32 / 117
第一章 ゲームの世界
32話 別れ
しおりを挟む
朝食を食べ終わったあと、また子供たちの練習を兼ねて護衛さんたちの傷を魔法で癒やさせてもらった。
村人たちから買い直した品物の中に、練習用に使えそうな触媒がいつくかあったので今日は三人まとめて練習している。
シャルさんが手持ち無沙汰にしているけど……。
【職業:魔術師
筋力: 2 魔力: 5 体力: 2 精神:8 技術: 3 敏捷: 2 幸運:20
魔法適性 火:- 水:C 土:C 風:C 聖:- 邪:-】
シャルさんのステータスはこんな感じで、回復魔法の神聖系統に適正がないため、練習はしないことにした。
魔力もあるし、他の系統なら適性もなにもしなくてもCある系統があるのでそのうちなにか他の魔法を教えようと思う。
シャルさんレベルの美少女になると、なにか自衛手段は持たせておきたい。
護衛さんたちの治療の後、またアルバさんたちと訓練をした。
昨日と同じ多対一の集団戦。
ただし、今回はテンションが上りすぎないように人数を剣だけでさばききれるくらいに加減してもらっている。
楽しくなっちゃうのを我慢しながら訓練をしている僕の横で、ユーキくんたちが余った護衛の人たちの指導の元、遊びのような運動をしている。
はじめはユーキくんが剣の訓練をしたいといい出したんだけど、僕とアルバさんで早すぎる本格的な訓練はむしろ体に悪いと反対した。
かわりに全身を動かす運動を護衛さんたちが教えてくれた。
健康体操に近いものなので、半ば遊び感覚でユーキくん以外も参加している。
今はそれも終わって、鬼ごっこのような遊びで走り回っている。
「きゃははははっ♪おじさんまてー♪」
笑いながら走り回るノゾミちゃんがとても楽しそうだ。
ユーキくんたちもみんな笑顔で走り回ってる。
人相の悪いゴツいおっさんたちを可愛い子供たちが追いかけるという、ほのぼのしているのか悩む光景を微笑ましく見ていた僕に、アルバさんの声がかかる。
「すみませんでした。
もう休憩は十分でさあ」
子供たちから視線を戻して、アルバさんに続いて立ち上がる護衛さん達に剣を向ける。
「ところで閣下……もうちょい人数増やしてもいいですかね?」
「ぜひともっ!!」
……やばい、またムズムズしてきちゃった。
落ち着こう。
「…………学習できなくてすみません……」
子供たちが用意してくれた昼食を囲みながら、また傷だらけになっている護衛さん達に頭を下げる。
「いやぁ、楽しかったから問題ないですよ」
そういうアルバさんと一緒に護衛さんたちも笑ってくれてる。
いやはや、本当に申し訳ない。
訓練とはいえ、全力で体を動かしていると楽しくなってきちゃうのは直さないと……。
「ところで、閣下」
反省しながら昼食を摂っていた僕にミハイルさんが真面目な顔で話しかけてくる。
「はい、どうしましたか?」
雰囲気的に真面目な話ではあっても、悪い話ではないみたいだけど……。
「閣下には本当にお世話になりましたが、我々は明日この村を発とうと思います」
「えっ!?明日ですかっ!?」
突然の話に驚いて思わずシャルさんの顔を見るけど、シャルさんは少し寂しそうにしているだけで驚いたりはしていない。
もうすでに話は済んでいるのだろう。
アルバさんたちも当然知っていたようで平静としたものだ。
「荷物の積み直しも終わりましたからな、そろそろ商会の方に戻らないといけません」
確かに大商会の当主であるミハイルさんがいつまでも商会から離れているわけにはいかないのだろう。
と言うよりも、今回直々に出てきた事自体シャルロッテさんのためにだいぶ無理をしていたはずだ。
「寂しくなります……」
帰らなくてはならないのは確定事項。
それが理解できたので、別れを惜しむだけにする。
「我々はひとまずこれでお別れとなりますが、出来ますれば閣下とはこれからもお付き合いを続けていただければと思います。
何卒よろしくお願いいたします」
シャルさんのこともあるし、なによりミハイルさんは嫌いになるのは難しい人なので、こちらこそお願いしたい。
深々と頭を下げるミハイルさんに、僕も頭を下げ返す。
「こちらこそ、末永くのお付き合いをお願いします。
そうですね、取り急ぎは前も少しいいましたけど、子供たちの服がほしいです」
没落貴族の身としてはミハイルさんのような商人との縁は得難いものだ。
色んな意味で大事にしないと。
「ええ、ええ。すぐにご用意いたしますとも。
他にも入り用なものがありましたら、いくらでも御用命ください」
相変わらず態度が演技くさいミハイルさんはもう泣き笑いの表情だ。
短い付き合いだけどなんとなく分かってきた。
多分この人、恥ずかしがり屋だからわざと大げさに表現してるんだと思う。
ミハイルさんの今までの演技くさい仕草が思い起こされて……僕もちょっと涙目になってしまった。
その後は特になにもせずにみんなで輪になって別れを惜しみながら談笑をして一日を過ごした。
特にシャルさんとミハイルさんは長い別れとなるので、せっかくなので今のシャルさんの部屋で一緒に泊まってもらった。
深夜、トイレに起きたとき、まだドアの隙間から明かりが漏れていた。
開けて翌日。
また子供たちと一緒に護衛さんたちの傷を直して。
今度は僕とミハイルさんも一緒に子供たちと護衛さんたちのおいかけっこに参加して……。
お昼前には出発の準備が終わっていた。
「もっとゆっくりしていってくださればいいのに……」
「私としてもそうしたいのは山々ですが、念の為明るいうちにこの間の襲撃地点は越えておきたいですからな」
あー、たしかにそうか。
もう、再びの襲撃が出来るような余裕はゴブリンたちには無いと思うけど、暗くなってからあそこを通るのは気分が良くないのは分かる。
「私も遅くともまた来年には顔を出させていただこうと思っています。
閣下も、機会がありましたら商都にお越しください」
「はい、お待ちしています。
あと、どうかこの度の寄付のお礼としてこちらをお受け取りください」
そう言って小さな箱をミハイルさんに渡す。
中には母上が持っていた首飾りが入っている。
それなりの価値があるものなので、今回ミハイルさんが被った損失の補填と言う意味と、いやらしい話、いわゆる大商人に対する付け届けだ。
「ありがとうございます。
閣下から受けたご厚情、このミハイル・ハルツヴァー決して忘れません」
こんなもの受け取り慣れているミハイルさんは相変わらずの大げさな仕草でシレッと受け取るけど、その言葉には偽りのない気持ちが籠もっている気がした。
僕と別れの挨拶を済ませたミハイルさんは最後にシャルさんの前に行くと、別れを惜しむように強く抱きしめた。
「シャルロッテ、閣下にご迷惑をおかけするんじゃないよ」
「はい……お父様……」
ミハイルさんはシャルさんと短くそれだけ言葉をかわすと、荷馬車にのり、最後にまた大げさに芝居がかったお辞儀をした。
「では皆々様、また会える日を心待ちにいたしております」
「坊っちゃんっ!また遊びましょーねーっ!!」
「はいっ!またっ!!」
「じゃあーーーねーーーーーーーっ!!」
ミハイルさんたちも僕たちも、お互い相手が見えなくなるまで手を振り合っていた。
村人たちから買い直した品物の中に、練習用に使えそうな触媒がいつくかあったので今日は三人まとめて練習している。
シャルさんが手持ち無沙汰にしているけど……。
【職業:魔術師
筋力: 2 魔力: 5 体力: 2 精神:8 技術: 3 敏捷: 2 幸運:20
魔法適性 火:- 水:C 土:C 風:C 聖:- 邪:-】
シャルさんのステータスはこんな感じで、回復魔法の神聖系統に適正がないため、練習はしないことにした。
魔力もあるし、他の系統なら適性もなにもしなくてもCある系統があるのでそのうちなにか他の魔法を教えようと思う。
シャルさんレベルの美少女になると、なにか自衛手段は持たせておきたい。
護衛さんたちの治療の後、またアルバさんたちと訓練をした。
昨日と同じ多対一の集団戦。
ただし、今回はテンションが上りすぎないように人数を剣だけでさばききれるくらいに加減してもらっている。
楽しくなっちゃうのを我慢しながら訓練をしている僕の横で、ユーキくんたちが余った護衛の人たちの指導の元、遊びのような運動をしている。
はじめはユーキくんが剣の訓練をしたいといい出したんだけど、僕とアルバさんで早すぎる本格的な訓練はむしろ体に悪いと反対した。
かわりに全身を動かす運動を護衛さんたちが教えてくれた。
健康体操に近いものなので、半ば遊び感覚でユーキくん以外も参加している。
今はそれも終わって、鬼ごっこのような遊びで走り回っている。
「きゃははははっ♪おじさんまてー♪」
笑いながら走り回るノゾミちゃんがとても楽しそうだ。
ユーキくんたちもみんな笑顔で走り回ってる。
人相の悪いゴツいおっさんたちを可愛い子供たちが追いかけるという、ほのぼのしているのか悩む光景を微笑ましく見ていた僕に、アルバさんの声がかかる。
「すみませんでした。
もう休憩は十分でさあ」
子供たちから視線を戻して、アルバさんに続いて立ち上がる護衛さん達に剣を向ける。
「ところで閣下……もうちょい人数増やしてもいいですかね?」
「ぜひともっ!!」
……やばい、またムズムズしてきちゃった。
落ち着こう。
「…………学習できなくてすみません……」
子供たちが用意してくれた昼食を囲みながら、また傷だらけになっている護衛さん達に頭を下げる。
「いやぁ、楽しかったから問題ないですよ」
そういうアルバさんと一緒に護衛さんたちも笑ってくれてる。
