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第一章 ゲームの世界
7話 二人の勇者
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「なにやってるんだっ!ノゾミっ!!」
「ごべんなざい゛い゛い゛いぃぃぃっ!!」
ユーキくんに大声で怒鳴りつけられて、ノゾミちゃんが大泣きに泣いてしまっている。
「まあまあ、ユーキくん落ち着いて。
ノゾミちゃんも大丈夫、僕は怒ってないから」
二人に優しく声をかけながら、固く縮こまってしまったノゾミちゃんを優しく抱きしめる。
「大丈夫大丈夫、本当に怒ってないから」
「ごめっ……ごべん……ゔあ゛あ゛あ゛あ゛あああぁぁん!!」
「ノゾミ、泣けばいいってものじゃないんだぞっ!!
早く、若様にきちんとお詫びしろっ!!」
僕にしがみついて泣いてしまっているノゾミちゃんに向かって、ユーキくんは拳を振り上げて威嚇までして叱っている。
さすがに僕の知っているユーキくんとはかけ離れた怒り方が不思議に思えたところでユーキくんの考えに気づけた。
なるほど、過剰に怒って見せることで僕の怒りがノゾミちゃんにいかないようにしてるのか。
たしかにここまで怒り狂っている人がいると、僕はなだめる側に回らざるを得ない。
いやぁ、こんな小さい頃から変わらずユーキくんは良い子だなぁ。
それじゃ、悪いけど、今日のところはその演技に乗らせてもらおう。
「ユーキくん、もうそれくらいにしておきなさい。
ノゾミちゃん、僕の分までお兄ちゃんが怒ってくれたから、もう許します。
だから、もう泣き止んで、ね?」
「うぅ……ぐすっ……」
「でも、若様……」
「ユーキくん、僕が許すと言ったんだから、それ以上重ねるのはむしろ君が不敬だよ?」
「…………はい、すみませんでした……」
少しきつい口調になってしまった僕の言葉に、今度はユーキくんがうつむいてしまった。
やば、やりすぎた。
「アリスちゃん、ノゾミちゃんと一緒にお風呂入ってきてくれる?
ノゾミちゃん、アリスちゃんとお風呂入ってこようね?広いからなんなら泳いできてもいいよ?」
「……え?……泳げるの……?」
「うん、ノゾミちゃんなら余裕で泳げるよ」
「でも、お母さん、お風呂で泳いじゃダメって……」
「あー、公衆浴場は他の人いるからなぁ。
でも、うちのお風呂は僕たち専用だから泳いでも大丈夫なんだよ」
「ほんとっ!?」
「うん、ほんとだから、楽しんでおいでね」
まだ涙の跡は残っているけど、ノゾミちゃんはワクワクしている様子で笑ってくれている。
「あ、アリスちゃん、せっかくだからこれ使ってみてよ」
ノゾミちゃんとお風呂に向かおうとするアリスちゃんを呼び止めて、棚の中にある小瓶を渡す。
「若様、これは……?」
「香油、いい匂いがするからお風呂にすこーしだけ垂らしてみな」
「は、はい、ありがとうございます」
「後で僕たちも行くから、ゆっくりしててねー」
「はーい♪」
「はい、分かりました、若様」
さっきまでと打って変わって楽しそうに出ていく二人を笑顔で見送る。
「さてと、ユーキくん」
二人が出ていったあと、一人うつむき続けるユーキくんに声をかけると、ビクリと怯えるように小さく震えた。
……まあ、僕の方には色々な『記憶』があるけどユーキくんにとっては、つい最近、しかも最悪とも言える状況で出会ったばかりの貴族だからなぁ。
過剰に怯える気持ちもわかる。
んー、と少し考えて『記憶』を最大限活用させてもらうことにした。
うつむき震え続けるユーキくんに近づいて、ギュウウーーーーっと力いっぱい抱きしめる。
痛いんじゃないかな?ってくらい力いっぱい。
「はあっ……」
