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第一章 ゲームの世界
29話 援助
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「おおっ!ありがとうございますつ!」
ようやく頭を上げたミハイルさんは喜色満面の笑顔を涙でグチャグチャにしていた。
……この人はどこまで演技でどこまで本気かいまいち判別つかないなぁ。
なるほど、これも一つの商人の形か。
「シャルロッテ、閣下のお世話になるからには誠心誠意お仕えするのだぞ」
「はい、お父様」
「あ、ちょっと待ってください。
シャルロッテさんはあくまで孤児院の孤児としてお預かりする、そこははっきりとさせておいてください」
「……そこをなんとか……」
いや、そこをなんとかって言われても。
ミハイルさんといい、ユーキくんといい、そういう問題を無理やり押し通そうとするのはやめてほしい。
兄上からも、商人の言う「お仕え」に関する面倒な話はイヤってほど聞いているので、そこははっきりきっぱり断っておく。
「いいえ、ダメです。
シャルロットさんはあくまでお預かりする子、それを受け入れられないのなら今回のお話はお断りさせていただきます」
預かりはするし大事に育てるけど、それ以上の義務を課すつもりはないし、逆に権利を認めるつもりもない。
そこは譲れない。
「本人が望んだとしたらいかがでしょう?」
え?それは……。
「そ、それは、当人たちの気持ち次第になるんじゃないでしょうか……?」
「だそうだ、良かったな」
ミハイルさんの言葉に、俯いてしまうシャルロッテさん。
俯いてしまったせいで表情は伺えないけど……。
「……無理強いするのはダメですからね?」
「はっはっはっ、もちろんでございます」
一応釘は刺したしこれ以上はどうしようもない。
「ということで、シャルロッテさんをうちの孤児院で預かることになりました」
シャルロッテさん親子との話が済んだあと、子供たちとアルバさんを僕の部屋に集めてシャルロッテさんのことを説明した。
預かる事情については、詳細は話さず大まとめに「ミハイルさんの手元で育てられないから」とミハイルさんに泥をかぶってもらうことになった。
「先生にお世話になることになりました、シャルロッテと申します。
シャル、とお呼びになってくださると嬉しいです。
何卒よろしくお願いいたします」
事前にシャルロッテさん……シャルさんにはこれからは『先生』と呼ぶようにと言い含めておいたんだけど……。
今までの恥ずかしがり屋の様子とはぜんぜん違う、堂々とした笑顔での挨拶にちょっと驚いた。
「えっと……これからはシャルさんが僕たちのお姉さんになるということですか?」
突然の話にちょっと戸惑った様子の子供たちを代表して、ユーキくんが疑問を投げかけてくる。
姉……まあ、孤児院は家族みたいなものだし、新入りとは言えシャルさんはみんなよりずっと年上だ。
「そうだね、みんなそのつもりで……」
「お待ち下さい」
そのつもりでいてほしい、という僕の言葉はシャルさんによって遮られた。
「確かに私のほうが年上ではありますが、皆様の家に入れて頂く立場。
姉などではなく下の立場……そう、みなさんの妹とでも思っていただければ幸いです」
「え、そ、そんな……」
「……シャルおねーちゃんもノゾミとおんなじにお兄ちゃんの妹になるの?」
アリスちゃんも言葉には出さないものの戸惑った表情をしている。
シャルさんの妹発言を聞いて、子供たちはみんな混乱中だ。
そしてもちろん僕も混乱中だ。
「ええ、そうよ。
だからノゾミちゃんもおねーちゃんじゃなくって、シャルちゃんって呼んでくれたら嬉しいな」
「はーい♪よろしくねシャルちゃん♪」
僕らを混乱の渦に叩き込んだ発言をした当の本人は、平然とノゾミちゃんと笑顔で話をしている。
…………でも、『妹』云々は置いといて、すでに築かれていた関係にあとから入ってくるシャルさんが下に入ってくれたのはありがたい。
これが年齢を傘に、何かと上から物を言われていたら揉め事になっていたかもしれない。
話を聞いていたミハイルさんもウンウンと嬉しそうにうなずきながら見ているし、今のところはこのまま流そう。
「ということで、皆様、何卒よろしくお願いします」
シャルさんは最後にそう締めくくって、深々と頭を下げた。
今後どうなるかは様子を見てみないとだけど、それほど心配はしなくて良さそうだ。
「では、ご挨拶も終わったところで、私から少しお話しを……。
アルバ、例のものを持ってきてくれ」
「はいよ、旦那」
ミハイルさんに指示をされたアルバさんが部屋から出ていく。
シャルさんと子供たちがぎこちなくも、楽しそうに談笑するのを見てながら待つことしばし。
アルバさんが数人の護衛さんと一緒にいくつから木箱を運んできた。
「……ミハイルさん、これは?」
「まあ、とりあえず、中の物をご覧ください」
結構な量のものだけど、なんだろう?
