無属性魔法を極めた俺は異世界最強!?

ないと

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Bランク試験

27話 訓練

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「Bランク?」
 
「そう、Bランクだ」
 
真一も玄太も俺の言ったことが未だ飲み込めていない様だ。それもそうだろう。俺だって初めてそう言われた時は信じられなかった。
 
「まぁBランクといっても試験だ。まだ確定でBランクになれると言うことでは無い」
 
「そのBランク試験は俺たちも受けるのか?」
 
巨大熊との戦闘で経験値差が開いているであろうと予測した真一が質問をする。

「あぁ、もちろんだ。経験値差はあるだろうけどその点については話をつけてある。試験があるのは一週間後らしいがそれまでに真一と玄太はステータスを更新してくれ。レベル20以上なら試験を受けられるようにしてもらった」

「そうなのか・・・・・だが、俺と玄太は試験を受けられないみたいだぞ?」

「どういうことだ?」

真一の発言に質問を重ねると、真一は渋い顔をしながらステータスを俺に見せた。
俺はそのステータスを見て全てを理解した。

「レベル19・・・・」

Bランク試験はレベル20から受けることが出来るがどうやら真一はぎりぎり足りないようだ。

「ちなみに俺もレベル19だ」

念のためと玄太が付け加える。
まぁ経験値を平均して分配されたのならそうなるだろうな。

さて、どうしたものかと打開策を思考していると真一が続けた。

「確かに俺たちはレッドゴブリンを倒して多くの経験値を得たが、飛ばしすぎるのもよくないんじゃないか?急なレベルアップで身体の動きに頭がついていけないと思うんだ」

なるほど、たしかに真一の言うことも一理ある。いくら強大な力を手に入れたからと言ってそれを使いこなさなせなければ意味がない。現に俺も無属性魔法を3つしか使えていない。今俺たちに必要なのはランクアップでは無く今の身体に慣れるということか。

「しかし・・・いきなり試験を断るってのもな・・・・・・」

別に悪いことではないと分かってはいるのだがギルドマスターの提案を断るっていうのはなんだか気が引ける。

そんな俺を見て真一は仕方ないなとため息をつくと口を開いて言った。

「分かったよ。確か試験までは一週間あるんだよな?それまでに俺と玄太はレベル20達成、ユウは今の身体に慣れるように訓練をしようと思う」

「「訓練?」」


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