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10歳〜アストレカ大陸編【旅芸人と負の遺産】

竜人族達の思惑

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○○○シャーロット視点

日も暮れたこともあり、周囲は真っ暗だ。このままでは話しにくいので、私は光魔法【ライト】を地上100m付近に発生させ周辺を明るくしてから、リジェネレーションを行使した。皆を回復させている間、私は今回の誘拐事件の詳細を知るべく、オトギさんとフレヤのもとへ行った。

「オトギさん、構造解析スキルであなたのことを少しだけ知りました。あなたは……」

「ちょっと待ってくれ。その件に関しては、竜人族の連中に聞かれたくない。俺自身のことは、あの2人がいなくなってから正直に話そう。君やフレヤが気にかけていることも、全て話す」

その様子だと、自分の種族デュラハン《改》に関しては赤裸々にしていないのかな?

「わかりました。気絶しているカビバラとフェルボーニの事を先にお聞きしても宜しいですか?」

構造解析しているから解析データを見れば、全ての情報を把握できるけど、オトギさん本人からも聞いておきたい。

「俺も魔法【真贋】で知ったばかりなんだが、奴等の故郷はズフィールド聖王国、ランダルキア大陸の北方地方を支配している大国だ」

大国!
そんな国が、どうしてフレヤを狙ったの?

「あの国は、代々聖女が王の座に就いている」
「「聖女が!?」」

私だけかと思っていたら、まさかランダルキア大陸の聖女も王の座に就いていたとは驚きだよ。

「アストレカ大陸のガーランド教のような【教皇】や【枢機卿】という宗教上の身分はない。王が称号【聖女】を持つ女性なだけで、それ以外は他の国々と同じ形態だ。ただ、女王は率先して国の政治に関わり、聖女の大きな魔力を利用して、国民達に多大な恩恵を与えている」

【聖女自らが王となり、政治の中枢に関わっている】
【大陸に1人しかいない聖女を、1国の王様として代々即位させる】

そんな事をしたら、他国の反感を買うでしょ?

現聖女が亡くなったら、新たな聖女は5年以内に大陸の何処かで生まれると言われている。あの広大な大陸から、どうやって新たな聖女を捜索するのよ。王不在の間、誰が大国を統治するのよ?

「オトギさん、いくら聖王国が大国であっても、そんな自分勝手な行為が許されるのですか? 他国からの反感はないのですか?」

「俺も詳しく知らないが、ランダルキア大陸の聖女は必ずズフィールド聖王国の貴族から選出されていて、他国も手出しできない。まあ、称号【聖女】は魔法適正、魔力量、限界突破の恩恵をもらうだけであって、他国としても然程貴重ではないことから、これまで反感などもなかったらしい」

う~ん、それならズフィールド聖王国は、何故【聖女】を王にしているの?
国にとって、何か意味があるのだろうか?

「シャーロット、フェルボーニは私を《とある遺跡》に連れて行くと言っていたわ。その遺跡に入るには、パーティー内に必ず称号【聖女】を持つ者がいないとダメなの。遺跡内で聖女を死なせてしまうと、パーティー全員が閉じ込められ、一生遺跡から抜け出せなくなるとも言っていたわ」

自国の王を遺跡内で死なせるわけにはいかないから、わざわざフレヤを誘拐しにきたのか。根本的な箇所を間違えているのだけど、フェルボーニ達は気づいていないのね。

「オトギさんは、その遺跡の名称を知っていますか?」
「いや、知らないな」

ここから先は、フェルボーニから直接聞き出すしかない。

ズフィールド聖王国、聖女にしか開閉できない遺跡、私に知られることなく遺跡攻略を目指す理由が気になるところだ。


○○○


フレヤとオトギさんから更に話を聞くと、王都の北と南に魔物を大量召喚させたのはフェルボーニ達竜人族らしく、コウヤ先生の予想通り王都内の警備を手薄にさせる陽動作戦だった。結局、オトギさんと同時期に事件を起こしたものだから、彼自身を疑う羽目になってしまったわけか。

初めて竜人族を見るけど、ツノの形が魔鬼族と異なり、腕や足などに竜の鱗のようなものが所々付いている。それ以外は、人間と大差ない。

「う…うう…あら、ここは何処かしら?」
「ここは…何処っすか?」

フェルボーニもカビバラも、完全回復したようだね。
ちょっとした軽~い挨拶でもしようかな。

「ようやく、お目覚めですか」
「え…ええ…ええええぇぇぇぇ~~~シャーロット様~~~!!!」
目の前にいる私を見て、フェルボーニは座ったまま器用に後退りしていく。

「げえええぇぇ~~~シャーロット様がなんでここにいるっすか~~~~!!!」
《ドン》
「あ~~蒼青の悪魔~~~あれは夢じゃなかったんすね~~~!!!」

カビバラも座ったまま後退りし、オトギさんにぶつかると、失礼な言葉を言い放ちフェルボーニのいるところまで後退りしていく。


「私の怒りは、フレヤの言葉により鎮められました。あなた方の国を滅ぼすような行為もしません」

「え…本当に?」「ほ…本当っすか?」
2人は疑わしい目で私を見ている。
まあ、さっきの怒りの魔力を上空から見ていたら疑うのも当然だよね。

「あなた方は、オトギさんとフレヤに感謝すべきです。2人がいなければ、私がズフィールド聖王国に転移して大騒動を起こしていたでしょう」

2人は、バッとオトギさんとフレヤを凝視する。そして……

「オトギちゅああぁぁぁ~~~~ん、ありがとう~~~~」
「げえ!? 抱きつくな! ドサクサに紛れてキスをしてくるな! お前、さっきまで俺を見てビビっていただろうが!」

「そんなこと関係ないわ! あの子を見たら、あなたの魔力なんて微々たるものよ~~~ありがとう~~~」

うわあ~、ひくわ~~~。
この光景をあまり見たくないわ~~~。
カビバラもフレヤも、ドン引きしている。

「あの~フレヤ様」
フレヤはカビバラの声に反応して、私の背後に素早く隠れる。

「あ……大丈夫っす。俺は正常っす。男性や女性に対して、無闇に抱きつかないっすよ。シャーロット様の怒りを鎮めて頂きありがとうございます。フレヤ様は、俺達の命の恩人っす」

良かった…カビバラさんは、普通の人だった。

「シャーロット様も、御迷惑をおかけして申し訳ないっす。こんな事なら、全部話してから動くべきだったす」

カビバラさんの言葉を聞いてか、フェルボーニも我に帰り私の方へやって来た。

「そうね。シャーロット様、フェルボーニと申します。私共が御迷惑をおかけし誠に申し訳ありませんでした」

2人が、私とフレヤに謝罪の意を込めてお辞儀する。

「お2人には【鳥啄ばみ地獄】、スカイドラゴン2体には【鱗全剥がしペロペロ地獄】を執行……」

2人は【鳥啄ばみ地獄】を知っているのか真っ青に、スカイドラゴンも言葉の意味をすぐに理解して、この世の終わりであるかのような表情となる。

「…したいところですけど、フレヤが全てを許してくれたので、今回私からは何もしません。だから、償いをしたいのであれば真実を話して下さい」

2人と2体はホッと一息つき、すぐに感謝の念を込めフレヤを見る。

「フレヤ様、ありがとうございます。私の知る限りの事をお話しします」
「フレヤ様、ありがとうございますっす! 鳥啄ばみ地獄に関しては、この国の王妃様の件で知っています。人の尊厳を全て打ち砕く【アレ】だけは嫌っす!」

