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1章 家族との別離(前世)
10話 ベイツの人命救助 *ベイツ視点
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もしかしたら、俺はとんでもない拾い物をしたのかもな。
咲耶の中に眠る力は、想像以上に大きい。
山の中腹付近の川で拾った時、彼女の身体は全身傷だらけの酷いものだった。流石に全てを見たわけじゃあないが、流木などによって生じた傷だけでなく、明らかに誰かに殴られたかのような打撲痕がいくつもあった。
天候のことを考慮しなくとも、魔物の蔓延る山の登山など危険極まりない。おそらく、咲耶は転移魔法陣によって、この地へ転移されたに違いない。記憶を目醒めさせる可能性もあるから、彼女自身には言わなかったが間違いないだろう。
そして、破れていた衣服類はかなり上質なものだった。
[上質な衣服][打撲痕][転移魔法陣]から推察すると、彼女は貴族だ。後々訪れるかもしれない危険性を考慮して、咲耶自身にも貴族であることを仄めかし危機感を匂わせておいたが、あのフェアリーバードが従魔になっている以上、俺が彼女の身辺を警護しなくとも問題ないだろう。
咲耶は、本当に不思議な女の子だ。
人間の世界では、その希少性から奪い合いの戦争になると言われているフェアリーバードと遭遇し、会話を少し交わしただけで気に入られ、従魔契約を成功させた。それに、猫とも会話し依頼を速やかに完遂させ、猫の抱えているもう一つの問題を鮮やかに解決、この街を牛耳る商人アマンガムに気に入られた。
普段、あの人は穏和な方だが、商売となると性格が豹変し、ベテランでも怒鳴られることが多々あるという。自分の猫に関わることとなると、特に厳しい目をするのに、咲耶はそれに気づくことなく、自分のアイデアを現実的に話していく。その途中で、彼女は猫の持つ脚力や柔軟性を説明し、キャットタワーのことを説明しているし、何よりも驚いたのは、レーザーポインターの危険性をきちんと理解していることだ。強力な光を帯びるポインターを目に当てることで、どう言った原理で目を失明させてしまうのかまでは、咲耶自身も把握していなかったものの、《目に当てる行為》と《光による失明》、この2点の結ぶつきをきちんと彼に伝えたことで、咲耶に対するアマンガムの評価が一変したんだ。
咲耶本人は、この一連のやり取りを商談と思っていないようだが、俺の視点で会話を聞いた限り、あれは紛れもない商談だ。
咲耶の両親は、何故これほどの逸材を見捨てた?
人の良し悪しは、スキルだけで判断できない。
たとえ無能力であっても、才能というものは、その時の会話や行動で見え隠れするものだ。無能力と判断し問答無用で山に捨てていく残虐行為、これだけは断じて許せん。問題は、何処の貴族かだ。距離的なことを考慮すれば、この街の貴族は論外、ここから近い大きな街となると隣国になるが、その線も薄い。転移魔法陣を発動させるという行為がこちらに察知されれば、戦争とも受け取られかねない。そんな危険を冒してまで、やる必要性はない。
そうなると、国内でここから遠く離れた街の貴族ということになる。
咲耶は10歳くらいで容姿も良いし、性格も穏やかだ。何より、彼女を見ていると、俺たちの心が和む。教育者の件にしても、そろそろ男の子にも興味が出てくる年頃だから、てっきり当時ギルド内にいた15歳前後の冒険者パーティーの誰かを指名すると思っていた。
そうしたら、ギルド内であんなことを言われるとは思わなかった。
『ベイツさんでお願いします』
『あら、いいの? 指名した相手には、教育者としての報酬も出るのよ?』
『1ヶ月間、私のために、皆さんの仕事を犠牲にしてしまうのが申し訳ないです。だから、高ランクで命の恩人でもあるソロのベイツさんにお願いしたいです』
あの言葉を聞いて、あの場にいる全員が咲耶を認めたんだ。
まだ、10歳なのに、あそこまで気配りできるとは俺も驚いた。
だからこそ、咲耶が記憶を取り戻したとしても、冷酷な行為を犯す両親のもとへ帰さないほうがいい。利用価値が生まれてしまうと、徹底的に搾取される恐れがある。出来る限り早い段階で、彼女の両親の情報が欲しい。彼女が貴族ならば、早い段階でこちらに情報が上がってくるはずだ。だが、10歳で無能者として捨てられている以上、両親側が先手を打って、彼女の情報や存在そのものを世間的に抹消しているかもしれない。
そもそも、街内に咲耶の知り合いがいれば、情報としてすぐに上がってくる場合もありうるが、問題は彼女の両親の素性だ。相当な有力で貴族であった場合、咲耶の事情を察することで、敵に回したくないと考え、黙殺する場合がある。ギルドマスターに咲耶の件を報告してから2日しか経過していないから、流石に情報も集まっていないだろうし、それ自体が今後も集まらない可能性もあるな。今は隣にアメリアもいるから、ここでは咲耶の素性に関する話題は避けておこう。
ルウリに関しては《約束》もあって、ギルドマスターにもフェアリーバードと明かしていないが、やはり彼だけにはいつか言っておきたい。そこは、ルウリと要相談だな。
【咲耶を不幸にした時点で、この街は炎に包まれる】
本来、フェアリーバード自体は温厚な精霊で、人の外見ではなく、内面となる心の清らかな者にしか近づかない。そんな鳥を何らかの理由で怒らせてしまった場合、必ずその街に不幸が訪れ、滅亡の道を辿ると言われている。俺としても、ルウリとは仲良くしたいが、まだ俺への警戒心を解いていない。咲耶を育てていくにしても、ルウリの警戒心を解き、信頼してもらえることこそが第一歩だ。
まずは、今日起きた出来事をギルドマスターに報告しておこう。
俺は、アメリアと共に【ギルドマスター・ガロード】の部屋へと入る。彼とは15年来の付き合いになるが、元Sランク冒険者だけあって、相変わらず筋肉質でごついおじさんのままだな。力を低下させないよう、鍛錬も怠っていないようだ。年齢は50歳くらいのはずだが、40前半に見える。
「アメリアとベイツか、突然どうした?」
「ギルドマスター、まずはこちらの依頼達成書と、アマンガムさんからの手紙を拝見してください」
アメリアが、ガロードさんに機密書類を渡すと、すぐさま目を通すが、読み進めていく度に、目が険しくなっていく。
「こりゃあ、違う意味でたまげたな。咲耶という子は無能者のようだが、動物と会話できるのか。この効果に関しては、レアスキルとして実在しているから驚きも少ないが、その動物を経由して、初日でこれほどの成果を上げるとはな。期待の新星じゃないか。この《レーザーポインター》という魔道具、完成すれば、冒険者全員が購入するかもしれん。俺も欲しい」
アマンガムさんも乗り気だから、早速会議を始めているだろう。
もしかしたら、数ヶ月くらいで販売に漕ぎ着けるかもしれない。
「これに関しては実際に魔物に使用して、効果を検証しないといけません。俺が検証実験に付き合います。放たれる強力な光をレンズなどで1点に集束させれば、高ランクであろうとも、かなりの手痛いダメージとなるはずです」
「光の集束か。閃光魔法の《ライト》や《フラッシュ》は熱量を持たんから、道具の内部で集束させることも容易にできるかもな。成功すれば、どんな魔物であれ、目に当てさえすれば失明する可能性が高い。販売時、必ずそういった説明を入れないと訴訟沙汰になる。まあ、アマンガムのことだから、当然理解しているか」
その点に関しては、咲耶自身がアマンガムに強く訴えていた。アイデアを単に思いつくだけでなく、その危うさを真剣に訴えているからこそ、彼は彼女のことを気に入っている。
「ベイツ、彼女は無能者だが、いずれ化けるぞ」
「ええ、まだ幼いので、道を踏み外さないよう、成人するまでは、俺がしっかり育て上げます」
「亡くした娘さんのことを思い出すのか?」
はっきりと言ってくれる。俺に対して、ここまで踏み込んでくるのは、あんたとアマンガムくらいだ。2年前の天災で亡くなった俺の妻ミーシャと娘ティリル、咲耶とは全く似ていないが、彼女を一目見た段階から、何故かこの子を見捨ててはいけないと思ってしまった。もしかしたら、妻と娘が俺に『見捨てるな!!』と訴えていたのかもな。
ガロードの言う通り、彼女は化ける。
今の時点で、伝説上のフェアリーバードと出会い、テイムに成功し従魔にしているくらいだ。精霊や動物だけでなく、もしかしたら魔物とも話せるかもしれない。そうなると、今後も彼女に惹かれ、従魔となる生物が増えていくかもしれん。
