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第一章 ゲームの世界
12話 孤児院
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「孤児院、ですか?」
保存食で作ったスープを食べながら話を切り出した僕を、ユーキくんが不思議そうな顔で見ている。
「そう、幸いなことにこの屋敷には空き部屋はたくさんあるからね」
「それはそうですが……」
みんなが不思議そうな顔をしているのも仕方がない。
僕やユーキくんたちがいた街ならともかく、ここみたいな郊外の村には孤児院なんてものはない。
同等のものがあるとすれば教会が孤児を預かる場合だけど、そもそも、こういう農村には孤児というものがほとんど存在しない。
子供を残して親だけが死ぬことが一般化するほど人口そのものが多くないし、仮にそういう場合でも他の家に労働力としてもらわれるか……普通にのたれ死ぬ。
僕がこの村で孤児院を開いたのも、疫病によって大量の死者が出たという特殊な事情によるものだ。
今、僕がここで孤児院を開く理由など存在しない。
…………本来なら。
「もしかしたら、僕の領地の子供が他にもまだ逃げてくるかもしれないしさ」
口に出してはみたけど、そんな事は望み薄だ。
引退したとは言え歴戦の騎士であったフランツがいても命からがらたどり着いたのに、一般人がここまでたどり着けるはずがない。
実際に、『前』僕たち以外にこの村にたどり着けた領民は誰もいなかった。
アリスちゃんとノゾミちゃんはともかく、聡いユーキくんにはそれが分かっているらしく納得しきれない表情だ。
そうなるのは分かっていたので、そのまま言葉を続ける。
「それに……フランツが孤児院でもやってみろって言ってたからさ……」
僕の言葉を聞いてユーキくんとアリスちゃんがハッとした顔をする。
ノゾミちゃんは流石に覚えていなかったようだ。
「ま、その程度の思いつきみたいなものだけどさ。
やるからにはちゃんとやりたいから、みんなは僕のことを『先生』と呼んでね」
僕として言いたいのはこれなのだから、ある程度の不自然さはどうでもいい。
とにかく『ご主人さま』とか呼ばれたくない。
その一心だった。
それに……疫病は僕が起こさせない以上、なにもしなければここが孤児院になることはないんだから思い切って今孤児院にしてしまおう。
さて、そうと決まれば部屋割りだ……と思ったんだけど、三人一緒に寝たがったので比較的きれいな部屋を三人の部屋にしてもらうことにした。
四人くらいゆうゆうと入るので当主室=僕の部屋で過ごせば?という僕の案はユーキくんの強硬な抵抗により却下となった。
まあ部屋については後々落ち着いてきたら別々にしていけばいいだろう。
部屋が決まったと言っても、別に持ち込むようなものもないのでそのまま僕の部屋で遊ぶことになった。
広さは十分あるので別に走り回っても良いんだけど、ユーキくんとアリスちゃんが断固として反対したので残っていたおもちゃや手遊び、歌を歌ったりなんかして遊んだ。
特にノゾミちゃんは歌が大好きで、お母さんに教わったといういろんな歌を歌ってくれた。
……それがいけなかったのかもしれない。
嵐の音が響く部屋の中で晩ごはんを食べて、またみんなでお歌の時間。
ノゾミちゃんが一曲歌い終わったあと、アリスちゃんがポツリと言葉をこぼした。
「……お母さん、大丈夫かなぁ……」
思わずこぼれたというような悲しそうなアリスちゃんの言葉に、返せる返事が見つからない。
アリスちゃんの家族がどうなったのか、正確なところは『前』の僕にも分からなかった。
ただ、勇者パーティー一行として国中で有名になっても名乗り出てこなかったということは、多分そういうことなんだろう。
そこまで先の知識を元にしなくても、現状わかることだけでも生存は絶望的だ。
魔王軍は豊富な雑兵、労働力を持っていて、捕らえた人間を奴隷としてであっても生かしておくということは殆どない。
言葉の通じない生物など労働力としての価値も薄いのだ。
でも、それをはっきりと告げることなんて出来るはずもない……。
どう慰めるか考えていたら、さらなる爆弾を投げられてしまった。
「そう言えばお兄ちゃん、お母さんとお父さんはいつ来るの?」
ノゾミちゃんの言葉に沈み込んでいたアリスちゃんですらハッとした顔をする。
ユーキくんも流石に言葉に詰まっている。
僕も「いつ来るのか楽しみ」とでも言うかのように笑顔でいるノゾミちゃんに言葉を失ってしまった。
『前』はご両親の話がノゾミちゃんの口から出てきたことはなかったので、またユーキくんとアリスちゃんに押し付けてしまっていたのだろう。
その時彼等はどういう話をしたんだろう?
