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第53話 初めての幽霊退治-3
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前回のあらすじ
依頼内容を聞き、古民家にやって来ました。2人の幽霊がいましたが、話しを聞いてくれそうです。話し合いを行い納得してくれた上で、成仏してくれるといいのですが。
☆☆☆
有希は2人の幽霊に妙な噂が流れているのを話した。それにしても、さっきから奥さんが妙に落ち着きがないな。なんか、こっちをちらちら見て何か言いたそうにしている。旦那さんは、有希の話しを聞いていて気がついてない。というか、奥さんが後方にいるから、位置的に気付けないか。よし、あの人限定に念話で話してみよう。確か舞さんだったな。
(舞さん、落ち着いて下さい。何か言いたい事があるんですか。ちなみに、今、舞さんだけに念話で話しています。この会話は有希や旦那さんには聞こえません。そう俺が制御してますから。だから、あなたも声に出さず話して下さい。)
(え、え、嘘、そんなわけ、は、本当に聞こえてないのね。なら、ラッキー、有希ちゃんを連れて早く逃げて。)
(ちょっと待って。最初から順に説明して下さい。)
(あ、ごめんなさい。私の本当の名前は、三島舞と言うの。15年前、私は平賀智に殺された。あの男とは、会社で知り合って以来、何度かデートをして交際することになったの。始めは良かったのよ。でも、1ヶ月程経ってから、彼は異常な程、嫉妬心が強い事が分かったの。私が会社の男友達と話しをしただけで機嫌が悪くなったり、男からメールがきただけで携帯を壊されたわ。男友達は作るなと怒鳴られた。私は怖くなって、別れを切り出したの。)
おいおい、なんか急に喋り出したぞ。余程、他人に言いたかったんだな。
(それで、どうなったんですか?)
(友達の助けを借りて何とか別れられたわ。でも、そこからあいつはおかしくなった。毎日毎日メールを送ってくるのよ。携帯の電話番号を変えても同じだった。引っ越ししても、すぐに居場所を突き止められた。しかも、毎日私を見張っているのよ。)
おいおい、完全にストーカーと化してるな。む、有希の話しが終わりそうだ。これ以上は、まずいな。
(舞さん、ストップ。有希達の話が終わった。続きは、後で聞くよ。俺は遠くからでも連絡出来るからね。一旦、落ち着こう、怪しまれる。)
(あ!ごめんなさい。必ず連絡して、陰陽師についても話したいことがあるから。)
(わかったよ、念話を一旦切るね。)
さて、有希の方はどうなってるかな?
「では、成仏する気はないんですか。」
「ええ、今の所はないですし、ここを移動するつもりもありません。」
「そうですか、わかりました。明日、また来ます。」
「なるべく来て欲しくないんですがね。もし、私と妻の甘い生活を邪魔するのなら、子供とて容赦しません。」
古民家を出て、林の入り口近くに来たところで、有希が話し出した。
「ラッキー、そっちは何か収穫はあった?念話で話していたでしょう。」
(さすが、有希、俺が舞さんと念話してたの分かってたのか!)
「あれだけ舞さんが挙動不審にしてたら分かるわよ。それで、何て言ってたの?」
俺は、舞さんに言われた事を有希に話した。
「呆れたわね。何が甘い生活よ。そもそも結婚すらしてないのね。舞さんは陰陽師の事で、伝えたいことがあるて言ってたのよね。一旦、お祖母様と合流して、現状を話しましょう。」
俺達は、車に戻り、これまでの事を明希さんに話した。
「これは、厄介な事になりそうね。ラッキー、早速で悪いけど、念話で舞さんと話しをしてくれない。陰陽師について知っている事を聞き出してちょうだい。平賀に気づかれないようにね。私達は家に戻りましょう。」
さて、舞さんに連絡を入れてみるか。
おっと、その前に平賀の現在位置は家の2階か。舞さんは1階と。丁度いいな。
(舞さん、ラッキーです。聞こえていますか?)