「(今日の件に関しては、我が一族全てに伝えておきます。我らスカイドラゴンは、今後フレヤ様を含めたシャーロット様のお仲間を絶対に傷つけないことを誓います!)」

やっぱり、【鳥啄ばみ地獄】を知っていたのね。
2体のドラゴンも平伏し、私とフレヤにテレパスで謝罪を伝えてきたよ。

ここまでの時点で、私はフレヤとオトギさんから事情を少し聞いている。まずは《フレヤ誘拐事件》について私の知る内容を2人に話すと、否定することなく自分達の仕出かした行為を認めた。いくつか気になることもあるので、まずは召喚した魔物達100体の種族とランクについて尋ねてみた。

「デュラハンを捜索していると聞いたから、両方に1体ずつBランクのデュラハンを配置したわ。ガロウとコウヤが討伐部隊に入れば、余裕で撃破できるはずよ。他の魔物達もC~Eランクで然程強くないから、今の彼らの実力なら死者だって出ないはず。というか、死者が出ないよう、召喚する魔物達も厳選しているわ」

彼の言葉に、偽りはない。

1) 幻惑魔法による大規模攻撃で、魔物達の位置を教えた。
2) 討伐部隊の用意が整うまで、魔物達は初期配置から一切動いていない。

陽動作戦であることは、一目瞭然だ。コウヤ先生も、『何の目的で、私達を誘き寄せるのかがわからない。二人とも、気を抜くんじゃないぞ』と警告してくれた。まさか、誰にも気づかれず、フレヤだけを誘拐するとは、私も想定していなかったけど。

「嘘ではないようですね」
「当たり前よ! 何回も言うけど、私達の目的は、誰にも気づかれることなく、【聖女】の称号を持つフレヤちゃんを無傷で自国に運搬することなの。称号【聖女】を持つフレヤちゃんと一緒に、【ハーゴンズパレス遺跡】を攻略したいのよ」

ここにきて、初めて遺跡の名称を聞いたよ。
はあ~~~、何処から突っ込めばいいのかな~~~。
まずは、彼らに自分達の過ちを理解してもらおうかな。

「はっきり言いますけど、あなた方の作戦は初めから崩壊しています」
「え、初めから!? どうして?」

真実を言わないと、絶対気づかないタイプだよね。

「1つ目、私は自分の仲間達が何処にいるのかを、大まかながらスキルで把握可能です。そして、仲間達が何処にいようとも関係なく、許可さえあれば私のもとへ召喚可能ですし、私自身が仲間のもとへ転移することも可能なんですよ」

「嘘!?」

フェルボーニさんもカビバラさんも、驚愕に満ちた顔をしているということは、本当に知らなかったのね。ていうか、この情報を事前に知っていたら、誘拐自体を起こさないだろう。


「本当です。その証拠に、私はここにいるでしょう?」
「「あ!!」」

驚くのは、これからですよ。
これを知ったら、どんな反応をするかな?

「2つ目、これが決定的な過ちですね。フレヤは【聖女】ではありません」

「はあ!? 全属性で、魔力量400を超える子供が聖女じゃない? それじゃあ、この子の称号は何なの!?」

私の衝撃的発言に対し、フェルボーニさんは《開いた口が塞がらない》状態となっている。もう全部教えてあげよう。

「フレヤの持つ称号は【海女】です。海の中を自在に泳げる能力を持っているんです。海に愛されているからこそ、副次効果も聖女と同等なのです。だからこそ、私の代理を務めることが可能なのです」

2年前であれば、フレヤは【聖女】の称号を持っていたけど、私が構造編集しちゃいました。

「海女ですって~~~~~~!!」「海女っすか~~~~~!!」
真実を知ったからなのか、フェルボーニさんもカビバラさんも、ほぼ同時に崩れ落ちた。

「酷いっす! 【聖女】じゃなくて【海女】だったなんて! 酷いっす! それじゃあこの作戦は、最初から崩壊しているじゃないっすか! 俺のやったこと……全て無駄……あんまりっす」

いや、そんなこと私に訴えられても知らないよ。
あなた達の勝手な思い込みが原因で、今回の出来事を引き起こしたのだから。

「調査不足ですね。【ハーゴンズパレス遺跡】ですか? そこを探索するのなら、あなた方の王と行ってください」

ハーゴンズパレス遺跡が、どんな遺跡なのか気になるところだけど、現状行く気は無い。王様が聖女なんだから、その人と一緒に行けばいい。

「あのクソババアと遺跡探索だなんて、絶対に嫌よ!」

フェルボーニさんの口調が、急に嫌悪感に満ちたものへと変化した。会って間もないけど、この人のオカマ口調はともかく、フレヤの言う通り悪い人ではない。そんな人が、聖女様のことを《クソババア》発言するとは。

「そちらの聖女様は、性格に難ありなのですか?」

「もうありまくりよ。あのババアは【聖女】で女王でもあるから、政治面での発言力が強いしオトギちゃん程じゃないけど、魔力量もSランクの力を有しているわ! それなのに、『遺跡を攻略しろ』と言う割には、遺跡に入っても出入口付近に佇んで、毎回毎回【後は任せた】と言い放ち、自分はそこで堂々と飲み物を飲んで何もしないのよ! 腹たつわ~~!! どれだけの人が毎回毎回大怪我を負っていると思ってんのよ!!遺跡を出る時にだけ全員の怪我を回復させて、さも【私が皆を支えていました】とばかりに振る舞うのよ!」

フェルボーニさんの口から、自国の女王の悪口が解き放たれたんですけど!? 
聖女のくせに、どれだけ評価が低いのよ!

まだまだ、言い足りないような雰囲気を感じる。
このままハーゴンズパレス遺跡のことを聞き続けると、話が長くなりそう~。

「とりあえず、この話はここまでにしましょう。現在、王都近辺で発生しているデュラハン騒動も、そろそろ鎮静化している頃合いです。そうですね……3日後、私の在籍する学園に来てください。土曜日ですから、授業もお昼までです。昼1時に来賓室にて詳しい事情を説明してください」

「え!? それは構わないけど、私達を捕縛しなくていいの?」

「既に、構造解析済です。あなたがフレヤ誘拐部隊のトップであることも知っています。それに……フェルボーニさんもカビバラさんも、私のスキルで登録しておきました。その気になれば、あなた方が何処にいようとも、隣に転移可能なんですよ」

この発言は、【お前達をいつも見張っているよ】という意味も含んでいる。それを察したのか、2人は全身を震わせた。

これは、ただの脅しだ。
現在位置の把握が可能なだけで、彼らの細かな動きまでは把握できない。

「わ…わかったわ。必ず、3日後に学園へ行き事情をお話しします」
「あの~俺も行くんすか?」

カビバラさんは、自分が部外者のような発言をしている。

「当然です。私達と関わった以上、逃がしません。運び屋ですから、色々と有益な情報を話してください。自らの口で…ね」

「は…はい」

ランダルキア大陸ズフィールド聖王国、敵となりうるのか不明だけど、ハーゴンズパレス遺跡に関しては、彼らの口からもっと情報を聞いておこう。


○○○


フェルボーニさんとカビバラさんは、スカイドラゴンに乗り、彼らの拠点となる場所へ戻っていった。彼らがデュラハン2体を召喚したことで、今回の騒動に終止符が討たれるのだけど、私としては複雑な胸中だ。討伐部隊の面々が、全員無事であれば万々歳なんだけどね。

さて、残すはオトギ・ミツルマさん、只一人となる。

「オトギさん、あなたはゴースト族の魔物【デュラハン改】だったんですね」
「え!? シャーロット、彼は人間じゃないの?」

まだ、フレヤには言ってなかったね。

「うん。さっきの【構造解析】でわかったばかりなの」
彼女としては、複雑な気持ちだろう。

「ふう~バレちまったか。そうだ、俺は《魔物》だよ」
「解析データを、まだ確認していませんが、ガーランド法王国の法王から資料をもらい、ミーシャの村近辺で何が起きたのか、その真実だけは把握しています」


まずは、彼から狂獣病の真実について聞き出そう。
彼が《善》なのか《悪》なのか、そこでハッキリするだろう。
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