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2話 ヒライデン伯爵家の落ちこぼれ
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人間族の統治するフランベル王国、ここはその中央に位置する王都ベルンシュナイル、様々な種族が往来を行き来しており、様々な情報が日夜飛び交い、昼夜問わず賑やかな都市である。
この都市の一画にあるヒライデン伯爵家、今から200年前、勇者パーティーが魔王を討伐し、そのメンバーの1人、賢者と呼ばれし人間族の男性魔法士が殊勲として、当時の国王から貴族の伯爵位を戴き、その系譜が現在も続いている。
この家の次男として生まれ、【リョウト】と名付けられた赤子は、初期魔力量が5しかなかった。この家系の者たちの初期値は60前後とされており、家族は平民と同程度の魔力しか持たない赤ん坊を見て酷く落胆したものの、5年後に行われる儀式に期待して、5歳までは愛に満ち溢れた教育を施された。
人は5歳、10歳、15歳の誕生日が近づいてくると、男女問わずそわそわしだす。誕生日を迎えると、子供たちは決められた時間に教会へと向かい、祭壇に祀られている女神像に祈りを捧げることで、女神様からギフトを授けられるからだ。
この儀式の名称を、【託宣の儀】という。
この1回目の託宣の儀にて、1つの変化が起こり、リョウトの生活は一変する。皮肉にも、彼の前世の記憶は5歳から覚醒されるので、それまでの幸せに満ち溢れた記憶の殆どを覚えていない。この記憶が彼の心に深く残っていれば、ヒライデン家は違った道筋を辿っていたかもしれない。
○○○
5歳_ギフト【成長促進】 *おまけ特典:前世記憶の覚醒
成長率が通常より高いため、スキルや魔法の習得が他の者よりも早くなる。この成長率は、所持者の生き方によって大きく変動するので注意すること。
このギフトをもらった瞬間、僕は高校2年生まで生きた長沢陵斗の記憶と、女神フォルテシアとの話し合いを思い出し、精神が一気に17歳にまで引き上げられた。僕にとって初めての異世界、名前のリョウトがそのまま引き継がれていたのが気になるところだけど、新たな家族との生活に淡い期待を抱き、目をゆっくりと開き歩き出す。
家に帰還後、僕がギフトの名称を告げると、両親と祖父母は喜び、兄以上の期待を寄せるようになる。ただ、僕の魔力は最底辺であったため、
過度の教育を施すようになったが、9歳になっても、魔法を1つも習得できない僕を見て、家族の目が徐々に厳しく、蔑むものへと変化していく。
10歳_ギフト【配置転換】
魔力量の一部を、自分の攻撃や防御などへ瞬時に転換させることが可能となる。
おまけ特典:スキル【隠蔽偽装】、魔力加算+5000
様々な表記の隠蔽・偽装が可能となる。
自分の魔力量が相手より低い場合、スキル【看破】で見破られる可能性がある。
この表記を見た時、正直自分の目を疑った。
加算分に関しては、これまで経験した訓練のおかげで制御できたけど、魔力量5000超えの子供なんて、正直異常だ。ましてや、父親と同レベルの魔力で、魔法を1つも習得していないのだから、間違いなく厄介事に巻き込まれる。
→全てを家族に打ち明けるか
→隠蔽偽装で誤魔化すか
僕は、後者を選択した。
転生前に出会った女神様との話し合いで、魔法を習得出来ない理由を聞かされていたからだ。
僕はギフト【隠蔽偽装】で、【隠蔽偽装】の表示を隠し、貴族で10歳の子供のもつ平均魔力量が200程度のため、多めの400程へと偽装した。
家へ帰還し、ギフト【配置転換】の効果を家族に説明すると、案の定、皆が僕の魔法士としての存在意義に疑問を深めた。この時点で魔法を1つも習得していないこともあり、名医に病気がないか診てもらったものの異常なしと診断され、最終的に医者や両親たちからは、[リョウトには魔法の才能がない]と判断されてしまう。
その日以降、僕の評価は急降下し、【落ちこぼれ】というレッテルを貼られ、家族全員が僕を蔑むようになってしまった。
その変わり様を見て、僕は悟る。
家族は僕のことを、孫・息子・弟として見ていない。
一言で言うのなら、【人形】。
ヒライデン伯爵家にとって、有益な存在に育て上げようとしているだけの人形、そこに愛はない。
この時点で、僕自身、相反する2つの考えを持っていた。
→家族から愛されたい
→将来、必ず追放処分を受けるので、その準備を始める
家族からの仕打ちもあり、僕は後者を選択した。
15歳となる今日に至るまで、僕は追放後のことを考え、周囲の視線を気にすることなく、毎日心身を鍛えていきながら、資料室にあるスキルや魔法関連の本を読み漁り、知識を増やしていった。
この世界のステータスには、強さを示す数値が、HP、MP、魔力量の3つしかない。それ故、どれだけ鍛錬に励んでも、自分がどれだけ強くなっているのかはわからないから、家庭教師の先生から剣術や体術を教わりながら、時折模擬戦を交わし、連戦連敗ボコボコにされながらも、自分の強さを評価しつつ、【気配遮断】【動態予知】【思考加速】といった新規スキルを習得していった。こういった方法をとることで、ギフトの効果もあり、魔力量も飛躍的に向上していく。
訓練後で身体が疲れている時でも、気配遮断を使い存在感を消すことを重視して、深夜に誰にも見つからないよう屋敷中の徘徊訓練を実行し、ついでに屋敷の構造を全て把握しておいた。途中から【認識阻害】を入手したことで徘徊も楽になり、ピッキングを使い、父、母、兄の部屋や地下室などへ無断侵入して、お金だけを少しずつ盗む…ゴホン…拝借していった。
父が僕のいる前で隠し部屋へと入り、金庫に暗証番号を入力して、重要資料や金貨を収納鞄へ入れていく様を見て、笑いそうになったけど必死に我慢したね。僕は追放されるまで、1日に金貨や銀貨を1枚ずつ拝借していった。
魔力量を隠し、訓練を毎日続け、魔法を1つも習得しないまま、月日は流れ、15歳となる最後の託宣の儀が本日執り行われる。
この都市の一画にあるヒライデン伯爵家、今から200年前、勇者パーティーが魔王を討伐し、そのメンバーの1人、賢者と呼ばれし人間族の男性魔法士が殊勲として、当時の国王から貴族の伯爵位を戴き、その系譜が現在も続いている。
この家の次男として生まれ、【リョウト】と名付けられた赤子は、初期魔力量が5しかなかった。この家系の者たちの初期値は60前後とされており、家族は平民と同程度の魔力しか持たない赤ん坊を見て酷く落胆したものの、5年後に行われる儀式に期待して、5歳までは愛に満ち溢れた教育を施された。
人は5歳、10歳、15歳の誕生日が近づいてくると、男女問わずそわそわしだす。誕生日を迎えると、子供たちは決められた時間に教会へと向かい、祭壇に祀られている女神像に祈りを捧げることで、女神様からギフトを授けられるからだ。
この儀式の名称を、【託宣の儀】という。
この1回目の託宣の儀にて、1つの変化が起こり、リョウトの生活は一変する。皮肉にも、彼の前世の記憶は5歳から覚醒されるので、それまでの幸せに満ち溢れた記憶の殆どを覚えていない。この記憶が彼の心に深く残っていれば、ヒライデン家は違った道筋を辿っていたかもしれない。
○○○
5歳_ギフト【成長促進】 *おまけ特典:前世記憶の覚醒
成長率が通常より高いため、スキルや魔法の習得が他の者よりも早くなる。この成長率は、所持者の生き方によって大きく変動するので注意すること。
このギフトをもらった瞬間、僕は高校2年生まで生きた長沢陵斗の記憶と、女神フォルテシアとの話し合いを思い出し、精神が一気に17歳にまで引き上げられた。僕にとって初めての異世界、名前のリョウトがそのまま引き継がれていたのが気になるところだけど、新たな家族との生活に淡い期待を抱き、目をゆっくりと開き歩き出す。