本当のことを伝えたのだろうか?それともごまかしたのだろうか?
せめてもう少しノゾミちゃんが成長するまでごまかすべきだろうか?
正解がわからない……どうしていいか分からない……でも、今僕が決めないといけない。
「…………あのね、お母さんとお父さんはもう来ないんだよ」
「……え?」
僕の言葉を聞いてノゾミちゃんの笑顔が凍りつく。
成長を待つ、それは一つの正解だと思う。
でも、それまでの間、ノゾミちゃんを待たせ続ける覚悟は僕には持てなかった。
「もうね、お母さんとお父さんはノゾミちゃんに会いにこれないんだ」
「…………嘘……嘘だよね、お兄ちゃん?」
ノゾミちゃんはすがりつくようにユーキくんを見るけど、ユーキくんは俯いたまま答えることが出来ない。
「………………ノゾミが嫌いになっちゃったの?」
「それは違うっ!!お母さんもお父さんもノゾミちゃんが大好きだよっ!!」
真実に気づいてしまった、とでも言うかのように絶望した表情となったノゾミちゃんを力いっぱい抱きしめる。
「それじゃ……なんで会いに来てくれないの……」
「もう会いたくても会いにこれないんだ。
お母さんとお父さんはフランツみたいに死んじゃったから、もう会えないんだよ」
「…………フランツおじいちゃんももう起きてこないの?」
「うん……死んじゃうとね、もう起きてこれなくて、会えなくなっちゃうんだよ」
いつの間にか僕の目からも涙が溢れ出していた。
「……………………やだぁ……」
抱きついてくるノゾミちゃんをきつくきつく……でもできるだけ優しく抱きしめる。
「おかあさああん……やだああっ!!おとうさああああんっうああああああぁぁっ!!!」
「ううっ……おかあさああぁぁぁあぁぁん……うあぁぁあぁぁぁぁんっ!!」
「…………ぐすっ……ううっ…………すずっ……うううっ…………」
大泣きし始めたノゾミちゃんにツラれるようにアリスちゃんも泣き始めてしまった。
ユーキくんも俯いたまま嗚咽を漏らし始めている。
こういうときは本来大人である僕がしっかりしなきゃいけないのに、どうしても幼い身体に感情が引きずられてしまう。
「…………ううっ……うあああっ……フランツぅっ……フランツううううぅっ!!」
そうして、4人の子供は一晩中泣き続けていた。
保存食で作ったスープを食べながら話を切り出した僕を、ユーキくんが不思議そうな顔で見ている。
「そう、幸いなことにこの屋敷には空き部屋はたくさんあるからね」
「それはそうですが……」
みんなが不思議そうな顔をしているのも仕方がない。
僕やユーキくんたちがいた街ならともかく、ここみたいな郊外の村には孤児院なんてものはない。
同等のものがあるとすれば教会が孤児を預かる場合だけど、そもそも、こういう農村には孤児というものがほとんど存在しない。
子供を残して親だけが死ぬことが一般化するほど人口そのものが多くないし、仮にそういう場合でも他の家に労働力としてもらわれるか……普通にのたれ死ぬ。
僕がこの村で孤児院を開いたのも、疫病によって大量の死者が出たという特殊な事情によるものだ。
今、僕がここで孤児院を開く理由など存在しない。
…………本来なら。
「もしかしたら、僕の領地の子供が他にもまだ逃げてくるかもしれないしさ」
口に出してはみたけど、そんな事は望み薄だ。
引退したとは言え歴戦の騎士であったフランツがいても命からがらたどり着いたのに、一般人がここまでたどり着けるはずがない。
実際に、『前』僕たち以外にこの村にたどり着けた領民は誰もいなかった。
アリスちゃんとノゾミちゃんはともかく、聡いユーキくんにはそれが分かっているらしく納得しきれない表情だ。
そうなるのは分かっていたので、そのまま言葉を続ける。
「それに……フランツが孤児院でもやってみろって言ってたからさ……」
僕の言葉を聞いてユーキくんとアリスちゃんがハッとした顔をする。
ノゾミちゃんは流石に覚えていなかったようだ。
「ま、その程度の思いつきみたいなものだけどさ。
やるからにはちゃんとやりたいから、みんなは僕のことを『先生』と呼んでね」
僕として言いたいのはこれなのだから、ある程度の不自然さはどうでもいい。
とにかく『ご主人さま』とか呼ばれたくない。
その一心だった。
それに……疫病は僕が起こさせない以上、なにもしなければここが孤児院になることはないんだから思い切って今孤児院にしてしまおう。
さて、そうと決まれば部屋割りだ……と思ったんだけど、三人一緒に寝たがったので比較的きれいな部屋を三人の部屋にしてもらうことにした。