不思議に思いながら目の前の木箱を開ける。
木箱の中には見覚えのある銀食器が入っていた。
驚いて他の木箱を開けてみるけど、どの木箱からもこの屋敷から無くなったはずのものが出てきた。
「ど、どうしたんですか?これ」
「それが、先日の会談のあとで、マティスさんを含めた村民の方々がなぜか急いでこれらを手放したがりましてな。
当方も今回は荷を捨て値でさばいたこともあり、ボロ食器やボロ布以下の金額しか提示できなかったのですが、それでも皆様我先にと話をまとめたがりまして……。
大量の日用品が大変安価で手に入りましたので、これを最初の寄付にさせていただこうかと」
事情はだいたい察しているであろうミハイルさんは、とってもいい笑顔をしている。
……『前』は僕がここに住み着いても村民たちはしれっとした顔で屋敷から持っていったものを使い続けていたけどなぁ……。
チャンピオン討伐の件がプレッシャーになったか、ミハイルさんがうまく脅しをかけてくれたのだろう。
「……ありがとうございます。
お志し、ありがたく受け取らせていただきます」
ヴァイシュゲール家の別荘の一つでもあったこの屋敷には、日用品を含めて色々な思い出がある。
例えばこの銀の小皿についた傷は、兄上と大喧嘩したときに投げつけてしまったときに出来たものだ。
この傷を見るとその後母上にこっぴどく怒られたことまで鮮明に思い出せる。
どれも、思い出が詰まった品々。
それが全部ではないとは言え戻ってきたのは素直に嬉しい。
「もちろん、この他にも後ほどにはなりますが子供服などを寄付させていただきます」
「…………重ね重ね、ありがとうございます」
追加の援助を申し出てくれるミハイルさんに頭を下げることで、家族でこの屋敷にいた頃のことを……なんの憂いもない幸せな子供だった頃のことを思い出して溢れてきた涙を隠した。
ようやく頭を上げたミハイルさんは喜色満面の笑顔を涙でグチャグチャにしていた。
……この人はどこまで演技でどこまで本気かいまいち判別つかないなぁ。
なるほど、これも一つの商人の形か。
「シャルロッテ、閣下のお世話になるからには誠心誠意お仕えするのだぞ」
「はい、お父様」
「あ、ちょっと待ってください。
シャルロッテさんはあくまで孤児院の孤児としてお預かりする、そこははっきりとさせておいてください」
「……そこをなんとか……」
いや、そこをなんとかって言われても。
ミハイルさんといい、ユーキくんといい、そういう問題を無理やり押し通そうとするのはやめてほしい。
兄上からも、商人の言う「お仕え」に関する面倒な話はイヤってほど聞いているので、そこははっきりきっぱり断っておく。
「いいえ、ダメです。
シャルロットさんはあくまでお預かりする子、それを受け入れられないのなら今回のお話はお断りさせていただきます」
預かりはするし大事に育てるけど、それ以上の義務を課すつもりはないし、逆に権利を認めるつもりもない。
そこは譲れない。
「本人が望んだとしたらいかがでしょう?」
え?それは……。
「そ、それは、当人たちの気持ち次第になるんじゃないでしょうか……?」
「だそうだ、良かったな」
ミハイルさんの言葉に、俯いてしまうシャルロッテさん。
俯いてしまったせいで表情は伺えないけど……。
「……無理強いするのはダメですからね?」
「はっはっはっ、もちろんでございます」
一応釘は刺したしこれ以上はどうしようもない。
「ということで、シャルロッテさんをうちの孤児院で預かることになりました」
シャルロッテさん親子との話が済んだあと、子供たちとアルバさんを僕の部屋に集めてシャルロッテさんのことを説明した。
預かる事情については、詳細は話さず大まとめに「ミハイルさんの手元で育てられないから」とミハイルさんに泥をかぶってもらうことになった。
「先生にお世話になることになりました、シャルロッテと申します。
シャル、とお呼びになってくださると嬉しいです。
何卒よろしくお願いいたします」
事前にシャルロッテさん……シャルさんにはこれからは『先生』と呼ぶようにと言い含めておいたんだけど……。
今までの恥ずかしがり屋の様子とはぜんぜん違う、堂々とした笑顔での挨拶にちょっと驚いた。