(ラッキー!今、大丈夫よ。平賀は2階にいるわ。さっきはごめんなさい。今迄のものが溜まりに溜まってて、つい勢いで喋ってしまったわ。)
(俺は大丈夫。別れてからの話しを聞いてもいいですか?)
(ええ。----私はノイローゼになりかけてて、結局会社の上司に相談したの。平賀には仕事関係の理由で転勤という事になったわ。勿論、私の名前は全く出さないようにしたの。)
これが舞さん本来の口調なんだろう。ゆったりとして、優しく暖かい感じがする。
こんな人を殺すか、あの野郎!
(それでも駄目だったんですか。)
(あろうことか、あいつは転勤して1ヶ月足らずで、会社を辞めたのよ。ただ私も、あいつに知られないように、電話番号を変更して引っ越しもしておいたわ。でも、また突き止められた。そこから、また恐怖が始まった。メール・電話・手紙、あらゆる手段で、私に接触しようとしてきたの。我慢出来なくなって、警察に言ったけど相手にしてもらえなかった。----そして、あの日がやってきた。アパートに帰ってきて部屋に戻ったら、あいつがいたのよ。その時、こう言ってたわ。
「この世界は、邪魔者が多過ぎる。2人で死んで、幽霊になろう。そうすれば、一生、2人だけの世界だ。」
そして、私は殺されたわ。)
平賀は、気が狂ってるな。舞さんの事を何も考えていない。自分さえ良ければ良いんだろう。
(それで陰陽師達は、平賀を問答無用で退治しようとしたんですね。)
(ええ、そうよ。この15年で、少なくとも20人以上殺しているわ。あいつは、自分の持つ力を完全に理解しているわ。私は、ただの浮遊霊だけど、あいつは怨霊よ。邪魔する者は、例え子供だろうと殺すわ。)
(だから、あの時、逃げろと言ったんですね。今迄の陰陽師達は、どう対処していたんですか。)
(始めての戦闘では、強制的に成仏させようとしていたわ。でも、平賀は不思議と反撃しなかった。ずっと攻撃を避けていたの。その攻防が20分程続いたんだけど、急に形勢が変わった。ずっと回避に専念していた平賀が攻撃を始めたの。陰陽師は驚きはしたものの、攻撃の手を緩めなかった。でも段々と陰陽師が不利になってきた。そして最後は殺されたわ。他の陰陽師達も、対応の殆どは戦いね。中には、話し合いを行い、罠に嵌めようとする者もいたけど、平賀には通用しなかった。平賀は、必ず始めは様子見なのよ。相手の体術、重心、挙動、そして使用する術を解析し、自分のものにしているわ。全てを吸収してから最後に殺しているわ。天才よ!)
陰陽師が使う術は悪霊・怨霊を祓う退魔術だから、自分用にアレンジしているんだろう。怨霊の場合、自分の怨みの力を変換しているのか。
(なるほど、陰陽師にとっては、かなりの難敵ですね。有希には無理だな。)
(陰陽師達のせいで、平賀は強くなってしまった。陰陽師たちも気づいたんでしょうね。次は、私をターゲットにした。)
(まあ、妥当な判断なのでは?)
(それが裏目に出たのよ。平賀は、常に私の側にいるわ。だから、戦いを利用して私から引き離した。私がもう少しで成仏というところで、戻って来てしまった。あいつは怒り狂って、その場にいる陰陽師達を皆殺しにしたわ。陰陽師達は平賀を恐れ、それ以降、誰も来なくなった。)
おいおい、有希の初依頼が、なんでこんな強敵なんだ。戦えば、確実に殺されるぞ。
(舞さん、ありがとう。今後の事を相談して、どう対処するか決めるよ。)
(出来れば来ないでほしい。子供が殺されるのを見たくないから。)
(そこは、まだわからないな。)
俺は念話を切った。あれ、有希の家に到着してたのか、話しに夢中になっていて気づかなかった。
さて、平賀をどう退治するかだな。
対策を考えよう。
依頼内容を聞き、古民家にやって来ました。2人の幽霊がいましたが、話しを聞いてくれそうです。話し合いを行い納得してくれた上で、成仏してくれるといいのですが。
☆☆☆
有希は2人の幽霊に妙な噂が流れているのを話した。それにしても、さっきから奥さんが妙に落ち着きがないな。なんか、こっちをちらちら見て何か言いたそうにしている。旦那さんは、有希の話しを聞いていて気がついてない。というか、奥さんが後方にいるから、位置的に気付けないか。よし、あの人限定に念話で話してみよう。確か舞さんだったな。
(舞さん、落ち着いて下さい。何か言いたい事があるんですか。ちなみに、今、舞さんだけに念話で話しています。この会話は有希や旦那さんには聞こえません。そう俺が制御してますから。だから、あなたも声に出さず話して下さい。)
(え、え、嘘、そんなわけ、は、本当に聞こえてないのね。なら、ラッキー、有希ちゃんを連れて早く逃げて。)
(ちょっと待って。最初から順に説明して下さい。)
(あ、ごめんなさい。私の本当の名前は、三島舞と言うの。15年前、私は平賀智に殺された。あの男とは、会社で知り合って以来、何度かデートをして交際することになったの。始めは良かったのよ。でも、1ヶ月程経ってから、彼は異常な程、嫉妬心が強い事が分かったの。私が会社の男友達と話しをしただけで機嫌が悪くなったり、男からメールがきただけで携帯を壊されたわ。男友達は作るなと怒鳴られた。私は怖くなって、別れを切り出したの。)
おいおい、なんか急に喋り出したぞ。余程、他人に言いたかったんだな。
(それで、どうなったんですか?)
(友達の助けを借りて何とか別れられたわ。でも、そこからあいつはおかしくなった。毎日毎日メールを送ってくるのよ。携帯の電話番号を変えても同じだった。引っ越ししても、すぐに居場所を突き止められた。しかも、毎日私を見張っているのよ。)
おいおい、完全にストーカーと化してるな。む、有希の話しが終わりそうだ。これ以上は、まずいな。
(舞さん、ストップ。有希達の話が終わった。続きは、後で聞くよ。俺は遠くからでも連絡出来るからね。一旦、落ち着こう、怪しまれる。)
(あ!ごめんなさい。必ず連絡して、陰陽師についても話したいことがあるから。)
(わかったよ、念話を一旦切るね。)
さて、有希の方はどうなってるかな?
「では、成仏する気はないんですか。」
「ええ、今の所はないですし、ここを移動するつもりもありません。」
「そうですか、わかりました。明日、また来ます。」
「なるべく来て欲しくないんですがね。もし、私と妻の甘い生活を邪魔するのなら、子供とて容赦しません。」
古民家を出て、林の入り口近くに来たところで、有希が話し出した。
「ラッキー、そっちは何か収穫はあった?念話で話していたでしょう。」
(さすが、有希、俺が舞さんと念話してたの分かってたのか!)
「あれだけ舞さんが挙動不審にしてたら分かるわよ。それで、何て言ってたの?」
俺は、舞さんに言われた事を有希に話した。
「呆れたわね。何が甘い生活よ。そもそも結婚すらしてないのね。舞さんは陰陽師の事で、伝えたいことがあるて言ってたのよね。一旦、お祖母様と合流して、現状を話しましょう。」
俺達は、車に戻り、これまでの事を明希さんに話した。
「これは、厄介な事になりそうね。ラッキー、早速で悪いけど、念話で舞さんと話しをしてくれない。陰陽師について知っている事を聞き出してちょうだい。平賀に気づかれないようにね。私達は家に戻りましょう。」
さて、舞さんに連絡を入れてみるか。
おっと、その前に平賀の現在位置は家の2階か。舞さんは1階と。丁度いいな。
(舞さん、ラッキーです。聞こえていますか?)
