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第8話 人間の友達ができましたー1 (生後31日目)
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前回のあらすじ
ついに、念話を使えるようになりました。これで、色んな動物と話せます。
でも、まだ外に出られません。
☆☆☆
(楓の友達に南条有希という女子がいる。その子と友達になって欲しい。)
(え、別に良いけど、その子、念話できるの?)
(大丈夫じゃ。その子は陰陽師だからな。ただ、今は力を無くしているんじゃ。)
(詳しく聞いてもいいかな?)
明利さんは、うなづいて詳しく語り出した。
(儂は、5年前に死んだのじゃが、死んで間もない頃、有希の両親と知りあったんじゃ。その時は、3人とも幸せで仲睦まじい家庭じゃったな。有希と初めて会った時は、両親の教育のせいじゃろ。まだ、子供なのに、どこか大人びて古風な子じゃった。)
へー、古風な子か。なんかイメージがわかないな。楓ちゃんが、小学校5年生だから、その有希て子も同じか。
(その両親が1ヶ月程前の大雨による自然災害で行方不明となっておる。)
(え、行方不明!)
(N県の山奥にある寺から、人形の浄化の依頼がきての。人形を動かすとまずいらしいから、2人とも車で向かったんじゃ。)
N県か、ここからなら車で2時間程のところか。
(けど、大雨なら、日程を変えたら良かったのに、なんで?)
(大雨は2日前に止んだんじゃよ。しかし、地盤が緩んでいたんだろう。土砂崩れが発生し、巻き込まれたんじゃよ。生存は絶望的だそうだ。)
(そんな!2人とも陰陽師なんだろ。生きている可能性は?)
(陰陽師とて、人間じゃ。儂も直接見ていないからわからんが、かなり規模の大きい土砂崩れじゃったらしい。現在も、遺体は見つかっておらん。公式には、行方不明となっておる。)
(明利さんの力でも無理なの?。)
(儂は守護霊になったばかりで、まだ強い力をもっていないんじゃ。人や動物の念話程度なら可能じゃがな。それに、守護霊である以上、楓から離れるわけにはいかん。)
(じゃあ、他の陰陽師達の力を借りれないの?)
(それも無理じゃ。現在の陰陽師達は、殆どの術が使用不可能となっている。出来るのは、悪霊や怨霊を祓う術関係のみとなっておる。)
ええ、こういう時のための陰陽師だろ。うーん、なんか相当な理由がありそうだ。
余計な詮索はやめよう。
有希ちゃんの両親が行方不明、なんとかならないのかな?
(お前さんにお願いしたいのは、有希と友達になって、笑顔を取り戻してほしい。陰陽師としての力は無くなっているが、念話程度なら大丈夫じゃ。儂が話しかけても、うなづくだけで、全然聞いてもらえんのじゃ。)
そこまで、深刻なことになっているのか。俺に何ができるのだろうか。ともかく、会って話しかけてみよう。
あれ、南条有希て、そうだ。明日、ここに来るじゃないか。
(わかったよ。ところで、その子が明日ここに来ることになっているんだけど知ってたの?)
(もちろんじゃ。ただ、こうもタイミング良く、有希とラッキーを会わせることになるとは思わんかったがの)
(そうでしたか!------霊力・念話・転生の事を教えてくれてありがとうございます。前世の事を言ったら、嫌われるかもと思ったんですが、明利さんは詳しく教えてくれた。その恩返して訳じゃないけど、有希ちゃんと会ってみます。友達になれるかはわからないけど、やれるだけの事はやってみます。)
(すまんな、感謝する。有希が信頼に値する人物とわかったら、前世の事を話してみるといいじゃろう。陰陽師じゃから、何らかの情報を持っているかもしれない。有希の事、宜しく頼む。)
そう言って、明利さんは消えていった。
なんか、いきなり重い話になったな。ともかく、やれるだけのことをやってみよう。
有希ちゃんは、陰陽師と言ってもまだ子供だ。前世の事を話した瞬間、嫌われる可能性がある。俺の前世が女性だったら、まだマシだったんだがな。前世の事を話すのは、有希ちゃんの人柄次第だな。
☆☆☆
「ただいま~」
楓ちゃんが帰って来たか?
友達、何人連れてきたのかな?
