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2話 僕のギフトは本当に[壁]だった
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礼拝堂を出ると、子爵令嬢で幼馴染のマーニャと護衛のマグヌスさんが、僕の視界に入った。僕たちの父親が子爵同士で王城騎士団の一員でもあり、貴族区内にある家も隣同士という縁もあって、家族ぐるみの付き合いとなっている。僕より1ヶ月早く12歳になっているため、彼女はギフトを女神様から既に贈呈されている。名称は[花奏]、現在までに判明している効果は、歌うことで植物の生育を促進させたり、植物限定で病気を快癒させることが可能だ。彼女自身は水属性の回復魔法と風属性の補助魔法を得意とし、将来は治癒師を目指すと言っていたから、意外と相性のいいギフトかもしれない。
三男坊の僕と違い、彼女は子爵家の長女で、今後他の貴族の長男と結婚する場合もありうるので、出掛ける際は必ず護衛を一人置いている。それが男性騎士のマグヌスさん、僕自身も剣術の稽古などで、時折お世話になっている。今回3人で教会へ来て、祝福の儀式が終わるまでは、入口の正面玄関で待ってもらっている。
「クロード、終わったのね!! どうだった? ギフトを貰えた?」
好奇心からなのか、マーニャはすぐに僕のギフトを聞いてきた。少し風があるせいか、彼女の黄色くて長い髪がゆらゆらと揺れる。
「ああ、貰えたよ。それより、早くここを出よう。ちょっとまずいことになったんだ」
「まずいこと?」
時間が経過すればするほど、あの中にいた貴族の誰かが、[僕の名前][壁][神の死らせ]のことを周囲に話していくはずだ。ここにずっと留まれば、間違いなく目立つことになる。
「ほら、行くよ」
僕はマーニャの右手を掴み、少し強引に引っ張っていく。
「あ、ちょっと!! もう、後で説明してよね!!」
マーニャは少し不貞腐れて、僕についてきてくれた。僕たちは教会本部を離れ、両端に様々な店が建ち並ぶ大通りへ向かうと、次第に人混みも多くなり、賑やかになっていく。周囲にはいくつもの露店が建ち並び、皆が僕を見ていない。
「これだけ人混みが多ければいいかな?」
「え? 誰かが聞くかもしれないよ?」
「君が大声をあげなければ、誰も見向きもしないさ」
皆が和気藹々と楽しく話し合っているし、周囲の雰囲気もいつもと変わらない。これなら、誰も聞き耳を立てないと思う。
「私が、大声をあげるようなギフトなの?」
多分、マーニャならギフトよりも、その後に言った司祭の言葉で、『え~~~~』と声をあげると思う。そもそも、僕も[神の死らせ]について何も知らないんだけど、ここで大声を出されてもいけないから、ギフトだけを明かそう。
「僕の貰ったギフトは……[壁]……らしい」
「へ?」
マーニャが口を少し開け、懐疑的な目で僕を見る。
「壁って、そこらじゅうにあるあの壁?」
「うん、その壁……だと思う。司祭様曰く、[女神の気まぐれ]に該当するらしい」
というか、壁って言葉は、一つしかないよな?
[あいしょう][いがい][いぎ]のような同音異義語なんてなかった気がする。
「え!? め…むぐ!!」
声をあげようとした瞬間、僕はマーニャの口を右手で塞ぐ。マーニャがぽんぽんと右手を叩いたので、僕はそっとどかす。すぐ後方にいるマグヌスさんは、僕の言葉を聞いても、全く動揺を示さず、眉をぴくっと動かせる程度だった。
「本当なの?」
「司祭様に言われただけで、まだ自分でも見ていないんだ。今、確認してみる」
まずは、自分のステータスを確認だ。
名前:クロード・フィルドリア
種族:人間
性別:男
年齢:12歳
職業:無職
称号:不運な祝福者(赤点滅5秒間隔)
魔力量:657
スキル:剣術[D]、体術[D]、動作予知[C]、身体強化[C]、魔力制御[B]
魔法:なし
ギフト:【壁】
これが、ステータスなのか。
家族や友達から事前に聞いていた通り、強さを示す数値が魔力量しかないから、自分の強さがどの程度を指しているのか、皆目わからないけど、以前聞いた14、16歳の兄たちの魔力量が521、1428、父さんが3589ということを考慮すると、この数値は高めかもしれない。
スキルと魔法に関しては、これまで培ってきた技術が名称として出現すると聞いている。これまで兄さんたちと違い、魔法の根幹となる[魔力制御]と体術の根幹となる[身体強化]だけを徹底的に鍛えてもらったおかげで、7段階中(S, A, B, C, D, E, F)のBとCクラスなのは嬉しい。
剣術・体術・動作予知もあり、D,D,Cクラスとは驚きだ。てっきり、EかFクラスとばかり思っていたけど、技術的にDに達していたのか。兄さんたちと数えきれないくらいの模擬戦を実施して、ことごとく敗れているから、そんな経験もあって、Cクラスの動作予知を取得できたのかもしれない。
僕の夢は、父さんと同じ立派な騎士になること!!
これで、自分の魔力量やスキルについてはわかった。
問題はギフト【壁】、これがどんな効果を及ぼすのか、ステータス画面をどれだけいじっても、名称以外、何も表示されない。これも、両親から事前に聞いていた通りだ。ステータス画面に表示されているもの全ては、名称が表示されるだけで、何の説明も表示されない。だから、どんな効果を示すのか、実際に発動させて、自分で確認していくしかない。これは、世界中の人々においての共通認識だ。
ギフトも気になるけど、もう一つ気になるものがある。
それは、称号だ。司祭様の言う通り赤く点滅している。
点滅の間隔は、5秒くらいかな。
この赤い点滅が神の死らせだとしたら、何を意味しているのだろう?
気になるけど、ここではこれ以上の詮索はできない。
今は、ギフトの方を優先しよう。
「[壁]だ」
「やっぱり、[壁]なんだ。司祭様が、[女神の気まぐれ]と教えてくれたんだね。ねえ、どうして慌てて逃げるようにここまで来たの? 」
そうだ、そのことを言っておかないといけない。
「司祭様が僕のギフトを見て驚き、ポロッとこぼしてしまったんだよ。スキル[念話]じゃなくて、生の声でね。その声量は、礼拝堂の中にいた全員に届く程だった」
「え…」「な…」
マーニャが、絶句する。横にいるマグヌスさんも目を見開き、僕に同情の目を送ってくる。今、彼はマーニャの護衛を優先しているから、何も語らない。
「と…とりあえずさ、あなたの家の庭で、ギフトを発動させてみようよ。これが有用なものなら、噂になったとしても、良い意味で名前を覚えてもらえるよ」
だと、良いけどね。[女神の気まぐれ]と呼ばれる分類が、どんな効果を及ぼすのか、不安しか浮かばないよ。
三男坊の僕と違い、彼女は子爵家の長女で、今後他の貴族の長男と結婚する場合もありうるので、出掛ける際は必ず護衛を一人置いている。それが男性騎士のマグヌスさん、僕自身も剣術の稽古などで、時折お世話になっている。今回3人で教会へ来て、祝福の儀式が終わるまでは、入口の正面玄関で待ってもらっている。
「クロード、終わったのね!! どうだった? ギフトを貰えた?」
好奇心からなのか、マーニャはすぐに僕のギフトを聞いてきた。少し風があるせいか、彼女の黄色くて長い髪がゆらゆらと揺れる。
「ああ、貰えたよ。それより、早くここを出よう。ちょっとまずいことになったんだ」
「まずいこと?」
時間が経過すればするほど、あの中にいた貴族の誰かが、[僕の名前][壁][神の死らせ]のことを周囲に話していくはずだ。ここにずっと留まれば、間違いなく目立つことになる。
「ほら、行くよ」
僕はマーニャの右手を掴み、少し強引に引っ張っていく。
「あ、ちょっと!! もう、後で説明してよね!!」
マーニャは少し不貞腐れて、僕についてきてくれた。僕たちは教会本部を離れ、両端に様々な店が建ち並ぶ大通りへ向かうと、次第に人混みも多くなり、賑やかになっていく。周囲にはいくつもの露店が建ち並び、皆が僕を見ていない。
「これだけ人混みが多ければいいかな?」
「え? 誰かが聞くかもしれないよ?」
「君が大声をあげなければ、誰も見向きもしないさ」
皆が和気藹々と楽しく話し合っているし、周囲の雰囲気もいつもと変わらない。これなら、誰も聞き耳を立てないと思う。
「私が、大声をあげるようなギフトなの?」
多分、マーニャならギフトよりも、その後に言った司祭の言葉で、『え~~~~』と声をあげると思う。そもそも、僕も[神の死らせ]について何も知らないんだけど、ここで大声を出されてもいけないから、ギフトだけを明かそう。
「僕の貰ったギフトは……[壁]……らしい」
「へ?」
マーニャが口を少し開け、懐疑的な目で僕を見る。
「壁って、そこらじゅうにあるあの壁?」
「うん、その壁……だと思う。司祭様曰く、[女神の気まぐれ]に該当するらしい」
というか、壁って言葉は、一つしかないよな?
[あいしょう][いがい][いぎ]のような同音異義語なんてなかった気がする。
「え!? め…むぐ!!」
声をあげようとした瞬間、僕はマーニャの口を右手で塞ぐ。マーニャがぽんぽんと右手を叩いたので、僕はそっとどかす。すぐ後方にいるマグヌスさんは、僕の言葉を聞いても、全く動揺を示さず、眉をぴくっと動かせる程度だった。
「本当なの?」
「司祭様に言われただけで、まだ自分でも見ていないんだ。今、確認してみる」
まずは、自分のステータスを確認だ。
名前:クロード・フィルドリア
種族:人間
性別:男
年齢:12歳
職業:無職
称号:不運な祝福者(赤点滅5秒間隔)
魔力量:657
スキル:剣術[D]、体術[D]、動作予知[C]、身体強化[C]、魔力制御[B]
魔法:なし
ギフト:【壁】
これが、ステータスなのか。
家族や友達から事前に聞いていた通り、強さを示す数値が魔力量しかないから、自分の強さがどの程度を指しているのか、皆目わからないけど、以前聞いた14、16歳の兄たちの魔力量が521、1428、父さんが3589ということを考慮すると、この数値は高めかもしれない。
スキルと魔法に関しては、これまで培ってきた技術が名称として出現すると聞いている。これまで兄さんたちと違い、魔法の根幹となる[魔力制御]と体術の根幹となる[身体強化]だけを徹底的に鍛えてもらったおかげで、7段階中(S, A, B, C, D, E, F)のBとCクラスなのは嬉しい。
剣術・体術・動作予知もあり、D,D,Cクラスとは驚きだ。てっきり、EかFクラスとばかり思っていたけど、技術的にDに達していたのか。兄さんたちと数えきれないくらいの模擬戦を実施して、ことごとく敗れているから、そんな経験もあって、Cクラスの動作予知を取得できたのかもしれない。
僕の夢は、父さんと同じ立派な騎士になること!!
これで、自分の魔力量やスキルについてはわかった。
問題はギフト【壁】、これがどんな効果を及ぼすのか、ステータス画面をどれだけいじっても、名称以外、何も表示されない。これも、両親から事前に聞いていた通りだ。ステータス画面に表示されているもの全ては、名称が表示されるだけで、何の説明も表示されない。だから、どんな効果を示すのか、実際に発動させて、自分で確認していくしかない。これは、世界中の人々においての共通認識だ。
ギフトも気になるけど、もう一つ気になるものがある。
それは、称号だ。司祭様の言う通り赤く点滅している。
点滅の間隔は、5秒くらいかな。
この赤い点滅が神の死らせだとしたら、何を意味しているのだろう?
気になるけど、ここではこれ以上の詮索はできない。
今は、ギフトの方を優先しよう。
「[壁]だ」
「やっぱり、[壁]なんだ。司祭様が、[女神の気まぐれ]と教えてくれたんだね。ねえ、どうして慌てて逃げるようにここまで来たの? 」
そうだ、そのことを言っておかないといけない。
「司祭様が僕のギフトを見て驚き、ポロッとこぼしてしまったんだよ。スキル[念話]じゃなくて、生の声でね。その声量は、礼拝堂の中にいた全員に届く程だった」
「え…」「な…」
マーニャが、絶句する。横にいるマグヌスさんも目を見開き、僕に同情の目を送ってくる。今、彼はマーニャの護衛を優先しているから、何も語らない。
「と…とりあえずさ、あなたの家の庭で、ギフトを発動させてみようよ。これが有用なものなら、噂になったとしても、良い意味で名前を覚えてもらえるよ」
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