56 / 117
第二章 始めてのクエスト
23話 面倒
しおりを挟む
手の傷は、ペロペロ舐め続けるリンが恥ずかしかったので魔法で治した。
本当に全然大した怪我じゃなかったけど、高位の治癒魔法まで使って一瞬で治した。
恥ずかしかったけど、おかげで思いついたことがあるので、後で……いや、今日中にやっておこう。
村人の視線を集めながら村長宅に着き、ドアをノックして中に入る。
「遅いぞっ!!」
さっそく村長さんの怒声で出迎えられた。
「これは、お待たせしてしまいすみませんでした」
特に時間は定めていなかったはずだけど、待っててもらったのは事実。
ここは素直に頭を下げておこう。
村長さんはちょうどお酒を飲んでいたところらしく、広間のテーブルでワイングラスを片手にふんぞり返っていた。
その横に、右腕を包帯で釣ったままエールをあおっているレオンがいた。
うわ、めんどくせえ。
思わず口に出しそうになった言葉をなんとか飲み込む。
僕が来ることは予告してあるので、レオンはわざわざここにいるに違いない。
なにを考えているのかは分からないけど、シャルをニヤニヤとした目で見ているレオンの様子からは、面倒なことになる想像しか出来ない。
「それでは、早速ですがゴブリンの巣討伐について報告をさせてもらいます」
舐め回すようにシャルを見ているレオンを横目に見ながら、村長さんに話しかける。
ついさっきまで偉そうにふんぞり返っていた村長さんの顔が驚愕と恐怖で固まっていた。
シャルから視線を移したレオンの顔も驚愕に歪む。
「な、なんだ、その混じり物はっ!?」
混じり物。
人間と魔物のハーフを総しての蔑称ではあるのだけど、一番数が多いハーフゴブリンのこととして使われることが多い。
つまり、リンのことだ。
「ああ、報告の中でお話しようと思っていましたが、巣で見つけたハーフゴブリンです。
可愛かったので僕のものにしました」
リンを見ただけではクイーンであることなんて分からないし、分かりやすく欲望を理由にしておけば当たり障りない。
当のリンは僕の横で鎖に繋がれて、もはや怒りも屈辱も悲しみもなにも感じていないような無表情で立っている。
実に連れ去られて感情をなくした奴隷感が出てて…………胸が締め付けられそうになる。
だ、大丈夫?リン、それが素だったりしない?
中に入る前に、
「何も気にせず黙って立っててね」
「ハイデス」
というやり取りがあった結果なんだけど、あまりにも迫真の演技で心配になる。
「な、なんだとっ!?
そんな危険なことを許可した覚えはないぞっ!」
おっと、村長さんの存在忘れかけてた。
リンについては村長さんがどういう反応してくるかだいたい予想がついているし、実際今のところ予想通りの反応だ。
「許可と言われましても、個人が奴隷を持つことに許可は必要ないですよね?」
「た、ただの奴隷ならそうだろうが、相手は混じり物だぞっ!
そんな危険なもの、村民の安全を預かる村長として許すことはできんっ!!」
まあ、それは正論は正論なんだけど、その村民の安全を無視してゴブリン討伐と自分の利益を秤にかけてた人に言われてもな。
まあ、預かっているだけのものなので、自分の利益と比べたら容易に放り投げられるのかもしれない。
村長さんの『村長』としての使命感なんてその程度のものなのでこちらとしては助かる。
それこそ村への危険性を盾にひたすら正論を述べて突っぱねてくる人だったら面倒くさかった。
「危険と言われましても、この通り村に入る際は鎖もつけていますし……」
「そんな物あてになるかっ!!
とにかくそんな危険なものはこの村に入れさせんぞっ!!」
「危険じゃなければ問題ないんですね?」
「そ、そうだな。絶対に安全だと保証できるのなら許可してやらんでもない。
もちろん鎖程度ではダメだぞ?
爪を剥ぎ、牙を抜き、手足の腱を切る程度はやってもらおうか」
……随分えげつないこと言ってくるなぁ。
「そんな面倒なことしなくても大丈夫ですよ」
そう言うとリンの貫頭衣の首元を引っ張って胸元を少し露出させる。
「この刻印、見えますか?
これは人間に危害を加えることを制限する魔法の刻印です。
ちなみに、制限を破ろうとすると死にます」
これはもちろん嘘だけど、奴隷に入れる刻印の中には本当にそういう魔法の効果のあるものもあるので村長さんには嘘か本当かわからないだろう。
「そ、そんなのお前の嘘かもしれないだろうっ!
それに、もし本当だとしてもその魔法が確実に働く保証はあるのかっ!!」
嘘か本当かわからないだけに、逆にこういう反論も出来る。
「……そこまで言われると僕としてもどうしようもないですが……」
ここで少しだけ考え込むように間を開ける。
「そうですね、僕はこの魔法には絶対の自信があります。
なので、もしこの子が村民に危害を加えることになったら僕が賠償するというのはどうでしょう」
僕の提案を聞いた村長さんの目が、欲望に鈍く光る。
今の話だと、賠償はしても被害者は出ていることになるんだけど村民の安全を預かるらしい村長さんとしてそれは問題ないんだろうか。
「……いや、あの屋敷を含めてお前の資産は私のものになるはずだ。
口では大きな事を言うが十分な賠償を行う金はお前にあるのか?」
「いえ、まず最初に、法務官の裁定が下るまではあの屋敷も僕の資産も僕のものですよ。
まあ、それはそれとして、あれ以外にもヴァイシュゲール家の資産はあちこちの領地にありますから、賠償の資金には困りません」
あちこちに資産となる屋敷なんかがあるのは本当の話だけど、それがまだちゃんと残っているのかは僕にも分からない。
まあ、そこまで説明してやる義理はないので村長さんの方で好きに皮算用してほしい。
「賠償するのはまさか被害者だけじゃなかろうな?」
村長さんの頭の中では十分な額を取れるという目算が立ったのか、具体的な話になってくる。
「まさかと言われても……他に誰にお支払いすれば?」
「村の安全を脅かしたんだっ!村長たる私にも賠償するのが筋だろうっ!!
いやっ!!むしろ、まずは私に対する賠償を行ったあと、私が被害者を支援をするという形が正しいっ!!」
相変わらず自分に都合の良いふうに考えるなぁ、この人。
「……まあ、納得いきませんが刻印には絶対の自信がありますので、別に構いませんよ」
「よしっ!なら書面をかわすぞっ!!」
やけにノリノリの村長さんに一応突っ込んでおく。
「一応はっきり言っておきますが、賠償するのはこちらに明らかな非がある場合だけですからね?
それに賠償するのもその被害の程度にふさわしいだけです。
わざとぶつかってきて骨が折れたから全財産よこせとか言われたらたまったもんじゃないですから」
「…………」
いや、いくらなんでもそこで黙んないでほしい。
「細かい条件をつけていられる身分かっ!?
混じり物を連れ込むのを許してやると言うんだ、無条件で従うのが道理だろうっ!!」
…………うわぁ……ここまでは言ってこないだろって所まで言ってきたよ……。
「なら村長さんとは意見が合わなかったということで、僕の独断で連れ込ませていただきます。
もしものときの賠償も被害者と直接やりますのでご心配なく」
「そ、そんなことが許されると思っているのかっ!?」
「いや、そうは言われましても、交渉が決裂した以上、僕としてはこうするしか」
「…………し、仕方ない。
特例として認めてやるから、賠償の話は私とするように」
うん、村長さんなら取れるかもしれない利益に目がくらんでそう言ってくれると思った。
「承知いたしました。
では、以上のことを書面にまとめてもらえますか?」
……あー、面倒くさかった……。
本当に全然大した怪我じゃなかったけど、高位の治癒魔法まで使って一瞬で治した。
恥ずかしかったけど、おかげで思いついたことがあるので、後で……いや、今日中にやっておこう。
村人の視線を集めながら村長宅に着き、ドアをノックして中に入る。
「遅いぞっ!!」
さっそく村長さんの怒声で出迎えられた。
「これは、お待たせしてしまいすみませんでした」
特に時間は定めていなかったはずだけど、待っててもらったのは事実。
ここは素直に頭を下げておこう。
村長さんはちょうどお酒を飲んでいたところらしく、広間のテーブルでワイングラスを片手にふんぞり返っていた。
その横に、右腕を包帯で釣ったままエールをあおっているレオンがいた。
うわ、めんどくせえ。
思わず口に出しそうになった言葉をなんとか飲み込む。
僕が来ることは予告してあるので、レオンはわざわざここにいるに違いない。
なにを考えているのかは分からないけど、シャルをニヤニヤとした目で見ているレオンの様子からは、面倒なことになる想像しか出来ない。
「それでは、早速ですがゴブリンの巣討伐について報告をさせてもらいます」
舐め回すようにシャルを見ているレオンを横目に見ながら、村長さんに話しかける。
ついさっきまで偉そうにふんぞり返っていた村長さんの顔が驚愕と恐怖で固まっていた。
シャルから視線を移したレオンの顔も驚愕に歪む。
「な、なんだ、その混じり物はっ!?」
混じり物。
人間と魔物のハーフを総しての蔑称ではあるのだけど、一番数が多いハーフゴブリンのこととして使われることが多い。
つまり、リンのことだ。
「ああ、報告の中でお話しようと思っていましたが、巣で見つけたハーフゴブリンです。
可愛かったので僕のものにしました」
リンを見ただけではクイーンであることなんて分からないし、分かりやすく欲望を理由にしておけば当たり障りない。
当のリンは僕の横で鎖に繋がれて、もはや怒りも屈辱も悲しみもなにも感じていないような無表情で立っている。
実に連れ去られて感情をなくした奴隷感が出てて…………胸が締め付けられそうになる。
だ、大丈夫?リン、それが素だったりしない?