(ラッキー!今、大丈夫よ。平賀は2階にいるわ。さっきはごめんなさい。今迄のものが溜まりに溜まってて、つい勢いで喋ってしまったわ。)
(俺は大丈夫。別れてからの話しを聞いてもいいですか?)
(ええ。----私はノイローゼになりかけてて、結局会社の上司に相談したの。平賀には仕事関係の理由で転勤という事になったわ。勿論、私の名前は全く出さないようにしたの。)
これが舞さん本来の口調なんだろう。ゆったりとして、優しく暖かい感じがする。
こんな人を殺すか、あの野郎!
(それでも駄目だったんですか。)
(あろうことか、あいつは転勤して1ヶ月足らずで、会社を辞めたのよ。ただ私も、あいつに知られないように、電話番号を変更して引っ越しもしておいたわ。でも、また突き止められた。そこから、また恐怖が始まった。メール・電話・手紙、あらゆる手段で、私に接触しようとしてきたの。我慢出来なくなって、警察に言ったけど相手にしてもらえなかった。----そして、あの日がやってきた。アパートに帰ってきて部屋に戻ったら、あいつがいたのよ。その時、こう言ってたわ。
「この世界は、邪魔者が多過ぎる。2人で死んで、幽霊になろう。そうすれば、一生、2人だけの世界だ。」
そして、私は殺されたわ。)
平賀は、気が狂ってるな。舞さんの事を何も考えていない。自分さえ良ければ良いんだろう。
(それで陰陽師達は、平賀を問答無用で退治しようとしたんですね。)
(ええ、そうよ。この15年で、少なくとも20人以上殺しているわ。あいつは、自分の持つ力を完全に理解しているわ。私は、ただの浮遊霊だけど、あいつは怨霊よ。邪魔する者は、例え子供だろうと殺すわ。)
(だから、あの時、逃げろと言ったんですね。今迄の陰陽師達は、どう対処していたんですか。)
(始めての戦闘では、強制的に成仏させようとしていたわ。でも、平賀は不思議と反撃しなかった。ずっと攻撃を避けていたの。その攻防が20分程続いたんだけど、急に形勢が変わった。ずっと回避に専念していた平賀が攻撃を始めたの。陰陽師は驚きはしたものの、攻撃の手を緩めなかった。でも段々と陰陽師が不利になってきた。そして最後は殺されたわ。他の陰陽師達も、対応の殆どは戦いね。中には、話し合いを行い、罠に嵌めようとする者もいたけど、平賀には通用しなかった。平賀は、必ず始めは様子見なのよ。相手の体術、重心、挙動、そして使用する術を解析し、自分のものにしているわ。全てを吸収してから最後に殺しているわ。天才よ!)
陰陽師が使う術は悪霊・怨霊を祓う退魔術だから、自分用にアレンジしているんだろう。怨霊の場合、自分の怨みの力を変換しているのか。
(なるほど、陰陽師にとっては、かなりの難敵ですね。有希には無理だな。)
(陰陽師達のせいで、平賀は強くなってしまった。陰陽師たちも気づいたんでしょうね。次は、私をターゲットにした。)
(まあ、妥当な判断なのでは?)
(それが裏目に出たのよ。平賀は、常に私の側にいるわ。だから、戦いを利用して私から引き離した。私がもう少しで成仏というところで、戻って来てしまった。あいつは怒り狂って、その場にいる陰陽師達を皆殺しにしたわ。陰陽師達は平賀を恐れ、それ以降、誰も来なくなった。)
おいおい、有希の初依頼が、なんでこんな強敵なんだ。戦えば、確実に殺されるぞ。
(舞さん、ありがとう。今後の事を相談して、どう対処するか決めるよ。)
(出来れば来ないでほしい。子供が殺されるのを見たくないから。)
(そこは、まだわからないな。)
俺は念話を切った。あれ、有希の家に到着してたのか、話しに夢中になっていて気づかなかった。
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対策を考えよう。
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