邪神を喰った少女は異世界を救済します

犬社護

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2章 テルミア王国 スフィアート編

邪竜ジェイクとの戦い

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○○○  Sクラス  バーン・フェイル視点

俺とした事が、サーシャの魔法に見惚れちまったぜ。確かに、あの魔法は事前に言えんな。余りにも危険過ぎる。それを1人で制御するとはな面白い奴だ。邪竜が見える門に到着したか。さすがに、ボスがいるせいか邪族の数も多い。一発新技を試すか?

《ゴン》
「痛え!」  後ろからチョップされたぞ、こんな事をするのは、あいつしかいない。

「何しやがる、リフィア!」

こいつは俺のパーティーメンバー、エルフのリフィア・ローズだ。俺が誤った行動をしそうになると、必ず鉄槌を与えやがる。

「あなた、今、新技試そうとしたでしょ。いきなり、魔力使ってどうするのよ!ここは、私がデカイ1発を与えます。皆さんも、まだ行かないで下さい。あら?」

丁度いいタイミングで、あの邪竜が邪族達を動かしやがった。

「ナイスタイミングね!それならこちらもやりましょうか!」

リフィアが集中し出したか。どんな魔法を放つのやら。
左手から氷属性、右手から嵐属性、2つの属性を同時にだと!

「ふふふふ、ゾクゾクするわ。ミアとヒミカとサーシャには感謝ね。こんな魔法を開発しアドバイスしてくれたんだから。さあ、氷と嵐属性の合体魔法を見せてあげます。
-----『ダイヤモンド・レイン』」

リフィアの頭上に圧縮された氷と嵐属性で出来た直径10m程の液体の球が出現し、邪族達の真上に移動後、どんどん球が大きくなり横に広がっていった。そして、邪竜を含めた邪族全員に一斉にブリザードが放たれた。いや、何か違うぞ。邪族達がいる場所は、ここからかなり離れているのに恐ろしい冷気を感じる。それに邪族達の動きが止まり、恐ろしい叫び声が聞こえた。

「ふうー、これで大丈夫。成功したようね。」

「おい、リフィア、なんだこの魔法は?今までのものと何か違うぞ!」

「ふふふ、サーシャに教えてもらったのよ。氷魔法の完成形は、絶対零度(-273℃)というものらしいわ。今回は、それに近い液体窒素(-196℃)というものを利用したの。」

「液体窒素?氷魔法は、水を凍らせ攻撃する魔法だろ。何か違いがあるのか?」

「昨日、ギルドの会議が終わってから相談したんだけど、私もそこに疑問を持ったわ。それで実際に見せてもらった。液体窒素の余りの威力に驚愕したわ。そして、これこそが氷魔法の完成形と思ったわ!」

おいおい、そこまで違うものなのか?

「氷魔法の真髄は、凍らせた水で相手を攻撃するのではなく、相手を完全に凍らせる事にあるのよ。こんな風にね。みんな少し離れててね。」

うお、いきなり大岩に何かかけたぞ。おいおい、何をかけたか知らないが、《シュー》と音と白い煙をたてながら、大岩が見る見るうちに凍っていった。

リフィアは、《コンコン》と大岩に小さな衝撃を与えた。おい、嘘だろ。大岩が粉々になりやがった。

「おいおい、どうなってやがる?あの大岩が軽い衝撃で粉々だと!」

騎士団達が一様にリフィアを見ていた。

「これが液体窒素の力よ。」

「ちょっと待て。さっきのが液体窒素か。その威力はとんでもない代物なのはわかった。それが今、邪族達全員に降り注いでいるという事もな。だが、どこから液体窒素を出したんだ?」

「それが私も疑問に思って、サーシャに問い質したわ。なんと私達がいつも吸っている空気の中に窒素があるのよ。空気中の窒素を魔力で集めて、イメージで液体化させたのが、液体窒素よ。このイメージが難しかったわ。サーシャ曰く、大半のものを凍らせて、生物の場合、強度を極度に低下させる力があるの。あとは、そこに嵐属性を加えて合体させたのが『ダイヤモンド・レイン』よ。あ、他の皆んなは氷魔法と魔力操作がレベル10になるまでやらないでね。制御間違えると、自分が凍って粉々になるから。」

全員がそれを聞いて想像し、ゾッとした。やるかよ、危な過ぎるぞ!
お、白い霧が晴れてきたな。

「今回は邪族の数が多過ぎるから、1体あたりのダメージはあまり大きくないわ。数も大して減ってないと思う。でも、部分的な防御力がかなり低下していて、攻撃が通りやすくなっているはずよ。みんな、後は頑張ってね。」

ミアとヒミカが合体魔法を開発し、サーシャが氷魔法の完成形を教え、リフィアが一晩でそれらを応用した魔法を使用可能にした訳か。全く大した女達だ。

「ボスは俺達に任せろ!リフィア、行くぞ!」

邪族達が怯んでいるうちに、中を突っ走る。


○○○


「こいつが邪竜か。全長20mてところか。竜にしては小さい方か、その分、素早さが高そうだ。おうおう、至る所に傷があるな。痛そうだな。」

「人間とエルフか。アイリスといい、貴様らといい、やってくれるな。お前らが、俺の仲間共を殺したのか?まあ、どうでもいい、皆殺しにするだけだ。」

あちゃー、あの邪竜、相当頭にきてるな。見たところ、邪力を既に纏っているし、かなり強いな。

「まあ、お前も死んでくれ。楽しませてくれよ。リフィア、灼熱以外のブレスは任せたぞ!」

「ええ、思いっきりやりなさい。」

俺は、『魔力纏い』を全開にし、突っ込んだ。まずは力試しだ!

「人間、いい度胸だ、死ねー!」

お、こいつもタイプ的には俺に近いか?邪竜の尻尾と俺の魔力を通した剣がぶつかりあった。

《ギーン》

ほう、これで拮抗しているのか。これならどうなるかな?
俺は、剣の魔力を細く鋭く圧縮させた。拮抗していたはずの剣が、少しずつ尻尾を斬り深くめり込んでいく。

「馬鹿な、この俺の尾が競り負けて斬られるだと!」

急いで、邪竜は尻尾を引っ込め、邪法で震属性の槍を呼び出し攻撃してきた。軽く避けたが、同時に灼熱のブレスを放ってきた。おいおい、俺に炎を放つか良い度胸だ。リフィアもわかっているな。

「おい、邪竜さんよ、俺に灼熱のブレスは効かないぜ。証拠を見せてやろう。」
「人間風情が、俺のブレスに耐えられるものか。そのまま死ね!」

竜の灼熱のブレスは確かに強力だ。だが、人間の使う炎魔法と対して変わらん。『魔力纏い』に炎属性を付与した瞬間、ブレスが俺を包んだ。サーシャ感謝するぜ。このスキルを覚えた事で、さらに強くなれたんだからな。俺は両腕を上げて、ブレスに魔力を集中させた。丁度いい、こいつのブレスを借りて、新技を試すか!

まずは、炎属性を付与した俺の魔力でブレスを覆う。そして、青い炎に変化させ、ブレスを飲み込む。邪竜のブレスだけあって、中々抵抗するね。ここは力尽くだ、よし、成功。これで全て俺の炎になった。後は、こいつを剣に集中させる。

「馬鹿な、俺のブレスを自分の炎に変換させただと、その青い炎は何だ?」
「さあ、何だろうね?その身で味わいな!『ペイルスラッシュ』」

青白い炎の剣から放たれた斬撃が奴の右腕を切断し、そのまま斜めに胴体を斬ろうとした所で、奴が後退したため胴体の切断は防げたが、胴体に深い斬り傷が出来た。

「ぐわ~~、馬鹿な、馬鹿な、馬鹿な、この俺が斬られるだと!ありえん、ありえんぞ!貴様、この俺を本気で怒らせたな。許さんぞ~~。」

なんだ!奴の邪力が跳ね上がりやがった。なんらかのスキルを使ったのか!一旦、距離をとろうと思った瞬間、尻尾が目の前に来やがった。速い!咄嗟に右腕に魔力を集中させガードしたが、見事に吹っ飛ばされた。

「ぐおおお~~!」

ち、見事に右腕を折られたな。

「バーン、『マックス・ヒール』」
「リフィア、助かったぜ。」

「あいつ、急激に強くなったわ。スキルかしら?」
「ああ、恐らくな。こいつは厄介だな。」

「今頃、怖くなったか、人間?この俺を本気にさせたんだから、少しは楽しませてくれよ。まずは、こいつを喰らいな。」

あの野郎、両腕を何度も振り下ろして、カマイタチを発生させやがった。
なら、こちらもカマイタチだ。

「リフィア!」
「任せて、『ストーム・トルネード』」

おいおい、『ストーム・トルネード』は、もっと広範囲な技じゃなかったか?その技を直径10m位に圧縮して放ったのか。邪竜のカマイタチを全て巻き込んで、邪竜に直撃かと思ったが、

「ほう、面白い魔法を使うな。俺のブレスに近いな。だが、ふん!」

---あの野郎、左腕に邪力を集中させて軌道を変えやがった。

「かかか、直撃しなければ、どうという事はない。俺の右腕を斬った恨みを思い知るがいい!本当の嵐のブレスを見せてやろう。こあああ~~」

ち、トルネードブレスを吐きやがった。しかも大きい!

「速い!任せて、『ストームシールド』、ぐ、かなり強力だわ。」
「おいおい、まだ死ぬなよ。次はこいつだ。」

あいつ、ブレスを吐きながら、残っている左腕の手からさっきの震属性の槍を何十本も出しやがった。

「ほらよ、防いでくれよ。」

「リフィア、槍は任せろ!うおおおお~~」

ちい、俺が全力で槍を捌くが、1本1本がかなり速く重い。まずい、捌ききれねえ。

「くう、もう限界。」

リフィアのシールドも保たねえか。本気の邪竜がここまで強いとはな。くそ、切り札を使う余裕がねえ。-------これまでか。


「『オールアビリティ・セカンド』」


なに!急激に強くなった。こいつは、これならいける!

「リフィア!」
「ええ!」
「「はああ~~」」

トルネードブレスを跳ね返し、槍も全て捌ききった。

「なんだと、どこにそんな力が!」

ああ、確かに今の俺達の力だけじゃ無理だったよ。

「助かったぜ、サーシャ」
「ありがとう。さすがに死ぬかと思ったわ。」

後方を見ると、サーシャがいた。時空魔法の『瞬間移動』か。便利なスキルだ。

「ギリギリでしたね。『マックス・ヒール』。正々堂々とは、言わないで下さいね。」

この状況で、そんなこと言えるか。

「言うか!あの野郎、なんらかのスキルで急激に力が上がったが、この切り札があれば大丈夫そうだ。」

「敵を討伐するか、30分で解除するようにしてあります。いけますか?」

「は、充分だ!お前は、他の冒険者の所に行ってくれ。」

「わかりました、頑張って下さい。」

行ったか。俺とした事が、炎の完成形と『魔力纏い』で有頂天になっていたのかもな。上には上がいるということを身をもって知ったぜ。

だが、サーシャのおかげもあって、頭が冷えたぜ。

「リフィア、こっちもここから本気で行くぞ。俺1人では、邪竜を倒せん。」

「ええ、私も魔法のことで、有頂天になっていたわ。サーシャのおかげで頭も冷えた。いつも通り、効率よく敵を倒しましょう。」

「貴様ら、何をした?急激に力が上がった気配がするぞ!」

「敵であるあなたに言うはずないでしょ。『ダイヤモンド・ジャベリン』。」
「おらよ。」

『ダイヤモンド・ジャベリン』液体窒素の槍が奴の右足を凍らせた瞬間、俺が右足を斬った。おいおい、なんの抵抗もなく斬れたぞ。液体窒素、恐ろしい威力だ。

「があああーー、馬鹿な、なんだその魔法は?クソッタレが!」

あの野郎、飛んで逃げる気か?

「邪竜、逃がさないわよ。『アイスライフル』」

おー、尖った大きな氷が回転して、邪竜の翼を貫きやがった。サーシャになんかアドバイスをもらったな。邪竜が地面に墜落したか。かか、屈辱だろうな。


「あーーー!ここまでの屈辱を味わうのは初めてだぞ、人間!こうなったら、これで終わりにしてやる。かああああ。」

なんだ、何かの態勢に入ったぞ!

「あれは、まさかドラゴンブレス!」
「リフィア、なんだ、それは?」

「竜が持っている邪気を圧縮し、ブレスとして放つ無属性攻撃よ。私達エルフの中では、究極の一撃と言われているわ。」

「おいおい、なら対抗するには、ドラゴンブレスを上回る究極の一撃を用意しろという事かよ。やってやろうじゃねえか。リフィア、こっちは炎の究極攻撃だ。」

「はあ、何それ?」

「今、思い付いた。要は合体魔法ならぬ合体攻撃だ。俺が今から剣先に全ての魔力を集め青白い炎にする。お前が、それをさらに圧縮し竜をイメージして、嵐属性を土台にして放て。ウィルのトルネードボムみたいなやつだ。」

「いきなり、それをやるの!しかも、なぜ竜?」
「なんとなくだ!」

成功するしか生き残る道はない。リフィアを信じるぜ!

「もうわかったわよ。どうせ成功しないと死ぬんだから、やってやるわよ。一応、サーシャから嵐属性の完成形は聞いてあるけど、こうなったらぶっつけ本番でやるわ。」

聞いてたのかよ。

「いくぞ、うおおおお~~」

俺は、剣を真上に上げ、全魔力を青白い炎に変換させ、剣先に直径10m以上の炎を出現させた。

「くはははは!面白い、そんなもので我がドラゴンブレスを打ち破ろうとしているのか?やってみるがいい、死ね~~!」

「リフィア~~」
「くう~~きつい、いきなさい、私達の竜~~」

《ドゴーーーン》

邪竜のドラゴンブレスが放たれた瞬間、こちらも青白い炎のドラゴンブレスが放たれた。ブレス同士がぶつかり合った瞬間、

《ドーーーーーーーーン、バチバチバリバリ》

恐ろしい轟音がなった瞬間、目の前に光が発生した。

「うおおお~~、負けてたまるか~~!」
「消滅しなさ~い!」

「ぐううー、馬鹿な馬鹿な、押し負けるだとー、この俺のドラゴンブレスがーーーーー」


音が止み光が収まると、邪竜の上半分が消滅し完全に事切れて地面に落下した。

「よっしゃ~~、リフィア無事か?」

返事がない、おい、まさか!後ろを振り向くと、リフィアがいた。ただ、なぜかうなだれていた。

「ああ、ああ、ああ、私の大切な杖が~~!」

見ると、リフィアが一番大切にしている世界樹の枝で作られた杖が完全に折れていた。杖先にあった付けたばかりの宝石もなくなっていた。

「あー、そのなんだ、すまん。」
「一言で終わらせないでよ~~」
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