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第一章 ゲームの世界
25話 逃亡
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泣き続けているユーキくんを抱き上げて、屋敷の外に出る。
そしてそのまま、少し屋敷から離れて……うん、ここらへんなら大丈夫だろう。
そして、ユーキくんを下ろすと抱きしめ撫でながら優しく語りかける。
「それじゃ、今度は別の魔法を使ってみようか」
「で、でも、ボク……」
すっかり自信を失ってしまったユーキくんはしがみついてくるだけで、杖を握ろうとはしない。
「大丈夫、出来なくても問題ないから、もう一度だけやってみよう?」
一度ギュウウウウウーーーっと力いっぱい抱きしめたあと、そっと杖を握らせる。
そして、そのままもう一度手を重ねると、ゆっくりと弱い魔力を流し続ける。
「………………んっ……」
しばらくそうしていると、次第にユーキくんの体から力が抜けてきた。
「やれそう?」
「……ふぁい…………は、はい、やってみます」
「よし、それじゃ、今度の魔法はこれね」
そう言って、ユーキくんの体を通してゆっくりと魔法を組み立てる。
「…………んっ……わ、分かりました……」
「よし、それじゃ、一人でやってみてね。
出来なくても全然構わないから落ち着いて。
分からなくなったら遠慮なく言ってね」
「はい」
ユーキくんは不安そうなまま一つ頷くと目を閉じて集中しだす。
…………。
…………。
僕や子供たちだけでなくミハイルさんとアルバさんまで固唾をのんで、硬い顔をしているユーキくんを見守る。
時間が経つにつれユーキくんの顔がどんどん厳しくなっていき、閉じたままの目に涙が浮かんできたところで…………フッと、表情が弛緩した。
「出来ましたっ!…………あ、消えちゃった……」
満面の笑顔でこちらを見たあと、一瞬で絶望の表情になるユーキくん。
嬉しくて集中が途切れて組み立てた魔法が霧散してしまったらしい。
「大丈夫、もう一回やってごらん。
一回感覚をつかめば、次からは簡単だから」
「は、はい」
気を取り直したユーキくんが再び目を閉じて集中しだす。
「……で、出来ました」
今度は最初と比べればあっという間というくらいの時間で魔法が組み立て終わった。
今度は集中も崩していない。
「それじゃ、僕に続いて魔法を詠唱してね。
あ、杖は上に向けて魔法も上に放つイメージをしておいて」
「はい」
「それじゃ行くよ。
魔力よ、炎に変じ、我が敵を焼き焦がせ、《火球》」
「……魔力よ、炎に変じ、我が敵を焼き焦がせ……《火球》」
ユーキくんの持つ杖の先から人の頭大の炎の塊が生じ……杖の向けられた先、上空に向かって打ち上がり、弾ける。
「おおおおおー」
その派手な様子に観客から歓声が上がる。
ユーキくんは神聖系統より火系統のほうが得意だったから、こっちならいけると思ったんだ。
危ないからとりあえず治癒魔法を試してみようとしたんだけど。
「うん、完璧だよ」
本当に嬉しそうな笑顔で抱きついてきたユーキくんを力いっぱい抱きしめ返した。
一度魔法を組み立てるコツを覚えてしまえば系統が違っても応用できるので、もう一度治癒魔法の組み立てを実演するだけで、あっさりとユーキくんも《小治癒》を使えるようになった。
今は練習として順番に《小治癒》を使って護衛さんたちの傷を治している。
「いやはや、あの年で魔法を使えるとは、大した子供たちですな」
「あはは、自慢の子供たちです」
三人の後ろで見守っていた僕にミハイルさんが笑いながら話しかけてくる。
いや、みんな素直で可愛くて本当にどこに出しても恥ずかしくない自慢の子供たちだ。
「そう言えば、彼等は閣下のご一族なのですか?」
「いえ、市井の子たちですよ」
「……使用人の子供とかですかな?」
「いや、本当に全く面識のなかった市井の子達です。
あ、いや、領民の子なのでどこかで顔を合わせたことはあったかもしれませんが、記憶には一切残っていませんでしたね」
「ほぉ、では、なぜ引き取ることに?」
「……たまたま、としか言えませんね。
フランツ……僕を守って死んだ守役ですが、彼と逃げるときにたまたま逃げ惑う彼等が目に入りまして。
親の姿もなかったので、そのまま……」
――――――――
「坊ちゃま、お父上と兄上が奴らを抑えてくださっている間に街を出ますぞ」
そこかしこで火の手が上がり、あたり一面から悲鳴が響く街の中をフランツに先導されて逃げている。
