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しおりを挟む「あ…ん、あっ、あっ…ん…ぅ…」
もう腰から下がどうなっているのかわからない。意志に反して跳ねる腹の中では、蠢く淫蟲が常に粘液を出して更に快適な環境を作り出そうとしている。蟲の粘液にヒタヒタに浸された淫道は、もはや息をするだけの刺激にも反応するほど敏感になってしまっていた。
ペルシアンヌスのズボンを押し上げているものが目に入る。布越しでも大きくて、先の括れや形がはっきりとわかる。
何度も犯されたことのあるペルシアンヌスのペニスだ。
無意識に淫蟲を締め付てしまったことを、蟲の形がはっきりわかってしまったことで気づいていたたまれなくなる。急に狭くなった中で淫らな蟲は、毛細管の一本一本を複雑に蠢かせながら目の前の襞を引っ掻き、中の最も敏感なしこりを容赦なくぐちゃぐちゃに踏み荒らしてきる。もうこんな得体の知れない蟲よりは、ペルシアンヌスのペニスで貫かれる方がマシだ。こんなふうにされても、ペルシアンヌスを憎めないのだから。
なにより早く終わらせたい。
「ペ…ペルシィ…あぁっ!頼むっ、もぉ挿入れてくれ!お前のを挿れろって!」
もぉ早くしろよ…と憐れを誘う細い声が洞窟内に響く。
ペルシアンヌスよりも細身だが、普段は魔物を相手にしている戦士の痴態を酒の肴にしていたペルシアンヌスが、ベッドに腰を下ろした。
「どこに挿入れて欲しいんだ?よぉく見せてみろ」
ペルシアンヌスの低くて通る声にハッとして、なにも考えられず素直に足を開く。身も世もなく濡れ光った場所を見せつける。両手が使えないのをもどかしく感じながら、腰を高く突き上げて見えやすいようにする。そこは淫蟲に犯されて、蜜の滴る熟れた果実のように柔らかくなって、パクパクと小さく口を開閉させてペルシアンヌスを誘った。ペルシアンヌスが舌舐めずりをしたのがわかる。もとより性欲バカだ。ペルシアンヌスはこの浅ましく淫らな姿を見て興奮していた。
もうやっと気持ち悪いのに気持ちよくされる悪魔みたいな蟲から解放されると思った。
潤んだ目で懇願する。
「ペ…ペルシアンヌス…もう…」
「ほら、じゃあ先にこっちだ」
ペルシアンヌスが取り出して目の前に見せつけてきたのは、成人男性の手首はあろうかというほど太く、凶器のように重たく鎌首をもたげたペニスだ。焦点が合わないほど近く眼前に晒され、鼓動に合わせて息づくそれは、噎せ返るほど雄の性を凝縮させた匂いを放って、鼻孔を犯しにきた。
「口を開けな」
鈴口が唇を捲る。
「蟲は…?…っん、はぁ…っあ…っ」
「先にこいつをお前のかわいー口で育ててくれ」
「こ、…のまま…っ、おっ、き、いから…も、挿入いるからぁ…ぅむぅ!」
もう口淫なんか必要ないほど固く反り返っているペニスだ。早く挿れろよ!
「あー…やべぇ」
懇願は聞き入れられず、納まりきらないくらい大きなものが口の中に挿入れられた。ペルシアンヌスは仰向けに寝転がる頭を跨いで、遠慮なく腰を動かして口を犯してくる。
吐き出すこともできないまま、口いっぱいにペルシアンヌスのペニスを咥え込むことになったが、大きすぎて顎が外れそうだ。筋肉だるまの腹筋ははち切れそうなほど筋繊維が詰まっていて、腹筋が動くのに合わせて喉の奥も抉られて目が回りそうだった。
「んんっ…!っぷ、ぁぅんんんんん!!」
「…なんだよ」
「ばかっ…ゴホッ…ぁ顎が外れるだろ!」
ゴホゴホ咳をしながら文句をいうが、当のペルシアンヌスは猛りきったペニスを頬に擦りつけてきて、顔にははっきりめんどくさいと書いてあった。
「しゃあねぇな…ほら」
寝転がったペルシアンヌスにお尻を向けて腹ばいで跨ぐようにされた。見上げるほどそそり勃ち、黒くて血管の浮き出た凶器。痺れる顎を開いて、舌を付ける。まずいが、ペルシアンヌスを満足させないと蟲を出してもらえない。
「うわーえげつねえなぁ、いつ見ても」
蟲姦ショーを間近で見ながらペルシアンヌスが唯一の観客として、感心したように言う。
淫猥な姿を晒していることを改めて感じてしまい頭が煮えたぎる。
「誰のせいで…っ!!」
「これが戦士の尻穴かよ?」
「はぅっぅぅ…!」
淫蟲の粘膜と淫液が混ざった粘液でトロトロの秘肉は、ペルシアンヌスの太い指を滑るように受け入れた。グチュリと聞くに耐えない音がする。
「あっあっ…くそっ…ああぁぁ…んっんーーっ!」
指は巧みで、淫蟲と共闘して腫れたしこりを引っ掻いては押しつぶす。そのたびに喉から引き攣れた声が出たが、さらにペルシアンヌスを調子づかせただけだった。指はさらに奥へと進み、これ以上無いというほど根元まで咥えこまされていた。舌に感じるペルシアンヌスも硬く、どくどくと脈打って、これでもかと興奮を伝えてくる。
「ああっ…ん、もうっ抜けっ、…てっ、蟲抜いて…ペルシィ…っ!!」
「いいぜ」
「あああああぁぁぁ…っ!」
グチグチ中を弄っていた指が蟲を捉えて引き出そうとするが、蟲は意に反して抵抗し、内壁を掻いてくる。ペルシアンヌスの指が中で暴れて、蟲がうねる。体の内側を散々に引っ掻かれ、グチャァ…と淫蟲が蜜を纏って出ていった。溢れ返った蜜は腿に筋を作りながら落ちていった。皮膚の薄いところを伝っていく蜜が、神経を通って腰を揺らせる。息が弾んで、うまく呼吸ができない。スタミナはある方なのに、息は荒れまくり、体に力が入らなかった。後ろは何度極めたかわからないが、前は触らずとも硬く勃ち上がり震えてぬらついていたが、一度も精は出なかった。
ペルシアンヌスがやっと拘束されていた手を解き、両手が自由になったが、逃げることもできない。頭は霞んでどこか遠くに感じているのに、勝手に収縮する泥濘みと、出したくても出せなかった精がもたらすもどかしさだけはリアルだった。
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