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運命の声に出会える確率って!?
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わたしは20代彼氏なしの女
感染症の流行のおかげ、と言って良いのかわからないが
出社する事がなくなり在宅勤務になって早一ヶ月が経とうとしていた
通勤時間がなくなりとても楽になった
在宅勤務にも慣れ始めるといけない事だが就業時間中に集中力を切らしてしまう事も増えた
集中力が切れると必ずと言っていい程スマートフォンに手を伸ばしてしまう
最初の頃はスマホから音楽を流す程度に収まっていたのだがいつの間にかスマホで動画を見始める怠惰な事になっていった
そして動画をみていると必ずと言っていいほど流れてくるであろう
「広告」
いつものように飛ばせない広告を仕事をしながらなんとなーく聞いていると
「音声配信ライブアプリ」
そんな単語が耳に飛び込んでくる
音声配信ライブアプリ‥?
配信系は毛嫌いしていた
どうせ治安も悪くて怖いイメージがあり何一つとしてインストールすらした事がなかった
でもその日は何か喉に魚の骨が引っかかったように気になった
広告が流れ終わらないうちにインストールボタンを押した
アプリの説明文もろくに読まずにインストールが終わるのを画面をみつめたまま待った
今思えばあの時の一瞬の気の迷いで私の人生は今までとは全く違う方向へと動き出した
インストールが終わりアプリが開く
ホーム画面というのか、最初の画面には今現在配信をしている人の一覧が表示されていた
音声配信アプリというだけあってアイコンはみな顔写真などではなくイラストや何か物の写真だった
こうゆう配信系アプリは使った事がないので何をどうすれば良いのか全くわからず
まずは一呼吸おいてアプリを閉じてネットで基本知識を調べた
タイトルを見てまずはその配信(のちに枠と知る)が自分に合っているのか
枠によっては初見さんバツやら仲良しさんだけ!などいろいろ決まりがあるらしい
アプリによりけりだろうが、大体一週間は初心者マーク的なものが付いているらしくそのマークが付いている人には基本的には優しくアプリの使用等を教えてくれる人が多いらしい
枠に入る時は基本的には挨拶が大事らしい
まあ挨拶は現実でもネットでも大事なものだ、その辺の民度はあるのかと安堵した記憶がある
配信を聞いている側をリスナーと呼ぶらしい、わたしはリスナー側ということだ
配信をしている側をライバーと呼ぶらしい
ライバー側はコメントを打ってお話ししてくれるリスナーと声で交流する事が出来るらしい
ラジオにリアルタイムにコメントして反応がもらえるという感覚なのだろうか
恥ずかしい話私自身はラジオというものにあまり触れてこなかったのでわからない
配信系アプリなのでアイテムというシステムもあるようだ、課金をして買う事も出来るが
課金をしなくても毎日何かしらの条件をクリアすると多少アイテムを買うための通貨が手に入るらしい
わたしにももし、応援したいような推し様が出来たら使ってみようと思う
さくっと情報収集を終えた私はもう一度アプリを立ち上げた
先ほどとは少し輝いて見えた、もうここまできたら後は実践あるのみ!
初見○と書かれた女性のイラストの枠をタップして枠に入る
自分のアイコンと名前がコメント欄に表示されて
ライバーさんが名前を呼んでいらっしゃい!と言ってくれた
わたしは緊張しつつも「こんにちは、初めまして!」とコメントを打つとライバーさんは改めて挨拶をしてくれて初心者だとわかるとわからないことはないかな?と優しくアプリの説明を軽くしてくれた
こんなに優しく教えてもらえるなら自分で調べなくてもよかったじゃんと思いつつ、私のコメントに反応してくれるのが嬉しくてつい長居をしてしまった、感謝の気持ちを込めてライバーさんにアイテムを投げて枠を後にした。
これは楽しいし嬉しい
ハマってしまう人がいるのはわかるような気がした
その後私はいくつかの枠へ行きいろいろな情報を手に入れた、そして仕事に戻り業務を終わらせ就寝した
次の日は出社日だったのでアプリを開く事はなかった
次の日の夜思い出したようにアプリを開いた
配信している人一覧を見ていると
割と好みの見た目のイラストでイケボと枠名に釣られて枠に入った
すでに枠にはたくさんのリスナーさんがいて話が盛り上がっているようだった
私が枠に入ったことを知らせるメッセージが出るとライバーさんが
私のハンドルネームをよんでくれた
「○○ちゃん、あっ初見さんだね!来てくれてありがとう!よかったらゆっくりしていってね!」
私のドタイプなイケボだった、こんなに素敵な声に出会えるならもっと早くこのアプリに出会いたかった!と思った程だ
初見だったというのもあったのかライバーさんは私に対して色々と話を振ってくれた
何が好きなの?とか他愛もない話だったけど好きな声で私だけに話しかけてくれているのがとっても嬉しかった
しばらくお話をして枠を出た後にライバーのさんのプロフィールを見ると
SNSのリンクが貼ってあったので見いこうとしたけど鍵アカウントになっていたのでとりあえず申請だけをしてその日は眠りについた
翌日以降も時間があればイケボのライバーの枠に足を運び、リスナーさんとも仲良くなってきた
SNSの申請がいつまでも通される事がなくてそれについて話が出ないし自分から聞くのも怖いのでしばらくはそのままだったが急に申請が通って驚いているとメッセージが送られてきて胸がドキドキした
なんというのだろうか
推しと個人的に繋がってやりとりをするというのは今までの人生で一度もなかったし
自分の人生でそんな奇跡みたいなある訳ないと思っていた
メッセージを開くと申請通すの遅くなってごめんねと書かれてあった
人気のあるライバーさんなのにしっかりしてるんだなと感心した
こうゆう種類の人たちは感謝とかそういう感情が欠落しているものだと思っていた
何度かメッセージでやりとりをしていく中で
通話をしようという話になった、わたしは相手の声をいつも聞いているけれど
向こうは私の声を聞いた事がない
わたしは配信界隈で言う「カワボ」ではない
というかいい声でもないので最初は抵抗があった
嫌われたらどうしようなどと考えていたが結構グイグイ言われ通話する事になった
着信音が鳴り始め私の胸のドキドキは最高潮になった
心を決めて応答ボタンを押してもしもしと声を絞り出すと
いつも配信アプリで聴いてたあのイケボの声が聞こえてきた
「もしもし○○ちゃん?」
感染症の流行のおかげ、と言って良いのかわからないが
出社する事がなくなり在宅勤務になって早一ヶ月が経とうとしていた
通勤時間がなくなりとても楽になった
在宅勤務にも慣れ始めるといけない事だが就業時間中に集中力を切らしてしまう事も増えた
集中力が切れると必ずと言っていい程スマートフォンに手を伸ばしてしまう
最初の頃はスマホから音楽を流す程度に収まっていたのだがいつの間にかスマホで動画を見始める怠惰な事になっていった
そして動画をみていると必ずと言っていいほど流れてくるであろう
「広告」
いつものように飛ばせない広告を仕事をしながらなんとなーく聞いていると
「音声配信ライブアプリ」
そんな単語が耳に飛び込んでくる
音声配信ライブアプリ‥?
配信系は毛嫌いしていた
どうせ治安も悪くて怖いイメージがあり何一つとしてインストールすらした事がなかった
でもその日は何か喉に魚の骨が引っかかったように気になった
広告が流れ終わらないうちにインストールボタンを押した
アプリの説明文もろくに読まずにインストールが終わるのを画面をみつめたまま待った
今思えばあの時の一瞬の気の迷いで私の人生は今までとは全く違う方向へと動き出した
インストールが終わりアプリが開く
ホーム画面というのか、最初の画面には今現在配信をしている人の一覧が表示されていた
音声配信アプリというだけあってアイコンはみな顔写真などではなくイラストや何か物の写真だった
こうゆう配信系アプリは使った事がないので何をどうすれば良いのか全くわからず
まずは一呼吸おいてアプリを閉じてネットで基本知識を調べた
タイトルを見てまずはその配信(のちに枠と知る)が自分に合っているのか
枠によっては初見さんバツやら仲良しさんだけ!などいろいろ決まりがあるらしい
アプリによりけりだろうが、大体一週間は初心者マーク的なものが付いているらしくそのマークが付いている人には基本的には優しくアプリの使用等を教えてくれる人が多いらしい
枠に入る時は基本的には挨拶が大事らしい
まあ挨拶は現実でもネットでも大事なものだ、その辺の民度はあるのかと安堵した記憶がある
配信を聞いている側をリスナーと呼ぶらしい、わたしはリスナー側ということだ
配信をしている側をライバーと呼ぶらしい
ライバー側はコメントを打ってお話ししてくれるリスナーと声で交流する事が出来るらしい
ラジオにリアルタイムにコメントして反応がもらえるという感覚なのだろうか
恥ずかしい話私自身はラジオというものにあまり触れてこなかったのでわからない
配信系アプリなのでアイテムというシステムもあるようだ、課金をして買う事も出来るが
課金をしなくても毎日何かしらの条件をクリアすると多少アイテムを買うための通貨が手に入るらしい
わたしにももし、応援したいような推し様が出来たら使ってみようと思う
さくっと情報収集を終えた私はもう一度アプリを立ち上げた
先ほどとは少し輝いて見えた、もうここまできたら後は実践あるのみ!
