16 / 28
複雑な気持ちと欲しがる体2
しおりを挟む
もういい
思い出せないことなんてもう必要ない
私は辛い過去なんて捨てて
これから一人で生きていく
一度も一人で外に出た事もお金も持った事も電車にも乗った事ない
お兄ちゃん以外の人と話した事もない
外の世界は私にはわからない事だらけだ
でも、いつまでもお兄ちゃんに守られてぬくぬくと生きてるなんてもうヤダ
コンコンコン
ドアをノックする音で目を開けた
「お持ちしました、お嬢様」
「はーい」
私は返事をしてドアを開ける
お手伝いさんが引きつった顔で立っている
「どうしたんですか?」
「途中、御主人様に会いまして‥‥」
「えっ、で何か話したんですか?」
「いえ、特に何も言われなかったんですが‥‥やっぱりおやめになった方がいいのではないでしょうかお嬢様?」
「でも‥‥でも‥‥もう決めたから、ごめんなさい‥‥」
お手伝いさんの手に握られているカバンと封筒を奪い取ると部屋のドアを思いっきり閉めた
ドアの外からはお手伝いさんの心配している声が聞こえてくる
もうどうすればいいんだろう‥‥
何が正解なんだろう‥‥
わかんないよ‥‥
それでも初めて自分で決めた事だもん、絶対にやり遂げてみせる
大丈夫
そう呟いて自分を奮い立たせる
急いで着替えてカバンに荷物を詰める
博士がくれた服の中でも地味な服を選んで着る
プレゼントしてくれた時の顔を思い出す
いつもニコニコ笑ってた
怒られる事なんてほとんどなくて
大事にされて守られてたんだ
その時体の奥がジンジンと疼いた
「やだ‥‥私ってばこんな時に‥‥」
だらしない自分にがっかりした
カバンの中に封筒も入れて急いで玄関まで行き靴を履いてドアを開けて外の世界に出た
もう外は朝焼けだった
外の世界はこんなに綺麗だったんだ
ドアをゆっくりと閉める
音を立てないようにゆっくりと歩いていく
さよなら
さよならだね
お兄ちゃん
思い出せないことなんてもう必要ない
私は辛い過去なんて捨てて
これから一人で生きていく
一度も一人で外に出た事もお金も持った事も電車にも乗った事ない
お兄ちゃん以外の人と話した事もない
外の世界は私にはわからない事だらけだ
でも、いつまでもお兄ちゃんに守られてぬくぬくと生きてるなんてもうヤダ
コンコンコン
ドアをノックする音で目を開けた
「お持ちしました、お嬢様」
「はーい」
私は返事をしてドアを開ける
お手伝いさんが引きつった顔で立っている
「どうしたんですか?」
「途中、御主人様に会いまして‥‥」
「えっ、で何か話したんですか?」
「いえ、特に何も言われなかったんですが‥‥やっぱりおやめになった方がいいのではないでしょうかお嬢様?」
「でも‥‥でも‥‥もう決めたから、ごめんなさい‥‥」
お手伝いさんの手に握られているカバンと封筒を奪い取ると部屋のドアを思いっきり閉めた
ドアの外からはお手伝いさんの心配している声が聞こえてくる
もうどうすればいいんだろう‥‥
何が正解なんだろう‥‥
わかんないよ‥‥
それでも初めて自分で決めた事だもん、絶対にやり遂げてみせる
大丈夫
そう呟いて自分を奮い立たせる
急いで着替えてカバンに荷物を詰める
博士がくれた服の中でも地味な服を選んで着る
プレゼントしてくれた時の顔を思い出す
いつもニコニコ笑ってた
怒られる事なんてほとんどなくて
大事にされて守られてたんだ
その時体の奥がジンジンと疼いた
「やだ‥‥私ってばこんな時に‥‥」
だらしない自分にがっかりした
カバンの中に封筒も入れて急いで玄関まで行き靴を履いてドアを開けて外の世界に出た
もう外は朝焼けだった
外の世界はこんなに綺麗だったんだ
ドアをゆっくりと閉める
音を立てないようにゆっくりと歩いていく
さよなら
さよならだね
お兄ちゃん
0
お気に入りに追加
91
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる