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復讐
14話 新たなスキル
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凄い・・・・
いくらゴブリンが弱いからと言ってこれほどまでに軽々と両断することが出来るのか。
俺の前には上半身と下半身を分けられたゴブリンが横たわっている。
切ってしまった。
一瞬のうちにして、切った俺自身でさえ切ったことを認識できないほどに。
二人の方を見ると何が起こったのか分からなかったようでいきなりゴブリンが切られたことに驚きが隠せていない。
俺は地に伏しているゴブリンから討伐部位である耳を切り落とし、依頼主が欲しているであろう魔石を心臓部から採取した。
「確かゴブリンの魔石一つで1000ゴールドだよな?」
二人のもとに戻りながら報酬額を聞くとショックから立ち直った真一が答えた。
「そうだな、薬草採取の報酬と合わせて3000ゴールド、今日の宿代分は足りる。・・・しかしレベル15ってそんなにすごいのか」
「あぁ、自分でも驚いたが攻撃力と俊敏が元の三倍だからな」
レベルが15上がっただけでこんなに強くなるならこれからはレベル上げを重視していかなければならないな。
しかし真一は未だ疑問を持った目で尋ねた。
「だとしてもさっきのは速すぎないか?目でも追えなかったなんて三倍じゃ済まされないと思うんだけど」
それは俺の元の身体能力が低いって言いたいのかな?
まぁ言われてみればそんな気もするけど。
「予想外の速さに目で追えなかったんだろう、そんな気にする事じゃ無いさ」
俺は気にする事はないと話を終わらせ薬草採取に戻ろうとしたその時、
「いや、ユウ、ステータスを見てみろ!!」
真一がステータスを見るように言った。
『鑑定』を使ったのか?いくら仲間とはいえ人のステータスを覗き見するのはあまりよろしく無いな。
俺は真一が何を言いたいのか分からなかったのだが取り敢えずゴブリンを倒してどれ程の経験値を得られたのか気になったのでステータス画面を開く事にした。
「ステータス」
現れたステータス画面のレベルの欄は15のまま変動しておらずゴブリンの討伐で50Ep入った事により次のレベル16まで残り1050Epとなっていた。
やっぱゴブリン程度じゃ大した経験値も得られないな。
ゴブリン一匹の討伐に対する経験値増加量を確認したところで他の項目にも目を通していく。
そしてすぐに俺はその変化を見つけた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
スキル
『鑑定』『魔力感知』『無属性魔法Lv1』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「す、スキルが増えてる!?」
いくらゴブリンが弱いからと言ってこれほどまでに軽々と両断することが出来るのか。
俺の前には上半身と下半身を分けられたゴブリンが横たわっている。
切ってしまった。
一瞬のうちにして、切った俺自身でさえ切ったことを認識できないほどに。
二人の方を見ると何が起こったのか分からなかったようでいきなりゴブリンが切られたことに驚きが隠せていない。
俺は地に伏しているゴブリンから討伐部位である耳を切り落とし、依頼主が欲しているであろう魔石を心臓部から採取した。
「確かゴブリンの魔石一つで1000ゴールドだよな?」
二人のもとに戻りながら報酬額を聞くとショックから立ち直った真一が答えた。
「そうだな、薬草採取の報酬と合わせて3000ゴールド、今日の宿代分は足りる。・・・しかしレベル15ってそんなにすごいのか」
「あぁ、自分でも驚いたが攻撃力と俊敏が元の三倍だからな」
レベルが15上がっただけでこんなに強くなるならこれからはレベル上げを重視していかなければならないな。
しかし真一は未だ疑問を持った目で尋ねた。
「だとしてもさっきのは速すぎないか?目でも追えなかったなんて三倍じゃ済まされないと思うんだけど」
それは俺の元の身体能力が低いって言いたいのかな?
まぁ言われてみればそんな気もするけど。
「予想外の速さに目で追えなかったんだろう、そんな気にする事じゃ無いさ」
俺は気にする事はないと話を終わらせ薬草採取に戻ろうとしたその時、
「いや、ユウ、ステータスを見てみろ!!」
真一がステータスを見るように言った。
『鑑定』を使ったのか?いくら仲間とはいえ人のステータスを覗き見するのはあまりよろしく無いな。
俺は真一が何を言いたいのか分からなかったのだが取り敢えずゴブリンを倒してどれ程の経験値を得られたのか気になったのでステータス画面を開く事にした。
「ステータス」
現れたステータス画面のレベルの欄は15のまま変動しておらずゴブリンの討伐で50Ep入った事により次のレベル16まで残り1050Epとなっていた。
やっぱゴブリン程度じゃ大した経験値も得られないな。
ゴブリン一匹の討伐に対する経験値増加量を確認したところで他の項目にも目を通していく。
そしてすぐに俺はその変化を見つけた。
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スキル
『鑑定』『魔力感知』『無属性魔法Lv1』
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「す、スキルが増えてる!?」
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