「えっと……これからはシャルさんが僕たちのお姉さんになるということですか?」
突然の話にちょっと戸惑った様子の子供たちを代表して、ユーキくんが疑問を投げかけてくる。
姉……まあ、孤児院は家族みたいなものだし、新入りとは言えシャルさんはみんなよりずっと年上だ。
「そうだね、みんなそのつもりで……」
「お待ち下さい」
そのつもりでいてほしい、という僕の言葉はシャルさんによって遮られた。
「確かに私のほうが年上ではありますが、皆様の家に入れて頂く立場。
姉などではなく下の立場……そう、みなさんの妹とでも思っていただければ幸いです」
「え、そ、そんな……」
「……シャルおねーちゃんもノゾミとおんなじにお兄ちゃんの妹になるの?」
アリスちゃんも言葉には出さないものの戸惑った表情をしている。
シャルさんの妹発言を聞いて、子供たちはみんな混乱中だ。
そしてもちろん僕も混乱中だ。
「ええ、そうよ。
だからノゾミちゃんもおねーちゃんじゃなくって、シャルちゃんって呼んでくれたら嬉しいな」
「はーい♪よろしくねシャルちゃん♪」
僕らを混乱の渦に叩き込んだ発言をした当の本人は、平然とノゾミちゃんと笑顔で話をしている。
…………でも、『妹』云々は置いといて、すでに築かれていた関係にあとから入ってくるシャルさんが下に入ってくれたのはありがたい。
これが年齢を傘に、何かと上から物を言われていたら揉め事になっていたかもしれない。
話を聞いていたミハイルさんもウンウンと嬉しそうにうなずきながら見ているし、今のところはこのまま流そう。
「ということで、皆様、何卒よろしくお願いします」
シャルさんは最後にそう締めくくって、深々と頭を下げた。
今後どうなるかは様子を見てみないとだけど、それほど心配はしなくて良さそうだ。
「では、ご挨拶も終わったところで、私から少しお話しを……。
アルバ、例のものを持ってきてくれ」
「はいよ、旦那」
ミハイルさんに指示をされたアルバさんが部屋から出ていく。
シャルさんと子供たちがぎこちなくも、楽しそうに談笑するのを見てながら待つことしばし。
アルバさんが数人の護衛さんと一緒にいくつから木箱を運んできた。
「……ミハイルさん、これは?」
「まあ、とりあえず、中の物をご覧ください」
結構な量のものだけど、なんだろう?
不思議に思いながら目の前の木箱を開ける。
木箱の中には見覚えのある銀食器が入っていた。
驚いて他の木箱を開けてみるけど、どの木箱からもこの屋敷から無くなったはずのものが出てきた。
「ど、どうしたんですか?これ」
「それが、先日の会談のあとで、マティスさんを含めた村民の方々がなぜか急いでこれらを手放したがりましてな。
当方も今回は荷を捨て値でさばいたこともあり、ボロ食器やボロ布以下の金額しか提示できなかったのですが、それでも皆様我先にと話をまとめたがりまして……。
大量の日用品が大変安価で手に入りましたので、これを最初の寄付にさせていただこうかと」
事情はだいたい察しているであろうミハイルさんは、とってもいい笑顔をしている。
……『前』は僕がここに住み着いても村民たちはしれっとした顔で屋敷から持っていったものを使い続けていたけどなぁ……。
チャンピオン討伐の件がプレッシャーになったか、ミハイルさんがうまく脅しをかけてくれたのだろう。
「……ありがとうございます。
お志し、ありがたく受け取らせていただきます」
ヴァイシュゲール家の別荘の一つでもあったこの屋敷には、日用品を含めて色々な思い出がある。
例えばこの銀の小皿についた傷は、兄上と大喧嘩したときに投げつけてしまったときに出来たものだ。
この傷を見るとその後母上にこっぴどく怒られたことまで鮮明に思い出せる。
どれも、思い出が詰まった品々。
それが全部ではないとは言え戻ってきたのは素直に嬉しい。
「もちろん、この他にも後ほどにはなりますが子供服などを寄付させていただきます」
「…………重ね重ね、ありがとうございます」
追加の援助を申し出てくれるミハイルさんに頭を下げることで、家族でこの屋敷にいた頃のことを……なんの憂いもない幸せな子供だった頃のことを思い出して溢れてきた涙を隠した。
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