今の時点で注意することは、ルウリの正体を知られないよう配慮することだ。レアスキルの中には、特定生物の場所を正確に察知できる能力もあると聞く。王族貴族がそれを持っていた場合、様々な悪意が咲耶を襲うことになる。これは俺の個人的希望だが、彼女自身には人の悪感情に囚われることなく、この街でまったりのほほんとした生活を続けて欲しい。
咲耶を幸せにさせるためにも、俺がそれを実現させていこう。
咲耶の中に眠る力は、想像以上に大きい。
山の中腹付近の川で拾った時、彼女の身体は全身傷だらけの酷いものだった。流石に全てを見たわけじゃあないが、流木などによって生じた傷だけでなく、明らかに誰かに殴られたかのような打撲痕がいくつもあった。
天候のことを考慮しなくとも、魔物の蔓延る山の登山など危険極まりない。おそらく、咲耶は転移魔法陣によって、この地へ転移されたに違いない。記憶を目醒めさせる可能性もあるから、彼女自身には言わなかったが間違いないだろう。
そして、破れていた衣服類はかなり上質なものだった。
[上質な衣服][打撲痕][転移魔法陣]から推察すると、彼女は貴族だ。後々訪れるかもしれない危険性を考慮して、咲耶自身にも貴族であることを仄めかし危機感を匂わせておいたが、あのフェアリーバードが従魔になっている以上、俺が彼女の身辺を警護しなくとも問題ないだろう。
咲耶は、本当に不思議な女の子だ。
人間の世界では、その希少性から奪い合いの戦争になると言われているフェアリーバードと遭遇し、会話を少し交わしただけで気に入られ、従魔契約を成功させた。それに、猫とも会話し依頼を速やかに完遂させ、猫の抱えているもう一つの問題を鮮やかに解決、この街を牛耳る商人アマンガムに気に入られた。
普段、あの人は穏和な方だが、商売となると性格が豹変し、ベテランでも怒鳴られることが多々あるという。自分の猫に関わることとなると、特に厳しい目をするのに、咲耶はそれに気づくことなく、自分のアイデアを現実的に話していく。その途中で、彼女は猫の持つ脚力や柔軟性を説明し、キャットタワーのことを説明しているし、何よりも驚いたのは、レーザーポインターの危険性をきちんと理解していることだ。強力な光を帯びるポインターを目に当てることで、どう言った原理で目を失明させてしまうのかまでは、咲耶自身も把握していなかったものの、《目に当てる行為》と《光による失明》、この2点の結ぶつきをきちんと彼に伝えたことで、咲耶に対するアマンガムの評価が一変したんだ。
咲耶本人は、この一連のやり取りを商談と思っていないようだが、俺の視点で会話を聞いた限り、あれは紛れもない商談だ。
咲耶の両親は、何故これほどの逸材を見捨てた?
人の良し悪しは、スキルだけで判断できない。
たとえ無能力であっても、才能というものは、その時の会話や行動で見え隠れするものだ。無能力と判断し問答無用で山に捨てていく残虐行為、これだけは断じて許せん。問題は、何処の貴族かだ。距離的なことを考慮すれば、この街の貴族は論外、ここから近い大きな街となると隣国になるが、その線も薄い。転移魔法陣を発動させるという行為がこちらに察知されれば、戦争とも受け取られかねない。そんな危険を冒してまで、やる必要性はない。
そうなると、国内でここから遠く離れた街の貴族ということになる。
咲耶は10歳くらいで容姿も良いし、性格も穏やかだ。何より、彼女を見ていると、俺たちの心が和む。教育者の件にしても、そろそろ男の子にも興味が出てくる年頃だから、てっきり当時ギルド内にいた15歳前後の冒険者パーティーの誰かを指名すると思っていた。
そうしたら、ギルド内であんなことを言われるとは思わなかった。
『ベイツさんでお願いします』
『あら、いいの? 指名した相手には、教育者としての報酬も出るのよ?』
『1ヶ月間、私のために、皆さんの仕事を犠牲にしてしまうのが申し訳ないです。だから、高ランクで命の恩人でもあるソロのベイツさんにお願いしたいです』
あの言葉を聞いて、あの場にいる全員が咲耶を認めたんだ。
まだ、10歳なのに、あそこまで気配りできるとは俺も驚いた。
だからこそ、咲耶が記憶を取り戻したとしても、冷酷な行為を犯す両親のもとへ帰さないほうがいい。利用価値が生まれてしまうと、徹底的に搾取される恐れがある。出来る限り早い段階で、彼女の両親の情報が欲しい。彼女が貴族ならば、早い段階でこちらに情報が上がってくるはずだ。だが、10歳で無能者として捨てられている以上、両親側が先手を打って、彼女の情報や存在そのものを世間的に抹消しているかもしれない。
そもそも、街内に咲耶の知り合いがいれば、情報としてすぐに上がってくる場合もありうるが、問題は彼女の両親の素性だ。相当な有力で貴族であった場合、咲耶の事情を察することで、敵に回したくないと考え、黙殺する場合がある。ギルドマスターに咲耶の件を報告してから2日しか経過していないから、流石に情報も集まっていないだろうし、それ自体が今後も集まらない可能性もあるな。今は隣にアメリアもいるから、ここでは咲耶の素性に関する話題は避けておこう。
ルウリに関しては《約束》もあって、ギルドマスターにもフェアリーバードと明かしていないが、やはり彼だけにはいつか言っておきたい。そこは、ルウリと要相談だな。
【咲耶を不幸にした時点で、この街は炎に包まれる】
本来、フェアリーバード自体は温厚な精霊で、人の外見ではなく、内面となる心の清らかな者にしか近づかない。そんな鳥を何らかの理由で怒らせてしまった場合、必ずその街に不幸が訪れ、滅亡の道を辿ると言われている。俺としても、ルウリとは仲良くしたいが、まだ俺への警戒心を解いていない。咲耶を育てていくにしても、ルウリの警戒心を解き、信頼してもらえることこそが第一歩だ。
まずは、今日起きた出来事をギルドマスターに報告しておこう。
俺は、アメリアと共に【ギルドマスター・ガロード】の部屋へと入る。彼とは15年来の付き合いになるが、元Sランク冒険者だけあって、相変わらず筋肉質でごついおじさんのままだな。力を低下させないよう、鍛錬も怠っていないようだ。年齢は50歳くらいのはずだが、40前半に見える。
「アメリアとベイツか、突然どうした?」
「ギルドマスター、まずはこちらの依頼達成書と、アマンガムさんからの手紙を拝見してください」
アメリアが、ガロードさんに機密書類を渡すと、すぐさま目を通すが、読み進めていく度に、目が険しくなっていく。
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アマンガムさんも乗り気だから、早速会議を始めているだろう。
もしかしたら、数ヶ月くらいで販売に漕ぎ着けるかもしれない。
「これに関しては実際に魔物に使用して、効果を検証しないといけません。俺が検証実験に付き合います。放たれる強力な光をレンズなどで1点に集束させれば、高ランクであろうとも、かなりの手痛いダメージとなるはずです」
「光の集束か。閃光魔法の《ライト》や《フラッシュ》は熱量を持たんから、道具の内部で集束させることも容易にできるかもな。成功すれば、どんな魔物であれ、目に当てさえすれば失明する可能性が高い。販売時、必ずそういった説明を入れないと訴訟沙汰になる。まあ、アマンガムのことだから、当然理解しているか」
その点に関しては、咲耶自身がアマンガムに強く訴えていた。アイデアを単に思いつくだけでなく、その危うさを真剣に訴えているからこそ、彼は彼女のことを気に入っている。
「ベイツ、彼女は無能者だが、いずれ化けるぞ」
「ええ、まだ幼いので、道を踏み外さないよう、成人するまでは、俺がしっかり育て上げます」
「亡くした娘さんのことを思い出すのか?」
はっきりと言ってくれる。俺に対して、ここまで踏み込んでくるのは、あんたとアマンガムくらいだ。2年前の天災で亡くなった俺の妻ミーシャと娘ティリル、咲耶とは全く似ていないが、彼女を一目見た段階から、何故かこの子を見捨ててはいけないと思ってしまった。もしかしたら、妻と娘が俺に『見捨てるな!!』と訴えていたのかもな。
ガロードの言う通り、彼女は化ける。
今の時点で、伝説上のフェアリーバードと出会い、テイムに成功し従魔にしているくらいだ。精霊や動物だけでなく、もしかしたら魔物とも話せるかもしれない。そうなると、今後も彼女に惹かれ、従魔となる生物が増えていくかもしれん。
今の時点で注意することは、ルウリの正体を知られないよう配慮することだ。レアスキルの中には、特定生物の場所を正確に察知できる能力もあると聞く。王族貴族がそれを持っていた場合、様々な悪意が咲耶を襲うことになる。これは俺の個人的希望だが、彼女自身には人の悪感情に囚われることなく、この街でまったりのほほんとした生活を続けて欲しい。
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