僕に力いっぱい締め付けられたユーキくんの肺から息が吐き出されたところで、今度は力を弱めて優しく抱きしめながら、触れるか触れないかレベルの軽さで頭を撫でる。
かなり特殊な感じだけど、ユーキくんは小さい頃からこの抱き方が好きだった。
「悪役、お疲れ様でした。
ありがとうね」
「え?あの……ボク……え?」
状況が理解しきれずにユーキくんは僕の腕の中でオロオロしているけど、もう震えは止まってる。
「でも、本当にあの程度じゃ怒んないから、もう次からはあんな事しなくて大丈夫だからね?」
「あの……はい……すみませんでした……」
「まあ、ゆっくり、慣れていってよ。
ここにいる限りは君たちはなにも心配しなくていいからさ」
すっかり落ち着いた様子のユーキくんを撫で続けながら、僕はそんな嘘をついた。
ユーキくんと二人でベッドのシーツを外して、マットを干す。
10年間孤児院を営んだ経験のある僕からすれば、こんなもの朝飯前だ。
ノゾミちゃんだけじゃなく、孤児院組は全員一人の抜けもなくおねしょの始末をしたことがある。
まあこんなこと言っても混乱するだけだから、口には出さないけど。
「本当にすみませんでした……」
一通りの始末が終わったあと、ユーキくんがまた頭を下げてきた。
「だから気にしないでって。
さあ、僕たちもお風呂行こうか」
「あ、はい、お手伝いいたします」
うーん……ユーキくん、こんなかたっ苦しい子だったかなぁ?
正直、『前』はここに住んで一年くらいはみんなのことを使用人か家具かなんかだと思ってたから、いまいち印象に残っていない。
…………一年後か……。
替えの服を持ってお風呂に行くと、ノゾミちゃんが湯船の中で全力でバタ足をしていた。
「こらっ!ノゾミっ!!」
「まあまあ、泳いでいいって言ったのは僕だし、怒らない怒らない」
『前』からノゾミちゃんはお風呂で騒ぐのが大好きでよくユーキくんに怒られていた。
こんなに元気なノゾミちゃんだけど、一年後に疫病であっさりと死んでしまう。
「ごべんなざい゛い゛い゛いぃぃぃっ!!」
ユーキくんに大声で怒鳴りつけられて、ノゾミちゃんが大泣きに泣いてしまっている。
「まあまあ、ユーキくん落ち着いて。
ノゾミちゃんも大丈夫、僕は怒ってないから」
二人に優しく声をかけながら、固く縮こまってしまったノゾミちゃんを優しく抱きしめる。
「大丈夫大丈夫、本当に怒ってないから」
「ごめっ……ごべん……ゔあ゛あ゛あ゛あ゛あああぁぁん!!」
「ノゾミ、泣けばいいってものじゃないんだぞっ!!
早く、若様にきちんとお詫びしろっ!!」
僕にしがみついて泣いてしまっているノゾミちゃんに向かって、ユーキくんは拳を振り上げて威嚇までして叱っている。
さすがに僕の知っているユーキくんとはかけ離れた怒り方が不思議に思えたところでユーキくんの考えに気づけた。
なるほど、過剰に怒って見せることで僕の怒りがノゾミちゃんにいかないようにしてるのか。
たしかにここまで怒り狂っている人がいると、僕はなだめる側に回らざるを得ない。
いやぁ、こんな小さい頃から変わらずユーキくんは良い子だなぁ。
それじゃ、悪いけど、今日のところはその演技に乗らせてもらおう。
「ユーキくん、もうそれくらいにしておきなさい。
ノゾミちゃん、僕の分までお兄ちゃんが怒ってくれたから、もう許します。
だから、もう泣き止んで、ね?」
「うぅ……ぐすっ……」
「でも、若様……」
「ユーキくん、僕が許すと言ったんだから、それ以上重ねるのはむしろ君が不敬だよ?」
「…………はい、すみませんでした……」
少しきつい口調になってしまった僕の言葉に、今度はユーキくんがうつむいてしまった。
やば、やりすぎた。
「アリスちゃん、ノゾミちゃんと一緒にお風呂入ってきてくれる?
ノゾミちゃん、アリスちゃんとお風呂入ってこようね?広いからなんなら泳いできてもいいよ?」
「……え?……泳げるの……?」
「うん、ノゾミちゃんなら余裕で泳げるよ」
「でも、お母さん、お風呂で泳いじゃダメって……」
「あー、公衆浴場は他の人いるからなぁ。
でも、うちのお風呂は僕たち専用だから泳いでも大丈夫なんだよ」
「ほんとっ!?」
「うん、ほんとだから、楽しんでおいでね」
まだ涙の跡は残っているけど、ノゾミちゃんはワクワクしている様子で笑ってくれている。
「あ、アリスちゃん、せっかくだからこれ使ってみてよ」
ノゾミちゃんとお風呂に向かおうとするアリスちゃんを呼び止めて、棚の中にある小瓶を渡す。
「若様、これは……?」
「香油、いい匂いがするからお風呂にすこーしだけ垂らしてみな」
「は、はい、ありがとうございます」
「後で僕たちも行くから、ゆっくりしててねー」
「はーい♪」
「はい、分かりました、若様」
さっきまでと打って変わって楽しそうに出ていく二人を笑顔で見送る。
「さてと、ユーキくん」
二人が出ていったあと、一人うつむき続けるユーキくんに声をかけると、ビクリと怯えるように小さく震えた。
……まあ、僕の方には色々な『記憶』があるけどユーキくんにとっては、つい最近、しかも最悪とも言える状況で出会ったばかりの貴族だからなぁ。
過剰に怯える気持ちもわかる。
んー、と少し考えて『記憶』を最大限活用させてもらうことにした。
うつむき震え続けるユーキくんに近づいて、ギュウウーーーーっと力いっぱい抱きしめる。
痛いんじゃないかな?ってくらい力いっぱい。
「はあっ……」
僕に力いっぱい締め付けられたユーキくんの肺から息が吐き出されたところで、今度は力を弱めて優しく抱きしめながら、触れるか触れないかレベルの軽さで頭を撫でる。
かなり特殊な感じだけど、ユーキくんは小さい頃からこの抱き方が好きだった。
「悪役、お疲れ様でした。
ありがとうね」
「え?あの……ボク……え?」
状況が理解しきれずにユーキくんは僕の腕の中でオロオロしているけど、もう震えは止まってる。
「でも、本当にあの程度じゃ怒んないから、もう次からはあんな事しなくて大丈夫だからね?」
「あの……はい……すみませんでした……」
「まあ、ゆっくり、慣れていってよ。
ここにいる限りは君たちはなにも心配しなくていいからさ」
すっかり落ち着いた様子のユーキくんを撫で続けながら、僕はそんな嘘をついた。
ユーキくんと二人でベッドのシーツを外して、マットを干す。
10年間孤児院を営んだ経験のある僕からすれば、こんなもの朝飯前だ。
ノゾミちゃんだけじゃなく、孤児院組は全員一人の抜けもなくおねしょの始末をしたことがある。
まあこんなこと言っても混乱するだけだから、口には出さないけど。
「本当にすみませんでした……」
一通りの始末が終わったあと、ユーキくんがまた頭を下げてきた。
「だから気にしないでって。
さあ、僕たちもお風呂行こうか」
「あ、はい、お手伝いいたします」
うーん……ユーキくん、こんなかたっ苦しい子だったかなぁ?
正直、『前』はここに住んで一年くらいはみんなのことを使用人か家具かなんかだと思ってたから、いまいち印象に残っていない。
…………一年後か……。
替えの服を持ってお風呂に行くと、ノゾミちゃんが湯船の中で全力でバタ足をしていた。
「こらっ!ノゾミっ!!」
「まあまあ、泳いでいいって言ったのは僕だし、怒らない怒らない」
『前』からノゾミちゃんはお風呂で騒ぐのが大好きでよくユーキくんに怒られていた。
こんなに元気なノゾミちゃんだけど、一年後に疫病であっさりと死んでしまう。
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