8 / 11
退場〜!って、どこに?
しおりを挟む「さて、殿下、わたくしに何もおっしゃらずに、
ペロン様をお呼びになった理由を、300字、10ページ以内で述べていただけますかっ?」
うわっ、おもろ~~!!
アブデン嬢に、座布団一枚!
やまだく~ん、座布団一枚、持って来て~!
心の中でツッコンでみるのは、アリ?ナシ?
「いや、だって、ケイティがさ~~、
こんなのと婚約するって小耳に挟んででさ~~、
僕としてはさ、なんでかな?って、思ったりしちゃったり~の。」
えっ、怜悧な美貌の王太子殿下、キャラが違うのでは?
なにを語尾に可愛らしくテヘペロってやっちゃってんですかっ?
いやいや、オレ、何も見てませんし、
知りまてん。
うっわ~~、アブデン嬢、額に青筋たててる……。
血圧上がりまっせ……。
塩分ひかえて、カルシウムをとってねん。
「はっ?わたくしが、誰と婚約しようと、
わたくし自身の問題で、殿下には関係ないのでは?
だいいち、なに勝手に、ケイティとか、どさくさまぎれに呼んでるんじゃ~~!!
あっ!失礼。おほほ。」
気のせいでしょうか?
仁義なき闘いの世界が目の前に現れたような?
「だって、だって、僕の気をひきたくて、
アンバーとか、カレン、シンディ、それに、それに、妹のクリスにも意地悪したじゃん。
僕と、仲良くしてる子ばかりじゃん。
それってさ、僕のことが好きすぎるからかな~~?
王太子妃になりたいからかな~?とか、思ったりしたりして♪」テヘペロって?
継承順位、第一位の王太子殿下がコレとは?
「うける~~~!」
「「はっ?」」
今、アブデン嬢、ギャルっぽくなかったですかっ?
思わず、殿下と、ハモってもうた。
「コホン。殿下、このさい、言わせていただきます。アンバー嬢、カレン嬢、シンディ嬢……。あっ、妹は、クリスでなく、クリスティですわ」
えっ、そこですかっ?
アンバー嬢、カレン嬢って、
お二人とも、伯爵令嬢で、シンディ嬢は、侯爵令嬢で、目の前のケイトリン嬢、そして、妹のクリスティ嬢と合わせて、王太子妃候補だったよな~。
ブロンドの絶世美女軍団…迫力満載やねん。
美女に囲まれるなんて……う、羨ましくなんて……涙。
「殿下、わたくしが、いつ、嫉妬を?彼女達にわたくしが?
いつ、どこで?何月何日、何時何分?
だいいち、殿下は
、お前は、横にくると、見苦しいからとか言われたような……?
そんな あれは、気のせいだったのかしら?」
うっわ~~、ないわ。ほんま、ないねん。
うちのオカンに、横来んなって言った瞬間、はっ倒されまんがな……。
世の中、女性を中心に世界が回ってるって、オカンが言ってたねん。
はい、王太子殿下、アウト~!一発退場でんがな!まったく。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
そんなにその方が気になるなら、どうぞずっと一緒にいて下さい。私は二度とあなたとは関わりませんので……。
しげむろ ゆうき
恋愛
男爵令嬢と仲良くする婚約者に、何度注意しても聞いてくれない
そして、ある日、婚約者のある言葉を聞き、私はつい言ってしまうのだった
全五話
※ホラー無し
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
前略、旦那様……幼馴染と幸せにお過ごし下さい【完結】
迷い人
恋愛
私、シア・エムリスは英知の塔で知識を蓄えた、賢者。
ある日、賢者の天敵に襲われたところを、人獣族のランディに救われ一目惚れ。
自らの有能さを盾に婚姻をしたのだけど……夫であるはずのランディは、私よりも幼馴染が大切らしい。
「だから、王様!! この婚姻無効にしてください!!」
「My天使の願いなら仕方ないなぁ~(*´ω`*)」
※表現には実際と違う場合があります。
そうして、私は婚姻が完全に成立する前に、離婚を成立させたのだったのだけど……。
私を可愛がる国王夫婦は、私を妻に迎えた者に国を譲ると言い出すのだった。
※AIイラスト、キャラ紹介、裏設定を『作品のオマケ』で掲載しています。
※私の我儘で、イチャイチャどまりのR18→R15への変更になりました。 ごめんなさい。
竜人のつがいへの執着は次元の壁を越える
たま
恋愛
次元を超えつがいに恋焦がれるストーカー竜人リュートさんと、うっかりリュートのいる異世界へ落っこちた女子高生結の絆されストーリー
その後、ふとした喧嘩らか、自分達が壮大な計画の歯車の1つだったことを知る。
そして今、最後の歯車はまずは世界の幸せの為に動く!
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
【本編完結】若き公爵の子を授かった夫人は、愛する夫のために逃げ出した。 一方公爵様は、妻死亡説が流れようとも諦めません!
はづも
恋愛
本編完結済み。番外編がたまに投稿されたりされなかったりします。
伯爵家に生まれたカレン・アーネストは、20歳のとき、幼馴染でもある若き公爵、ジョンズワート・デュライトの妻となった。
しかし、ジョンズワートはカレンを愛しているわけではない。
当時12歳だったカレンの額に傷を負わせた彼は、その責任を取るためにカレンと結婚したのである。
……本当に好きな人を、諦めてまで。
幼い頃からずっと好きだった彼のために、早く身を引かなければ。
そう思っていたのに、初夜の一度でカレンは懐妊。
このままでは、ジョンズワートが一生自分に縛られてしまう。
夫を想うが故に、カレンは妊娠したことを隠して姿を消した。
愛する人を縛りたくないヒロインと、死亡説が流れても好きな人を諦めることができないヒーローの、両片想い・幼馴染・すれ違い・ハッピーエンドなお話です。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる