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はじめましておにいさん3

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なにが起きてる……?

旦那は遅くなるとは言ってたけど泊まるとは言ってなかったよね……

まさか、おねえさんと私を間違えて連絡してきてる……?

そんな事ありえないよね?

「ねえ、おれ奥さんに電話してみるよ」

「えっ……なんでですか?」

おにいさんはまた苦しそうな顔をしてる

「だって、変じゃないか?突然予定を思い出したとか今日に限って泊まってくるだなんて……それに旦那もこんなタイミング良く帰りが遅くなるなんて、なにかおかしい……」

そんな……
そんな……

「みずき?もし奥さんに電話をかけたら、みずきの事も傷付けてしまうかもしれない、今ここで電話する事を許してくれるか?」

「はい……今ここで一緒にいてもいいですか?」

「もちろんだよ、みずきと一緒にいる、だって泣いてるのに1人にできるわけないだろ?」

おにいさんは苦しそうな顔のまま私の髪の毛をくしゃくしゃする

「大丈夫だ、みずき、おれがそばにいる、スピーカーで話すからちゃんと全部聞いてくれ、その代わり静かにしててくれよ?」
 
「う、うん……」

おにいさんの胸に顔をうずめる

まだ、まだ決まったわけじゃない
旦那が浮気してるって事
その浮気相手がだって事

大丈夫、大丈夫、しっかりしなきゃ

私をしっかりと抱きしめながら
「大丈夫だ、何も心配いらないさ、さあもう大丈夫だ、いい子だな、みずきは」

私は涙を拭っておにいさんから離れた

「よし、電話をかけるぞ?」

私は小さく頷く
おにいさんはスマートフォンを開いて少し操作をするとプププ……と電話の音が聞こえてきた

私は覚悟を決めて目を強く閉じた
おねえさんじゃなければいい
浮気されてても許せる……





わからないよ、まだ……

ガチャ……と音が聞こえて、続けて
「もしもし?どうしたの?」
おねえさんの声が聞こえてきた

「あぁ、ごめんな出掛けてるのに電話して」

「ううん、平気だよ、どうしたの?」

「あのな、今どこで誰と一緒にいるのか教えてほしいんだ……」

おねえさんは少し戸惑っているのか返事が遅い

「えっ……友達と今はカラオケしてるところだよ?」

「本当か?いつもなら友達の名前も教えてくれるのに、今日は教えてくれないのか?」

少し間が空いて慌てたようにおねえさんが言う

「えっ……えっと……高校の友達のね……」

「なあ?嘘ついてないか?そばにいるのは、一緒にいるのはなんだろ?」

おねえさんは黙っている

「なあ?わかってるんだぞ?何か言ってくれよ……」

「馬鹿にしないでくれ!おれを騙そうとしても無駄だからな!」

おにいさんが怒っているのを見るのは初めてだ……

おにいさんもおねえさんの事、信じたいんだよね……
 
「ごめん……ごめんなさい……」 

おねえさんが泣いてる……
ねぇ?なんで泣くの?
やっぱり……そうなの?


嘘だ……
嘘だよね……

「なんで謝るんだ……もとき君となのか……?」

おねがい……
違うって……違うって言ってよ……

おねえさんは苦しそうに言う

「ごめん……もしかしてバレてるかもってに言われた時にやっぱりやめておくべきだった……」

「間違えてあたし宛へのメールを奥さんに送ってしまったって……でも浮気がバレてもあたしって事まではバレないだろうって思ってたのに……」

「そうだよね……もときの奥さんだって、あんな変なメールが来たら気付くよね……ってことはそこに奥さんもいるんだね?」

「うるさい、みずきは……今でも、こうやってお前が浮気してるって認めても、もとき君の事やお前の事を信じようと苦しんでるんだぞ?」

「最初からずっとスピーカーで話を聞いてる、おれとみずきで、そっちもそうしてるんだろう?」

突然旦那が話し出した

「みずき……本当にずっと聞いていたのか?なんで何も言ってくれないんだ?やっぱりおれの事なんて愛して……」

「黙れ!自分たちがやってる事を棚に上げてみずきが悪いっていいたいのか!みずきは……みずきはもとき君の事、愛してるのになぜそんな事が簡単に言えるんだ?自分勝手過ぎるだろ……」

おにいさんは息を荒くしている

わたしなんて、苦しくて辛くて何も言えないのに、おにいさんはすごい……
 
「おれは許さない、浮気をした事も、自分勝手にみずきを傷付けた事、おまえたちとは2度と会わないから……」

そう言うと、おにいさんは電話を切った

黙ったままのおにいさんに私は寄り添う

おにいさんはなにも言わない
泣いているのに声ひとつ出さない
そうだ、辛いのは私だけじゃないよね……

受け入れられない気持ちは一緒だ

私はおにいさんを優しく抱きしめた
頭を撫でて、頭にキスをする

おにいさんは何かから解き放たれたように、声を出して泣き始めた

「そんなっ……そんな事っ……おれ……」

激しく泣いていて、うまく話せない、そんなおにいさんが可愛く見えて、私はおにいさんの唇にキスをした


ビクッ……!?

