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初めての経験2
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いつまでもこのままでいられたらいいのに‥‥
幸せなことばっかりだといいのになぁ‥‥
「ゆかり‥‥?」
お兄ちゃんに声をかけられて目を開ける
「ん?なに?」
「寄りかかってきて黙ってるから寝ちゃったのかなと思って」
「もー寝てなんかないよ、もうこどもじゃないもん」
お兄ちゃんは笑いながら私の髪の毛をクシャクシャとする、髪の毛がボサボサになるのは嫌だけどお兄ちゃんなら嫌な気はしない
「着きました、御主人様」
じゃれあっていると運転手さんがそう言って車を止めた、なんだかあっという間だった気がする
一体何分ぐらい乗っていたんだろうか、外のことはわからないから家からどれぐらいの距離なのかもわからない
「ありがとう、また連絡するから迎えに来てくれ」
運転手さんは頷いた
お兄ちゃんが車のドアを開けて先に車を降りて私の手を引いてくれる、そのまま車の外に出ると今まで見たことない景色が目に入った
道を歩くたくさんの人たち、ひしめき合うように横に並んでいるキラキラしたお店、大きな道路にたくさんの車、たくさんの木が道に等間隔で植えられていて枝には何かキラキラ、ピカピカと光っている飾りが付いている
「ゆかり、これが外の世界だよ、たくさんの人が歩いていたりたくさんの車が道路を走っているんだ」
「すごい‥‥」
「もうゆかりもこどもじゃなかったのにいつまでも過保護にしすぎたみたいだ、ごめんな」
「ううん、いいの。お兄ちゃんとの二人の生活もね、それはそれで私満足してたの」
私はお兄ちゃんの手をぎゅっと握る
道路を歩いているのは、私たちのように仲良く手を繋いで歩いている人や一人で足早に歩いている人、小さいこと手を繋いで歩いている人、ゆっくりと景色を楽しむように歩くお年寄りの人、立ち止まって耳に何かを当てて話している人
いろんな人が本当にたくさん次から次へと私たちの前を通り過ぎる
まるで夢を見ているような感覚になった
「お兄ちゃん、あのあそこの立ち止まってる人はなんで耳に手を当てて一人で喋ってるの?」
「あぁ、あれは携帯電話を使っているんだよ」
「携帯電話って?家にある電話とは違うの?」
「あぁ、ゆかりには見せたことはなかったかな?俺も持っているんだ、家にある電話と一緒で電話をすることが出来るんだ外にいても」
「へぇーすごいね!!全然知らなかった‥‥」
「そうだよな、テレビも家にはないからな、でも今の時代はみんな持っているんだよ、電話もの他にもメールという機能があって手紙のような文を携帯電話で遠くにいる人にすぐに届けることが出来るんだ」
「テレビ‥‥メール‥‥さっぱりわかんない‥‥」
「そうだよな、俺がそういうものからゆかりを遠ざけていたからな‥‥」
「どうして遠ざけてたの?」
「だって世間のことをテレビで知れば自分という存在に疑問を持ってしまうかも知れないと思ったんだ」
「私は私だよ、お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ、最初はお兄ちゃんじゃなくて博士だったけどね」
私は笑って見せた、お兄ちゃんもつられるように笑顔になった
幸せなことばっかりだといいのになぁ‥‥
「ゆかり‥‥?」
お兄ちゃんに声をかけられて目を開ける
「ん?なに?」
「寄りかかってきて黙ってるから寝ちゃったのかなと思って」
「もー寝てなんかないよ、もうこどもじゃないもん」
お兄ちゃんは笑いながら私の髪の毛をクシャクシャとする、髪の毛がボサボサになるのは嫌だけどお兄ちゃんなら嫌な気はしない
「着きました、御主人様」
じゃれあっていると運転手さんがそう言って車を止めた、なんだかあっという間だった気がする
一体何分ぐらい乗っていたんだろうか、外のことはわからないから家からどれぐらいの距離なのかもわからない
「ありがとう、また連絡するから迎えに来てくれ」
運転手さんは頷いた
お兄ちゃんが車のドアを開けて先に車を降りて私の手を引いてくれる、そのまま車の外に出ると今まで見たことない景色が目に入った
道を歩くたくさんの人たち、ひしめき合うように横に並んでいるキラキラしたお店、大きな道路にたくさんの車、たくさんの木が道に等間隔で植えられていて枝には何かキラキラ、ピカピカと光っている飾りが付いている
「ゆかり、これが外の世界だよ、たくさんの人が歩いていたりたくさんの車が道路を走っているんだ」
「すごい‥‥」
「もうゆかりもこどもじゃなかったのにいつまでも過保護にしすぎたみたいだ、ごめんな」
「ううん、いいの。お兄ちゃんとの二人の生活もね、それはそれで私満足してたの」
私はお兄ちゃんの手をぎゅっと握る
道路を歩いているのは、私たちのように仲良く手を繋いで歩いている人や一人で足早に歩いている人、小さいこと手を繋いで歩いている人、ゆっくりと景色を楽しむように歩くお年寄りの人、立ち止まって耳に何かを当てて話している人
いろんな人が本当にたくさん次から次へと私たちの前を通り過ぎる
まるで夢を見ているような感覚になった
「お兄ちゃん、あのあそこの立ち止まってる人はなんで耳に手を当てて一人で喋ってるの?」
「あぁ、あれは携帯電話を使っているんだよ」
「携帯電話って?家にある電話とは違うの?」
「あぁ、ゆかりには見せたことはなかったかな?俺も持っているんだ、家にある電話と一緒で電話をすることが出来るんだ外にいても」
「へぇーすごいね!!全然知らなかった‥‥」
「そうだよな、テレビも家にはないからな、でも今の時代はみんな持っているんだよ、電話もの他にもメールという機能があって手紙のような文を携帯電話で遠くにいる人にすぐに届けることが出来るんだ」
「テレビ‥‥メール‥‥さっぱりわかんない‥‥」
「そうだよな、俺がそういうものからゆかりを遠ざけていたからな‥‥」
「どうして遠ざけてたの?」
「だって世間のことをテレビで知れば自分という存在に疑問を持ってしまうかも知れないと思ったんだ」
「私は私だよ、お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ、最初はお兄ちゃんじゃなくて博士だったけどね」
私は笑って見せた、お兄ちゃんもつられるように笑顔になった
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