家に帰還後、僕がギフトの名称を告げると、両親と祖父母は喜び、兄以上の期待を寄せるようになる。ただ、僕の魔力は最底辺であったため、
過度の教育を施すようになったが、9歳になっても、魔法を1つも習得できない僕を見て、家族の目が徐々に厳しく、蔑むものへと変化していく。
10歳_ギフト【配置転換】
魔力量の一部を、自分の攻撃や防御などへ瞬時に転換させることが可能となる。
おまけ特典:スキル【隠蔽偽装】、魔力加算+5000
様々な表記の隠蔽・偽装が可能となる。
自分の魔力量が相手より低い場合、スキル【看破】で見破られる可能性がある。
この表記を見た時、正直自分の目を疑った。
加算分に関しては、これまで経験した訓練のおかげで制御できたけど、魔力量5000超えの子供なんて、正直異常だ。ましてや、父親と同レベルの魔力で、魔法を1つも習得していないのだから、間違いなく厄介事に巻き込まれる。
→全てを家族に打ち明けるか
→隠蔽偽装で誤魔化すか
僕は、後者を選択した。
転生前に出会った女神様との話し合いで、魔法を習得出来ない理由を聞かされていたからだ。
僕はギフト【隠蔽偽装】で、【隠蔽偽装】の表示を隠し、貴族で10歳の子供のもつ平均魔力量が200程度のため、多めの400程へと偽装した。
家へ帰還し、ギフト【配置転換】の効果を家族に説明すると、案の定、皆が僕の魔法士としての存在意義に疑問を深めた。この時点で魔法を1つも習得していないこともあり、名医に病気がないか診てもらったものの異常なしと診断され、最終的に医者や両親たちからは、[リョウトには魔法の才能がない]と判断されてしまう。
その日以降、僕の評価は急降下し、【落ちこぼれ】というレッテルを貼られ、家族全員が僕を蔑むようになってしまった。
その変わり様を見て、僕は悟る。
家族は僕のことを、孫・息子・弟として見ていない。
一言で言うのなら、【人形】。
ヒライデン伯爵家にとって、有益な存在に育て上げようとしているだけの人形、そこに愛はない。
この時点で、僕自身、相反する2つの考えを持っていた。
→家族から愛されたい
→将来、必ず追放処分を受けるので、その準備を始める
家族からの仕打ちもあり、僕は後者を選択した。
15歳となる今日に至るまで、僕は追放後のことを考え、周囲の視線を気にすることなく、毎日心身を鍛えていきながら、資料室にあるスキルや魔法関連の本を読み漁り、知識を増やしていった。
この世界のステータスには、強さを示す数値が、HP、MP、魔力量の3つしかない。それ故、どれだけ鍛錬に励んでも、自分がどれだけ強くなっているのかはわからないから、家庭教師の先生から剣術や体術を教わりながら、時折模擬戦を交わし、連戦連敗ボコボコにされながらも、自分の強さを評価しつつ、【気配遮断】【動態予知】【思考加速】といった新規スキルを習得していった。こういった方法をとることで、ギフトの効果もあり、魔力量も飛躍的に向上していく。
訓練後で身体が疲れている時でも、気配遮断を使い存在感を消すことを重視して、深夜に誰にも見つからないよう屋敷中の徘徊訓練を実行し、ついでに屋敷の構造を全て把握しておいた。途中から【認識阻害】を入手したことで徘徊も楽になり、ピッキングを使い、父、母、兄の部屋や地下室などへ無断侵入して、お金だけを少しずつ盗む…ゴホン…拝借していった。
父が僕のいる前で隠し部屋へと入り、金庫に暗証番号を入力して、重要資料や金貨を収納鞄へ入れていく様を見て、笑いそうになったけど必死に我慢したね。僕は追放されるまで、1日に金貨や銀貨を1枚ずつ拝借していった。
魔力量を隠し、訓練を毎日続け、魔法を1つも習得しないまま、月日は流れ、15歳となる最後の託宣の儀が本日執り行われる。
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