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3章 異世界交流
29話 ペロチュールが完成しました
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「これで完成です!!」
「「「「おお~~~~~」」」」
お父さん、お母さん、悠太、光希。
遂に…遂に、念願の猫たちのおやつ【ペロチュール】が完成したよ!!
私、ユウキ、リットの3人、ルウリとフリードの2体、全員がテーブルに置かれている大きなボール皿の中を覗いています。
「この芳醇な香り、初めて食べたものと全く同じです。貴方方3人には、感謝しかありませんよ!!」
あのフリードが目を輝かせ、尻尾を優雅に振り、ボール皿の中をガン見している。
ここに来るまで、長い道のりだった。
私のスキル[レシピ検索・無生物]を行使すると、日本版と異世界版のレシピが表示されたのはいいのだけど、その材料が何処で販売されているのかわからなかった。でも、この街に住んでいるリットが全部網羅していたおかげで、全ての材料を探し当てたのはいいのだけど、今度は品質で問題が発生した。
私が材料を購入し、その鮮度が悪かった場合、ペロチュールを調理できたとしても、猫たちがお腹を壊してしまうかもしれない。この材料の良し悪しの見極めに関しては、リットもわからなかったけど、そこで役立ったのがユウキの持つスキル[解析]だ。これは鑑定の上位版と言われるだけあって、材料の鮮度を正確に見極められる。
私たち3人のうち、誰か1人でも欠けていたら、この短期間で完成させられなかったと思う。スキル[解析]のおかげで、完成した料理の賞味期限も正確にわかるから、あとはこれをどうやって密封して保持していくかを考えるだけだ。当面の間、私の魔法[アイテムボックス]の中に入れておこう。このボックスの中は時間も停止しているから、味も鮮度も半永久的に保てるもの。
「とりあえず、猫たちに試食してもらった方がいいな」
「それなら、いつもの猫の溜まり場じゃなくて、猫カフェの建設予定地に行こうよ!!」
ユウキとリットの提案に賛成かな。レシピ通り調理できたけど、味見に関しては猫たちにお願いしないといけない。私たちが美味しいと感じても、猫たちが不味かったら意味がないわ。とりあえず、少しだけ小皿に入れて、フリードに評価をもらおう。
「ユウキ、リット。まずは、フリードだけに味見ね。はい、どうぞ」
猫たちのボスで猫カフェの守り猫となるフリードには、最大の敬意を払わないといけないわ。ただ、この行為は正確な言葉で言い表すのであれば、毒味と言えるかもしれない。スキル[解析]で安全を保証されているけど、それでも一抹の不安がある。私がテーブルの上に乗るフリードに、小皿に乗せたペロチュールを渡す。
「待ってましたよ!! ……美味い!! これです、この未知なる美味な味わいこそ、私の求めていた味なのです!! これまで我慢した甲斐がありましたよ!! 3人とも、よくぞ再現してくれました!!」
ものの10秒で、全てを食い尽くしたわ。
フリードと初めて出会って以降、彼は何故か日本産のペロチュールを食べようとせず、私に催促もしなかった。理由は簡単、私のスキルを信じてはいるけど、異世界の猫用おやつを再現できるかは流石に判断できない。彼にとって、ペロチュールは至高の頂点とも言える食べ物、日本用を食べ尽くした後に再現できませんでしたと言われたら、ショックで死ぬかもしれないと冗談で言われたわ。
ボール皿の中には、3キロ程のペロチュールがある。猫たちに、この量を見せないほうがいい。猫用小皿に関しては50枚用意しているから、これらに分配してから猫たちに味見してもらおう。ミケーネに通信を入れて、猫たちを猫カフェ建設予定地に集めてもらえばいいよね。猫の溜まり場での騒動から11日しか経過していないから、まだ工事も始まっていないし、今後の店の宣伝も兼ねて、あそこでおやつをあげるのが最適だよ。