初見○と書かれた女性のイラストの枠をタップして枠に入る
自分のアイコンと名前がコメント欄に表示されて
ライバーさんが名前を呼んでいらっしゃい!と言ってくれた
わたしは緊張しつつも「こんにちは、初めまして!」とコメントを打つとライバーさんは改めて挨拶をしてくれて初心者だとわかるとわからないことはないかな?と優しくアプリの説明を軽くしてくれた
こんなに優しく教えてもらえるなら自分で調べなくてもよかったじゃんと思いつつ、私のコメントに反応してくれるのが嬉しくてつい長居をしてしまった、感謝の気持ちを込めてライバーさんにアイテムを投げて枠を後にした。
これは楽しいし嬉しい
ハマってしまう人がいるのはわかるような気がした
その後私はいくつかの枠へ行きいろいろな情報を手に入れた、そして仕事に戻り業務を終わらせ就寝した
次の日は出社日だったのでアプリを開く事はなかった
次の日の夜思い出したようにアプリを開いた
配信している人一覧を見ていると
割と好みの見た目のイラストでイケボと枠名に釣られて枠に入った
すでに枠にはたくさんのリスナーさんがいて話が盛り上がっているようだった
私が枠に入ったことを知らせるメッセージが出るとライバーさんが
私のハンドルネームをよんでくれた
「○○ちゃん、あっ初見さんだね!来てくれてありがとう!よかったらゆっくりしていってね!」
私のドタイプなイケボだった、こんなに素敵な声に出会えるならもっと早くこのアプリに出会いたかった!と思った程だ
初見だったというのもあったのかライバーさんは私に対して色々と話を振ってくれた
何が好きなの?とか他愛もない話だったけど好きな声で私だけに話しかけてくれているのがとっても嬉しかった
しばらくお話をして枠を出た後にライバーのさんのプロフィールを見ると
SNSのリンクが貼ってあったので見いこうとしたけど鍵アカウントになっていたのでとりあえず申請だけをしてその日は眠りについた
翌日以降も時間があればイケボのライバーの枠に足を運び、リスナーさんとも仲良くなってきた
SNSの申請がいつまでも通される事がなくてそれについて話が出ないし自分から聞くのも怖いのでしばらくはそのままだったが急に申請が通って驚いているとメッセージが送られてきて胸がドキドキした
なんというのだろうか
推しと個人的に繋がってやりとりをするというのは今までの人生で一度もなかったし
自分の人生でそんな奇跡みたいなある訳ないと思っていた
メッセージを開くと申請通すの遅くなってごめんねと書かれてあった
人気のあるライバーさんなのにしっかりしてるんだなと感心した
こうゆう種類の人たちは感謝とかそういう感情が欠落しているものだと思っていた
何度かメッセージでやりとりをしていく中で
通話をしようという話になった、わたしは相手の声をいつも聞いているけれど
向こうは私の声を聞いた事がない
わたしは配信界隈で言う「カワボ」ではない
というかいい声でもないので最初は抵抗があった
嫌われたらどうしようなどと考えていたが結構グイグイ言われ通話する事になった
着信音が鳴り始め私の胸のドキドキは最高潮になった
心を決めて応答ボタンを押してもしもしと声を絞り出すと
いつも配信アプリで聴いてたあのイケボの声が聞こえてきた
「もしもし○○ちゃん?」
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