中に入る前に、
「何も気にせず黙って立っててね」
「ハイデス」
というやり取りがあった結果なんだけど、あまりにも迫真の演技で心配になる。
「な、なんだとっ!?
そんな危険なことを許可した覚えはないぞっ!」
おっと、村長さんの存在忘れかけてた。
リンについては村長さんがどういう反応してくるかだいたい予想がついているし、実際今のところ予想通りの反応だ。
「許可と言われましても、個人が奴隷を持つことに許可は必要ないですよね?」
「た、ただの奴隷ならそうだろうが、相手は混じり物だぞっ!
そんな危険なもの、村民の安全を預かる村長として許すことはできんっ!!」
まあ、それは正論は正論なんだけど、その村民の安全を無視してゴブリン討伐と自分の利益を秤にかけてた人に言われてもな。
まあ、預かっているだけのものなので、自分の利益と比べたら容易に放り投げられるのかもしれない。
村長さんの『村長』としての使命感なんてその程度のものなのでこちらとしては助かる。
それこそ村への危険性を盾にひたすら正論を述べて突っぱねてくる人だったら面倒くさかった。
「危険と言われましても、この通り村に入る際は鎖もつけていますし……」
「そんな物あてになるかっ!!
とにかくそんな危険なものはこの村に入れさせんぞっ!!」
「危険じゃなければ問題ないんですね?」
「そ、そうだな。絶対に安全だと保証できるのなら許可してやらんでもない。
もちろん鎖程度ではダメだぞ?
爪を剥ぎ、牙を抜き、手足の腱を切る程度はやってもらおうか」
……随分えげつないこと言ってくるなぁ。
「そんな面倒なことしなくても大丈夫ですよ」
そう言うとリンの貫頭衣の首元を引っ張って胸元を少し露出させる。
「この刻印、見えますか?
これは人間に危害を加えることを制限する魔法の刻印です。
ちなみに、制限を破ろうとすると死にます」
これはもちろん嘘だけど、奴隷に入れる刻印の中には本当にそういう魔法の効果のあるものもあるので村長さんには嘘か本当かわからないだろう。
「そ、そんなのお前の嘘かもしれないだろうっ!
それに、もし本当だとしてもその魔法が確実に働く保証はあるのかっ!!」
嘘か本当かわからないだけに、逆にこういう反論も出来る。
「……そこまで言われると僕としてもどうしようもないですが……」
ここで少しだけ考え込むように間を開ける。
「そうですね、僕はこの魔法には絶対の自信があります。
なので、もしこの子が村民に危害を加えることになったら僕が賠償するというのはどうでしょう」
僕の提案を聞いた村長さんの目が、欲望に鈍く光る。
今の話だと、賠償はしても被害者は出ていることになるんだけど村民の安全を預かるらしい村長さんとしてそれは問題ないんだろうか。
「……いや、あの屋敷を含めてお前の資産は私のものになるはずだ。
口では大きな事を言うが十分な賠償を行う金はお前にあるのか?」
「いえ、まず最初に、法務官の裁定が下るまではあの屋敷も僕の資産も僕のものですよ。
まあ、それはそれとして、あれ以外にもヴァイシュゲール家の資産はあちこちの領地にありますから、賠償の資金には困りません」
あちこちに資産となる屋敷なんかがあるのは本当の話だけど、それがまだちゃんと残っているのかは僕にも分からない。
まあ、そこまで説明してやる義理はないので村長さんの方で好きに皮算用してほしい。
「賠償するのはまさか被害者だけじゃなかろうな?」
村長さんの頭の中では十分な額を取れるという目算が立ったのか、具体的な話になってくる。
「まさかと言われても……他に誰にお支払いすれば?」
「村の安全を脅かしたんだっ!村長たる私にも賠償するのが筋だろうっ!!
