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第一章 ゲームの世界
19話 引っ越し
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『前』のゴブリン討伐隊は腕自慢であったレオンとその取り巻きを中心として結成され、ゴブリンの巣を幾人かの犠牲を出しながらも討伐することに成功した。
その時、ゴブリンに捕まったシャルロッテさんを発見したはずだ。
しかし、シャルロッテさんが洞窟から出て来ることは10年後に僕たちが疫病騒ぎを再調査して、洞窟の中で生贄となっていたシャルロッテさんを発見するまでなかった。
ゴブリン討伐から疫病騒ぎまで約一年間。
ゴブリン討伐後、危険ということでレオンとその取り巻き達によって封鎖されていた洞窟の中でなにが行われていたかは想像するしか無い。
とりあえず全員殺しておきたい。
そんなどす黒い思いも、緊張した様子で小さくなって椅子に座っているシャルロッテさんを見ていると、浄化される気がする。
ゴブリンに捕まる前に助けることが出来てよかった。
あのあと、帰ろうとする僕とミハイルさんの間でちょっとした揉め事が起こってしまった。
「え?シャルロッテさんの護衛をしてほしい?」
帰ろうとする僕にミハイルさんがそんなことを言ってきた。
「はい、隊商の者たちもアルバ以外傷ついている今、シャルロッテの護衛をするものがいないのです。
失礼なことと承知していますが、どうか何卒……」
大げさな仕草で頭を下げてくるけど……。
「アルバさんが護衛すればいいんじゃないですか?」
シャルロッテさんは恥ずかしがり屋みたいだし、初対面の僕よりそっちのほうがいいだろう。
「いえ、アルバには商談の間は私と一緒にいてもらわねばなりませんので」
……まあ、それはそうか。
念のためとはいえミハイルさんから護衛を外すわけにもいかないのは道理だ。
「あの、それじゃ、シャルロッテさんもここに残っては……」
「おい、それなら、俺がシャルロッテの相手をしてやるよ」
「いえ、大事な商談に子供を立ち会わせるわけにはいきません」
ならなんで連れてきた。
「おいっ!今まではいつも一緒に座ってたろ?
いいから、俺が相手してやるからシャルロッテもここにいろよ」
「どうか、お願いいします」
「おいっ!無視すんじゃねーよっ!」
頭を下げたまま動かなくなっちゃったミハイルさん。
……これは仕方ないかなぁ……。
しかし、ミハイルさんレオンはガン無視だな。
商売相手にそんな姿見せていいんだろうか。
「……それじゃ、シャルロッテさんがいいと言ったらということで」
あの恥ずかしがり屋具合を見ると、シャルロッテさんのほうが嫌がりそうな気がしてそう言った。
「もちろんでございます、娘もイヤとはいいますまい」
無理やり言わせるようならきっちり咎めよう。
そう思った僕の前でミハイルさんが明るい顔でシャルロッテさんに問いかける。
「シャルロッテ、伯爵閣下と一緒に待っていてくれるかい?」
「…………は、はい」
ミハイルさんの言葉に、シャルロッテさんは恥ずかしそうにだけど迷うことなくしっかりとうなずいた。
こうなったら仕方ないので、シャルロッテさんを連れて屋敷……いや、孤児院に帰ってきた。
「ただい……うぉ」
玄関を入ってすぐに思わずうめき声が出た。
「…………ど、どうしました?」
き、きれいになってる……。
荒れ放題だった玄関がきっちりと掃除されていた。
「あ、い、いや、何でもないです。
どうぞ、荒れた家でお恥ずかしいですが……」
「……あ……そ、そんなことないです。
と、とっても綺麗です……」
うん、調度品がなくてガランとはしてるけど、たしかにキレイだ。
元々玄関には窓もなくて板を打ち付けたりもしてないから、普通の屋敷に見える。
「あ、ごしゅ……先生っ!おかえりなさいっ!!」
使っていないはずの部屋から出てきたユーキくんが、僕に駆け寄ってこようとして止まる。
「…………お客様ですか?」
なんだろう?ちょっと寒気がした。
「あ、ああ、村に来ている商人の娘さんでシャルロッテさん。
商談が終わるまでうちで預かることになったんだ」
「そうなんですね。
いらっしゃいませ、ボクは先生のお世話になっているユーキっていいます」
「……シャ、シャルロッテです。お邪魔します」
