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第32話 調査開始 (生後51日目)
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前回のあらすじ
有希ちゃんと初めての旅行です。目的は両親の遺体を探し出すこと!悪霊化を防ぐためにも、何としても遺体を見つけたいと思います。
☆☆☆
目的地である土砂崩れ現場に到着した。一言で言うなら、物凄い惨状だ。航空写真で土砂崩れ前の画像を見てはいたけど、実際現地で見ると、迫力がまるで違う。山の中腹から始まり、この県道を約50m程が巻き込まれ、下の川に流れ込んだてところか。現在、川の土砂は除去され、正常な流れに戻っている。県道は、道路を作製するため整地を進めており、山側にはフェンスを設置しているところでもある。警察や工事関係者は、この広い現場から捜索してくれていたのか。そして今、この場には、県警の警部さんと工事関係者の方々がいる。
「皆さん、南条明希と申します。この度は、私の息子夫婦の捜索に協力して頂き、誠にありがとうございます。」
「南条有希と言います。父や母の捜索に協力して頂き、ありがとうございます。」
「工事責任者の橋谷と言います。この1ヶ月と少し、出来る限りのことはしたんですが、発見には至りませんでした。申し訳ありません。」
「警察や工事関係者の方々が、日夜を惜しんで捜索してくれたことは重々承知しております。発見出来なかったことは残念ですが、皆さんがここまで協力してくれたのは確かなのです。本当にありがとうございます。」
------さて、俺は俺で動物達から情報収集するか。さすがに山の中だけあって、色々な反応がある。やはり、聞くとするなら鳥だな。早速、やってみよう。
(有希ちゃん、俺はこの辺りを縄張りとしている鳥達に遠方憑依して、情報収集してみるよ。)
(わかったわ。無理しないでね、ラッキー。)
☆☆☆
カワセミ、ウソ、カシラダカ、イワヒバリ、イヌワシなど色々な鳥達に聞いてみたけど、手掛かりが一切なかった。その内容は似たようなもので、こんな感じだ。
カワセミ
(僕を庇って、恋人が死んだんだ。ちくしょー、この気持ち、お前にわかるかー!車、そんなの知らねえよ。あの状況で、見る間なんかあるわけないだろ。)
ウソ (私は近くにいなかったからわからないわね。ごめんなさい。)
カシラダカ
(車ねー、この辺りは見かけなかったな。当時、現場近くにいたけど、土砂の量が尋常じゃないくらい多かったからわからないよ。)
イワヒバリ
(車か人間!土砂の量が多すぎて、全くわからないよ。)
-------まさか、何一つ収穫なしとは思わなかった。正直、辛い。有希ちゃんになんて言えばいいんだ。もう、時間が遅くなる。次で最後だ。あの木に止まっているハヤブサさんかな。遠方念話で話し掛け、こちらの状況を説明した上で、遠方憑依の許可をもらった。
(ほう、これが遠方憑依か、妙な感覚だ。あと、ラッキー、私は正確に言うと、チゴハヤブサだ。)
(え、すいません、チゴハヤブサさん。早速なんですが、1ヶ月くらい前にこの辺りで土砂崩れが発生しましたよね。)
(あれか、酷かったな。この辺りの動物達もやられたからな。)
(その時、車1台巻き込まれたはずなんですが、そのことについて知っている者はいますか?)
(車か。少なくとも、俺は知らないな。土砂崩れ自体が一瞬だったからな。車を見た者はまずいないだろう。)
(そうですか、残念です。俺は、なんとしても、その巻き込まれた車を見つけたいんですが。)
(すまんな、役に立たなくて。そうだ、ここまで来てくれたんだから、現場周辺を上空から見てみようじゃないか。)
(ありがとうございます、助かります。)
そう言えば、さっきまで聞くだけ聞いて現場まで行ってなかった。そうだ、事件は現場で起こっているんだ。まず、現場を見に行こう。
上空から見ると、被害の大きさがわかるな。でも、土砂も除去されており、かなり復旧作業が進んでいる。車らしきものも全く見当たらない。本当に、この範囲にいるのか怪しくなる。索敵も反応しないし、打つ手がないぞ、どうする?推理小説だと、こういう場合、初心に帰って一から情報を見直すんだよな。よし、せっかくだし、この辺りのことを聞いてみるか。
(チゴハヤブサさん、この辺りは、まだ人間多いですよね。近くに川があるし、夏になったら、川遊びの人達で賑やかになるんじゃないですか?)
(いや、車はそこそこ通るが、川遊びに来る人間はいないな。たまに来るやつもいるが、そういう奴らは大抵事故を起こしている。)
(え、どういうことですか?)
(この周辺の川は、所々に深い所があるんだよ。地元の人間はそれを知っているから、まず遊びには来ない。)
なるほど、観光客は知らずに遊んで、深みに入ってしまい事故を起こしているということか。
(川を見ていいですか。どのぐらい深いのか調べたいんですが。)
(ああ、いいよ。)
おー、川の上を低空飛行して貰ってるけど、全くわからん。あ、枝に止まってくれた。
(ラッキー、この位置からだと、分かりやすいはずだ。浅い部分は、底が見えるだろ。)
(はい、見えますね。あの暗い部分が、深いということですか?)
(ああ、そうだ。大抵、ここに来る人間は、そこに嵌まり、そのまま死ぬ場合もある。)
川、怖えー!前世の子供の頃は、普通にみんなと川遊びしてたぞ。大人に言われたこともあったが、気にも止めなかった。
(土砂崩れ現場の川周辺に移動してみよう。)
ここが現場か。山の方を見ると、有希ちゃんが見えた。まだ、話し込んでいるみたいだ。
(ここも、深い所があるんですよね?)
(ああ、そのはずなんだが、土砂崩れがあったせいだろう。この周辺の深い所が、軒並み消えているな。おそらく、土砂で埋まったんだろう。)
そうか、あれだけの土砂が流れ込んだら、深い場所も無くなるか。
(なんか、どの場所も同じくらい浅いですね。チゴハヤブサさん、この現場周辺を見て、何か違和感はなかったですか?)
(いや、特にないな。強いて言えば、ここの深みがなくなったくらいか。)
深みか-----!
いや、まさか、そんなことは、でも可能性はゼロではないか。
(この周辺の深みの中で、一番幅の大きいものはどのぐらいなんですか?)
(私が知っている限りでは、幅4mくらいか。深さはわからん。それがどうかしたのか、ラッキー。)
(チゴハヤブサさん、ありがとうございます。まだ、確固としたものはないですが、解決の糸口が見えてきました。時間も遅くなったので、遠方憑依を切りますね。)
(役に立ったのなら、嬉しいぜ。じゃあな、ラッキー。)
有希ちゃんに遠方念話で遅くなったことを誤って、ひとまず意識を自分の身体に戻した。時間は17時か、4時間遠方憑依してたのか。危ねー、これ以上やってたら心配されてたぞ。さて、俺の考えた仮説が正しいかどうかを確認するためには、どうしたらいいのか考えないとな。俺1人の力では絶対に無理だ。だが、この仮説を人間に話したとしても、笑われるだけかもしれない。まず、可能性として非常に起こりにくいからだ。
だが、可能性はゼロではない。有希ちゃんと明希さんに話すしかない。
有希ちゃんと初めての旅行です。目的は両親の遺体を探し出すこと!悪霊化を防ぐためにも、何としても遺体を見つけたいと思います。
☆☆☆
目的地である土砂崩れ現場に到着した。一言で言うなら、物凄い惨状だ。航空写真で土砂崩れ前の画像を見てはいたけど、実際現地で見ると、迫力がまるで違う。山の中腹から始まり、この県道を約50m程が巻き込まれ、下の川に流れ込んだてところか。現在、川の土砂は除去され、正常な流れに戻っている。県道は、道路を作製するため整地を進めており、山側にはフェンスを設置しているところでもある。警察や工事関係者は、この広い現場から捜索してくれていたのか。そして今、この場には、県警の警部さんと工事関係者の方々がいる。
「皆さん、南条明希と申します。この度は、私の息子夫婦の捜索に協力して頂き、誠にありがとうございます。」
「南条有希と言います。父や母の捜索に協力して頂き、ありがとうございます。」
「工事責任者の橋谷と言います。この1ヶ月と少し、出来る限りのことはしたんですが、発見には至りませんでした。申し訳ありません。」
「警察や工事関係者の方々が、日夜を惜しんで捜索してくれたことは重々承知しております。発見出来なかったことは残念ですが、皆さんがここまで協力してくれたのは確かなのです。本当にありがとうございます。」
------さて、俺は俺で動物達から情報収集するか。さすがに山の中だけあって、色々な反応がある。やはり、聞くとするなら鳥だな。早速、やってみよう。
(有希ちゃん、俺はこの辺りを縄張りとしている鳥達に遠方憑依して、情報収集してみるよ。)
(わかったわ。無理しないでね、ラッキー。)
☆☆☆
カワセミ、ウソ、カシラダカ、イワヒバリ、イヌワシなど色々な鳥達に聞いてみたけど、手掛かりが一切なかった。その内容は似たようなもので、こんな感じだ。
カワセミ
(僕を庇って、恋人が死んだんだ。ちくしょー、この気持ち、お前にわかるかー!車、そんなの知らねえよ。あの状況で、見る間なんかあるわけないだろ。)
ウソ (私は近くにいなかったからわからないわね。ごめんなさい。)
カシラダカ
(車ねー、この辺りは見かけなかったな。当時、現場近くにいたけど、土砂の量が尋常じゃないくらい多かったからわからないよ。)
イワヒバリ
(車か人間!土砂の量が多すぎて、全くわからないよ。)
-------まさか、何一つ収穫なしとは思わなかった。正直、辛い。有希ちゃんになんて言えばいいんだ。もう、時間が遅くなる。次で最後だ。あの木に止まっているハヤブサさんかな。遠方念話で話し掛け、こちらの状況を説明した上で、遠方憑依の許可をもらった。
(ほう、これが遠方憑依か、妙な感覚だ。あと、ラッキー、私は正確に言うと、チゴハヤブサだ。)
(え、すいません、チゴハヤブサさん。早速なんですが、1ヶ月くらい前にこの辺りで土砂崩れが発生しましたよね。)
(あれか、酷かったな。この辺りの動物達もやられたからな。)
(その時、車1台巻き込まれたはずなんですが、そのことについて知っている者はいますか?)
(車か。少なくとも、俺は知らないな。土砂崩れ自体が一瞬だったからな。車を見た者はまずいないだろう。)
(そうですか、残念です。俺は、なんとしても、その巻き込まれた車を見つけたいんですが。)
(すまんな、役に立たなくて。そうだ、ここまで来てくれたんだから、現場周辺を上空から見てみようじゃないか。)
(ありがとうございます、助かります。)
そう言えば、さっきまで聞くだけ聞いて現場まで行ってなかった。そうだ、事件は現場で起こっているんだ。まず、現場を見に行こう。
上空から見ると、被害の大きさがわかるな。でも、土砂も除去されており、かなり復旧作業が進んでいる。車らしきものも全く見当たらない。本当に、この範囲にいるのか怪しくなる。索敵も反応しないし、打つ手がないぞ、どうする?推理小説だと、こういう場合、初心に帰って一から情報を見直すんだよな。よし、せっかくだし、この辺りのことを聞いてみるか。
(チゴハヤブサさん、この辺りは、まだ人間多いですよね。近くに川があるし、夏になったら、川遊びの人達で賑やかになるんじゃないですか?)
(いや、車はそこそこ通るが、川遊びに来る人間はいないな。たまに来るやつもいるが、そういう奴らは大抵事故を起こしている。)
(え、どういうことですか?)
(この周辺の川は、所々に深い所があるんだよ。地元の人間はそれを知っているから、まず遊びには来ない。)
なるほど、観光客は知らずに遊んで、深みに入ってしまい事故を起こしているということか。
(川を見ていいですか。どのぐらい深いのか調べたいんですが。)
(ああ、いいよ。)
おー、川の上を低空飛行して貰ってるけど、全くわからん。あ、枝に止まってくれた。
(ラッキー、この位置からだと、分かりやすいはずだ。浅い部分は、底が見えるだろ。)
(はい、見えますね。あの暗い部分が、深いということですか?)
(ああ、そうだ。大抵、ここに来る人間は、そこに嵌まり、そのまま死ぬ場合もある。)
川、怖えー!前世の子供の頃は、普通にみんなと川遊びしてたぞ。大人に言われたこともあったが、気にも止めなかった。
(土砂崩れ現場の川周辺に移動してみよう。)
ここが現場か。山の方を見ると、有希ちゃんが見えた。まだ、話し込んでいるみたいだ。
(ここも、深い所があるんですよね?)
(ああ、そのはずなんだが、土砂崩れがあったせいだろう。この周辺の深い所が、軒並み消えているな。おそらく、土砂で埋まったんだろう。)
そうか、あれだけの土砂が流れ込んだら、深い場所も無くなるか。
(なんか、どの場所も同じくらい浅いですね。チゴハヤブサさん、この現場周辺を見て、何か違和感はなかったですか?)
(いや、特にないな。強いて言えば、ここの深みがなくなったくらいか。)
深みか-----!
いや、まさか、そんなことは、でも可能性はゼロではないか。
(この周辺の深みの中で、一番幅の大きいものはどのぐらいなんですか?)
(私が知っている限りでは、幅4mくらいか。深さはわからん。それがどうかしたのか、ラッキー。)
(チゴハヤブサさん、ありがとうございます。まだ、確固としたものはないですが、解決の糸口が見えてきました。時間も遅くなったので、遠方憑依を切りますね。)
(役に立ったのなら、嬉しいぜ。じゃあな、ラッキー。)
有希ちゃんに遠方念話で遅くなったことを誤って、ひとまず意識を自分の身体に戻した。時間は17時か、4時間遠方憑依してたのか。危ねー、これ以上やってたら心配されてたぞ。さて、俺の考えた仮説が正しいかどうかを確認するためには、どうしたらいいのか考えないとな。俺1人の力では絶対に無理だ。だが、この仮説を人間に話したとしても、笑われるだけかもしれない。まず、可能性として非常に起こりにくいからだ。
だが、可能性はゼロではない。有希ちゃんと明希さんに話すしかない。
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