四人くらいゆうゆうと入るので当主室=僕の部屋で過ごせば?という僕の案はユーキくんの強硬な抵抗により却下となった。
まあ部屋については後々落ち着いてきたら別々にしていけばいいだろう。
部屋が決まったと言っても、別に持ち込むようなものもないのでそのまま僕の部屋で遊ぶことになった。
広さは十分あるので別に走り回っても良いんだけど、ユーキくんとアリスちゃんが断固として反対したので残っていたおもちゃや手遊び、歌を歌ったりなんかして遊んだ。
特にノゾミちゃんは歌が大好きで、お母さんに教わったといういろんな歌を歌ってくれた。
……それがいけなかったのかもしれない。
嵐の音が響く部屋の中で晩ごはんを食べて、またみんなでお歌の時間。
ノゾミちゃんが一曲歌い終わったあと、アリスちゃんがポツリと言葉をこぼした。
「……お母さん、大丈夫かなぁ……」
思わずこぼれたというような悲しそうなアリスちゃんの言葉に、返せる返事が見つからない。
アリスちゃんの家族がどうなったのか、正確なところは『前』の僕にも分からなかった。
ただ、勇者パーティー一行として国中で有名になっても名乗り出てこなかったということは、多分そういうことなんだろう。
そこまで先の知識を元にしなくても、現状わかることだけでも生存は絶望的だ。
魔王軍は豊富な雑兵、労働力を持っていて、捕らえた人間を奴隷としてであっても生かしておくということは殆どない。
言葉の通じない生物など労働力としての価値も薄いのだ。
でも、それをはっきりと告げることなんて出来るはずもない……。
どう慰めるか考えていたら、さらなる爆弾を投げられてしまった。
「そう言えばお兄ちゃん、お母さんとお父さんはいつ来るの?」
ノゾミちゃんの言葉に沈み込んでいたアリスちゃんですらハッとした顔をする。
ユーキくんも流石に言葉に詰まっている。
僕も「いつ来るのか楽しみ」とでも言うかのように笑顔でいるノゾミちゃんに言葉を失ってしまった。
『前』はご両親の話がノゾミちゃんの口から出てきたことはなかったので、またユーキくんとアリスちゃんに押し付けてしまっていたのだろう。
その時彼等はどういう話をしたんだろう?
本当のことを伝えたのだろうか?それともごまかしたのだろうか?
せめてもう少しノゾミちゃんが成長するまでごまかすべきだろうか?
正解がわからない……どうしていいか分からない……でも、今僕が決めないといけない。
「…………あのね、お母さんとお父さんはもう来ないんだよ」
「……え?」
僕の言葉を聞いてノゾミちゃんの笑顔が凍りつく。
成長を待つ、それは一つの正解だと思う。
でも、それまでの間、ノゾミちゃんを待たせ続ける覚悟は僕には持てなかった。
「もうね、お母さんとお父さんはノゾミちゃんに会いにこれないんだ」
「…………嘘……嘘だよね、お兄ちゃん?」
ノゾミちゃんはすがりつくようにユーキくんを見るけど、ユーキくんは俯いたまま答えることが出来ない。
「………………ノゾミが嫌いになっちゃったの?」
「それは違うっ!!お母さんもお父さんもノゾミちゃんが大好きだよっ!!」
真実に気づいてしまった、とでも言うかのように絶望した表情となったノゾミちゃんを力いっぱい抱きしめる。
「それじゃ……なんで会いに来てくれないの……」
「もう会いたくても会いにこれないんだ。
お母さんとお父さんはフランツみたいに死んじゃったから、もう会えないんだよ」
「…………フランツおじいちゃんももう起きてこないの?」
「うん……死んじゃうとね、もう起きてこれなくて、会えなくなっちゃうんだよ」
いつの間にか僕の目からも涙が溢れ出していた。
「……………………やだぁ……」
抱きついてくるノゾミちゃんをきつくきつく……でもできるだけ優しく抱きしめる。
「おかあさああん……やだああっ!!おとうさああああんっうああああああぁぁっ!!!」
「ううっ……おかあさああぁぁぁあぁぁん……うあぁぁあぁぁぁぁんっ!!」
「…………ぐすっ……ううっ…………すずっ……うううっ…………」
大泣きし始めたノゾミちゃんにツラれるようにアリスちゃんも泣き始めてしまった。
ユーキくんも俯いたまま嗚咽を漏らし始めている。
こういうときは本来大人である僕がしっかりしなきゃいけないのに、どうしても幼い身体に感情が引きずられてしまう。
「…………ううっ……うあああっ……フランツぅっ……フランツううううぅっ!!」
そうして、4人の子供は一晩中泣き続けていた。
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