「えっと、シャルロッテさん、悪いんですが今まともな部屋が僕の部屋しかなくて……よろしいですか?」
「……え?あ、は、はい……も、もちろんです」
うーん、緊張している様子のシャルロッテさんをみんなの前に連れて行くのはちょっと気が引けるけど……他に部屋ないからなぁ。
本当にミハイルさんにちゃんと断ればよかった……。
「それではこちらへ」
そうして現在に至る。
今、シャルロッテさんには僕の部屋に唯一あるテーブルセットにちょこんと小さくなって座ってる。
一応ホストとして僕もテーブルについているけど、ユーキくんとアリスちゃんはベッドに腰掛けてノゾミちゃんの様子を見てくれている。
「本当はお茶の一つでもお出しすべきなのですが……すみません、本当になにもなくて……」
シャルロッテさんの前にはうちに唯一ある木のコップに入った水と、干し葡萄が入った皿が並んでいる。
「い、いえ……む、むしろ押しかけてしまい、すみません」
「いえいえ、それこそお気になさらずに」
………………。
そこで会話が止まってしまう。
シャルロッテさんは話し好きというタイプではないようだし、僕としてもどこまで踏み込んで話をしてもいいのか分からなくて話題を探しづらい。
いっそのこと外でも歩いていたほうが話のネタもあるかもしれないけど、そろそろノゾミちゃんが目を覚ますしなぁ。
「…………」
シャルロッテさんはチラチラと僕を見ているし、やっぱり居心地悪いんだろうなぁ。
こうなったら仕方ない、不躾な話になっちゃうけど色々聞いてみよう。
「シャルロッテさんは、いつもミハイルさんとこうやって旅をしているのですか?」
「え?……い、いえ、ふ、普段はここから少し離れた村で暮らしています……」
村?ミハイルさんのお店はその村にあるんだろうか?
『商会』って言ってたしどこかの街にお店持ってるんだと思ってた。
「では、今回は旅行を兼ねてのようなものなんですか?」
「は、はい……あ、い、いえ、普段ならそ、そうなんですが、せ、先日、母が亡くなりまして……こ、今回はお父様と新しいお家に……」
「それは……お悔やみ申し上げます」
……お母さん亡くなったから新しい家?
お母さんが亡くなったからミハイルさんと一緒に引っ越したとも考えられるけど……。
ミハイルさんは引っ越しなんて一言も言ってなかったし、これはあんまり深く突っ込まないほうがいいな。
なにか別の話題を探していると、玄関のドアがノックされた。
「おや?だいぶ早いですが、ミハイルさんですかね?
ちょっと出てきますので、待っていてください」
誰だか知らないけど助かった。
その時、ゴブリンに捕まったシャルロッテさんを発見したはずだ。
しかし、シャルロッテさんが洞窟から出て来ることは10年後に僕たちが疫病騒ぎを再調査して、洞窟の中で生贄となっていたシャルロッテさんを発見するまでなかった。
ゴブリン討伐から疫病騒ぎまで約一年間。
ゴブリン討伐後、危険ということでレオンとその取り巻き達によって封鎖されていた洞窟の中でなにが行われていたかは想像するしか無い。
とりあえず全員殺しておきたい。
そんなどす黒い思いも、緊張した様子で小さくなって椅子に座っているシャルロッテさんを見ていると、浄化される気がする。
ゴブリンに捕まる前に助けることが出来てよかった。
あのあと、帰ろうとする僕とミハイルさんの間でちょっとした揉め事が起こってしまった。
「え?シャルロッテさんの護衛をしてほしい?」
帰ろうとする僕にミハイルさんがそんなことを言ってきた。
「はい、隊商の者たちもアルバ以外傷ついている今、シャルロッテの護衛をするものがいないのです。
失礼なことと承知していますが、どうか何卒……」
大げさな仕草で頭を下げてくるけど……。
「アルバさんが護衛すればいいんじゃないですか?」
シャルロッテさんは恥ずかしがり屋みたいだし、初対面の僕よりそっちのほうがいいだろう。
「いえ、アルバには商談の間は私と一緒にいてもらわねばなりませんので」
……まあ、それはそうか。
念のためとはいえミハイルさんから護衛を外すわけにもいかないのは道理だ。
「あの、それじゃ、シャルロッテさんもここに残っては……」
「おい、それなら、俺がシャルロッテの相手をしてやるよ」
「いえ、大事な商談に子供を立ち会わせるわけにはいきません」
ならなんで連れてきた。
「おいっ!今まではいつも一緒に座ってたろ?
いいから、俺が相手してやるからシャルロッテもここにいろよ」
「どうか、お願いいします」
「おいっ!無視すんじゃねーよっ!」
頭を下げたまま動かなくなっちゃったミハイルさん。
……これは仕方ないかなぁ……。
しかし、ミハイルさんレオンはガン無視だな。
商売相手にそんな姿見せていいんだろうか。
「……それじゃ、シャルロッテさんがいいと言ったらということで」
あの恥ずかしがり屋具合を見ると、シャルロッテさんのほうが嫌がりそうな気がしてそう言った。
「もちろんでございます、娘もイヤとはいいますまい」
無理やり言わせるようならきっちり咎めよう。
そう思った僕の前でミハイルさんが明るい顔でシャルロッテさんに問いかける。
「シャルロッテ、伯爵閣下と一緒に待っていてくれるかい?」
「…………は、はい」
ミハイルさんの言葉に、シャルロッテさんは恥ずかしそうにだけど迷うことなくしっかりとうなずいた。
こうなったら仕方ないので、シャルロッテさんを連れて屋敷……いや、孤児院に帰ってきた。
「ただい……うぉ」
玄関を入ってすぐに思わずうめき声が出た。
「…………ど、どうしました?」
き、きれいになってる……。
荒れ放題だった玄関がきっちりと掃除されていた。
「あ、い、いや、何でもないです。
どうぞ、荒れた家でお恥ずかしいですが……」
「……あ……そ、そんなことないです。
と、とっても綺麗です……」
うん、調度品がなくてガランとはしてるけど、たしかにキレイだ。
元々玄関には窓もなくて板を打ち付けたりもしてないから、普通の屋敷に見える。
「あ、ごしゅ……先生っ!おかえりなさいっ!!」
使っていないはずの部屋から出てきたユーキくんが、僕に駆け寄ってこようとして止まる。
「…………お客様ですか?」
なんだろう?ちょっと寒気がした。
「あ、ああ、村に来ている商人の娘さんでシャルロッテさん。
商談が終わるまでうちで預かることになったんだ」
「そうなんですね。
いらっしゃいませ、ボクは先生のお世話になっているユーキっていいます」
「……シャ、シャルロッテです。お邪魔します」
「えっと、シャルロッテさん、悪いんですが今まともな部屋が僕の部屋しかなくて……よろしいですか?」
「……え?あ、は、はい……も、もちろんです」
うーん、緊張している様子のシャルロッテさんをみんなの前に連れて行くのはちょっと気が引けるけど……他に部屋ないからなぁ。
本当にミハイルさんにちゃんと断ればよかった……。
「それではこちらへ」
そうして現在に至る。
今、シャルロッテさんには僕の部屋に唯一あるテーブルセットにちょこんと小さくなって座ってる。
一応ホストとして僕もテーブルについているけど、ユーキくんとアリスちゃんはベッドに腰掛けてノゾミちゃんの様子を見てくれている。
「本当はお茶の一つでもお出しすべきなのですが……すみません、本当になにもなくて……」
シャルロッテさんの前にはうちに唯一ある木のコップに入った水と、干し葡萄が入った皿が並んでいる。
「い、いえ……む、むしろ押しかけてしまい、すみません」
「いえいえ、それこそお気になさらずに」
………………。
そこで会話が止まってしまう。
シャルロッテさんは話し好きというタイプではないようだし、僕としてもどこまで踏み込んで話をしてもいいのか分からなくて話題を探しづらい。
いっそのこと外でも歩いていたほうが話のネタもあるかもしれないけど、そろそろノゾミちゃんが目を覚ますしなぁ。
「…………」
シャルロッテさんはチラチラと僕を見ているし、やっぱり居心地悪いんだろうなぁ。
こうなったら仕方ない、不躾な話になっちゃうけど色々聞いてみよう。
「シャルロッテさんは、いつもミハイルさんとこうやって旅をしているのですか?」
「え?……い、いえ、ふ、普段はここから少し離れた村で暮らしています……」
村?ミハイルさんのお店はその村にあるんだろうか?
『商会』って言ってたしどこかの街にお店持ってるんだと思ってた。
「では、今回は旅行を兼ねてのようなものなんですか?」
「は、はい……あ、い、いえ、普段ならそ、そうなんですが、せ、先日、母が亡くなりまして……こ、今回はお父様と新しいお家に……」
「それは……お悔やみ申し上げます」
……お母さん亡くなったから新しい家?
お母さんが亡くなったからミハイルさんと一緒に引っ越したとも考えられるけど……。
ミハイルさんは引っ越しなんて一言も言ってなかったし、これはあんまり深く突っ込まないほうがいいな。
なにか別の話題を探していると、玄関のドアがノックされた。
「おや?だいぶ早いですが、ミハイルさんですかね?
ちょっと出てきますので、待っていてください」
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