いやはや、本当に申し訳ない。
訓練とはいえ、全力で体を動かしていると楽しくなってきちゃうのは直さないと……。
「ところで、閣下」
反省しながら昼食を摂っていた僕にミハイルさんが真面目な顔で話しかけてくる。
「はい、どうしましたか?」
雰囲気的に真面目な話ではあっても、悪い話ではないみたいだけど……。
「閣下には本当にお世話になりましたが、我々は明日この村を発とうと思います」
「えっ!?明日ですかっ!?」
突然の話に驚いて思わずシャルさんの顔を見るけど、シャルさんは少し寂しそうにしているだけで驚いたりはしていない。
もうすでに話は済んでいるのだろう。
アルバさんたちも当然知っていたようで平静としたものだ。
「荷物の積み直しも終わりましたからな、そろそろ商会の方に戻らないといけません」
確かに大商会の当主であるミハイルさんがいつまでも商会から離れているわけにはいかないのだろう。
と言うよりも、今回直々に出てきた事自体シャルロッテさんのためにだいぶ無理をしていたはずだ。
「寂しくなります……」
帰らなくてはならないのは確定事項。
それが理解できたので、別れを惜しむだけにする。
「我々はひとまずこれでお別れとなりますが、出来ますれば閣下とはこれからもお付き合いを続けていただければと思います。
何卒よろしくお願いいたします」
シャルさんのこともあるし、なによりミハイルさんは嫌いになるのは難しい人なので、こちらこそお願いしたい。
深々と頭を下げるミハイルさんに、僕も頭を下げ返す。
「こちらこそ、末永くのお付き合いをお願いします。
そうですね、取り急ぎは前も少しいいましたけど、子供たちの服がほしいです」
没落貴族の身としてはミハイルさんのような商人との縁は得難いものだ。
色んな意味で大事にしないと。
「ええ、ええ。すぐにご用意いたしますとも。
他にも入り用なものがありましたら、いくらでも御用命ください」
相変わらず態度が演技くさいミハイルさんはもう泣き笑いの表情だ。
短い付き合いだけどなんとなく分かってきた。
多分この人、恥ずかしがり屋だからわざと大げさに表現してるんだと思う。
ミハイルさんの今までの演技くさい仕草が思い起こされて……僕もちょっと涙目になってしまった。
その後は特になにもせずにみんなで輪になって別れを惜しみながら談笑をして一日を過ごした。
特にシャルさんとミハイルさんは長い別れとなるので、せっかくなので今のシャルさんの部屋で一緒に泊まってもらった。
深夜、トイレに起きたとき、まだドアの隙間から明かりが漏れていた。
開けて翌日。
また子供たちと一緒に護衛さんたちの傷を直して。
今度は僕とミハイルさんも一緒に子供たちと護衛さんたちのおいかけっこに参加して……。
お昼前には出発の準備が終わっていた。
「もっとゆっくりしていってくださればいいのに……」
「私としてもそうしたいのは山々ですが、念の為明るいうちにこの間の襲撃地点は越えておきたいですからな」
あー、たしかにそうか。
もう、再びの襲撃が出来るような余裕はゴブリンたちには無いと思うけど、暗くなってからあそこを通るのは気分が良くないのは分かる。
「私も遅くともまた来年には顔を出させていただこうと思っています。
閣下も、機会がありましたら商都にお越しください」
「はい、お待ちしています。
あと、どうかこの度の寄付のお礼としてこちらをお受け取りください」
そう言って小さな箱をミハイルさんに渡す。
中には母上が持っていた首飾りが入っている。
それなりの価値があるものなので、今回ミハイルさんが被った損失の補填と言う意味と、いやらしい話、いわゆる大商人に対する付け届けだ。
「ありがとうございます。
閣下から受けたご厚情、このミハイル・ハルツヴァー決して忘れません」
こんなもの受け取り慣れているミハイルさんは相変わらずの大げさな仕草でシレッと受け取るけど、その言葉には偽りのない気持ちが籠もっている気がした。
僕と別れの挨拶を済ませたミハイルさんは最後にシャルさんの前に行くと、別れを惜しむように強く抱きしめた。
「シャルロッテ、閣下にご迷惑をおかけするんじゃないよ」
「はい……お父様……」
ミハイルさんはシャルさんと短くそれだけ言葉をかわすと、荷馬車にのり、最後にまた大げさに芝居がかったお辞儀をした。
「では皆々様、また会える日を心待ちにいたしております」
「坊っちゃんっ!また遊びましょーねーっ!!」
「はいっ!またっ!!」
「じゃあーーーねーーーーーーーっ!!」
ミハイルさんたちも僕たちも、お互い相手が見えなくなるまで手を振り合っていた。
0
お気に入りに追加
120
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる