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《シャーロットが帝王となった場合のifルート》第2部 8歳〜アストレカ大陸編【ガーランド法王国

閑話 トキワ、スミレと再会する

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ハーモニック大陸ジストニス王国の王都ムーンベルトから南南西320km程の位置に、商業都市ラルキアムがある。この都市では商業に力を入れているため、最先端の武器防具や服飾などの品々が豊富に用意されている。これらの商品を設計製作するためのデザイナーや鍛治師達の卵も大勢おり、皆が一流を目指している。こういった卵の達の多くは、ある特定の人物に対し畏敬の念を抱いており、その人物が学園で特別講義を行う際、決まって満員御礼となる。

その魔鬼族の名前はスミレ・ヤドリギ、一流のデザイナー(武器防具限定)と鍛治師両方の性質を併せ持ち、トキワ・ミカイツの恋人として有名である。年齢は二十二歳、ロングヘアーの茶髪、長い髪を後ろで一本にまとめているため、ポニーテールの髪型となっている。彼女は鍛治に全てを捧げているため、オシャレなどに興味がない。そのせいか、普段から半袖、長ズボンというボーイッシュな服装をとっている。ただ、パッと見ると、剣道場の師範代のような凛々しさを感じるため、男女年齢問わず、ファンも多い。

彼女は武器防具を扱う店を持っており、客の応対は女性従業員に任せ、当の店主本人は顧客から注文された物を製作するべく、日の殆どを店奥の作業場にて、仕事に励んでいる。そして現在、1人の男と雷精霊が彼女の店入口付近に佇んでおり、店内に入るべきか躊躇している。その人物は、トキワとクックイスクイズ司会者のカクである。

○○○ トキワ視点

雷精霊のカクさんのおかげもあって、スミレの店先まで来れたのはいいが……緊張する。カクさん曰く……

《安心しなさい。スミレ本人は、君の犯した惨劇や獣人の女の子とデートすらも知らない。いつも通りに接すればいい》

と言ってはいたが、いつも通りに出来るか? スミレは職業柄、物だけでなく人の細かな仕草や癖、筋肉の細かな挙動の差も、簡単に見抜く力を持っている。俺の今の心の違和感も絶対に気づくぞ。しかも、ここ5ヶ月間一度も会っていない。ネーベリックの事もあるが、スミレからの依頼もあって、会いに行きたくても行けなかった。

《トキワ、いまちょっとスランプ気味なの。私の欲求を満たす新たな金属を探してきて。あなた自身もネーベリック討伐を目指しているのだから、丁度いいでしょ? 一応、期間を設けておきましょう。……2年、そう2年以内にネーベリックを討伐し、私をウットリさせ、他のことに目移りしないような金属を見つけ出すこと。それまで、この店に立ち入る事を禁じるわ》

この依頼を聞いた時、正直フラれたと思ったぜ。

《まさか…俺はフラれたのか?》
《どうして、そう受けとるの? 2年間会えない程度で、あなたへの愛は消えないわ。あなたも……でしょ? ああ、今の言葉だけだと、そう感じてしまうわね。だったら、こうしましょう。見事、私の欲求を満たした暁には、あの時のあなたの言葉を実現しましょう》
《ホントか!?》

2年前、俺はスミレに結婚を申し込んだが、即答で拒否された。理由が、【20歳で子持ちになりたくない、仕事に専念させろ】…だ。今回、スミレの依頼に関しては、半分達成したといえるだろう。ネーベリックはシャーロットに討伐されてしまったが、カクさんがガーランド法王国で大迷惑をかけたお詫びとして、ホワイトメタルの製法を1冊の本に仕上げ、俺だけに譲渡してくれた。その際、俺とカクさんとの間に、ある契約が行使されたのだが……

【この本を開けるのは俺とスミレのみ】
【この本を経由し、スミレ以外がホワイトメタルを製作した場合、俺達からこの金属の知識が全て消去され、本も消滅する】
【スミレが製作したホワイトメタル製の武器防具は、俺専用にすること。この契約を破った場合、製作同様、ホワイトメタルの記憶を抹消する】

この契約内容に関しては当然だと思った。こんな凶悪武器の製法が、全世界に知れ渡ったら、人と魔物の力バランスが大きく崩れてしまう。俺は、その条件を即座にのんだ。ネーベリックが他者に討伐されたことを考慮すれば、現状スミレに会いにきても大丈夫なはずなんだが……やはり不安だ。


「トキワ、いつまで店先で留まっているつもりかね? もう諦めて店に入りなさい」
おっと柄にもなく、物思いに耽っちまった。

「そうだ……え、あれ? カクさん?」
さっきまで隣にいたはずだが?
「トキワ、ここだ、ここだ。君の視線の高さにいるだろ?」

俺の視線と同じ高さ? あ!
物腰柔さらかそうなおっさんが消えて、体長30cm程の小生意気な子供の雷精霊が俺の目の前にいた!

「まさか…それがカクさんの真の姿!?」
「そうだ。あれは、クックイスクイズ期間限定の姿で、本来はこっちだ」
嘘だろ……姿形が全然違うぞ? だが、喋り方は人間の時と同じか。

「君には、かなり迷惑を掛けたから、私の加護を授けておいた。今後は、他の雷精霊達を見ることができるし、雷属性魔法の威力も向上する」
マジか!?

「そこまでしてくれるとは……」
「君の弱点を行使して、とことん虐め抜いたからね。さあ、入るぞ」
「あ…ああ」

ぐちぐち考えていても無駄か。ここまでの出来事を正直に話すか。店の従業員は、同族のアヤメ1人だったよな? 歳は、17歳だったか? 可愛いんだが、気の強い女で、スミレを異様に慕っていたから、絶対に何か言いそうだ。

よし………店に入ろう! 

「淫乱野郎1名、ご入店でーす。トキワ様~可愛い獣人との癒しデートは楽しかったですか~~死ね、この下衆野郎!」

……え?

○○○

店に入った途端、従業員のアヤメから罵詈雑言を言われたのか? しかも、始めは微笑ましい笑顔だったが、最後あたり表情が一変したぞ!

「カクさん、まさかとは思うが…2人に知らせたのか?」

「すまない。君とスミレの仲が拗れないよう、昨日の時点で2人に話してある。その際、トキワにはこの事を内密にするよう言われてね」
既に知っているのかよ。ここは取り繕ってもダメか。

「アヤメ、デートこそしたが、その理由は知っているだろ?」
あいつ、俺を《下衆野郎》と罵った時の顔の筋肉全てを動かしたかのような悍ましい表情から、元の笑顔へと戻っている。ありゃあ、完全にブチ切れた時のアヤメだ。

「ええ~ええ~知っていますよ~。男にやられそうになった可愛い獣人さんを助けた後、彼女からの誘惑に負け、鼻の下をデレ~っと伸ばしながらデートしたあげく、告白もされたのですよね~。スミレ様を裏切る野郎は死ね! 死んでしまえ! 下衆野郎!」

ブチ切れてるな。全て本当のことなんだが、1つ1つの言葉に棘がある。言い返したいところだが、言い訳にしかならない。どうする?

「なんか言え、下衆野郎!」
「アヤメ、そこまでにしておきなさい」
この声は!?
「スミレ様! でも!」

スミレが来てくれたか……助か……ってねえ! 
今からが本番だ!

「スミレ、すまない! デートしたことは事実だが、状況が状況だけに断れなかったんだ!」
店奥から現れたのは、俺の恋人…スミレだ。作業着? ついさっきまで、鍛冶場で何かを製作していたのか。

「わかっているわよ。そこにいるカクさんから、その時の映像を見させてもらったから」
映像だと!? 精霊は、そんな事まで可能なのか。

「ついでに……あなたが国の王族貴族平民達の心を粉々に砕き、ガーランド法王国王都を惨劇の場にした映像も見たわよ。あなた…何やってるのよ」
カクさんは、アレも見せたのか!

「見たならわかっていると思うが、俺の弱点を突かれてな。……反省している」
アヤメは怒り顔、肝心のスミレは呆れ顔か。

「まあ、いいわ。映像を見た時はちょっとショックだったけど、彼女からの告白もしっかりと拒絶したようだし、あの子も悲しんではいたけど、そこまで心を痛めていなかったから許してあげる」
あっぶね~、彼女の告白を真剣に考え、真摯に受け止めておいて正解だった。応対次第では、ここでスミレにフラれていたかもな。

「ところで、何故帰ってきたの? まさか……私との約束を忘れたのかしら?」
やばい! スミレの顔が、どんどん険悪なものへと変化していく。契約期間は2年、まだ5ヶ月程度だ。

「待て待て、こっちにも事情がある。ネーベリックのことは知っているよな?」
「ええ、ケルビウム大森林の人達が討伐したのでしょ? そっちは仕方ないわ。問題は、私を満足させる金属の方よ。魔剛障壁が解かれて間もないのに、もう見つけてきたとか巫山戯たことを言わないわよね?」

スミレを満足させるほどの新規金属、通常であれば早々見つからないだろう。だが、シャーロットと出会えたことで、事態が急変した。アレを見せれば、彼女も満足してくれるはずだ。現物を見せた方が早いか。

「スミレ……この刀を見てみろ」
鞘に収まったホワイトメタル製の刀をスミレに差し出すと、彼女は怪訝な顔をしたものの、俺の渡した刀を鞘から引き抜き、全体を観察した。

「スミレ様、この刀……宝石のように綺麗ですね」
「これは…ミスリル? いえ、色が少し違うし……え! この魔力伝導速度の速さはなんなの!? それにこの硬度はなに! オリハルコン並よ!」

よし!!!
あの戸惑い顔を見れば、ホワイトメタルの異常性に気づいたな。

「トキワ、これを何処で手に入れたの!? こんな金属、見た事がないわ!」
スミレもホワイトメタルの虜になったな。これで依頼の方も大丈夫だろう。

「それは、ミスリルの屑から人工的に製作された【ホワイトメタル】という新規金属だ」
「「ミスリルの屑!!!」」

スミレもアヤメも、信じられないような顔をしているな。無理もないか、逆の立場だったら彼女達と同じ反応をしていただろう。俺だって、シャーロットの製作現場にいたからこそ信じられたのだから。

「間違いなく、元はミスリルの屑だ。スミレ……この金属の製法を知りたいか?」
スミレは、間違いなくホワイトメタルに魅了されたな。

「ええ、是非とも知りたいわ!」
ここらで、カクさんに確認をとっておくか。

「カクさん、あの本の内容に関しては、アヤメも読めるのか?」
「あの本を解読できるのは、トキワとスミレとシャーロットのみだ」

となると、ホワイトメタルを製作するには、スミレか俺に教えを請わないといけないわけか。それならば、ホワイトメタルに関しては問題ない。

「ミスリルに戻すまでの製法なら、アヤメに教えても問題ないか?」
「構わんよ。元々、失伝した技術ではあるが、現在王都の方で注目を浴びつつある」
よし、この街は商業に重点を置いている。アヤメにはこの技術を使い、服飾関係のものを製作してもらおう。王都で広まりつつあるのなら、技術者もじきに増えていくだろう。

「スミレ、アヤメ、このホワイトメタルに関してだが、俺はカクさんと《ある契約》を結んだ。契約内容だが……」

俺は2人にカクさんとの契約内容を話し、ミスリルの屑から生まれるホワイトメタルとミスリルの重要性とその危険性を示した。ホワイトメタルに関しては、技術さえあれば、誰にでも製作可能である。もし開発者がスミレと露見された場合、最悪、何処かの国に拉致され、地下室で半永久的にホワイトメタルを製作していくという未来になり兼ねない。だからこそ、2人ともこの契約内容に納得してくれた。スミレ作のホワイトメタル製作武器防具を俺専用にし、俺が口を滑らせなければ、皆もSランクダンジョン産のレアアイテムだと思うだろう。

次にミスリルへの再生技術だが、この技術を利用すれば、ミスリル製の服飾品を製作することが可能となる。現在、王都の人達が技術を身につけつつあるらしいが、まだまだ少数だろう。スミレとアヤメの身柄が危うくなってしまうため、現時点でこの技術を披露することは好ましくない。技術自体がある程度国内に浸透するまで、この家の中限定で、技術を身につけていけと2人に強く訴えた。そして、その再生方法、《ミスリルの屑に無属性の魔力を流し、それらが結合するよう強くイメージすること》を伝えると……

