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3章 ガルディア帝国 マルコ遺跡編
ゾンビハウス攻略-8 城へ突入
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お婆ちゃんゾンビから話を聞き終わった後、言い辛いけど聞いてきた。
「お婆ちゃん、もうわかっていると思いますけど、---」
「ええ、わかっています。私達町民は、全員死んでいるんですよね。孫も助かりました。もう、悔いはありません。どうか、私達を滅して下さい。」
言い辛いことをズバリと言ってくれた。せめて、安らかな気持ちになって、あの世に送らせて上げよう。
「では、お孫さんと手を繋いで下さい。『キュア・ヒール』」
私は、この2人が異世界もしくは地球に転生しても、人間になるように強くイメージして魔法を唱えた。
「お姉ちゃん、ありがとう。」
「神様、ありがとうございます。ありがとうございます。」
2人は、仕切りにお礼を言いながら消えていった。
「サーシャ様、あの2人なんか可哀想でしたね。でも、最後は幸せそうでしたよ。」
「リッカ、ありがとう。」
なんか一言で癒されたわね。
「お婆ちゃんゾンビに出会えて幸運だったわ。自我を取り戻す方法もわかったし、城主に会いに行きましょう。」
乾物屋を離れた後、自我のないゾンビを浄化しつつ、魂を宿したゾンビを探したが一向見つからなかったため、城に向かった。手前にある城門に到着すると、警備の役人が2人いた。
「リッカ、ここからゾンビに見つからないように行くわよ。」
「え、浄化した方が早いですよ。」
「多分だけど、ゾンビが倒されると同時に警笛がなって、全てのゾンビが私達に襲ってくるでしょうね。私がゾンビハウス製作者なら、そうするわ。」
「それでもいいんじゃないですか?どうせ、浄化させないといけないんだし、手間が省けますよ。」
「うーん、それもそうね。ある意味、道場破りみたいで面白そうだわ。」
結果、強行突入することになった。
警備の2人を浄化させると、予想通り警笛がなった。城門と城との間にある橋を通過している時に、侍ゾンビが城から出てきて次々とに襲いかかってきた。うーん、フィンとイリスだったら数に押されて負けていたわね。
「あはははは、侍ゾンビだらけだ~~。そりゃあ~~。」
完全に遊んでいるわね。数も多いし、しばらくはリッカのペースに付き合いますか。しばらく橋で戦っていると、城の3階から妙な気配を感じた。明らかに殺意を持って、私とリッカを狙っている。それに、この感じる邪力、今までで一番強力だ。リッカでも当たると危ない。
「リッカ!気をつけなさい、狙われているわよ。」
「は~い、わかってま~す。」
《パア~ン》
その瞬間、リッカが崩れ落ちた。
「リッカ!侍ゾンビ共、退きなさい!」
群がる侍ゾンビを一気に片付けると、リッカが右肩を押さえていた。よかった、頭じゃない。
「う、うう、す、すいません、サーシャ様、避けきれませんでした。滅茶苦茶速いです!」
《パア~ン》《パア~ン》
飛んできた弾を掴み、あまりの怒りにより1つを握り潰してしまった。冷静になり、残り1つを見ると、紛れもなく銃弾だった。それも火縄銃とかじゃない。明らかに近代のものだ。しかも距離から考えると、多分スナイパーライフルだ。私は、弾道から3階を見ると----どこかの国の近代の兵士がいた。今も、こちらを狙っている。やってくれるわね。まさか、スナイパーライフルを使ってくるとは思わなかった。でも、看護師がいたんだから、近代の兵士を召喚出来てもおかしくないわ。これは、私のミスだ。もっと深く読んでいれば、リッカの怪我を防げた。とりあえず、浄化させる。私は、左手の親指と人差し指に聖属性の魔力を集め、親指を弾くことで兵士に魔聖弾を放った。兵士は頭を撃ち抜かれ、そのまま浄化された。
「『キュア・ヒール』、リッカ、大丈夫?」
「はい、痛みかなり軽減しました。」
「ごめんね。まさか、敵がスナイパーライフルを用意しているとは思わなかったわ。」
「なんで、サーシャ様が謝るの?私が悪いんだよ。狙われているのはわかってたけど、相手を軽く見てた。あんな、凄い魔法放ってくるなんて思わなかったもん。私が軽率だったんだよ。サーシャ様は悪くないよ。」
この子、ちゃんと私を擁護しつつ、自分の反省点をわかってるわ。賢いじゃない!
「そうね、私もリッカも軽率だったてことね。これからは注意して行きましょう。」
「はい!」
さて、襲ってくる侍ゾンビを全て浄化し終えたし、スナイパーライフルの兵士もいなくなったわね。
「リッカ、城内に進入しましょう。」
さすがお城ね、立派な造りだわ。うーん、見事に誰もいない。1階から気配を感じない。あの兵士と似たような気配も、もう城全体から感じられないわね。
さっさと2階に進もう。
「サーシャ様、誰もいないよ。全く気配がない。さっきので全員浄化しちゃったのかな?」
「そうでしょうね。2階に行きましょう。」
2階に進むと、何人か女性のゾンビがいたので浄化しておいた。うーん、魂を宿したゾンビいないかな~。気配を探ると、-----いた!押入れに隠れてるわね。
《ガラ》
襖を開けると、2人の人間が震えていた。兄妹かな?
「う~!ああ~~~~!」
男の子の方が威嚇してる。妹を守っているのかな?
「『キュア・ヒール』、どう落ち着いたかな?。貴方達が襲ってこない限り、こっちからは手を出さないわ。貴方達も、この空間に閉じ込められたのね。」
男の子は13歳ぐらい、女の子は8歳ぐらいか?
「あれ?兄上、苦しくないです。病気が治りました。あ、喋れた!」
「え、なんだって!本当だ、喋れる!あなたが治療してくれたのか、感謝します!」
「ふふ、喜んでもらえてよかったわ。私はサーシャ、こっちの女の子はリッカというの、宜しくね。私達は、あなた達のような魂を宿したゾンビ達から話を聞いているところなの。知っていることを教えてくれない?なんとかして、このゾンビハウスの呪縛から皆を解放してあげたいの。」
兄妹は、お互いの顔を見合って頷いた。
「わかりました、俺は志郎、妹は加代と言います。俺達の知っていることを全部お話します。ただ、お願いがあるんです。父上を助けて欲しい。父上も、俺達と同じように少し自我が残っています。でも、---あいつのせいで、何か設定がなんとか言っていたけど、とにかく、あいつのせいで、父上は自由に動けないんだ。父上は城主だから、4階にいるよ。」
この子のお父さんも、設定を入れられたのね。そして城主か、助けてあげましょう。
「わかったわ。4階まで案内してくれる?」
「待って、サーシャさん。先に話を聞いて。父上のこともあるんだよ。」
父上?
「わかったわ。話してちょうだい。」
この子達の情報は、今の私達にとって、とても有力なものだった。ゾンビハウス製作者の背格好がわかったのだから!まとめると、こんな感じかな。
1) この子達の父親は、第2任務のボスを任されている。私達冒険者が調査し、報告したことが正しければ、第3任務の空間へ転移させる。しかし、報告内容に誤りがあれば、再調査を要求される。もし、冒険者が断った場合、城主は三つ目の化物へと変化し、冒険者達を処分するらしい。
2) 城下町で異変が起こって、その報告が届いた。すぐに調査を開始したが原因はわからなかった。始めの報告から1ヶ月も経つ頃には、城下町の活気が失くなり、皆死んだ目をしていた。そして、町民達は化物へと変化し始めた頃、変わった服装をした13歳くらいの子供が城に訪れ城主と会った。志郎と加代は、隠れて話を聞いていたが、殆ど聞き取れなかった。ただ、途中で城主が【この外道が!】【化物!】【設定】と言って、その後叫び声が聞こえ、今の状態となったそうだ。
3) 隠れていた2人は、その子供と目が合い殺されると思ったそうだが、その子は何もせず忽然と姿を消したらしい。数日後、城に化物が乗り込んできて、自分達も噛まれた。志郎自身も衝動や侵食があったらしいが、加代を守りたい一心で、それらを抑え落ち着くまで加代と一緒に部屋で隠れていたらしい。落ち着いた頃に加代を見ると、まるで病気にでもなったかのように、ずっと肺を抑え苦しんでいたそうだ。加代は、私達が見つけるまで、この状態だったらしい。
これらの情報から、13歳くらいの男の子がゾンビハウス製作者と見て間違いない。偽装の可能性もあるけど、これからゾンビになってもらう人達に偽装する必要はないはず、多分本当の姿だろう。
「サーシャさん、わかっていると思うけど、父上の話を一応聞いておいてね。無理に攻撃すると、三つ目の化物になるから慎重に話をして、さっきの術を使ってね。最悪、こちらから再調査しますと言えば、大丈夫だから。」
話を聞き終わり、2人の案内で3階まで上がった。すると、廊下にスナイパーライフルが落ちていた。銃には詳しくないから、正式名称はわからない。
「サーシャ様、これ何?私を撃った奴が持っていた物だよね。」
「正式名称は知らないけど、スナイパーライフルといって遠距離から人を殺傷するための武器よ。使用する弾によって、威力も変化するわ。この弾を銃に装填して、リッカを撃ったのよ。弾の速度は私も知らないけど、目に見えないくらい恐ろしく速いといえばわかるかな?」
「わかる!凄く速かったもん!でも、サーシャ様は素手で掴んでたよね。サーシャ様の方が断然凄いよ!」
あはは、---確かに掴んだわね。一応、スナイパーライフルはもらっておこう。
「お姉ちゃん、ふーん、それそんなに凄いの?」
「あなた達は、絶対に使っては駄目よ。訓練していない人間が使うと、腕が吹っ飛ぶかもしれないからね。」
「ええー!私、絶対使わない!」
本当は吹っ飛ばないけど、間違いなく怪我はするわね。
4階に到着すると、大きな襖があった。それを開けると、部屋の中央に1人の男性が座っていて、話しかけてきた。
「お前達、我が城で--」
「『キュア・ヒール』」
「うわ、酷!サーシャさん、父上の仕事なんだから、せめて最後まで言わせてあげてよ。それに俺の話、聞いてなかったの!無理に攻撃したら、父上が怒り出して、滅茶苦茶強い化け物になるて言ったよね!俺達非難しとくよ。」
志郎、良いツッコミよ。
「その必要はないわ。あなた達の父親を見てみなさい。」
いちいち設定の話を聞く必要はないわ。どうせ、【原因を解明できたのか!なら説明しろ】とかでしょ。あと、三つ目の化け物の話も聞いていたけど、そんなの知ったこっちゃないわ。城下町を歩き回る必要もない。手っ取り早く、城主の自我を完全に取り戻してから本人に原因を聞けばいい。
なんといっても、ここのボスなんだから!
答えは当然インプットされてるでしょうしね。
「お婆ちゃん、もうわかっていると思いますけど、---」
「ええ、わかっています。私達町民は、全員死んでいるんですよね。孫も助かりました。もう、悔いはありません。どうか、私達を滅して下さい。」
言い辛いことをズバリと言ってくれた。せめて、安らかな気持ちになって、あの世に送らせて上げよう。
「では、お孫さんと手を繋いで下さい。『キュア・ヒール』」
私は、この2人が異世界もしくは地球に転生しても、人間になるように強くイメージして魔法を唱えた。
「お姉ちゃん、ありがとう。」
「神様、ありがとうございます。ありがとうございます。」
2人は、仕切りにお礼を言いながら消えていった。
「サーシャ様、あの2人なんか可哀想でしたね。でも、最後は幸せそうでしたよ。」
「リッカ、ありがとう。」
なんか一言で癒されたわね。
「お婆ちゃんゾンビに出会えて幸運だったわ。自我を取り戻す方法もわかったし、城主に会いに行きましょう。」
乾物屋を離れた後、自我のないゾンビを浄化しつつ、魂を宿したゾンビを探したが一向見つからなかったため、城に向かった。手前にある城門に到着すると、警備の役人が2人いた。
「リッカ、ここからゾンビに見つからないように行くわよ。」
「え、浄化した方が早いですよ。」
「多分だけど、ゾンビが倒されると同時に警笛がなって、全てのゾンビが私達に襲ってくるでしょうね。私がゾンビハウス製作者なら、そうするわ。」
「それでもいいんじゃないですか?どうせ、浄化させないといけないんだし、手間が省けますよ。」
「うーん、それもそうね。ある意味、道場破りみたいで面白そうだわ。」
結果、強行突入することになった。
警備の2人を浄化させると、予想通り警笛がなった。城門と城との間にある橋を通過している時に、侍ゾンビが城から出てきて次々とに襲いかかってきた。うーん、フィンとイリスだったら数に押されて負けていたわね。
「あはははは、侍ゾンビだらけだ~~。そりゃあ~~。」
完全に遊んでいるわね。数も多いし、しばらくはリッカのペースに付き合いますか。しばらく橋で戦っていると、城の3階から妙な気配を感じた。明らかに殺意を持って、私とリッカを狙っている。それに、この感じる邪力、今までで一番強力だ。リッカでも当たると危ない。
「リッカ!気をつけなさい、狙われているわよ。」
「は~い、わかってま~す。」
《パア~ン》
その瞬間、リッカが崩れ落ちた。
「リッカ!侍ゾンビ共、退きなさい!」
群がる侍ゾンビを一気に片付けると、リッカが右肩を押さえていた。よかった、頭じゃない。
「う、うう、す、すいません、サーシャ様、避けきれませんでした。滅茶苦茶速いです!」
《パア~ン》《パア~ン》
飛んできた弾を掴み、あまりの怒りにより1つを握り潰してしまった。冷静になり、残り1つを見ると、紛れもなく銃弾だった。それも火縄銃とかじゃない。明らかに近代のものだ。しかも距離から考えると、多分スナイパーライフルだ。私は、弾道から3階を見ると----どこかの国の近代の兵士がいた。今も、こちらを狙っている。やってくれるわね。まさか、スナイパーライフルを使ってくるとは思わなかった。でも、看護師がいたんだから、近代の兵士を召喚出来てもおかしくないわ。これは、私のミスだ。もっと深く読んでいれば、リッカの怪我を防げた。とりあえず、浄化させる。私は、左手の親指と人差し指に聖属性の魔力を集め、親指を弾くことで兵士に魔聖弾を放った。兵士は頭を撃ち抜かれ、そのまま浄化された。
「『キュア・ヒール』、リッカ、大丈夫?」
「はい、痛みかなり軽減しました。」
「ごめんね。まさか、敵がスナイパーライフルを用意しているとは思わなかったわ。」
「なんで、サーシャ様が謝るの?私が悪いんだよ。狙われているのはわかってたけど、相手を軽く見てた。あんな、凄い魔法放ってくるなんて思わなかったもん。私が軽率だったんだよ。サーシャ様は悪くないよ。」
この子、ちゃんと私を擁護しつつ、自分の反省点をわかってるわ。賢いじゃない!
「そうね、私もリッカも軽率だったてことね。これからは注意して行きましょう。」
「はい!」
さて、襲ってくる侍ゾンビを全て浄化し終えたし、スナイパーライフルの兵士もいなくなったわね。
「リッカ、城内に進入しましょう。」
さすがお城ね、立派な造りだわ。うーん、見事に誰もいない。1階から気配を感じない。あの兵士と似たような気配も、もう城全体から感じられないわね。
さっさと2階に進もう。
「サーシャ様、誰もいないよ。全く気配がない。さっきので全員浄化しちゃったのかな?」
「そうでしょうね。2階に行きましょう。」
2階に進むと、何人か女性のゾンビがいたので浄化しておいた。うーん、魂を宿したゾンビいないかな~。気配を探ると、-----いた!押入れに隠れてるわね。
《ガラ》
襖を開けると、2人の人間が震えていた。兄妹かな?
「う~!ああ~~~~!」
男の子の方が威嚇してる。妹を守っているのかな?
「『キュア・ヒール』、どう落ち着いたかな?。貴方達が襲ってこない限り、こっちからは手を出さないわ。貴方達も、この空間に閉じ込められたのね。」
男の子は13歳ぐらい、女の子は8歳ぐらいか?
「あれ?兄上、苦しくないです。病気が治りました。あ、喋れた!」
「え、なんだって!本当だ、喋れる!あなたが治療してくれたのか、感謝します!」
「ふふ、喜んでもらえてよかったわ。私はサーシャ、こっちの女の子はリッカというの、宜しくね。私達は、あなた達のような魂を宿したゾンビ達から話を聞いているところなの。知っていることを教えてくれない?なんとかして、このゾンビハウスの呪縛から皆を解放してあげたいの。」
兄妹は、お互いの顔を見合って頷いた。
「わかりました、俺は志郎、妹は加代と言います。俺達の知っていることを全部お話します。ただ、お願いがあるんです。父上を助けて欲しい。父上も、俺達と同じように少し自我が残っています。でも、---あいつのせいで、何か設定がなんとか言っていたけど、とにかく、あいつのせいで、父上は自由に動けないんだ。父上は城主だから、4階にいるよ。」
この子のお父さんも、設定を入れられたのね。そして城主か、助けてあげましょう。
「わかったわ。4階まで案内してくれる?」
「待って、サーシャさん。先に話を聞いて。父上のこともあるんだよ。」
父上?
「わかったわ。話してちょうだい。」
この子達の情報は、今の私達にとって、とても有力なものだった。ゾンビハウス製作者の背格好がわかったのだから!まとめると、こんな感じかな。
1) この子達の父親は、第2任務のボスを任されている。私達冒険者が調査し、報告したことが正しければ、第3任務の空間へ転移させる。しかし、報告内容に誤りがあれば、再調査を要求される。もし、冒険者が断った場合、城主は三つ目の化物へと変化し、冒険者達を処分するらしい。
2) 城下町で異変が起こって、その報告が届いた。すぐに調査を開始したが原因はわからなかった。始めの報告から1ヶ月も経つ頃には、城下町の活気が失くなり、皆死んだ目をしていた。そして、町民達は化物へと変化し始めた頃、変わった服装をした13歳くらいの子供が城に訪れ城主と会った。志郎と加代は、隠れて話を聞いていたが、殆ど聞き取れなかった。ただ、途中で城主が【この外道が!】【化物!】【設定】と言って、その後叫び声が聞こえ、今の状態となったそうだ。
3) 隠れていた2人は、その子供と目が合い殺されると思ったそうだが、その子は何もせず忽然と姿を消したらしい。数日後、城に化物が乗り込んできて、自分達も噛まれた。志郎自身も衝動や侵食があったらしいが、加代を守りたい一心で、それらを抑え落ち着くまで加代と一緒に部屋で隠れていたらしい。落ち着いた頃に加代を見ると、まるで病気にでもなったかのように、ずっと肺を抑え苦しんでいたそうだ。加代は、私達が見つけるまで、この状態だったらしい。
これらの情報から、13歳くらいの男の子がゾンビハウス製作者と見て間違いない。偽装の可能性もあるけど、これからゾンビになってもらう人達に偽装する必要はないはず、多分本当の姿だろう。
「サーシャさん、わかっていると思うけど、父上の話を一応聞いておいてね。無理に攻撃すると、三つ目の化物になるから慎重に話をして、さっきの術を使ってね。最悪、こちらから再調査しますと言えば、大丈夫だから。」
話を聞き終わり、2人の案内で3階まで上がった。すると、廊下にスナイパーライフルが落ちていた。銃には詳しくないから、正式名称はわからない。
「サーシャ様、これ何?私を撃った奴が持っていた物だよね。」
「正式名称は知らないけど、スナイパーライフルといって遠距離から人を殺傷するための武器よ。使用する弾によって、威力も変化するわ。この弾を銃に装填して、リッカを撃ったのよ。弾の速度は私も知らないけど、目に見えないくらい恐ろしく速いといえばわかるかな?」
「わかる!凄く速かったもん!でも、サーシャ様は素手で掴んでたよね。サーシャ様の方が断然凄いよ!」
あはは、---確かに掴んだわね。一応、スナイパーライフルはもらっておこう。
「お姉ちゃん、ふーん、それそんなに凄いの?」
「あなた達は、絶対に使っては駄目よ。訓練していない人間が使うと、腕が吹っ飛ぶかもしれないからね。」
「ええー!私、絶対使わない!」
本当は吹っ飛ばないけど、間違いなく怪我はするわね。
4階に到着すると、大きな襖があった。それを開けると、部屋の中央に1人の男性が座っていて、話しかけてきた。
「お前達、我が城で--」
「『キュア・ヒール』」
「うわ、酷!サーシャさん、父上の仕事なんだから、せめて最後まで言わせてあげてよ。それに俺の話、聞いてなかったの!無理に攻撃したら、父上が怒り出して、滅茶苦茶強い化け物になるて言ったよね!俺達非難しとくよ。」
志郎、良いツッコミよ。
「その必要はないわ。あなた達の父親を見てみなさい。」
いちいち設定の話を聞く必要はないわ。どうせ、【原因を解明できたのか!なら説明しろ】とかでしょ。あと、三つ目の化け物の話も聞いていたけど、そんなの知ったこっちゃないわ。城下町を歩き回る必要もない。手っ取り早く、城主の自我を完全に取り戻してから本人に原因を聞けばいい。
なんといっても、ここのボスなんだから!
答えは当然インプットされてるでしょうしね。
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