○○○
ベイツさんを除く3人と2体が、猫カフェ建設予定地となる土地にやって来たのだけど、猫の数が多過ぎる。普段の溜まり場にいる猫の数は20匹前後に対し、今は40匹くらいいる。
「結構、多いね」
「ああ、何匹いるんだ?」
リットとユウキが猫の数に圧倒されていると、フリードが私たちの前に出てきた。
「皆さん、喜びなさい!! 猫カフェ専用のおやつ【ペロチュール】が、遂に完成しました!! ここにいる咲耶・ユウキ・リットが開発してくれたのです。3人のうち誰が欠けても、完成には至らなかったでしょう。その記念として、ここにいる全員に今から試食してもらいます。3人を、困らせてはいけませんよ!!」
猫一同『にゃ(はい)!!』
フリードが司令官となって、猫の軍隊を教育しているみたいだ。さっきまで私を涎を垂らしながらガン見していた猫たちも、私たち3人を尊敬の眼差しで見ているわ。
「みんな、今から人数分のペロチュールを出すけど、全員分行き渡るまでは絶対に食べちゃダメだよ。もし、我慢できずに先走った猫には、1ヶ月間これを与えません」
私の言葉を聞き、一斉に頷く猫たち、これなら違反する者はいないかな。ここにいる猫たちの数は全部で42匹、きっと街の遠方から噂を聞きつけてやって来た猫もいるんだ。私たちが均等間隔でチュールの入っている小皿を置いていく。
そして、いよいよ実食となる号令をあげようとしたその時、1台の乗用馬車が私たちのいる土地の前で止まった。いつの間にか10人くらいの人々も集まっていて、みんなが一斉に馬車の方を見つめる。扉が開かれ、そこから現れたのは商人のアマンガムさんだった。
「おお、ギリギリ間に合った~~~。朝、ルウリの分身体からペロチュールの完成と試食会の件を聞いたんで、急いで商談を終わらせて駆けつけてきたよ」
これは最近になって聞かされたことだけど、ルウリとフリードは私の従魔になって以降、2体の正体を知っても、私利私欲に走らない信頼できる人々を探していたらしく、そのお眼鏡に適った人物こそが、私と繋がりの深い【商人アマンガムさん】と、ベイツさんと繋がりの深い【ギルドマスター・ガロードさん】だ。
2体は2人と直接会って話し合い、ある密約を交わした。
内容に関しては詳しく聞かされていないけど、大まかに言えば、【街を守る代わりに、私とユウキの生活を脅かす情報があれば、真っ先に伝えること】らしい。この密約により、ルウリは分身体1体をアマンガムさんの邸に、フリードは分身体1体を冒険者ギルドのギルドマスターの部屋へ配置させた。街の要となる2人が殺されてしまったら、街そのものが崩壊しかねないから、分身体2体の役割は情報収集だけでなく、2人の護衛も兼ねている。
私にとって、この密約で重要なのは、私の前世とスキル【原点回帰】を2人に教えていないことだ。2体は、このスキルを今後誰にも話すつもりはなく、スキル【鑑定】【解析】でも悟られないよう、私のスキルに防御魔法[プロテクト]を二重にかけ、人にも魔道具にも見られないように配慮してくれている。
正直、私が現世の父親を見た時、あの男は私のスキルのことしか頭に入っておらず、娘への愛情など微塵も感じ取れなかった。ああいった男や女が世間に蔓延っている以上、このスキルが世間に露呈された場合、私は間違いなく他者に利用されてしまう。
【スキル[原点回帰]には、人や物を救える力がある】
【その反面、人に極めて利用されやすい】
今の時点で全てを知っているのは、ルウリとフリードを除けば、ベイツさん、ユウキ、リット一家の5人だけだ。これ以上、人に知られないようにしていこう。
そういえば、ここにいるアマンガムさんとは何度も会っているけど、ガロードさんとはまだ会っていない。あの騒動も終息するまで、まだ時間がかかるようだし、全て落ち着いてからベイツさんと一緒に面会して、彼とお話ししたい。
まずは、アマンガムさんとの繋がりを、もっと強固にしていこう。
「全ての準備が整ったところなんです」
「そのようだね。ミケーネを含めた猫たちが、一斉に私を見て何かを言っているな。まるで、私を批難しているような?」
アマンガムさん、正解です。
『ご主人、タイミング最悪よ!!』
『オレたち、お預け状態だ!!』
『そうだ、そうだ!!』
全員がアマンガムさんを批難していて、中には悪口を言う猫もいるわ。
これは、伝えない方がいいよね。
「あはは、気のせいですよ。それでは、ペロチュールの試食会を始めますね。みんな~~~食べていいよ~~~」
猫一同「にゃ~~~(待ってましたよ、その言葉~~~~)」
私の号令を聞いた猫たちは、一斉にチェロチュールを食べていく。この中には教育中の猫たちも大勢いて、日本版のものを食べたことのある子だっているけど、みんなが美味しそうに食べていく。
猫一同「にゃ~~~~~~(美味い~~~~~~)」
みんなの感情が一気に爆発したのか、顔をあげ、一斉に雄叫びをあげた。
「猫たちがここまで感情を爆発させるとは……いやはや、たまげたよ…私でも、ここまで楽しげな猫たちを見るのは初めてだ。それだけ、【ペロチュール】を気に入ったようだね。うん、これは味の調整の必要などないらない。この時点で、猫カフェ専用おやつ第一号の完成としよう!!」
やった!!
さらなる調整が必要かと思ったけど、これで一歩進んだわ!!
「ただ、1つ残念な知らせがあるんだ。咲耶ちゃんには申し訳ないんだが、君の理想とする猫専用散歩道となる【キャットウォーク】が、どうにも作れそうにない」
え!!
レーザーポインターやキャットホイールならまだしも、どうして一番簡単な【キャットウォーク】が無理なの!?
「「「「おお~~~~~」」」」
お父さん、お母さん、悠太、光希。
遂に…遂に、念願の猫たちのおやつ【ペロチュール】が完成したよ!!
私、ユウキ、リットの3人、ルウリとフリードの2体、全員がテーブルに置かれている大きなボール皿の中を覗いています。
「この芳醇な香り、初めて食べたものと全く同じです。貴方方3人には、感謝しかありませんよ!!」
あのフリードが目を輝かせ、尻尾を優雅に振り、ボール皿の中をガン見している。
ここに来るまで、長い道のりだった。
私のスキル[レシピ検索・無生物]を行使すると、日本版と異世界版のレシピが表示されたのはいいのだけど、その材料が何処で販売されているのかわからなかった。でも、この街に住んでいるリットが全部網羅していたおかげで、全ての材料を探し当てたのはいいのだけど、今度は品質で問題が発生した。
私が材料を購入し、その鮮度が悪かった場合、ペロチュールを調理できたとしても、猫たちがお腹を壊してしまうかもしれない。この材料の良し悪しの見極めに関しては、リットもわからなかったけど、そこで役立ったのがユウキの持つスキル[解析]だ。これは鑑定の上位版と言われるだけあって、材料の鮮度を正確に見極められる。
私たち3人のうち、誰か1人でも欠けていたら、この短期間で完成させられなかったと思う。スキル[解析]のおかげで、完成した料理の賞味期限も正確にわかるから、あとはこれをどうやって密封して保持していくかを考えるだけだ。当面の間、私の魔法[アイテムボックス]の中に入れておこう。このボックスの中は時間も停止しているから、味も鮮度も半永久的に保てるもの。
「とりあえず、猫たちに試食してもらった方がいいな」
「それなら、いつもの猫の溜まり場じゃなくて、猫カフェの建設予定地に行こうよ!!」
ユウキとリットの提案に賛成かな。レシピ通り調理できたけど、味見に関しては猫たちにお願いしないといけない。私たちが美味しいと感じても、猫たちが不味かったら意味がないわ。とりあえず、少しだけ小皿に入れて、フリードに評価をもらおう。
「ユウキ、リット。まずは、フリードだけに味見ね。はい、どうぞ」
猫たちのボスで猫カフェの守り猫となるフリードには、最大の敬意を払わないといけないわ。ただ、この行為は正確な言葉で言い表すのであれば、毒味と言えるかもしれない。スキル[解析]で安全を保証されているけど、それでも一抹の不安がある。私がテーブルの上に乗るフリードに、小皿に乗せたペロチュールを渡す。
「待ってましたよ!! ……美味い!! これです、この未知なる美味な味わいこそ、私の求めていた味なのです!! これまで我慢した甲斐がありましたよ!! 3人とも、よくぞ再現してくれました!!」
ものの10秒で、全てを食い尽くしたわ。
フリードと初めて出会って以降、彼は何故か日本産のペロチュールを食べようとせず、私に催促もしなかった。理由は簡単、私のスキルを信じてはいるけど、異世界の猫用おやつを再現できるかは流石に判断できない。彼にとって、ペロチュールは至高の頂点とも言える食べ物、日本用を食べ尽くした後に再現できませんでしたと言われたら、ショックで死ぬかもしれないと冗談で言われたわ。
ボール皿の中には、3キロ程のペロチュールがある。猫たちに、この量を見せないほうがいい。猫用小皿に関しては50枚用意しているから、これらに分配してから猫たちに味見してもらおう。ミケーネに通信を入れて、猫たちを猫カフェ建設予定地に集めてもらえばいいよね。猫の溜まり場での騒動から11日しか経過していないから、まだ工事も始まっていないし、今後の店の宣伝も兼ねて、あそこでおやつをあげるのが最適だよ。
○○○
ベイツさんを除く3人と2体が、猫カフェ建設予定地となる土地にやって来たのだけど、猫の数が多過ぎる。普段の溜まり場にいる猫の数は20匹前後に対し、今は40匹くらいいる。
「結構、多いね」
「ああ、何匹いるんだ?」
リットとユウキが猫の数に圧倒されていると、フリードが私たちの前に出てきた。
「皆さん、喜びなさい!! 猫カフェ専用のおやつ【ペロチュール】が、遂に完成しました!! ここにいる咲耶・ユウキ・リットが開発してくれたのです。3人のうち誰が欠けても、完成には至らなかったでしょう。その記念として、ここにいる全員に今から試食してもらいます。3人を、困らせてはいけませんよ!!」
猫一同『にゃ(はい)!!』
フリードが司令官となって、猫の軍隊を教育しているみたいだ。さっきまで私を涎を垂らしながらガン見していた猫たちも、私たち3人を尊敬の眼差しで見ているわ。
「みんな、今から人数分のペロチュールを出すけど、全員分行き渡るまでは絶対に食べちゃダメだよ。もし、我慢できずに先走った猫には、1ヶ月間これを与えません」
私の言葉を聞き、一斉に頷く猫たち、これなら違反する者はいないかな。ここにいる猫たちの数は全部で42匹、きっと街の遠方から噂を聞きつけてやって来た猫もいるんだ。私たちが均等間隔でチュールの入っている小皿を置いていく。
そして、いよいよ実食となる号令をあげようとしたその時、1台の乗用馬車が私たちのいる土地の前で止まった。いつの間にか10人くらいの人々も集まっていて、みんなが一斉に馬車の方を見つめる。扉が開かれ、そこから現れたのは商人のアマンガムさんだった。
「おお、ギリギリ間に合った~~~。朝、ルウリの分身体からペロチュールの完成と試食会の件を聞いたんで、急いで商談を終わらせて駆けつけてきたよ」
