短編集

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悪い人にはわからない 〜『ドS彼氏に淫乱ドM調教されたあげく捨てられて、毎日身体を疼かせてる淫乱ドMだけど、実は結構純情。』

③ ドS彼氏に淫乱ドM調教されたあげく捨てられて、毎日身体を疼かせている淫乱ドMだけど、実は結構純情。

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R-18




 痛みを感じても、陽一の雄芯が萎えることは無かった。
 むしろ、腹につくほど勃ち上がらせた頂きから、透明な蜜を噴き上がらせた。
 「は…ぁ、っ…」

 (もっと…強い刺激がほしい…)
 (射精したい)
 
 触りたい、扱いて射精したいという思いが頭を巡る。縛られている手をどうにかしたいと身を捩るが、縄抜けができるわけもない。
 陽一の無駄な動きに、観客から嗤いが起こった。

 「ナオはどうする? これだけで嬉し涙を流す変態に何を与えてあげる?」
 「舐めても?」
 「!」
 「あ、ああもちろん。でも、これを舐められる?」
 ナオの言葉に、ショーリーダーが一瞬怯んだが、すぐに役割を思い出して続けた。
 「出させるのは勿体無いけれど…、これだけ欲しがっているし、舐めてあげたいな…」
 「う…っ!」
 勃ち上がった陰茎の裏筋を撫でられる。指先で擽られるような僅かな刺激に射精への焦燥感が膨れ上がり、腰が大きく震えた。
 「舐めて欲しいよね」
 「…ほしい…です」
 「じゃあ栓をすればいい」
 陽一の声をかき消すほどの声が観客の方から聞こえた。
 「なるほど」
 「いいものがある」
 その提案にナオが耳を傾け、ショーリーダーが更なる提案をした。筆記具がこすれたような音がして、周りが静かになった。
 彼らにとっての”いいもの”が、陽一にとっての”いいもの”かどうかはわからない。もうなんでもいい。なんでもいいから射精させて欲しい。
 「いいね」
 ”いいもの”を確認したらしいナオの言葉に、観客からも期待の声が上がる。
 パカッと空気が通ったような音がしてすぐペニスに冷たいものが落とされた。
 「あっ!」
 「冷たかったな」
 「ローションなんて要らないと思うよ?」
 「でも、怪我させたくないから」
 「優しいねぇ」
 ナオとショーリーダーが話を進め、観客もナオの寛容さを褒めるが、誰も陽一の心配はしない。
 「入れるね」
 「えっ……、……ぁっああっ!! ああああ……」
 前置きもなにもあったものではない。異物が尿道を通って下へと入ってきた衝撃に、陽一は押し出されるようにして声をあげる。
 「すごい、スルッと入った」
 「細いプジーだからね、余裕さ」
 雄芯は内側から熱を持って、射精欲まで堰き止めてしまった。
 (射精したい、射精したい)
 「このへん?」
 「もっと下」
 「こう?」
 遠慮のない動きで、プジーが勢いよく奥へと入ってきた。
 「……あ!!…!」
 プジーがある一点を押し込んだ途端、思いもよらない快感で一気に射精感が襲ってきたけれど、尿道にプジーが居座っているおかげで叶わない。
 「あっ!、…あ、あ…あ…」
 「そう、到達したんじゃないかな、前立腺に」
 「よかった」
 ようやくナオに雄芯を舐めてもらえた。
 けれど、出口のない甘い痺れは陽一の理性を奪った。
 「射精したい…! 射精させてください…!!」
 陽一の懇願は、観客だけでなく、ナオすですら聞こえていないものとして扱った。


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