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10歳〜アストレカ大陸編【戴冠式と入学試験】

不穏な気配の到来

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執務室の床の影から突然現れた魔鬼族の男性、この人がトキワさんの師匠となるコウヤ・イチノイさんなんだね。トキワさんと初めて出会った時以上に、百錬練磨の風格を感じる。

彼の噂は、私がジストニス王国に滞在していた時から色々と聞いている。

【ジストニス王国…いや…ハーモニック大陸の覇者】

彼がフランジュ帝国の武闘会に出場していれば、間違いなく帝王の座を射止めていたと、皆が豪語する程だ。でも、トキワさんから聞いた話によると、コウヤさん自身は子供の頃から、《世界中の遺跡を自分自身の手で調査したい》という夢を持っており、帝王という身分に微塵も興味を湧かなかったらしい。バードピア王国で転移魔法を習得後消息不明となっていたけど、ここで出会えるとは思わなかった。

正直、質問したいことが山程ある。

でも……今は入学試験で起きた出来事について、疑問に思っていることを単刀直入に聞いてみよう。

「シャーロット・エルバランです。早速で申し訳ありませんが、どうしてコウヤさんが私達を襲ったのですか?」

私はともかく、フレヤを襲った理由を知りたい。

「順に話を進めていこう。君の存在を知ったのは、今から1年半前になる。当時、私はランダルキア大陸西北部にいた」

コウヤさんは私とフレヤに、事情と与えられた任務を包み隠さず話してくれた。
私の存在を知ったのは今から約1年半前だ。
実質動き出したのは半年前、ミスラテル様が自分の夢に現れてからとなる。

当時、ランダルキア大陸の西部地方の国際情勢が不安定だったこともあり、彼は妻子に事情を説明し、家族全員でアストレカ大陸ルニオール連合国の首都フェルマ(旧ガーランド王国王都)へと移住した。この国では私やトキワさんの活躍により、魔人族への忌避感も取り払われている。

だから、コウヤさんは妻子を首都フェルマに残し、単独で旅を続けていき、まずはトキワさんと合流した。彼は、グローバル通信機を所持している。コウヤさんはこの簡易神具を経由することで、ジストニス王国のクロイス女王やエルディア王国の国王陛下と通信し、自分の置かれている状況を説明することで信頼を得ることに成功する。


私自身、コウヤさんから話を聞くまで、【負の遺産】について何も聞いていないので心底驚いた。

《コウヤ・イチノイという魔鬼族は、信頼に値する人物である》と国王陛下達に認識してもらった後、私の人柄やアストレカ大陸とハーモニック大陸で起きた事件の詳細を聞き出し、ミスラテル様から聞いた情報と齟齬がないかを確認してから、対策をここにいる3人と相談し合った。

これが入学試験の2週間前の出来事となる。

まず、コウヤさんは私の力が本物であるかを確認するため、他の受験者に迷惑をかけないやり方で、今回の入学試験を利用した。私達に存在を気取らせない方法も教えてもらったのだけど、ユニークスキル【シェイドアダプション】の名称自体が初耳だった。

私達が校門で校舎を見ていた時、コウヤさんは建物内の影に潜んでいたらしく、僅かな隙をついて私の影へと移動した。そこからずっと監視していたようけど、肝心の私は彼の存在を全く気取れなかったというわけだ。

ただ、能力判定試験で仕掛けてきた者はコウヤさんではなく、ランダルキア大陸からの刺客らしく、彼自身も接触していないため、相手側の目的は現時点で不明だ。おそらく、噂になっている私とフレヤの力量を知るための一手と思われる。

偶々、私を襲うタイミングと重なっただけのようだ。

コウヤさんの説明は非常にわかりやすく、私もフレヤもすぐに状況を理解できた。たださ、ミスラテル様……【今世において、挫折を知らない】って……それはないんじゃない。

「シャーロット、私の説明におかしな箇所があったか?」
あ、顔に出ていたか。

「いえ、ただ……」
これ…言っていいよね。

「今世において、私自身は既に【挫折】を味わっています。 【ミスラテル】様の調査不足で【情緒不安定なイザベル】にバーターチェンジを与え、その【イザベル】が私をハーモニック大陸へと転移させた。しかも、【ガーランド様】のいい加減さのせいもあって、高さ12000メートルから落下して死にかけました。数え切れない程の骨折、周囲は誰一人いない暗闇状態、一呼吸するだけで凄まじい激痛を伴う環境、完全復帰するまでにどれだけの時間を要したか……これって挫折では?」

あ、フレヤが悲壮感を漂わせ、顔を下に向けてしまった。
ごめんね、これだけは言いたいの。

だってさ、【挫折を知らない】だよ!
あの事件のせいで、家族と離れ離れになり、瀕死状態からのスタートだよ!
コウヤさんも右手の人差し指で、自分の右ほほを掻いている。

「あ…まあ…君の言いたいこともわかる。君の家族側からみれば、目の前で娘を転移させられたこともあり、【挫折】に該当する。しかし、シャーロット側から見れば【事故】に該当するだろう。君自身も大怪我の影響もあって、殆どの時間を寝て過ごし気づけば世界最強になっていたと聞いている。微妙に……挫折とは…な」

まあ……墜落直後の記憶は朧げで、激痛の所為もあって精神を乱す程の不安感を覚えなかった。魔法やスキルの影響もあって、激痛の中寝ることもできた。ステータスの音とリジェネレーションの光が消失した瞬間、意識が一気に覚醒し、世界最強の幼女が誕生したんだ。

う~ん、これは《挫折》……とはいえないかな?

「シャーロット、その件に関してはミスラテル様自身も反省しているから蒸し返すのも気の毒だ。とにかく、今後君の目の前で、仲間が殺される場合もありうる。実現した場合、君は本当の意味で挫折を知ることになる」

私の目の前で、仲間を殺されたことは1度もない。私・アッシュさん・リリヤさん・カムイ、皆それぞれが仲間をサポートしながら旅を続けてきた。でも、今後たった1つの判断ミスでリーラやフレヤを死ねせてしまった場合、私は失意のどん底に落ちるだろう。そして、心が壊れかけている時に、誰かが甘い一言を囁いてきたら、私はそいつの思惑通りの行動を起こすかもしれない。

そういった最悪の事態を回避すべく、ミスラテル様自身がコウヤさんに私の心の支えとなるよう依頼してくれたんだ。

「私のせいで、仲間を死なせたくありません。コウヤさん、サポートの程宜しくお願い致します」

「心得た。私は学園の教師として赴任することになっている。私の存在はランダルキア大陸でも知られているから、準備が整い次第、妻と子供もエルディア王国王都へ連れてくる。君達の支援は、学園入学以降になるだろう。シャーロットも、君の事情を詳しく知る者達に伝えておくように」

コウヤさんが味方になってくれるのは、私としても非常に心強い。でも、これから関わってくるガーランド様の遺した【負の遺産】の内容が気になる。

「わかりました。ところで負の遺産についてですが、ミスラテル様は何も教えてくれなかったのですか?」

私がそう言うと、コウヤさんは少し落胆した表情となる。

「ああ。あまり地上に干渉しすぎると、上位の神々が怒り、神罰が下される。彼女自身も、上位の神々の怒りを恐れている」

ガーランド様は、天尊輝星様によってボコボコにされた。
ミスラテル様はそれを直に見ている。神罰を恐れて当然だ。

「それなら……私達で対応するしかありませんね。私の持つユニークスキル【簡易神人化】は【鬼神変化】と同じで、時間制限があります。極力使用せず、負の遺産やランダルキア大陸の者達に立ち向かいましょう」

あのスキルを使い続けると、私の身体が崩壊してしまう。
極力、使用は避けたい。けど……


「そうだな。ただ、負の遺産に関しては、我々が思っている以上に厄介だ。ドール族の無個性、あれは【アイテム譲渡】という報酬を用意することで、世界中の人々が協力してくれた。それにより、問題もほぼ解決できた。今後、こういった構造編集スキルで対応できない何かが襲ってくる。皆の協力が必須となるだろう」

そうなんだよ、構造編集で対応できない前例があるんだよ。最悪、切り札でもある【簡易神人化】【簡易神具制作】を使わざるおえない状況が訪れるかもしれない。

「ねえシャーロット、負の遺産の規模が不明である以上、オーキスとリーラにも説明した方がいいよ。あの二人は、私達と接触する率が最も高いもの。ランダルキア大陸の国々の連中に、利用される可能性もあるわ」

フレヤの言う通りだ。負の遺産が絡み未来を見通せない以上、大災厄以上の何かが起こる場合もありうる。

「そうだね。リーラとオーキスの2人には私の強さや負の遺産、ランダルキア大陸のことを話そう」

前世の記憶については、教えないでおこう。あまり言いすぎると、フレヤ=イザベルであることが発覚してしまう。リーラもオーキスもイザベルを強く恨んでいるから、私達の関係が破綻してしまう。これだけは、生涯秘密だね。