いやっ!!むしろ、まずは私に対する賠償を行ったあと、私が被害者を支援をするという形が正しいっ!!」
相変わらず自分に都合の良いふうに考えるなぁ、この人。
「……まあ、納得いきませんが刻印には絶対の自信がありますので、別に構いませんよ」
「よしっ!なら書面をかわすぞっ!!」
やけにノリノリの村長さんに一応突っ込んでおく。
「一応はっきり言っておきますが、賠償するのはこちらに明らかな非がある場合だけですからね?
それに賠償するのもその被害の程度にふさわしいだけです。
わざとぶつかってきて骨が折れたから全財産よこせとか言われたらたまったもんじゃないですから」
「…………」
いや、いくらなんでもそこで黙んないでほしい。
「細かい条件をつけていられる身分かっ!?
混じり物を連れ込むのを許してやると言うんだ、無条件で従うのが道理だろうっ!!」
…………うわぁ……ここまでは言ってこないだろって所まで言ってきたよ……。
「なら村長さんとは意見が合わなかったということで、僕の独断で連れ込ませていただきます。
もしものときの賠償も被害者と直接やりますのでご心配なく」
「そ、そんなことが許されると思っているのかっ!?」
「いや、そうは言われましても、交渉が決裂した以上、僕としてはこうするしか」
「…………し、仕方ない。
特例として認めてやるから、賠償の話は私とするように」
うん、村長さんなら取れるかもしれない利益に目がくらんでそう言ってくれると思った。
「承知いたしました。
では、以上のことを書面にまとめてもらえますか?」
……あー、面倒くさかった……。
0
お気に入りに追加
119
あなたにおすすめの小説
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
異世界召喚されて神様貴族生活
シロイイヌZ
ファンタジー
R18です。グロテスクな表現や直接的な性描写などがありますので、不快に思われる方や未成年の方はお読みにならないようお願い致します。
『なんだよ。俺、こんなあっさり死ぬのかよ』
そう思って目を開けたら、目に飛び込んできたのは青空。
流れに任せて魔物と闘い、流れに任せて美少女たちとのハーレム生活。
異世界と現世を自由に行き来出来る上に、異世界で欲しい物も錬金術で思いのまま。
誰もが羨むような異世界生活とおっさんの快進撃が始まる!
本業の合間に細々と書いています。平日は出来るだけ更新したいと考えてますが、仕事が立て込んでいる時は更新が遅れることがあります。ご容赦ください。
ゲームのモブに転生したと思ったら、チートスキルガン積みのバグキャラに!? 最強の勇者? 最凶の魔王? こっちは最驚の裸族だ、道を開けろ
阿弥陀乃トンマージ
ファンタジー
どこにでもいる平凡なサラリーマン「俺」は、長年勤めていたブラック企業をある日突然辞めた。
心は晴れやかだ。なんといってもその日は、昔から遊んでいる本格的ファンタジーRPGシリーズの新作、『レジェンドオブインフィニティ』の発売日であるからだ。
「俺」はゲームをプレイしようとするが、急に頭がふらついてゲーミングチェアから転げ落ちてしまう。目覚めた「俺」は驚く。自室の床ではなく、ゲームの世界の砂浜に倒れ込んでいたからである、全裸で。
「俺」のゲームの世界での快進撃が始まる……のだろうか⁉
男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る
電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。
女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。
「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」
純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。
「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」
神を越えたその先へ
blaster
ファンタジー
高校二年生の始業式、突如クラスの床が光り異世界に召喚された早見 蓮とクラスメイト達。
クラス全員が騒然としている中、召喚した王国は自分たちを助けてくれと言う。
このままでは故郷に帰れないと考えた蓮は、自分だけで変える方法を探す決意をする。
処女作なので誤字、脱字が多いです。後、最初の方は他の作品と被っている可能性が高いですが後につれてマシになる、、、はずです。
ご感想、作品へのご意見やリクエスト等もお待ちしております。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる