神様はいない Dom/Subユニバース

np03999

文字の大きさ
上 下
78 / 114
レベルアップを目指して

社畜にも休みくらいある 6 ※R-18

しおりを挟む
※R-18




 臍を抉る舌。前を手で上下に擦られながら、後ろにも濡れた指が潜り込んできて、ぞくぞくとしたものが背筋を這い上がってくる。

 「ああ…っ…入っ、…だめ…」
 「そんなに大きな声を出して大丈夫か」
 「!…っ」

 慌てて手で口を塞いで声が漏れないようにしようとしている吉継に、厚木は声もなく笑い、後ろの指を狭い肛内に押し付け拡げていく。
 「うぅ…んっ…ん」
 腰が勝手に跳ねる。足が震えて立っているのが辛い。

 必死に声を耐えている吉継を厚木が鼻で嗤う。
 「ふん、今さらだが。家の者はみんな知っている」
 信じられないことを言われたが、それに取り合っている余裕はない。
 
 かなりの時間をかけて中を拡げられた。腰が落ちるたびに、腹を噛まれて立たされる。

 厚木にしがみつきながら、息も絶え絶えになったころ、ようやく指が出ていった。
 「んぁぁ…っ…はぁ…はぁ…」
 支えるものを無くしてふらつく体を反転させられ、机に手をつく。
 肩で息をして平らな机に掴まろうとするが、引っかかるものがなくてただ滑るだけ。そんな小さなことにもショックを受けた。

 腰を突き出すように引かれ、尻肉を掴まれて、狭間が熱いもので擦られる。
 「あ…」
 吉継は、今まで全く存在を忘れていた厚木のものを意識した。

 「厚木さんの…、いれますか…?」
 「ああ」
 厚木のは熱くて硬い。その先が吉継の窄まりに押し付けられる。
 後肛を使った交わりは、最初のときにしたきりだ。あの時は、厚木のものなんかすぐに入ってすぐに終わると思っていた。
 でも違った。
 お腹の中で、なにかが割れて滲み出すような、未知の感覚を味わった。
 震えがくるほどの波に揉みくちゃにされたのだ。未だにあれが何だったのかわからない。
 また同じことをするのか…?
 ぞくっといい知れない痺れみたいなものが体を走った。
 
 「だ、だめですっ」
 「あ?」
 「厚木さん、入ったらだめです」
 「なぜ」
 急に態度を変えて慌てる吉継に怪訝そうにしながら、厚木が聞く。
 「厚木さんのがはいったら、お腹のなかがおかしくなります」
 「…ふん…それで」
 「なんかへんなところがあって、でもどこにあるのかわからないし、お腹が割れるし変なものも広がって…」
 「変、とはどんな感じだ、吉継」

 なんとか厚木を説得しようと、吉継なりに一生懸命だめな理由を説明するが、「だから?」「他には?」と聞かれるだけで、全く伝わっている気がしない。
 そもそも何回言わせたら気がすむんだ。厚木には本当に伝わらない。はがゆいばかりだ。
 揚げ句、「よくわからない」と言われて、猛ったものを入れられた。

 「あっ!…だめ…って、言ったのに…っ」
 「なぜ、気持ちいいのに止める理由がわからない」
 「き、気持ちいい…?」
 「違うのか、その説明だと気持ちいいとしか思えないが…」

 「あ、…あっ…あぅ…んっ、」
 厚木の動きに合わせて押し出されるように声が漏れる。
 「ほら、良さそうに見える」
 「わ、わから」

 気持ちいいのか、これは…。
 吉継にはただの不随意な反応にしか思えない。

 「ここの使い方には慣れているだろう」
 「あ、厚木さんしか…こんなこと…」
 「初めてじゃないと聞いたが…」

 確かに、後肛にいろんなものを挿れられたことはある。
 それは”ご主人樣たち”が、吉継が痛がるのを見て楽しむためだ。中が切れて血が出たこともある。
 ここに性器を挿れるなんて思いもよらないことだった。

 厚木と初めてしたときも、何もかもが今までと違いすぎてびっくりしたのだ。
 今も、こんなに中を触られて血が全く出ないことや、痛くないのにじんじんする違和感が不思議で仕方ないのだ。



しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

絶対服従執事養成所〜君に届けたいCommand〜

ひきこ
BL
少数のDomが社会を支配する世界。 Subと診断された者にはDomに仕える執事となるため英才教育が施され、衣食住が保証され幸せに暮らす……と言われているのは表向きで、その実態は特殊な措置によりDomに尽くすべき存在に作り変えられる。 Subの少年ルカも執事になるほかなかったが、当然そこには人権など存在しなかった。 やがてボロボロに使い捨てられたルカと、彼のことをずっと気にかけていた青年との初恋と溺愛とすれ違い(ハッピーエンド)。 ◆Dom/Subユニバース設定の世界観をお借りしたほぼ独自設定のため、あまり詳しくなくても雰囲気で読んでいただけるかと思います。ハードなSM的描写はありません。 ◆直接的な描写はありませんが、受け・攻め どちらも過去にメイン相手以外との関係があります。 ◆他サイト掲載作に全話加筆修正しています。 ※サブタイトルは試験的に付けており、変更の可能性があります ※表紙画像はフリー素材サイトぴよたそ様よりお借りしています

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

双葉病院小児病棟

moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。 病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。 この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。 すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。 メンタル面のケアも大事になってくる。 当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。 親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。 【集中して治療をして早く治す】 それがこの病院のモットーです。 ※この物語はフィクションです。 実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。

処理中です...