リン シマイ……チガウ。
リン オヤ チガウ シマイ…………チガウ。
ウー……エトエト……」
「大丈夫、ゆっくりでいいから落ち着いて」
僕の方から彼女に危害を加える気はないし、彼女の方も全面降伏したままだから時間はある。
「ウー……エト、リン、ギギャーギルゥ オヤ チガウ。
リン、ギギャーギルゥ イッショ ソダツ。
リン、ギギャーギルゥ オヤ チガウ シマイ」
「ギギャーギルゥっていうのは彼女の名前?」
「ハイデス」
うーん……人間で言う乳姉妹みたいなものだろうか?
「ギギャーギルゥさんとリンは仲良かったの?」
「ハイデス」
なるほどね、どうりでさっきから少し嬉しそうなんだ。
「それじゃ、とりあえずギギャーギルゥさんに座ってくれるように伝えてくれる?
話を聞いてみよう」
リンにそうお願いして、地面に腰を下ろした。
地面にあぐらをかく僕の前でギギャーギルゥさんはゴブリン流の最敬礼をしている。
リンに何度か普通に座るように言ってもらったけど、頑なにこのままなので好きにしてもらおう。
たしかに生殺与奪を握っている相手の前で気を抜けというのが無理な話なのかもしれない。
ということでギギャーギルゥさんはいい。
問題は僕のあぐらの上に半分しなだれかかるように横寝しているリンだ。
「あの……リン、本当にこの格好してなきゃダメなの?」
「ハイデス。
王、ナカヨイ アピール スルデス」
それ必要なのかな?と思うけど、たしかにギギャーギルゥさんはそんなリンと僕を見て少しホッとした様子になった気がする。
ゴブリン族とこうして相対してみると嫌でも分かる。
種族が違っても、たとえ人間と魔物であっても表情や仕草、雰囲気でなんとなく相手の考えていることは分かる。
…………分かってしまった。
ちょっと泣きたくなったけど、落ち込むのはまたあとにしよう。
市の開催日まであと2日となったある日の午後。
僕は庭で遊ぶ子供たちを眺めながら考え事にふけっていた。
先日、またジーナさん経由でオウスケから「レオンがシャルを襲うのをひとまず諦めた」という話が届いた。
あれ以来、取り巻きとの間がうまく行っていなくて荒事を起こすような余裕がなくなっているらしい。
全面的に気を抜くわけにはいかないけれど、一応、子供たちだけで動いても危険はなくなったと言える。
さっそく子供たちと村の子供達を会わせようかと思ったんだけど、『前』いつもみんなが遊んでいた広場が市の準備で埋まってしまっていて、今村の子供たちがどこで遊んでいるのか分からない。
ということで、未だに子供たちを村に遊びに行かせられるようになっていないけど、まあこれは明後日から始まる市が終われば解決する話なのでのんびり待とうということになった。
それよりも、今子供たちは市が楽しみで仕方ないらしい。
村のことはとりあえず片付いた……というか状況が落ち着いている。
今、僕の頭を悩ませているのは、ゴブリンの話だ。
リンを含めて先日のゴブリン討伐で見逃したゴブリンたちには僕が《方向探知》の魔法を刻み込んでいる。
この魔法は僕の手で更新しないと一ヶ月ほどで効果がなくなってしまうのだけど、それまでは相当遠く……この国から出ていく程の遠くへ離れない限り位置を把握し続けられる。
一度刻み込んでしまえば他人の手で消すことは出来ず、効果がなくなるのは時間が過ぎたときか……対象が死んだときだ。
刻みつけた《位置探知》はリンを除いて5つ。
うち一つはおそらくリン達が巣分けする前にいた大きな巣を目指して南に進んでいる。
まだまだかなり距離があるので女ゴブリン一人でたどり着けるのかは賭けだろう。
残りのうち二つ、母娘の反応は村から少し離れたところにとどまっている。
なにをしているのか分からないけど、近寄ってくるわけではないのでとりあえずは警戒しておくだけでいいと思う。
もしかしたら母娘二人そこで暮らしていくことに決めたのかもしれない。
もしそうだとしたら、まだ村の生活圏に近いからもう少し離れてくれると嬉しいかな。
……場合によっては、リンを連れて話に行ってみるか。
残りのうちもう一つは……先日消えた。
野生動物に襲われたか人間に出くわしたか……なんにせよ死んだようだ。
なにがあったのかは分からないけれど、彼女が人間を襲って返り討ちにあったとしても、襲われて僕の言いつけを守って無抵抗で殺されたとしても、僕の責任だ。
勝手な話だけど、不運にも野生動物に襲われたのだと思いたい。
ここまでの4人は色々あるけどまあ問題というわけじゃない。
問題は、孤児院の側に忍び寄ってきている一人だ。
見逃したゴブリンのうちの一人が徐々に近づいてきているのには気づいていた。
決定的に村に近づくことはなかったのでたまたまだと思って、もしこれ以上近づきそうなら注意しよう程度にしか考えていなかったんだけど……。
一昨日からずっと、孤児院の側にいるまま離れていかない。
昨日一日念のため時間をおいてみたけど、明らかに意図的な行動だ。
考えてみれば、村から付かず離れずで移動している時点でおかしいと思わなきゃいけなかった。
こうなったら放っておく訳にはいかない。
なにを考えているかは分からないけど、こちらから先に接触してしまったほうがいいだろう。
となれば……。
「リン、一区切り着いたらちょっと来て」
善は急げと子供たちと鬼ごっこをしていたリンを呼んだ。
リンは相変わらず鬼ごっこの鬼をしている真っ最中だというのに一目散にこっちに来る。
追われている最中に急に放置されたアリスちゃんが苦笑いしてこっちを見てるのでとりあえず軽く謝っておいた。
一応リンには緊急時以外は一区切りつけてからでいいと伝えたんだけどイマイチ理解してくれず、子供たちもなぜか「それは仕方ない」という雰囲気になっているので未だにこんな感じだ。
最近は僕の方で声をかけるタイミングを測っていたんだけど、ゴブリンの方に気を取られて焦って声をかけてしまった。
「ハイデス、王」
僕に駆け寄ってきたリンの首には、まだ首輪がはめられていた。
流石に鎖はついていないけど、孤児院にいてもリンは首輪を外してくれない。
それどころか、お風呂の時以外は外すのを嫌がり、お風呂から出ると僕につけて欲しがる。
「あー、遊んでるところごめん。
ちょっと相談したいことがあってさ」
今までの状況をかいつまんでリンに説明する。
「ということで、近くにいるゴブリンに会いに行こうと思うんだけど……リン、誰かとかなんでかとか、なにか予想つく?」
僕の言葉にリンは眉根を寄せて少し考え込む。
「……イチバン テイサツ デス。
リユウ イロイロ。
デモ アマリ イイ ナイ」
一番考えられるのは偵察。偵察理由は不明だけどいい想像は出来ない。
まあ、そうなるよねぇ。
僕が考えていたことと全く同じ事をリンに言われ思わず苦笑が浮かぶ。
「とは言え、村の方じゃなくってこっちにいるってことはすぐに村人に危害を加えようとかそういう気はないと思うんだ」
襲いやすい村ではなくこちらにいるということは、僕かリンに用があるか、子供たちを狙っているか……。
「もし話して済むことなら穏便に済ませたい。
リン、今から着いてこれる?」
「ハイデス」
頷いてくれたリンをひと撫でして、子供たちに軽く事情を説明するとゴブリンに会いに向かった。
気の重くなる展開にならないといいな……。
森の中を進み、そろそろ目的のゴブリンの側だ。
そろそろ向こうからもこちらに気づく範囲に入ってくるので、殊更普通に歩いて近づくことにする。
忍び寄ることも考えたけど、今回のこちらの目的は交渉だ。
こちらの存在に気づいた彼女がどう動くかも判断材料にしたい。
そのまま歩いて進み、いい加減間違いなく誰かが近寄る気配に気づいているだろう距離に来ても彼女が動く気配はない。
僕の方から彼女たちの位置が分かるということは伝えてあるので、これで動かないということはあちらも僕との接触が目的ということでいいだろう。
そのまま彼女がいるはずの場所まできたけど、姿がない……。
場所はたしかにここだから……あとは、上か。
そう思って、彼女の位置とかぶる木を見上げるのと同時に、上から彼女が振ってきた。
身構える僕と、僕をかばうように前に出たリンの前で……彼女は木から降りたまま仰向けになって腹を出した。
僕と分かってすぐ全面降伏したことからすると、おそらく、万が一僕以外だったときのために隠れていたんだろう。
なかなか慎重なゴブリンみたいだ。
「ギギャーギルゥっ!?」
彼女を見たリンが鳴き声を上げる。
いや、鳴き声というか名前かな?これ。
「リン、知り合い?」
いや、リンにとってあの巣のゴブリンはみんな知り合いだろうけど、リンの驚き方的にただの配下って感じではない気がした。
「エトエト、リン シマイ……チガウ。
リン オヤ チガウ シマイ…………チガウ。
ウー……エトエト……」
「大丈夫、ゆっくりでいいから落ち着いて」
僕の方から彼女に危害を加える気はないし、彼女の方も全面降伏したままだから時間はある。
「ウー……エト、リン、ギギャーギルゥ オヤ チガウ。
リン、ギギャーギルゥ イッショ ソダツ。
リン、ギギャーギルゥ オヤ チガウ シマイ」
「ギギャーギルゥっていうのは彼女の名前?」
「ハイデス」
うーん……人間で言う乳姉妹みたいなものだろうか?
「ギギャーギルゥさんとリンは仲良かったの?」
「ハイデス」
なるほどね、どうりでさっきから少し嬉しそうなんだ。
「それじゃ、とりあえずギギャーギルゥさんに座ってくれるように伝えてくれる?
話を聞いてみよう」
リンにそうお願いして、地面に腰を下ろした。
地面にあぐらをかく僕の前でギギャーギルゥさんはゴブリン流の最敬礼をしている。
リンに何度か普通に座るように言ってもらったけど、頑なにこのままなので好きにしてもらおう。
たしかに生殺与奪を握っている相手の前で気を抜けというのが無理な話なのかもしれない。
ということでギギャーギルゥさんはいい。
問題は僕のあぐらの上に半分しなだれかかるように横寝しているリンだ。
「あの……リン、本当にこの格好してなきゃダメなの?」
「ハイデス。
王、ナカヨイ アピール スルデス」
それ必要なのかな?と思うけど、たしかにギギャーギルゥさんはそんなリンと僕を見て少しホッとした様子になった気がする。
ゴブリン族とこうして相対してみると嫌でも分かる。
種族が違っても、たとえ人間と魔物であっても表情や仕草、雰囲気でなんとなく相手の考えていることは分かる。
…………分かってしまった。
ちょっと泣きたくなったけど、落ち込むのはまたあとにしよう。
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