おにいさんは体を震わせた

私はおにいさんから離れて、微笑んで見せた

「みずき……どうして?どうして笑っていられるんだ?」

「わからない……わかんないけど、おにいさんの辛そうな顔を見たくないから、もしかして私が笑ったら笑ってくれるかなって……」

おにいさんは、さっきよりも苦しそうな顔になってしまう
私、何か変な事言っちゃったのかな……?

「みずき……みずきはおれなんかとは比べものにならないぐらい、強いんだな……」


「私は……強くなんかない……1人じゃ何も出来なくて、寂しがり屋で甘えん坊で……さっきだって、私……旦那に何か言わなきゃって思ってたのに何も言えなかった、でもおにいさんが私の思ってる事全部言ってくれてすっきりしました」

「なあ?みずき、今すぐここから出て行かないか?もう少ししたらきっと2人とも帰ってくると思うんだ、数日分の着替えだけもって遠くに行かないか?」

「遠く……?ですか……?」

おにいさんは大きく頷く

現実的に考えて、そんな事できっこないよ……確かにこのまま家にいたらおねえさんも旦那も帰ってくるだろう、それは耐えられない……

「私は……その……仕事もしてないので大丈夫ですけど、おにいさんはお仕事とかどうするんですか……?」

「会社から有給がたまってるから使ってくれって言われてるんだ、しばらくは有給を使う事にするよ、こんな気持ちのままじゃ仕事に集中出来ないしな」

おにいさんはベットから降りて部屋の電気をつけた

「さあ、準備して?さっさとこんなところ出よう、おれは大体荷物はまとまってるからみずきの準備が出来たらすぐ行けるようにタクシーを呼んでおくよ」

「はっ、はい、すぐ準備しますね」

おにいさんはいつもの優しい笑顔に戻っていた

私はベットから降りて適当なバックに、タンスから服と下着を出して乱暴に詰め込んだ、そうだ、私パジャマなんだ……
おにいさんがタクシーを呼ぶ為に電話しに部屋を出ている間に服を着替えた

コンコンコンとドアをノックする音が聞こえて、続けて
「大丈夫?もう準備出来た?」
おにいさんの声が聞こえる

私はバックを持って、もう行けますと言い2人で部屋を出て、義母に気付かれないないように玄関を出て、家から少し離れた場所でタクシーを待つ事にした

家の前でタクシーを待っていて、その間におねえさんと旦那が帰ってきて顔を合わせるなんて考えたくもないからだ

しばらくしてタクシーが来た
タクシーのドアが開いて、おにいさんが運転手の人と話している、このタクシーでいいようだ

とりあえずタクシーに乗り込む
運転手にどこまで行きますか?と聞かれ、どこって考えてなかった……と思った私に対しておにいさんは

「えっと、どこか近くのホテル街までお願いします」

えっ?!ホテル街?!
たっ、確かにもう夜も遅いしどこか泊まるところも必要だけど……そんな直球なんて……

運転手はわかりましたと言ってドアを閉めて走り出した

ドキドキしてしまって、なにも話せない
おにいさんはもうすっかり落ち着いていて、少し眠そうな目をしている

しばらく沈黙が続いた
眠気が襲ってきたので、隣に座っているおにいさんに寄りかかって目を閉じた
寝ちゃってもいいかな……?

おにいさんに聞こうとは思ったけど、口に出す前に意識が遠くなった

「みずき……みずき……起きて?」

ん?あっ!!私また寝ちゃってた……

「あぁ、ごめんなさい……」

「いいんだよ?さぁ着いたよ、タクシーを降りよう」

おにいさんは頭をぽんぽんと撫でる

言われるがままにタクシーを降りる

目の前に広がるのは、
ピンクのお城のようなホテル
可愛らしい動物のオブジェが飾られているホテル
周りを見るだけで5軒ほどあるようだ

どこも入り口の近くに料金表が置いてある、恥ずかしい話、私はこういうところに来るのはで戸惑ってしまう……

不安になりおにいさんの方を見る
おにいさんはいつもの優しい笑顔で

「何も心配いらないよ?大丈夫、ついておいで」と言うと私の手を握り歩き出した、どうするんだろう……ドキドキと恥ずかしさで顔を下にさげたまま、おにいさんに手を引かれて歩く  