警戒線に一切引っかかることなく突如として城壁を破った魔王軍に街は完全に蹂躙されている。
今はなんとか城にいた近衛の兵をまとめて父上と兄上が抵抗しているけど、多勢に無勢。
あまりにも違いすぎる数の暴力に消し飛ばされるまで時間はないだろう。
代々受け継がれてきたヴァイシュゲール家当主の証である宝剣と、なによりもこの血を守り受け継がせるのが無力な僕に託された役目だ。
そのためにも、父上と兄上が決死の覚悟で時間と場所を稼いでくれている間になんとか城壁の外へ……。
そう思って緊急時の隠し通路へ走る僕の視界の隅に逃げ惑う子供たちの姿が入った。
一番年長と思われる男の子が二人の女の子の手を引いて走っている。
その目は少しでも安全な場所を探すように、キョロキョロと必死であたりを見渡している。
手を引かれている幼児と言ったほうが正しいほど小さい子供は、泣くのを必死でこらえるような形相をしながら大人しく男の子について行っている。
もう一人の男の子と同い年くらいの女の子は近づいてくる炎と悲鳴に怯えながらも、小さな女の子を気遣っている。
その様子を見た瞬間、思わす叫んでいた。
「君たちっ!こっちだっ!僕と一緒に逃げようっ!!」
――――――――
あれからまだ一月も経ってないのか……。
「それは……つらい思いをした子達なのですね……」
当時のことを思い出して感慨にふけっているうちに、ミハイルさんは大粒の涙を流してガチ泣きしていた。
「そうですね。
今は少しでも笑ってくれていることだけが救いです」
「閣下もそのお年でご立派でございます」
ミハイルさんの言葉通り僕も世間的に見ればまだまだ子供だし、正直なところ気を抜くと泣き出しそうなほど悲しいし不安だ。
出来ることならフランツに蘇ってきてもらってすべてを任せてしまいたい。
当然それは無理な話なので、みんなの中で一番のそれも飛び抜けての年長者としては頑張るしかない。
…………うん、頑張るしかない。
「不肖ミハイル、出来る限りのお力添えを致しますのでどうかなんでもおっしゃってください」
「ありがとうございます。
その暖かいお言葉、ありがたく受け取らせていただきます」
兄上いわく「商人の口約束は一切信用するな」と口を酸っぱく言われているので、まあ話半分で聞いておこう。
あ、いや、そうだ。
「では、お言葉に甘えて、少しアルバさんをお借りしたいのですが……」
「お、俺ですかい?」
突然名前を出されて軽くうろたえるアルバさんにうなずき返した。
そしてそのまま、少し屋敷から離れて……うん、ここらへんなら大丈夫だろう。
そして、ユーキくんを下ろすと抱きしめ撫でながら優しく語りかける。
「それじゃ、今度は別の魔法を使ってみようか」
「で、でも、ボク……」
すっかり自信を失ってしまったユーキくんはしがみついてくるだけで、杖を握ろうとはしない。
「大丈夫、出来なくても問題ないから、もう一度だけやってみよう?」
一度ギュウウウウウーーーっと力いっぱい抱きしめたあと、そっと杖を握らせる。
そして、そのままもう一度手を重ねると、ゆっくりと弱い魔力を流し続ける。
「………………んっ……」
しばらくそうしていると、次第にユーキくんの体から力が抜けてきた。
「やれそう?」
「……ふぁい…………は、はい、やってみます」
「よし、それじゃ、今度の魔法はこれね」
そう言って、ユーキくんの体を通してゆっくりと魔法を組み立てる。
「…………んっ……わ、分かりました……」
「よし、それじゃ、一人でやってみてね。
出来なくても全然構わないから落ち着いて。
分からなくなったら遠慮なく言ってね」
「はい」
ユーキくんは不安そうなまま一つ頷くと目を閉じて集中しだす。
…………。
…………。
僕や子供たちだけでなくミハイルさんとアルバさんまで固唾をのんで、硬い顔をしているユーキくんを見守る。
時間が経つにつれユーキくんの顔がどんどん厳しくなっていき、閉じたままの目に涙が浮かんできたところで…………フッと、表情が弛緩した。
「出来ましたっ!…………あ、消えちゃった……」
満面の笑顔でこちらを見たあと、一瞬で絶望の表情になるユーキくん。
嬉しくて集中が途切れて組み立てた魔法が霧散してしまったらしい。
「大丈夫、もう一回やってごらん。
一回感覚をつかめば、次からは簡単だから」
「は、はい」
気を取り直したユーキくんが再び目を閉じて集中しだす。
「……で、出来ました」
今度は最初と比べればあっという間というくらいの時間で魔法が組み立て終わった。
今度は集中も崩していない。
「それじゃ、僕に続いて魔法を詠唱してね。
あ、杖は上に向けて魔法も上に放つイメージをしておいて」
「はい」
「それじゃ行くよ。
魔力よ、炎に変じ、我が敵を焼き焦がせ、《火球》」
「……魔力よ、炎に変じ、我が敵を焼き焦がせ……《火球》」
ユーキくんの持つ杖の先から人の頭大の炎の塊が生じ……杖の向けられた先、上空に向かって打ち上がり、弾ける。
「おおおおおー」
その派手な様子に観客から歓声が上がる。
ユーキくんは神聖系統より火系統のほうが得意だったから、こっちならいけると思ったんだ。
危ないからとりあえず治癒魔法を試してみようとしたんだけど。
「うん、完璧だよ」
本当に嬉しそうな笑顔で抱きついてきたユーキくんを力いっぱい抱きしめ返した。
一度魔法を組み立てるコツを覚えてしまえば系統が違っても応用できるので、もう一度治癒魔法の組み立てを実演するだけで、あっさりとユーキくんも《小治癒》を使えるようになった。
今は練習として順番に《小治癒》を使って護衛さんたちの傷を治している。
「いやはや、あの年で魔法を使えるとは、大した子供たちですな」
「あはは、自慢の子供たちです」
三人の後ろで見守っていた僕にミハイルさんが笑いながら話しかけてくる。
いや、みんな素直で可愛くて本当にどこに出しても恥ずかしくない自慢の子供たちだ。
「そう言えば、彼等は閣下のご一族なのですか?」
「いえ、市井の子たちですよ」
「……使用人の子供とかですかな?」
「いや、本当に全く面識のなかった市井の子達です。
あ、いや、領民の子なのでどこかで顔を合わせたことはあったかもしれませんが、記憶には一切残っていませんでしたね」
「ほぉ、では、なぜ引き取ることに?」
「……たまたま、としか言えませんね。
フランツ……僕を守って死んだ守役ですが、彼と逃げるときにたまたま逃げ惑う彼等が目に入りまして。
親の姿もなかったので、そのまま……」
――――――――
「坊ちゃま、お父上と兄上が奴らを抑えてくださっている間に街を出ますぞ」
そこかしこで火の手が上がり、あたり一面から悲鳴が響く街の中をフランツに先導されて逃げている。
警戒線に一切引っかかることなく突如として城壁を破った魔王軍に街は完全に蹂躙されている。
今はなんとか城にいた近衛の兵をまとめて父上と兄上が抵抗しているけど、多勢に無勢。
あまりにも違いすぎる数の暴力に消し飛ばされるまで時間はないだろう。
代々受け継がれてきたヴァイシュゲール家当主の証である宝剣と、なによりもこの血を守り受け継がせるのが無力な僕に託された役目だ。
そのためにも、父上と兄上が決死の覚悟で時間と場所を稼いでくれている間になんとか城壁の外へ……。
そう思って緊急時の隠し通路へ走る僕の視界の隅に逃げ惑う子供たちの姿が入った。
一番年長と思われる男の子が二人の女の子の手を引いて走っている。
その目は少しでも安全な場所を探すように、キョロキョロと必死であたりを見渡している。
手を引かれている幼児と言ったほうが正しいほど小さい子供は、泣くのを必死でこらえるような形相をしながら大人しく男の子について行っている。
もう一人の男の子と同い年くらいの女の子は近づいてくる炎と悲鳴に怯えながらも、小さな女の子を気遣っている。
その様子を見た瞬間、思わす叫んでいた。
「君たちっ!こっちだっ!僕と一緒に逃げようっ!!」
――――――――
あれからまだ一月も経ってないのか……。
「それは……つらい思いをした子達なのですね……」
当時のことを思い出して感慨にふけっているうちに、ミハイルさんは大粒の涙を流してガチ泣きしていた。
「そうですね。
今は少しでも笑ってくれていることだけが救いです」
「閣下もそのお年でご立派でございます」
ミハイルさんの言葉通り僕も世間的に見ればまだまだ子供だし、正直なところ気を抜くと泣き出しそうなほど悲しいし不安だ。
出来ることならフランツに蘇ってきてもらってすべてを任せてしまいたい。
当然それは無理な話なので、みんなの中で一番のそれも飛び抜けての年長者としては頑張るしかない。
…………うん、頑張るしかない。
「不肖ミハイル、出来る限りのお力添えを致しますのでどうかなんでもおっしゃってください」
「ありがとうございます。
その暖かいお言葉、ありがたく受け取らせていただきます」
兄上いわく「商人の口約束は一切信用するな」と口を酸っぱく言われているので、まあ話半分で聞いておこう。
あ、いや、そうだ。
「では、お言葉に甘えて、少しアルバさんをお借りしたいのですが……」
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