42 / 48
最終章 事件の真相
42話 グレースの秘事 中編
しおりを挟む
グレースから語られた内容、私の視点から見れば確かに荒唐無稽とも言えます。
グレースは五歳の時に前世の記憶を思い出したらしく、こことは異なる世界、地球の日本で生まれ、二十一歳の時に交通事故で亡くなった。彼女は乙女ゲームとやらにハマっていたらしく、私のいるこの世界はそのゲームの一つに非常に似ているそうです。
ゲームの名称は《紡がれる愛1 戯れのプレリュード》、主な登場人物として、
ヒロインのアイリス
サポート役のグレース
複数の悪役令嬢(私・ベルナなど)
複数の攻略対象者(アルと側近たち)
約十二名程がいるそうです。
その全員の名前が私の知る者ばかりで、とても驚きました。
ヒロインが誰を攻略するかで、悪役令嬢が決定するらしいのですが、ヒロインがゲームを上手く進めた場合、この悪役たちの最後は自殺、処刑、毒殺、国外追放といった感じで、全てが最悪の結末になり、それとは反対にヒロインは幸せな結末を辿るそうです。
ヒロインがアルのルートを辿った場合の悪役令嬢役は《ルーテシア・フォンテンス》、私になるわけですが、ゲームの私は侯爵令嬢の地位を周囲にひけらかし、傲慢で我儘という最低貴族だそうです。ゲーム終盤において、私はアルに断罪され牢屋の中で自決するそうですが、その時の恨みがあまりにも深かったため、ゴースト化し王都に大被害を齎す。しかし、ヒロインがアルやその側近たちと協力して、ゴースト化した私を退治しハッピーエンドとなり、平和が訪れる。
「なるほど。あの時、犯人が私に対して《悪役令嬢》という言葉を使っていましたし、私が奴への恨みで《殺す》と叫んだ時、《ゴースト化しても構いませんよ》と言っていましたから、奴もあなたの言う《転生者》という部類に入るのね。そうなりますと、現状の情報だけですと、容疑者となるのは《あなた》《アイリス》《ベルナ》と限定されますわね」
グレースは自分が指定されるとは思わなかったのか、私の言葉に対しかなり狼狽え、冷や汗をかいているようです。
「神に誓っていいますが、私はあなたを殺していないわ!!」
「ふふ、勿論わかっていますわ。私は光精霊となってから、多くの魔法を習得しました。その中に人の魔力や脳波を調べて、その乱れ具合から相手の嘘を見破る力を身につけました。あなたは嘘を付いていない」
私の口調がとても穏やかなものでしたから、彼女もほっとしたようですね。ただ、私は精霊になったせいか、ルーテシアの事件を第三者視点で考える癖がついたようで、グレースを完全にシロだとは思っていません。
「それを聞けて安心したわ。私はどの悪役令嬢も好きだから、悲惨な結末になってほしくなかった。ゲームではサポートと言う役柄で、本来ヒロインのアイリスを応援する側なんだけど、私は彼女だけでなく、ゲーム開始となる学園入学の以前から悪役令嬢たちと友好を深めながら、サポート役を実行していたのよ」
だから、子供の頃から私に対して、色々とアドバイスしてくれていたのね。
「アイリスは矯正された私を見たことで、アルの攻略を諦めたと言っていたわ。それじゃあ、どうして私は殺されたのかしら?」
ここが、一番の疑問です。
彼女は最終的にレストを選んだのだから、私は悲惨な結末に辿らないはずです。彼女をじっと見つめると、首を横に軽く振りました。それだけの行為で、私の求める答えは得られないとすぐにわかりました。
「それがわかれば、私もここまで苦労しないわよ。転生者がこの世界に何人いるのかわからない。私自身、アイリスに関しては学園入学前から転生者だとわかっていたけど、ベルナに関してはゲームと全く同じ性格だからわからなかった。もしかしたら、卒業後に記憶を思い出したのかもしれない」
なるほど、それならベルナが他人事のような言い方をしていたのも頷けますわ。
ただ、私はその転生者の誰かに殺されている以上、全員が善人とは限らないわね。
「あなたは、その事を誰かに明かしているの?」
「いいえ、誰にも明かしていないわ。転生者の中には、転生後になって悪人となる場合もありうるの。そいつらがゲームの物語を悪用するかもしれないと思って、私は学園在籍時に終始気をつけていたのだけど、まさか転生者がニーナの毒殺未遂事件を引き起こすなんて思わなかったわ。ゲーム上、あれはルーテシアがヒロインのアイリスに実行するものなの」
その転生者の目的は何かしら?
そんな危険を冒してまで、私はその人に恨まれていたのかしら?
グレースのおかげでかなり前進しましたが、これだけの情報では奴に辿り着けませんわね。
「もしかしてだけど、あなたがチェルシーのことでお兄様にアドバイスしたのも、ゲームに関係しているの?」
「その通りよ。この乙女ゲームには続編があるわ。ただし、1のアイリスが特定のルートを通ったことで発生する物語ね。1において、そんなルートは存在しないから、後付けで作られた物語よ」
後付けで作られた物語?
嫌な予感がしますわ。
「そのルートというのは?」
グレースから語られた特定ルートを聞いた時、違和感を感じました。
・学園在籍中の夏休み、アイリスが冒険者のレストと知り合い、卒業後に結婚する。
・学園在籍時、私が理不尽な理由でアイリスを虐め続けたことで、アルから婚約破棄を言い渡される。反省として数日間牢屋に入れられている最中に、現在の状況に耐えられず、服毒自殺を決行する。その後、憎しみでゴースト化し、王都を恐怖で支配するものの、アイリスとレストの活躍により、私は討伐される。
・フォンテンス家(お兄様、父、母)が公務を終わらせ、隣国から本国へ帰っている道中、盗賊に襲われる。護衛が盗賊たちと戦闘している間に不手際が発生し、三人の乗る馬が暴れ、崖下へ転落、父と母が事故死し、お兄様だけが生き残る。この事件は、ルーテシアが収監されている時に起こる。
・瀕死のお兄様はアルテイシア様と出会い、その後結婚。チェルシーが生まれるものの、彼女の学園入学一週間前の時期になって、お兄様は暗殺者の手によって殺される。
・アルテイシア様が調査に乗り出し、暗殺者と指示した者を捕縛した結果、犯人はお兄様の親友、自分と同じ男爵になっても目覚ましい活躍をあげるお兄様に嫉妬し、領地そのものを我が物にしようと画策し、それを実行に移した。
・チェルシーは全てを知ったことで、人間不信に陥り、心を深い絶望に囚われてしまう。
「ちょっと待って‼︎ その物語と現実がかなり違いますわよ。あなたが、裏で悲劇を食い止めたの?」
「正解‼︎ 一年前、私がロイドに忠告したのよ。《悪意は自分の身近に存在しているかも? 一度、接触してくる友人たちの身辺を調査した方がいいわ。信頼過ぎるのも、かえって危険よ》ってね」
そこまでして、友を守ろうとするなんて恐れ入りますわ。
私もお兄様も、グレースに救われていたのね。
あの時のアイリスの言葉も、これで合点がいきましたわ。
「そういえば、アイリスが《強制力》という言葉を多用していましたが、あれは《登場人物の性格が変化しても、何らかの力でゲーム内容と同じルートを辿るかもしれない》という意味合いですか?」
「ええ、そうよ。チェルシーも何らかの力が働いて人間不信になったり、絶望が心に巣食う可能性もある。だから、ルーテシアのことでロイドに相談された時、注意したのよ。《もっと早い時期に話せ》ってね。十三歳という年齢を考慮したら、自分で勝手に誤解して、何らかの齟齬が生まれるかもと思ったの」
そこまで考えてのアドバイスですか。
これは、どう考えてもグレース犯人説はありえませんわね。
「アレンに関しては、アイリスが教育方針をゲームと大きく変更させたことで、温厚に育ってくれたわ。そのおかげもあって闇精霊が召喚されたわけだけど、まさかクラスメイトが嫉妬して二人を怒らせるとは思わなかった。アイリスは、チェルシーに感謝しないといけないわ」
それは、私も同感です。実際、今日の夕食時、クバイルム家が勢揃いし、チェルシーに感謝していましたもの。彼女も、頭を下げる人々を見てかなり焦っていましたわね。
「グレース、その続編では、アレンとチェルシーは死んでしまうの?」
ここからが本題ですわ。
アイリスの話によると、今から三年後に死ぬと言っていました。
先程まで笑顔だったグレースの顔は真剣そのものに変わり、私に残酷な一言を突きつけます。
「ええ、死ぬわ。絶望に囚われていた二人は、クラスメイトとずっと距離を取っていた。そのせいで、クラスメイトからも嫌われていた。ある生徒が召喚授業でミスをしてしまい、魔王の僕と言われている巨大魔物を召喚するの。その際、クラスメイトたちは自分たちの命だけを考えてしまい、二人を餌として囮にしたのよ。その結果……」
急に押し黙りましたが、その先の未来は予想がつきます。
胸糞悪い話ですわ‼︎
あの二人の最後が、悲惨過ぎます‼︎
今のチェルシーは明るく活発で少し変わった女の子、クラスメイトからも好かれていますので、間違ってもそんな未来は訪れないと思います。アレンにしても、闇精霊イルカと契約したことで、今後皆の見方もかなり変わってくるでしょう。
ただ、謎の強制力とやらで、二人が何らかの事件に巻き込まれ、ゲームと同じ性格になる可能性も考えられますから、これからも油断できませんわね。
「……ちょっと待って‼︎ ルーテシアが光の帝異精霊としてここにいるのなら……そうか、そうよ‼︎ 絶対にそうよ‼︎ もしかしたら続編の物語自体が既に崩壊しているかもしれないわ‼︎」
さっきまで悲嘆に暮れた顔が、突如驚きと喜びの声をあげたのですが?
あまりにも唐突すぎてついていけませんわ。
どういうことですの?
グレースは五歳の時に前世の記憶を思い出したらしく、こことは異なる世界、地球の日本で生まれ、二十一歳の時に交通事故で亡くなった。彼女は乙女ゲームとやらにハマっていたらしく、私のいるこの世界はそのゲームの一つに非常に似ているそうです。
ゲームの名称は《紡がれる愛1 戯れのプレリュード》、主な登場人物として、
ヒロインのアイリス
サポート役のグレース
複数の悪役令嬢(私・ベルナなど)
複数の攻略対象者(アルと側近たち)
約十二名程がいるそうです。
その全員の名前が私の知る者ばかりで、とても驚きました。
ヒロインが誰を攻略するかで、悪役令嬢が決定するらしいのですが、ヒロインがゲームを上手く進めた場合、この悪役たちの最後は自殺、処刑、毒殺、国外追放といった感じで、全てが最悪の結末になり、それとは反対にヒロインは幸せな結末を辿るそうです。
ヒロインがアルのルートを辿った場合の悪役令嬢役は《ルーテシア・フォンテンス》、私になるわけですが、ゲームの私は侯爵令嬢の地位を周囲にひけらかし、傲慢で我儘という最低貴族だそうです。ゲーム終盤において、私はアルに断罪され牢屋の中で自決するそうですが、その時の恨みがあまりにも深かったため、ゴースト化し王都に大被害を齎す。しかし、ヒロインがアルやその側近たちと協力して、ゴースト化した私を退治しハッピーエンドとなり、平和が訪れる。
「なるほど。あの時、犯人が私に対して《悪役令嬢》という言葉を使っていましたし、私が奴への恨みで《殺す》と叫んだ時、《ゴースト化しても構いませんよ》と言っていましたから、奴もあなたの言う《転生者》という部類に入るのね。そうなりますと、現状の情報だけですと、容疑者となるのは《あなた》《アイリス》《ベルナ》と限定されますわね」
グレースは自分が指定されるとは思わなかったのか、私の言葉に対しかなり狼狽え、冷や汗をかいているようです。
「神に誓っていいますが、私はあなたを殺していないわ!!」
「ふふ、勿論わかっていますわ。私は光精霊となってから、多くの魔法を習得しました。その中に人の魔力や脳波を調べて、その乱れ具合から相手の嘘を見破る力を身につけました。あなたは嘘を付いていない」
私の口調がとても穏やかなものでしたから、彼女もほっとしたようですね。ただ、私は精霊になったせいか、ルーテシアの事件を第三者視点で考える癖がついたようで、グレースを完全にシロだとは思っていません。
「それを聞けて安心したわ。私はどの悪役令嬢も好きだから、悲惨な結末になってほしくなかった。ゲームではサポートと言う役柄で、本来ヒロインのアイリスを応援する側なんだけど、私は彼女だけでなく、ゲーム開始となる学園入学の以前から悪役令嬢たちと友好を深めながら、サポート役を実行していたのよ」
だから、子供の頃から私に対して、色々とアドバイスしてくれていたのね。
「アイリスは矯正された私を見たことで、アルの攻略を諦めたと言っていたわ。それじゃあ、どうして私は殺されたのかしら?」
ここが、一番の疑問です。
彼女は最終的にレストを選んだのだから、私は悲惨な結末に辿らないはずです。彼女をじっと見つめると、首を横に軽く振りました。それだけの行為で、私の求める答えは得られないとすぐにわかりました。
「それがわかれば、私もここまで苦労しないわよ。転生者がこの世界に何人いるのかわからない。私自身、アイリスに関しては学園入学前から転生者だとわかっていたけど、ベルナに関してはゲームと全く同じ性格だからわからなかった。もしかしたら、卒業後に記憶を思い出したのかもしれない」
なるほど、それならベルナが他人事のような言い方をしていたのも頷けますわ。
ただ、私はその転生者の誰かに殺されている以上、全員が善人とは限らないわね。
「あなたは、その事を誰かに明かしているの?」
「いいえ、誰にも明かしていないわ。転生者の中には、転生後になって悪人となる場合もありうるの。そいつらがゲームの物語を悪用するかもしれないと思って、私は学園在籍時に終始気をつけていたのだけど、まさか転生者がニーナの毒殺未遂事件を引き起こすなんて思わなかったわ。ゲーム上、あれはルーテシアがヒロインのアイリスに実行するものなの」
その転生者の目的は何かしら?
そんな危険を冒してまで、私はその人に恨まれていたのかしら?
グレースのおかげでかなり前進しましたが、これだけの情報では奴に辿り着けませんわね。
「もしかしてだけど、あなたがチェルシーのことでお兄様にアドバイスしたのも、ゲームに関係しているの?」
「その通りよ。この乙女ゲームには続編があるわ。ただし、1のアイリスが特定のルートを通ったことで発生する物語ね。1において、そんなルートは存在しないから、後付けで作られた物語よ」
後付けで作られた物語?
嫌な予感がしますわ。
「そのルートというのは?」
グレースから語られた特定ルートを聞いた時、違和感を感じました。
・学園在籍中の夏休み、アイリスが冒険者のレストと知り合い、卒業後に結婚する。
・学園在籍時、私が理不尽な理由でアイリスを虐め続けたことで、アルから婚約破棄を言い渡される。反省として数日間牢屋に入れられている最中に、現在の状況に耐えられず、服毒自殺を決行する。その後、憎しみでゴースト化し、王都を恐怖で支配するものの、アイリスとレストの活躍により、私は討伐される。
・フォンテンス家(お兄様、父、母)が公務を終わらせ、隣国から本国へ帰っている道中、盗賊に襲われる。護衛が盗賊たちと戦闘している間に不手際が発生し、三人の乗る馬が暴れ、崖下へ転落、父と母が事故死し、お兄様だけが生き残る。この事件は、ルーテシアが収監されている時に起こる。
・瀕死のお兄様はアルテイシア様と出会い、その後結婚。チェルシーが生まれるものの、彼女の学園入学一週間前の時期になって、お兄様は暗殺者の手によって殺される。
・アルテイシア様が調査に乗り出し、暗殺者と指示した者を捕縛した結果、犯人はお兄様の親友、自分と同じ男爵になっても目覚ましい活躍をあげるお兄様に嫉妬し、領地そのものを我が物にしようと画策し、それを実行に移した。
・チェルシーは全てを知ったことで、人間不信に陥り、心を深い絶望に囚われてしまう。
「ちょっと待って‼︎ その物語と現実がかなり違いますわよ。あなたが、裏で悲劇を食い止めたの?」
「正解‼︎ 一年前、私がロイドに忠告したのよ。《悪意は自分の身近に存在しているかも? 一度、接触してくる友人たちの身辺を調査した方がいいわ。信頼過ぎるのも、かえって危険よ》ってね」
そこまでして、友を守ろうとするなんて恐れ入りますわ。
私もお兄様も、グレースに救われていたのね。
あの時のアイリスの言葉も、これで合点がいきましたわ。
「そういえば、アイリスが《強制力》という言葉を多用していましたが、あれは《登場人物の性格が変化しても、何らかの力でゲーム内容と同じルートを辿るかもしれない》という意味合いですか?」
「ええ、そうよ。チェルシーも何らかの力が働いて人間不信になったり、絶望が心に巣食う可能性もある。だから、ルーテシアのことでロイドに相談された時、注意したのよ。《もっと早い時期に話せ》ってね。十三歳という年齢を考慮したら、自分で勝手に誤解して、何らかの齟齬が生まれるかもと思ったの」
そこまで考えてのアドバイスですか。
これは、どう考えてもグレース犯人説はありえませんわね。
「アレンに関しては、アイリスが教育方針をゲームと大きく変更させたことで、温厚に育ってくれたわ。そのおかげもあって闇精霊が召喚されたわけだけど、まさかクラスメイトが嫉妬して二人を怒らせるとは思わなかった。アイリスは、チェルシーに感謝しないといけないわ」
それは、私も同感です。実際、今日の夕食時、クバイルム家が勢揃いし、チェルシーに感謝していましたもの。彼女も、頭を下げる人々を見てかなり焦っていましたわね。
「グレース、その続編では、アレンとチェルシーは死んでしまうの?」
ここからが本題ですわ。
アイリスの話によると、今から三年後に死ぬと言っていました。
先程まで笑顔だったグレースの顔は真剣そのものに変わり、私に残酷な一言を突きつけます。
「ええ、死ぬわ。絶望に囚われていた二人は、クラスメイトとずっと距離を取っていた。そのせいで、クラスメイトからも嫌われていた。ある生徒が召喚授業でミスをしてしまい、魔王の僕と言われている巨大魔物を召喚するの。その際、クラスメイトたちは自分たちの命だけを考えてしまい、二人を餌として囮にしたのよ。その結果……」
急に押し黙りましたが、その先の未来は予想がつきます。
胸糞悪い話ですわ‼︎
あの二人の最後が、悲惨過ぎます‼︎
今のチェルシーは明るく活発で少し変わった女の子、クラスメイトからも好かれていますので、間違ってもそんな未来は訪れないと思います。アレンにしても、闇精霊イルカと契約したことで、今後皆の見方もかなり変わってくるでしょう。
ただ、謎の強制力とやらで、二人が何らかの事件に巻き込まれ、ゲームと同じ性格になる可能性も考えられますから、これからも油断できませんわね。
「……ちょっと待って‼︎ ルーテシアが光の帝異精霊としてここにいるのなら……そうか、そうよ‼︎ 絶対にそうよ‼︎ もしかしたら続編の物語自体が既に崩壊しているかもしれないわ‼︎」
さっきまで悲嘆に暮れた顔が、突如驚きと喜びの声をあげたのですが?
あまりにも唐突すぎてついていけませんわ。
どういうことですの?
0
お気に入りに追加
1,640
あなたにおすすめの小説
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?

公爵令嬢は、どう考えても悪役の器じゃないようです。
三歩ミチ
恋愛
*本編は完結しました*
公爵令嬢のキャサリンは、婚約者であるベイル王子から、婚約破棄を言い渡された。その瞬間、「この世界はゲームだ」という認識が流れ込んでくる。そして私は「悪役」らしい。ところがどう考えても悪役らしいことはしていないし、そんなことができる器じゃない。
どうやら破滅は回避したし、ゲームのストーリーも終わっちゃったようだから、あとはまわりのみんなを幸せにしたい!……そこへ攻略対象達や、不遇なヒロインも絡んでくる始末。博愛主義の「悪役令嬢」が奮闘します。
※小説家になろう様で連載しています。バックアップを兼ねて、こちらでも投稿しています。
※以前打ち切ったものを、初めから改稿し、完結させました。73以降、展開が大きく変わっています。
婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。
風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。
リリィ=ブランシュはスローライフを満喫したい!~追放された悪役令嬢ですが、なぜか皇太子の胃袋をつかんでしまったようです~
汐埼ゆたか
恋愛
伯爵令嬢に転生したリリィ=ブランシュは第四王子の許嫁だったが、悪女の汚名を着せられて辺境へ追放された。
――というのは表向きの話。
婚約破棄大成功! 追放万歳!!
辺境の地で、前世からの夢だったスローライフに胸躍らせるリリィに、新たな出会いが待っていた。
▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃
リリィ=ブランシュ・ル・ベルナール(19)
第四王子の元許嫁で転生者。
悪女のうわさを流されて、王都から去る
×
アル(24)
街でリリィを助けてくれたなぞの剣士
三食おやつ付きで臨時護衛を引き受ける
▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃
「さすが稀代の悪女様だな」
「手玉に取ってもらおうか」
「お手並み拝見だな」
「あのうわさが本物だとしたら、アルはどうしますか?」
**********
※他サイトからの転載。
※表紙はイラストAC様からお借りした画像を加工しております。
【完結】リクエストにお答えして、今から『悪役令嬢』です。
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
恋愛
「断罪……? いいえ、ただの事実確認ですよ。」
***
ただ求められるままに生きてきた私は、ある日王子との婚約解消と極刑を突きつけられる。
しかし王子から「お前は『悪』だ」と言われ、周りから冷たい視線に晒されて、私は気づいてしまったのだ。
――あぁ、今私に求められているのは『悪役』なのだ、と。
今まで溜まっていた鬱憤も、ずっとしてきた我慢も。
それら全てを吐き出して私は今、「彼らが望む『悪役』」へと変貌する。
これは従順だった公爵令嬢が一転、異色の『悪役』として王族達を相手取り、様々な真実を紐解き果たす。
そんな復讐と解放と恋の物語。
◇ ◆ ◇
※カクヨムではさっぱり断罪版を、アルファポリスでは恋愛色強めで書いています。
さっぱり断罪が好み、または読み比べたいという方は、カクヨムへお越しください。
カクヨムへのリンクは画面下部に貼ってあります。
※カクヨム版が『カクヨムWeb小説短編賞2020』中間選考作品に選ばれました。
選考結果如何では、こちらの作品を削除する可能性もありますので悪しからず。
※表紙絵はフリー素材を拝借しました。
【完結】悪役令嬢は婚約者を差し上げたい
三谷朱花
恋愛
アリス・デッセ侯爵令嬢と婚約者であるハース・マーヴィン侯爵令息の出会いは最悪だった。
そして、学園の食堂で、アリスは、「ハース様を解放して欲しい」というメルル・アーディン侯爵令嬢の言葉に、頷こうとした。
【完結】婚約破棄したら『悪役令嬢』から『事故物件令嬢』になりました
Mimi
ファンタジー
私エヴァンジェリンには、幼い頃に決められた婚約者がいる。
男女間の愛はなかったけれど、幼馴染みとしての情はあったのに。
卒業パーティーの2日前。
私を呼び出した婚約者の隣には
彼の『真実の愛のお相手』がいて、
私は彼からパートナーにはならない、と宣言された。
彼は私にサプライズをあげる、なんて言うけれど、それはきっと私を悪役令嬢にした婚約破棄ね。
わかりました!
いつまでも夢を見たい貴方に、昨今流行りのざまぁを
かまして見せましょう!
そして……その結果。
何故、私が事故物件に認定されてしまうの!
※本人の恋愛的心情があまり無いので、恋愛ではなくファンタジーカテにしております。
チートな能力などは出現しません。
他サイトにて公開中
どうぞよろしくお願い致します!

【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。
なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。
本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる