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第二章 動き出す歯車
19話 《身分差交流演習》制度
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転生した私にとって初めての学園登校になりますので、まずはチェルシーたちのいる教室を把握し、クラスメイトたちの顔を覚えておくため、私は終始授業を教室内で聞いています。入学して二ヶ月経過しているそうですから、数学・歴史・魔術など全ての科目において、まだ基本の段階であるため、私にとっては退屈で仕方ありません。ですから、私は一人一人の机に赴き、その人たちの顔と名前を把握することに徹しました。
一年生の教室内にはクリスティーやアンリエッタだけでなく、ラルカーク様もいました。一限目の授業が始まる前、チェルシーは彼に話しかけるのかと思いましたが、軽い挨拶を交わして以降、そういった素振りは一切なく、互いに目も合わせていません。
不思議に思い、授業中クリスティーに聞いたところ、どうやらラルカーク様とチェルシーは幼馴染の関係ではあるものの、仲はあまり良くないようです。理由は至極簡単、彼の時折見せる無用な気遣いがチェルシーを傷つけている。二人の誕生日が同じこともあり、祝福される側に来ないかと誘われたらしいのですが、その行為がかえって彼女を怒らせた。これが普通の平民たちのものであれば嬉しい行為ですが、王族主催のパーティーで祝福される側に誘うこと自体がおかしいのです。
クリスティー曰く、『ラルカーク様は、自分が王族とわかってはいるけど、どうしても一人の人間として物事を考える悪い癖がある』と言っていましたが、それは致命的欠陥と言えるのではないでしょうか?
王族である以上、立場を考えて発言をせねばなりません。側近候補となる友人たちから何度も注意を受けたことで、そういった発言も減少傾向にあるようですが、一番怖いのはラルカーク様自身がチェルシーの事情を全て把握していること。彼がいつか何処かで《あの秘密》を漏らすのではないかと、クリスティーも心配しています。そんな欠点を抱えているため、チェルシーの持つラルカーク様への好感度は限りなくゼロに近い。だから、チェルシーの方から話しかけていくことは滅多にありません。
これは、ある意味で良い傾向です。
幼馴染の関係とはいえ、男爵令嬢が第一王子に無闇に話しかけていけば、余計な敵を作りますからね。
○○○
今日の授業は五限目で終了となり、今はホームルームが行われています。このクラスの担任はマルコアビス・ナガル先生、学生時の私も結構お世話になっていた女性教師で、通称《マル先生》と呼ばれています。十八年経過していますので、現在の年齢は五十五歳のはず、茶髪の中に少し白髪も混じっており、歳を感じさせますね。その先生から私の知らない言葉が出てきました。
「今年も、《身分差交流演習》の時期がやってきました。貴族の方々はその名を知っているでしょう」
《身分差交流演習》、私がいなくなってから始まった新たな制度でしょうか?
「平民の方々の多くは、貴族との交流がありません。そのため、貴族の子供たちが普段どんな環境に晒されているのかを知らないこともあり、様々な誤解を持っているでしょう。また、貴族の方々も平民たちの生活がどれだけ大変なのかを真に理解していません。この制度は、《平民》と《低位貴族》が【高位貴族】の家へ、《高位貴族》が【平民】の家へ赴き、生活様式を六日間体験してもらい、互いの身分の大切さを理解してもらう制度となっています」
そんな制度が施行されていたのですか!?
言いたいことはわかりますが、平民はともかく、貴族の一部には平民を見下す者もいます。問題は起こらないのでしょうか?
「これは、各学年において年三回実施されている制度です。制度期間中問題を起こした者は、どんな身分であろうとも罰が与えられます。四年前、一人の侯爵令息が平民の家へお邪魔し、服や食事の内容に文句を言い、お世話になっている家の方々に暴力を振るい、大怪我を負わせた事件がありました。その者は問答無用で廃嫡となり、平民となった四日後に諍いにより死亡しています。あなた方も、そんな末路を辿らないように」
悲惨ですわ!?
というか、問題を起こした侯爵令息は馬鹿なんですの!?
そんな実例があるのなら、誰も文句を言えませんわ。
「平民、そして準男爵と男爵、騎士爵位を親に持つ人たちは伯爵位以上の貴族の家へ行ってもらいます。また、子爵・伯爵・侯爵・公爵位を親に持つ方は、平民の家に行ってもらいます。本クラスからの参加者は三十名中十名、今から名前を呼ぶ者は、返事を言い立ちなさい」
年三回、今回の参加者が十名ということは、必ずクラス全員が年度内に参加するということ。全員が文句を言うことなく、緊張していますわね。これは平民にとっても貴族にとっても、大きな経験となりますが、苦しい生活を強いられるかもしれません。
『チェルシー、あなたが任命される可能性もありますね』
『やめてよ!! この制度の中で一番怖いのは、一年生の最初に選ばれることなんだよ!!』
言動から必死さが伝わってくるのですが、そこまで嫌がる理由はなんでしょう?
『あら、どうしてですか?』
『知り合いが少ないからだよ!! 私たちは入学してから、二ヶ月しか経過していないの。学園で催される定期的なお茶会だって、まだ三回しか参加していないから、クラスメイト以外の同年代や先輩方とも《友人》と言えるまでの関係性を築けていないの』
なるほど。月日の経過と共に知り合いの数も多くなりますから、後になればなるほど知り合いの方の屋敷でお世話になる可能性が高くなるわけですか。一番嫌なのは、初見の方の家でお世話になること、その緊張は計り知れないでしょう。
『お願い、私の名を言わないで!!』
本気の懇願ですわね。
クリスティーは伯爵令嬢のため、選ばれたとしてもお世話になる方は平民ですので、どちらかと言うとその方が緊張を強いられるでしょう。マル先生が一人ずつ名前を上げていき、四人目のところでクリスティーが呼ばれ、八人目のところで…
「チェルシー・オースコット」
呼ばれた瞬間、チェルシーはこの世の終わりであるかのうように、呆然としています。
「チェルシー・オースコット、返事を!!」
「あ、はい!!」
我に返り、急いで立ち上がるチェルシーの顔色は悪いです。そして、《誰か変わってくれ~》と言う目で周囲を見渡すのですが、殆どの生徒が目を逸らします。先生が十人全員を呼び終えると、他の生徒たちはホッと胸を撫で下ろしていました。
『チェルシー、お互い頑張ろうね』
『クリスティー、助けてよ~』
『こればかりは無理』
私を経由することで、二人は念話で話せるようになったのですが、もう使いこなしていますね。選ばれた十人中六人が高位貴族のお世話になることが決定したので、その六人のみ顔色が悪いです。
「あなたたちの気持ちもわかりますので、少し良いことを教えてあげましょう」
あら?
良いこととは何でしょうか?
「先程も言いましたが、問題が起きた場合は誰であろうとも処罰対象となります。四年前の事件も、一年生の侯爵令息が起こしたもの、彼を選んだ教師も退職処分となりました。教師陣も始めが肝心であることを痛感していますので、一年生一回目のメンバーを選抜する際は、現時点において担任教師に最も信頼されている十人を選んでいるのです。内申点に関しても、現状選ばれた十人が最も高いということです」
それってつまり、チェルシーとクリスティーは、マル先生に深く信頼されていると言うことですよね? なるほど、それはかなり嬉しいことです。
『嬉しいような…嬉しくないような…』
チェルシーを含めた高位貴族のもとへ行く六人全員が、複雑な笑みを浮かべています。まあ選ばれた以上、覚悟を決めて高位貴族のもとで六日間お世話になりましょう。
一年生の教室内にはクリスティーやアンリエッタだけでなく、ラルカーク様もいました。一限目の授業が始まる前、チェルシーは彼に話しかけるのかと思いましたが、軽い挨拶を交わして以降、そういった素振りは一切なく、互いに目も合わせていません。
不思議に思い、授業中クリスティーに聞いたところ、どうやらラルカーク様とチェルシーは幼馴染の関係ではあるものの、仲はあまり良くないようです。理由は至極簡単、彼の時折見せる無用な気遣いがチェルシーを傷つけている。二人の誕生日が同じこともあり、祝福される側に来ないかと誘われたらしいのですが、その行為がかえって彼女を怒らせた。これが普通の平民たちのものであれば嬉しい行為ですが、王族主催のパーティーで祝福される側に誘うこと自体がおかしいのです。
クリスティー曰く、『ラルカーク様は、自分が王族とわかってはいるけど、どうしても一人の人間として物事を考える悪い癖がある』と言っていましたが、それは致命的欠陥と言えるのではないでしょうか?
王族である以上、立場を考えて発言をせねばなりません。側近候補となる友人たちから何度も注意を受けたことで、そういった発言も減少傾向にあるようですが、一番怖いのはラルカーク様自身がチェルシーの事情を全て把握していること。彼がいつか何処かで《あの秘密》を漏らすのではないかと、クリスティーも心配しています。そんな欠点を抱えているため、チェルシーの持つラルカーク様への好感度は限りなくゼロに近い。だから、チェルシーの方から話しかけていくことは滅多にありません。
これは、ある意味で良い傾向です。
幼馴染の関係とはいえ、男爵令嬢が第一王子に無闇に話しかけていけば、余計な敵を作りますからね。
○○○
今日の授業は五限目で終了となり、今はホームルームが行われています。このクラスの担任はマルコアビス・ナガル先生、学生時の私も結構お世話になっていた女性教師で、通称《マル先生》と呼ばれています。十八年経過していますので、現在の年齢は五十五歳のはず、茶髪の中に少し白髪も混じっており、歳を感じさせますね。その先生から私の知らない言葉が出てきました。
「今年も、《身分差交流演習》の時期がやってきました。貴族の方々はその名を知っているでしょう」
《身分差交流演習》、私がいなくなってから始まった新たな制度でしょうか?
「平民の方々の多くは、貴族との交流がありません。そのため、貴族の子供たちが普段どんな環境に晒されているのかを知らないこともあり、様々な誤解を持っているでしょう。また、貴族の方々も平民たちの生活がどれだけ大変なのかを真に理解していません。この制度は、《平民》と《低位貴族》が【高位貴族】の家へ、《高位貴族》が【平民】の家へ赴き、生活様式を六日間体験してもらい、互いの身分の大切さを理解してもらう制度となっています」
そんな制度が施行されていたのですか!?
言いたいことはわかりますが、平民はともかく、貴族の一部には平民を見下す者もいます。問題は起こらないのでしょうか?
「これは、各学年において年三回実施されている制度です。制度期間中問題を起こした者は、どんな身分であろうとも罰が与えられます。四年前、一人の侯爵令息が平民の家へお邪魔し、服や食事の内容に文句を言い、お世話になっている家の方々に暴力を振るい、大怪我を負わせた事件がありました。その者は問答無用で廃嫡となり、平民となった四日後に諍いにより死亡しています。あなた方も、そんな末路を辿らないように」
悲惨ですわ!?
というか、問題を起こした侯爵令息は馬鹿なんですの!?
そんな実例があるのなら、誰も文句を言えませんわ。
「平民、そして準男爵と男爵、騎士爵位を親に持つ人たちは伯爵位以上の貴族の家へ行ってもらいます。また、子爵・伯爵・侯爵・公爵位を親に持つ方は、平民の家に行ってもらいます。本クラスからの参加者は三十名中十名、今から名前を呼ぶ者は、返事を言い立ちなさい」
年三回、今回の参加者が十名ということは、必ずクラス全員が年度内に参加するということ。全員が文句を言うことなく、緊張していますわね。これは平民にとっても貴族にとっても、大きな経験となりますが、苦しい生活を強いられるかもしれません。
『チェルシー、あなたが任命される可能性もありますね』
『やめてよ!! この制度の中で一番怖いのは、一年生の最初に選ばれることなんだよ!!』
言動から必死さが伝わってくるのですが、そこまで嫌がる理由はなんでしょう?
『あら、どうしてですか?』
『知り合いが少ないからだよ!! 私たちは入学してから、二ヶ月しか経過していないの。学園で催される定期的なお茶会だって、まだ三回しか参加していないから、クラスメイト以外の同年代や先輩方とも《友人》と言えるまでの関係性を築けていないの』
なるほど。月日の経過と共に知り合いの数も多くなりますから、後になればなるほど知り合いの方の屋敷でお世話になる可能性が高くなるわけですか。一番嫌なのは、初見の方の家でお世話になること、その緊張は計り知れないでしょう。
『お願い、私の名を言わないで!!』
本気の懇願ですわね。
クリスティーは伯爵令嬢のため、選ばれたとしてもお世話になる方は平民ですので、どちらかと言うとその方が緊張を強いられるでしょう。マル先生が一人ずつ名前を上げていき、四人目のところでクリスティーが呼ばれ、八人目のところで…
「チェルシー・オースコット」
呼ばれた瞬間、チェルシーはこの世の終わりであるかのうように、呆然としています。
「チェルシー・オースコット、返事を!!」
「あ、はい!!」
我に返り、急いで立ち上がるチェルシーの顔色は悪いです。そして、《誰か変わってくれ~》と言う目で周囲を見渡すのですが、殆どの生徒が目を逸らします。先生が十人全員を呼び終えると、他の生徒たちはホッと胸を撫で下ろしていました。
『チェルシー、お互い頑張ろうね』
『クリスティー、助けてよ~』
『こればかりは無理』
私を経由することで、二人は念話で話せるようになったのですが、もう使いこなしていますね。選ばれた十人中六人が高位貴族のお世話になることが決定したので、その六人のみ顔色が悪いです。
「あなたたちの気持ちもわかりますので、少し良いことを教えてあげましょう」
あら?
良いこととは何でしょうか?
「先程も言いましたが、問題が起きた場合は誰であろうとも処罰対象となります。四年前の事件も、一年生の侯爵令息が起こしたもの、彼を選んだ教師も退職処分となりました。教師陣も始めが肝心であることを痛感していますので、一年生一回目のメンバーを選抜する際は、現時点において担任教師に最も信頼されている十人を選んでいるのです。内申点に関しても、現状選ばれた十人が最も高いということです」
それってつまり、チェルシーとクリスティーは、マル先生に深く信頼されていると言うことですよね? なるほど、それはかなり嬉しいことです。
『嬉しいような…嬉しくないような…』
チェルシーを含めた高位貴族のもとへ行く六人全員が、複雑な笑みを浮かべています。まあ選ばれた以上、覚悟を決めて高位貴族のもとで六日間お世話になりましょう。
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