無属性魔法を極めた俺は異世界最強!?

ないと

文字の大きさ
上 下
23 / 40
復讐

23話 レッドゴブリンについて

しおりを挟む
「ふむ、レッドゴブリンか・・・・・」

俺がレッドゴブリンの話をしたらクラインさんは難しい顔をして言った。

「その後レッドゴブリンはどうなったか知っているかい?」

「討伐しました」

俺がそう言うとクラインさんは驚いたような顔をした。

「てっきり君たちは撤退してきたものだと私は思っていたのだが、確か君の魔法適性は「無」だったね。君の話によるとそのレッドゴブリンは格上だったそうだが魔法を使わずにどの様にして倒したのだい?」

そうか、魔法適正が無の人は魔法が使えない事になってるんだっけ。

無属性魔法は俺の切り札なんだけど、クラインさんなら言っても問題ないかな。

「クラインさん、念のためこれから僕のいう事は他言無用にして下さい」

「あぁ、承知した」

俺は少し考えた後、説明を始めた。

「実は適正魔法が「無」というのは魔法が使えないのではなく、魔力を属性に変換できないだけなんです」

「魔力を属性に変換できない、と言うのは?」

「つまり、魔力を火や水に変換せずそのまま放出できるということです。例えばこの様に・・・・」

俺は手から魔力を放出してレッドゴブリンの時と同じ様に凝固させた。

もちろん超高密度なので誰でも目視できる様になっている。

「これは・・・・」

「魔力の塊です。これを放つ事によっレッドゴブリンの脳天を貫きました」

 俺の説明にクラインさんは未だ信じられないと言う顔をしているが事実だ。
 ここでは威力を見せられないが。
 
「分かっていただけましたか?」
 
俺が確認をすると、クラインさんの口から予想外の言葉が飛び出して来た。
 
「魔力、とは何だ?」
 
「・・・え?」
 
クラインさん、今何とおっしゃいました?
 
「いや、魔力とは魔法の強さの事を言うのだろう?君が言うには魔力を物として扱っている様に聞こえるのだが」
 
あぁ、そうか。魔力を感じることのできないこの世界の人にとって魔法とは何か詠唱したら使えるけど連発したら疲れる、と言う認識でしか無いため魔力を魔法の強さと言う概念でしか捉えられないのか。
 
「えーと、魔力とは魔法発動の為のエネルギー源の様な物です。魔力を感じれる様になれば分かると思うんですが・・・・」

俺が説明できずにもどかしい思いをしていると
 
「ふむ、つまりステータスに記入されている魔力値は魔法の強さでは無く魔力の量を表している、と言うことで良いのかい?」
 
「あ、はい」

クラインさんが俺の言わんとしている事を汲み取ってくれたらしい。理解の早い人で助かった!
 
「事態は把握したよ。一応ギルドの方で狩場周辺は探索させて貰うけど、最悪の場合君たち冒険者に出てもらう事になるかもしれない。その時は宜しく頼むよ」
 
「はい!」

世話になっているギルドに助力しないはずも無く、俺が二つ返事で返すとクラインさんが続けた。
 
「そこで提案なのだが、君の冒険者ランクをCランクに上げようと思う」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

劣等冒険者の成り上がり無双~現代アイテムで世界を極める~

絢乃
ファンタジー
 F級冒険者のルシアスは無能なのでPTを追放されてしまう。  彼は冒険者を引退しようか悩む。  そんな時、ルシアスは道端に落ちていた謎のアイテム拾った。  これがとんでもない能力を秘めたチートアイテムだったため、彼の人生は一変することになる。  これは、別の世界に存在するアイテム(アサルトライフル、洗濯乾燥機、DVDなど)に感動し、駆使しながら成り上がる青年の物語。  努力だけでは届かぬ絶対的な才能の差を、チートアイテムで覆す!

神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜

月風レイ
ファンタジー
 グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。  それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。  と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。  洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。  カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~

みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】 事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。 神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。 作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。 「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。 ※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

処理中です...