ほんの少し歩くとおにいさんが立ち止まる

「最終確認だけするよ?そういう行為をしてもしなくてもラブホテルに泊まってもいいか?もし、家族にバレれば非難はされる。まあバレる要素もないけどな」

私はモジモジしながら
「はい、大丈夫です……」
心臓が飛び出そうになる

さっきよりも強くおにいさんの手を握る

「大丈夫って……おれもあんまりこういう所は慣れてないからうまくエスコートできないかもしれないけどな」

おにいさんは苦笑いする
私もつられて笑ってしまう

安心した……
私よりも年上でしかも男性ってなると、こういう所にたくさん来てたりするんだろうなって思ったけど、おにいさんはそうじゃないんだ……

おにいさんは繋いでいる手を離した
あれっ……なんでだろう?
と思っていると

「ずっとこうやって手を繋いでみたかったんだ」

おにいさんは改めて手を差し出しながら照れた様子で言う

「恋人繋ぎしよう?」

「ええっ?!」

私は驚きの余り声を出してしまう

「そ、そんなに驚かなくても……?」

おにいさん方が驚いているみたいだ

「えっ……あっ、ごめんなさい、まさかそんな事言われるとは思ってなくてびっくりしてしまって……」

あたふたしている私の手を取って、私の指と指の間におにいさんの指が入り込んでくる

なんだかくすぐったいような気がして手を離そうとしたけど、おにいさんがそれを許さないと言わんばかりに力強く握って離さない

私はそれが嬉しくてニヤニヤしてしまう

「ダメだよ?逃がさないからね?」
おにいさんが顔を覗き込んできた

私は慌てて目線をそらす

「えー?何をニヤニヤしてたのー?」

「いやっ、そのっ、なんでもないですっ!!」

嬉しそうな顔をしているおにいさんは、私の手を引いてホテルの中へと入って行く、扉が開いて綺麗な装飾のされているロビーの様な所に来た、その少し奥に大きなパネルがあり部屋の中の雰囲気がわかるようになっているみたい

そのパネルの前まで歩くとおにいさんが一番広そうな部屋のボタンを押した、ボタンを押したら部屋の鍵がパネルの下の取り出し口に落ちてきた、ラブホテルっていうのはこうゆう仕組みなんだなぁ、確かに店員さんと顔を合わせるの恥ずかしいし理にかなってるな

おにいさんは鍵を取ると、パネルの更に奥にあるエレベーターの前まで私を引っ張る、そして上の階へいく為にエレベーターのボタンを押す

しばらく待っているとエレベーターが来て扉が開く

おにいさんが先に乗り込み、私を引っ張ってエレベーターに乗せてくれる

5階のボタンを押したおにいさんは、ふぅーっと息を軽く吐いた、おにいさんも緊張してるのかな?

エレベーターのドアが閉まると静かな空間になり私もおにいさんも黙ってしまう
しばらくしてエレベーターが5階に着いてドアが開いて降りると、右と左の奥の方に扉が一つずつある、おにいさんは鍵の番号を確認すると左の部屋のドアの方へと歩き出す

ドアの前まで来ると、おにいさんは鍵を鍵穴にさして鍵をあける

ドアをあけると、部屋の中からほんのりと甘い匂いが漂ってくる
なんだろう……この甘い匂いは……
すごく心が落ち着く感じがする……

靴を脱いで部屋の中へとあがる
中に更にもうひとつのドアがある、おにいさんは先に行ってドアをあけてくれた

「わぁ……!!すごい……!!」
私は思わず声を出してしまう

すごく綺麗で、すごく広い……
高いところのホテルのスイートルームみたい……テレビでしか見た事ないけど

大きいテレビ、ふかふかしてそうな大きいソファ……

テレビとソファの間に置いてあるローテーブルの上には、いろいろな機械の取扱説明書のようなものが置いてある

その奥にはキングサイズぐらいあるベッドが置いてある、ソファと同じでふかふかしているのが見ただけでわかる

しかも

柄にもなく実は、メルヘンな物が好きだったりロマンチストなのだ、本当はピンクのフリフリしたようなワンピースを着たいなとは思っているけど、どうにも顔も可愛い系ではないし体型も良くないので普段は着る事を諦めている

私はベッドの可愛さに夢中になって、ベッドの近くまで行くと、ベッドを隅々まで穴が開くくらい見ていた

「すごい……こんなの初めて見た……可愛いし、すごく綺麗……」

私はベッドの上に座る
「やっぱり、すごくふかふかだぁ……生きてるうちにこんな贅沢出来るなんて思わなかった……」

目を閉じてそのまま後ろ向きにベッドに倒れる、ふかふかなベッドが私の体を包み込む……

「はぁ……幸せだぁ……」

あれっ?でも、なんでここにいるんだっけ……?
何かな事忘れてるような気がするんだよね……

なんだったけなぁ……

思い出せないけど、まあいいか
この、今の幸せな気持ちが続けば、他の事はどうだっていいかもなぁ……

なんてうとうとしていると、ベッドの振動で目がさめる

あれ?誰だっけ?今一緒にいるのって?

あぁ、そうだ
と一緒にいるんだっけ……

にいるんだった……!!

この可愛くて綺麗なベッドに夢中になって、すっかりおにいさんの事をしまっていた

「みずき……?大丈夫?」

私は慌てて体を起こしす

「はいっ……大丈夫です、ごめんなさい、私……ついこのベッドが綺麗で見惚れてしまっておにいさんと一緒にいる事しまってました……」

おにいさんはまた優しい笑顔で私を見ている
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