私とコウヤさんの話が落ち着いたところで、国王陛下が口を開く。

「コウヤ殿、シャーロット達のことをよろしく頼む。負の遺産に関しては手伝えることも限られてしまうが、ランダルキア大陸の国々が相手ならば、我々も手助けできる。基本、これまで国交はあるものの、互いの国内で戦争などが発生した場合、互いに不干渉を貫いてきた。現状、どの国が手出ししてくるのかわからないが、相手さえわかればこちらからも手を打てる」

今回襲った相手も、コウヤさんと同じユニークスキル【シェイドアダプション】を持っている。このスキルの対処法に関しては、説明されている最中に思いついたけど、効果範囲が限られているから油断できない。

「国王陛下、ランダルキア大陸の西方に位置する国々のうち、3ヶ国とは私も接点があります。刺客の連中がその3ヶ国のいずれかであれば、決着も早いでしょう」

ランダルキア大陸……世界地図を見ると、この大陸は地球のユーラシア大陸に似ている。トキワさんから仕入れた情報によると、アストレカ大陸やハーモニック大陸と大きく異なる点が1ヶ所ある。

それは、【気候変動の差異】だ。

この惑星にも、四季が存在する。当然、3大陸全てにもあるのだけど、地球と同じく、場所によって気候が大きく異なる。ルニオール連合国の気候は日本に近い。ここエルディア王国は、ヨーロッパのイタリア付近に似ている。

ランダルキア大陸において、この気候の差異が各国においてかなり異なるのだ。ある国では年間を通して、30~35℃と常時真夏の暑さとなっている。その逆、年間を通して-20~-10℃と常時真冬の寒さとなっている国もある。大陸の横幅が、アストレカとハーモニック大陸まであるのだから当然だろう。

今回襲ってきた刺客達が大陸西側に位置する国々の手の者なのか皆目不明だ。もし、悪意を持って接してくるのであれば、私も容赦しない。

「うむ。彼らが動き出すのは、入学式以降だろう。それまでに情報を仕入れておこう」

相手側の情報…か。

私の存在が公になってから早2年、それだけの期間があれば、相手側も私の情報を充分に知り得ることができる。

「でも、向こうも下手な事はしないんじゃない? シャーロットの力は絶大よ。自分の国がガーランド法王国のように滅ぶことを理解しているはず」

ルルリア王妃様の言いたいこともわかる。

「ルルリア様、シャーロットの力が絶大過ぎるからこそ、彼等は不信感を持っているのではないのでしょうか? 《たった1人の幼い少女が2つの大陸に対し、ここまで劇的な変化を齎すものか?》と疑問に思っているのですよ。だからこそ、今回【聖女】と【聖女代理】を試した……とも考えられます」

情報を集めれば集める程、ありえない話ばかりだもんね。それに、フレヤが現れた時期も、私の転移された時期とかなり近い。相手からすれば、私だけでなく、フレヤのことも気になって当然か。

「ヘンデル教皇の言う通りかもしれないわね。案外、私達王族に直接使者を送り込んでくるかもしれないわ」

起こりえそうな事案だよ。

「とにかく、こちらからは動けん以上、これ以上考えていても仕方あるまい。シャーロットもフレヤも気になるだろうが、今は通常通りの生活を送りなさい」

私とフレヤは静かに頷く。国王陛下の言う通り、相手の素性が不明である以上、私達が不用意に動くのは不味い。まずは、相手の出方を窺おう。


○○○


さて、重い話が続いているから、ここらで話題を変更しよう。
入試問題で出題された古代語の件をそれとなく聞いてみようかな。

「ところで国王陛下、入学試験で少しやらかしたのですが、学園側から何か聞いていますか?」

私の言葉で思い出したのか、国王陛下の顔色がぱあっと明るくなった。

「昼過ぎに、学園長から通信が入ったよ」

あ、もう内容が伝わっているのね。 
ルルリア様もヘンデル教皇も動揺していないから、既に聞いているんだ。

「シャーロット、君は筆記試験にて、問題文に記載されている古代語の正確な文字を書いたそうだな。しかも、問題には無い未発見の文字も書いたと聞いている」

あはは……書いたね。

「試験後、フレヤにも言われましたが……やはり騒がれていますか?」
3人は、満面の笑みで頷く。

「シャーロット、久しぶりにやっちゃったわね~。あなたは筆記・実技共に文句なしの【首席合格】よ」
「「え!?」」
ルルリア様の一言に、私もフレヤも驚いた!

「フレヤは3位よ。あなたも、この2年で大きく成長したわ。頑張ったわね」
「3位!? あ、ありがとうございます!」

試験が終わって間もないのに、私とフレヤに関しては、もう順位も決まっているのね。私達の筆記と実技の点数が、他の受験生よりもかなり高いということだ。おそらく、2位はオーキスかミーシャのどちらかかな?

フレヤが3位。嬉しい報せだ。

彼女はイザベルの件もあって、自分の弱い心に打ち克つべく、《聖女代理》としての実務もこなしながら、魔法・スキル・政治経済などの勉強もこなし、本当に良く頑張っていた。その成果が、ここでやっと現れたのだ!

これまでの苦労が報われたことを実感したのか、フレヤは笑顔を浮かべながら涙を浮かべている。

「3日後の合格発表の後、シャーロットは教師陣営に捕まるわよ。学園長も、【古代文字について、是非共ご教授お願いします】と言っていたもの」

私が教える側にまわるのね。

そういえば、ユニークスキル【全言語理解】については、家族とマリルには機能をきちんと説明している。しかし、国王陛下達には、転移された時に生じた【言葉の壁】をどう突破したのかを説明するため、【他国の言語を読み解くスキル】としか言ってない。

フレヤにも、一応テレパスで聞いてみようか。

《フレヤ、ユニークスキル【全言語理解】について、皆に詳しく説明しているの?》
《ううん、言ってないわ。詳しく言ったら大騒ぎになるもの。シャーロットの場合、精霊様から古代語を教わったということで通じると思うわ》

《仕方ないね、そういうことにしておこう》

この件に関しては、本当に迂闊だった。古代語が試験問題に出題されているから、全て解明されていると思い込んでしまった。

「ルルリア様、学園の先生方にも協力してもらい、私の知る限りの古代語用の辞書を制作しようと思います。ただ、ある程度の制限をつけた方がいいかと」

「そうね。考古学を専門とする学者も欲しがるだろうし、古代語に関しては危険な記述が書かれている場合もありうる。辞書を王城の資料室に厳重保管し、閲覧には許可申請を行い、《王印の印された許可申請書》を提出すること、閲覧場所は王城資料室にすれば問題ないわね。その際、秘密厳守として調べた古代語の資料内容を全て王族側に明かすことも加えればいいかしら」

私の仕事が、1つ増えてしまった。自業自得だから仕方ないか。

「ふむ、ルルリアの提案で問題ないだろう。ヘンデル教皇はどう思う?」
「陛下、我々教会側にも数部程頂けないかと」

そういえば、教会側で保管されている古代語で書かれた資料もあると聞いたことがある。どんな内容であろうとも古代文明を知っていけば、当時の人達の文化などもわかるから面白いかもしれない。私も、興味が湧いてきたよ。辞書を制作するついでに、古代語の資料も拝見させてもらおう。

「それでは、学園に入学してからコウヤ先生や考古学の先生と共に辞書制作に取り掛かります」

「うむ、そうしてくれ。シャーロットには褒美の前払いとして、禁書指定されている資料の閲読を許そう。王印の入った許可証も後で渡す。それを管理の者に見せれば、王城・図書館・教会といった国内全ての場所に保管されている禁書を閲覧可能となる」

「陛下、良いのですか!?」
ヘンデル教皇も、国王陛下の爆弾発言に少し驚いている。

「構わんよ。神の遺した【負の遺産】が相手となる以上、シャーロットにはあらゆる情報を開示すべきだ。禁書の中には、国の恥となるべき情報もあるが、彼女ならば迂闊に漏らすこともせんだろう」

国王陛下は、私のことを信頼してくれている!
陛下の誠意に、私も応えないといけない。

「国王陛下、ありがとうございます。禁書指定されているものを閲覧しても、決して外部に漏らすことは致しません。また、相手に話す場合があっても、事前にグローバル通信機を用いて、陛下やヘンデル様に必ず相談致します」


《不穏な気配の到来》……か。


【負の遺産】がどういったものであるかは皆目不明だけど、これまでの経緯を考慮すると、相当歪んだものに違いない。ランダルキア大陸からの【刺客】に関しては、私だけでなくフレヤも狙われている。

私1人で行動を起こさず、新たな仲間となってくれたコウヤ先生を筆頭に、オーキス・リーラ・フレヤ達と協力しながら立ち向かおう。






○○○ 作者からの一言

これにて、【入学試験編】終了です。

本業が忙しくなっているので、次回更新は今のところ未定ですが、
5月中に再開したいと思っています。
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