これは最近になって聞かされたことだけど、ルウリとフリードは私の従魔になって以降、2体の正体を知っても、私利私欲に走らない信頼できる人々を探していたらしく、そのお眼鏡に適った人物こそが、私と繋がりの深い【商人アマンガムさん】と、ベイツさんと繋がりの深い【ギルドマスター・ガロードさん】だ。
2体は2人と直接会って話し合い、ある密約を交わした。
内容に関しては詳しく聞かされていないけど、大まかに言えば、【街を守る代わりに、私とユウキの生活を脅かす情報があれば、真っ先に伝えること】らしい。この密約により、ルウリは分身体1体をアマンガムさんの邸に、フリードは分身体1体を冒険者ギルドのギルドマスターの部屋へ配置させた。街の要となる2人が殺されてしまったら、街そのものが崩壊しかねないから、分身体2体の役割は情報収集だけでなく、2人の護衛も兼ねている。
私にとって、この密約で重要なのは、私の前世とスキル【原点回帰】を2人に教えていないことだ。2体は、このスキルを今後誰にも話すつもりはなく、スキル【鑑定】【解析】でも悟られないよう、私のスキルに防御魔法[プロテクト]を二重にかけ、人にも魔道具にも見られないように配慮してくれている。
正直、私が現世の父親を見た時、あの男は私のスキルのことしか頭に入っておらず、娘への愛情など微塵も感じ取れなかった。ああいった男や女が世間に蔓延っている以上、このスキルが世間に露呈された場合、私は間違いなく他者に利用されてしまう。
【スキル[原点回帰]には、人や物を救える力がある】
【その反面、人に極めて利用されやすい】
今の時点で全てを知っているのは、ルウリとフリードを除けば、ベイツさん、ユウキ、リット一家の5人だけだ。これ以上、人に知られないようにしていこう。
そういえば、ここにいるアマンガムさんとは何度も会っているけど、ガロードさんとはまだ会っていない。あの騒動も終息するまで、まだ時間がかかるようだし、全て落ち着いてからベイツさんと一緒に面会して、彼とお話ししたい。
まずは、アマンガムさんとの繋がりを、もっと強固にしていこう。
「全ての準備が整ったところなんです」
「そのようだね。ミケーネを含めた猫たちが、一斉に私を見て何かを言っているな。まるで、私を批難しているような?」
アマンガムさん、正解です。
『ご主人、タイミング最悪よ!!』
『オレたち、お預け状態だ!!』
『そうだ、そうだ!!』
全員がアマンガムさんを批難していて、中には悪口を言う猫もいるわ。
これは、伝えない方がいいよね。
「あはは、気のせいですよ。それでは、ペロチュールの試食会を始めますね。みんな~~~食べていいよ~~~」
猫一同「にゃ~~~(待ってましたよ、その言葉~~~~)」
私の号令を聞いた猫たちは、一斉にチェロチュールを食べていく。この中には教育中の猫たちも大勢いて、日本版のものを食べたことのある子だっているけど、みんなが美味しそうに食べていく。
猫一同「にゃ~~~~~~(美味い~~~~~~)」
みんなの感情が一気に爆発したのか、顔をあげ、一斉に雄叫びをあげた。
「猫たちがここまで感情を爆発させるとは……いやはや、たまげたよ…私でも、ここまで楽しげな猫たちを見るのは初めてだ。それだけ、【ペロチュール】を気に入ったようだね。うん、これは味の調整の必要などないらない。この時点で、猫カフェ専用おやつ第一号の完成としよう!!」
やった!!
さらなる調整が必要かと思ったけど、これで一歩進んだわ!!
「ただ、1つ残念な知らせがあるんだ。咲耶ちゃんには申し訳ないんだが、君の理想とする猫専用散歩道となる【キャットウォーク】が、どうにも作れそうにない」
え!!
レーザーポインターやキャットホイールならまだしも、どうして一番簡単な【キャットウォーク】が無理なの!?
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