『兄ちゃん、楓ちゃんの友達てどんな子かな?早く会いたいよー。』
『落ち着け、いいか扉が開いても、いきなり突っ走たらだめだぞ。危ないからな。』
レオもリルも、尻尾振りまくってるぞ。
アリー母さんもだ。
お、リビングの扉が開いた、ご対面だ。
「2人とも入ってきてー。こっちにアリー達がいるから。」
「お邪魔しま~す。」
「お邪魔致します。」
友達は、2人か。1人だけ、やけに丁寧な挨拶だな。なんか見ただけで、どっちが有希ちゃんかわかった。なるほどね、古風か。腰まで届く綺麗な髪、顔は凛としていてどこか大人びてるな。あと10年でもしたら、超絶な美人さんになるな。大和撫子て感じだけど、やっぱり元気がないな。無理もないか。
もう1人は、年相応の可愛い女の子だな。髪はショートで、眉や目がキリってしてるな、しっかり者て感じだ。こう見ると、きれいにタイプが別れてるな。楓ちゃんは、天真爛漫て感じだもんな。
「南条有希といいます。今日、明日、宜しくお願い致します。」
「有栖琴美といいます。友達の家にお泊まりは初めてなんですが、宜しくお願いします。」
初めてなのか、態度が硬いよ。有希ちゃんは素のような気がするが。
案の定、楓ちゃんと桜さんに注意された。
「2人とも硬いよー。リラックスして!」
「そうよ。自分の家と思ってゆっくりしててね。」
桜さんとの話しが終わって、こっちに来たぞ!
「「「ワンワンワンワン」」」
初めが肝心だ。驚くかもしれないが、念話をいれてみるか。ショック療法で、表情が和らぐかもしれない。人間がいきなり念話を入れたら不信を抱くけど、今の俺は犬だから驚くだけのはずだ。犬の立場を利用させて貰おう。
(初めまして。ラッキーです。右隣がレオ、左隣がリル、後ろにいるのがアリー母さんです。)
すると、有希ちゃんが目を大きく見開いた。
「えー!念----」
念話というところで、両手で口を抑えた。
「わー超絶可愛い!!!」
「でしょでしょ!有希ちゃんはどう?」
「あ、可愛いわ。こんなまじかで見たことがなかったから、つい大声が出ちゃった。」
おー、念話が通じたみたいだ。まあ、まずは俺達に慣れてもらおう。
「ふふ、有希ちゃんが大声出すの初めて見たよ。良かった~、喜んでもらって。」
「犬種はパピヨンなのね。可愛い。」
お、有希ちゃんが俺を抱き上げてくれた。
(初めまして、ラッキー。南条有希よ。念話を使える犬なんて、珍しいわね。)
(楓ちゃんの曽祖父の明利さんが教えてくれたんだ。俺は霊力が強いみたいだから、知っておいたほうがいいって。)
(確かに強いわね。生まれて1ヶ月なのに。あ、詳しい話はまた後でね。)
(うん、わかった。)
おー、みんなも尻尾振りまくりだな。
「この子達、凄く賢いんだ。お座り、伏せ、待てはもうマスターしてるし、。トイレも、必ずシートの上でやるんだ。それに、初めて部屋に連れて行こうとした時、みんな一斉にシートの上に移動して順番に1匹ずつオシッコしていったんだよ。」
その話に琴美ちゃんが凄い反応をした。
「いや、最後のは流石に冗談だよね。」
「本当なんだよ。カメラで撮っとけば良かったー。有希ちゃんは信じてくれるよね。」
有希ちゃんは困った表情をして、俺をちらりと見た。
「えーと、最後のは、さすがに冗談に聞こえるのだけど」
「有希ちゃんまで!よし、次は必ずカメラで撮って証拠を見せるよ。とりあえず、お座り、伏せ、待てを今からやるね。」
楓ちゃんは、俺・レオ・リル3匹同時にお座り、伏せ、待てをやらせて、2人を驚かせた。そりゃ生後1ヶ月でマスターしてたら驚くよな。
は、しまったー、やり過ぎた!この時点で、有希ちゃん、十分に怪しんでいるよな。どうする?会って30分も経ってないのに、不信を抱かせてしまった。アホか、俺は!
ふと、有希ちゃんと目が合った。とりあえず、念話で差し障りない事を言っておこう。
(俺、霊力があるお陰か、人間の言葉が少しわかるんだ。だから、みんなにいくつか教えたんだよ。)
(え、ラッキーは生後1ヶ月よね!霊力が高いせいで、知能も高いということかしら。)
(それはわからないよ。ただ、俺の事を嫌わないでほしい。)
(安心して、それだけで嫌ったりしないわ。)
有希ちゃん、良い子だな。友達になってあげたいな。
あと、やり過ぎには注意しよう。
楓ちゃんや琴美ちゃんに怪しまれないようにしないとね。
俺達は、その後、1時間程遊んだ。というか1時間しか遊べなかった。
体力ないんだよ、子犬だから!
ついに、念話を使えるようになりました。これで、色んな動物と話せます。
でも、まだ外に出られません。
☆☆☆
(楓の友達に南条有希という女子がいる。その子と友達になって欲しい。)
(え、別に良いけど、その子、念話できるの?)
(大丈夫じゃ。その子は陰陽師だからな。ただ、今は力を無くしているんじゃ。)
(詳しく聞いてもいいかな?)
明利さんは、うなづいて詳しく語り出した。
(儂は、5年前に死んだのじゃが、死んで間もない頃、有希の両親と知りあったんじゃ。その時は、3人とも幸せで仲睦まじい家庭じゃったな。有希と初めて会った時は、両親の教育のせいじゃろ。まだ、子供なのに、どこか大人びて古風な子じゃった。)
へー、古風な子か。なんかイメージがわかないな。楓ちゃんが、小学校5年生だから、その有希て子も同じか。
(その両親が1ヶ月程前の大雨による自然災害で行方不明となっておる。)
(え、行方不明!)
(N県の山奥にある寺から、人形の浄化の依頼がきての。人形を動かすとまずいらしいから、2人とも車で向かったんじゃ。)
N県か、ここからなら車で2時間程のところか。
(けど、大雨なら、日程を変えたら良かったのに、なんで?)
(大雨は2日前に止んだんじゃよ。しかし、地盤が緩んでいたんだろう。土砂崩れが発生し、巻き込まれたんじゃよ。生存は絶望的だそうだ。)
(そんな!2人とも陰陽師なんだろ。生きている可能性は?)
(陰陽師とて、人間じゃ。儂も直接見ていないからわからんが、かなり規模の大きい土砂崩れじゃったらしい。現在も、遺体は見つかっておらん。公式には、行方不明となっておる。)
(明利さんの力でも無理なの?。)
(儂は守護霊になったばかりで、まだ強い力をもっていないんじゃ。人や動物の念話程度なら可能じゃがな。それに、守護霊である以上、楓から離れるわけにはいかん。)
(じゃあ、他の陰陽師達の力を借りれないの?)
(それも無理じゃ。現在の陰陽師達は、殆どの術が使用不可能となっている。出来るのは、悪霊や怨霊を祓う術関係のみとなっておる。)
ええ、こういう時のための陰陽師だろ。うーん、なんか相当な理由がありそうだ。
余計な詮索はやめよう。
有希ちゃんの両親が行方不明、なんとかならないのかな?
(お前さんにお願いしたいのは、有希と友達になって、笑顔を取り戻してほしい。陰陽師としての力は無くなっているが、念話程度なら大丈夫じゃ。儂が話しかけても、うなづくだけで、全然聞いてもらえんのじゃ。)
そこまで、深刻なことになっているのか。俺に何ができるのだろうか。ともかく、会って話しかけてみよう。
あれ、南条有希て、そうだ。明日、ここに来るじゃないか。
(わかったよ。ところで、その子が明日ここに来ることになっているんだけど知ってたの?)
(もちろんじゃ。ただ、こうもタイミング良く、有希とラッキーを会わせることになるとは思わんかったがの)
(そうでしたか!------霊力・念話・転生の事を教えてくれてありがとうございます。前世の事を言ったら、嫌われるかもと思ったんですが、明利さんは詳しく教えてくれた。その恩返して訳じゃないけど、有希ちゃんと会ってみます。友達になれるかはわからないけど、やれるだけの事はやってみます。)
(すまんな、感謝する。有希が信頼に値する人物とわかったら、前世の事を話してみるといいじゃろう。陰陽師じゃから、何らかの情報を持っているかもしれない。有希の事、宜しく頼む。)
そう言って、明利さんは消えていった。
なんか、いきなり重い話になったな。ともかく、やれるだけのことをやってみよう。
有希ちゃんは、陰陽師と言ってもまだ子供だ。前世の事を話した瞬間、嫌われる可能性がある。俺の前世が女性だったら、まだマシだったんだがな。前世の事を話すのは、有希ちゃんの人柄次第だな。
☆☆☆
「ただいま~」
楓ちゃんが帰って来たか?
友達、何人連れてきたのかな?
『兄ちゃん、楓ちゃんの友達てどんな子かな?早く会いたいよー。』
『落ち着け、いいか扉が開いても、いきなり突っ走たらだめだぞ。危ないからな。』
レオもリルも、尻尾振りまくってるぞ。
アリー母さんもだ。
お、リビングの扉が開いた、ご対面だ。
「2人とも入ってきてー。こっちにアリー達がいるから。」
「お邪魔しま~す。」
「お邪魔致します。」
友達は、2人か。1人だけ、やけに丁寧な挨拶だな。なんか見ただけで、どっちが有希ちゃんかわかった。なるほどね、古風か。腰まで届く綺麗な髪、顔は凛としていてどこか大人びてるな。あと10年でもしたら、超絶な美人さんになるな。大和撫子て感じだけど、やっぱり元気がないな。無理もないか。
もう1人は、年相応の可愛い女の子だな。髪はショートで、眉や目がキリってしてるな、しっかり者て感じだ。こう見ると、きれいにタイプが別れてるな。楓ちゃんは、天真爛漫て感じだもんな。
「南条有希といいます。今日、明日、宜しくお願い致します。」
「有栖琴美といいます。友達の家にお泊まりは初めてなんですが、宜しくお願いします。」
初めてなのか、態度が硬いよ。有希ちゃんは素のような気がするが。
案の定、楓ちゃんと桜さんに注意された。
「2人とも硬いよー。リラックスして!」
「そうよ。自分の家と思ってゆっくりしててね。」
桜さんとの話しが終わって、こっちに来たぞ!
「「「ワンワンワンワン」」」
初めが肝心だ。驚くかもしれないが、念話をいれてみるか。ショック療法で、表情が和らぐかもしれない。人間がいきなり念話を入れたら不信を抱くけど、今の俺は犬だから驚くだけのはずだ。犬の立場を利用させて貰おう。
(初めまして。ラッキーです。右隣がレオ、左隣がリル、後ろにいるのがアリー母さんです。)
すると、有希ちゃんが目を大きく見開いた。
「えー!念----」
念話というところで、両手で口を抑えた。
「わー超絶可愛い!!!」
「でしょでしょ!有希ちゃんはどう?」
「あ、可愛いわ。こんなまじかで見たことがなかったから、つい大声が出ちゃった。」
おー、念話が通じたみたいだ。まあ、まずは俺達に慣れてもらおう。
「ふふ、有希ちゃんが大声出すの初めて見たよ。良かった~、喜んでもらって。」
「犬種はパピヨンなのね。可愛い。」
お、有希ちゃんが俺を抱き上げてくれた。
(初めまして、ラッキー。南条有希よ。念話を使える犬なんて、珍しいわね。)
(楓ちゃんの曽祖父の明利さんが教えてくれたんだ。俺は霊力が強いみたいだから、知っておいたほうがいいって。)
(確かに強いわね。生まれて1ヶ月なのに。あ、詳しい話はまた後でね。)
(うん、わかった。)
おー、みんなも尻尾振りまくりだな。
「この子達、凄く賢いんだ。お座り、伏せ、待てはもうマスターしてるし、。トイレも、必ずシートの上でやるんだ。それに、初めて部屋に連れて行こうとした時、みんな一斉にシートの上に移動して順番に1匹ずつオシッコしていったんだよ。」
その話に琴美ちゃんが凄い反応をした。
「いや、最後のは流石に冗談だよね。」
「本当なんだよ。カメラで撮っとけば良かったー。有希ちゃんは信じてくれるよね。」
有希ちゃんは困った表情をして、俺をちらりと見た。
「えーと、最後のは、さすがに冗談に聞こえるのだけど」
「有希ちゃんまで!よし、次は必ずカメラで撮って証拠を見せるよ。とりあえず、お座り、伏せ、待てを今からやるね。」
楓ちゃんは、俺・レオ・リル3匹同時にお座り、伏せ、待てをやらせて、2人を驚かせた。そりゃ生後1ヶ月でマスターしてたら驚くよな。
は、しまったー、やり過ぎた!この時点で、有希ちゃん、十分に怪しんでいるよな。どうする?会って30分も経ってないのに、不信を抱かせてしまった。アホか、俺は!
ふと、有希ちゃんと目が合った。とりあえず、念話で差し障りない事を言っておこう。
(俺、霊力があるお陰か、人間の言葉が少しわかるんだ。だから、みんなにいくつか教えたんだよ。)
(え、ラッキーは生後1ヶ月よね!霊力が高いせいで、知能も高いということかしら。)
(それはわからないよ。ただ、俺の事を嫌わないでほしい。)
(安心して、それだけで嫌ったりしないわ。)
有希ちゃん、良い子だな。友達になってあげたいな。
あと、やり過ぎには注意しよう。
楓ちゃんや琴美ちゃんに怪しまれないようにしないとね。
俺達は、その後、1時間程遊んだ。というか1時間しか遊べなかった。
体力ないんだよ、子犬だから!
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