「え~~、下衆…ゴホン…トキワ様、それ本当ですか!?」
アヤメの野郎、まだ俺のことを下衆と抜かすか。

「本当だ。ただし、今言った内容は、基礎中の基礎だ。ミスリルの指輪やイヤリングを製作したい場合、かなり詳細なイメージが必要となる。先に製作したい物を紙にデザインするのが得策だろう」

「自分で自分好みの指輪やネックレスを製作……しかもミスリル……最高」
アヤメはスミレと違ってオシャレだから、この技術を死ぬ気で習得しようとするだろう。マスターした頃には、ミスリルの再生技術も広まり、新たな職業が誕生しているかもな。

「スミレ、どうかしたのか?」
「トキワ、これらの技術を開発した人は誰なの? まさか、カクさんが伝授してくれたの?」
「あ、それ私も知りたいです! 屑からミスリルを再生させるって、凄い発想ですよ! 柔軟な発想も出来ないトキワ様には、絶対に開発不可能です! 誰が開発したんですか?」

アヤメの奴、所々で俺をディスってくるな。

「人間族の8歳の女の子だ。名前はシャーロット」
なんだ、このシラけた空気は? 何故、2人はジト目で俺を見る。

「トキワ様、寝言は寝て言え! この嘘つきクソ野郎!」
「トキワ、そんな誰にでもわかるような嘘をついてはダメよ」
アヤメはともかく、スミレも俺の言葉を信じていないのか。
軽くショックなんだが!?

「2人とも、トキワの言ったことは真実だ。この技術は、全て聖女シャーロットが考案し、現在アストレカ大陸とハーモニック大陸において、新たな技術として認識されている。どちらの大陸も、2年以内に公式発表され広まっていくだろう」

「それじゃあ、本当に8歳の子供が開発したの!?」
アヤメ、俺の話す内容を信じず罵り、カクさんの言葉なら、同じ内容でも信じるのかよ!

「聖女とはいえ、8歳の女の子がこの金属を生み出したなんて…鬼才ね」
ついでだから、刀の製作者も教えておくか。

「スミレ、その刀を製作したのも、聖女シャーロットだ」

なんだ、この奇妙な沈黙は? 
スミレもアヤメも、鬼の形相となっているぞ? 
2人は右腕を大きく振りかぶり、俺の頭に……

「グハ! お前ら、何しやがる!」
こいつら、俺の頭を本気でチョップしやがった!

「トキワ~~、8歳のシャーロットちゃんが、この刀を製作出来るわけないでしょ~~。あなたは、私を馬鹿にしているの?  武具の製作には、【鍛治】という特殊スキルが必要なのよ。見たところ、この刀はあなたの重心に合わせて作られている。完全にプロの仕事よ」

「そんな冗談を言っても、誰1人信じませんよ。金属を生み出せるだけならわかりますけど、8歳の女の子がどうやってあんな精密な刀を製作したって言うんですか! この大ボラ吹き下衆野郎!」

おいおい、俺は真実しか言ってないんだが?

「こらこら2人ともやめなさい。シャーロットには、特殊なユニークスキルがある。そのスキルを使用すれば、刀の製作が可能なのだ」

「う……カクさんがそう言うのなら……でも……」
「トキワ、真実なの?」
「ああ、全て本当のことだ」

カクさんがいてくれて、マジで助かる。俺1人だけなら、絶対信じてくれなかったぞ。

「さて、これで2人も信じてくれただろう。トキワ、私は明日の午後1時にここに来るから、それまではのんびりと過ごしなさい。まだ、話していない事情もあるから、きちんと2人に話しておくように」

おっと、そうだったな。シャーロットから聞いたが、神ガーランドが上位の神にお仕置きされ、約10年間この惑星から離れることになった。代行の神様が惑星管理をすることになるが、まだ不慣れのため、精霊が総出になってお手伝いをしていると言っていたか。

「わかった。こっちは、もう大丈夫だ。フォロー、ありがとよ」
カクさんが消えたか。あとは、ガーランド法王国でのその後の出来事を話しておくか。ただ、その前に……

「スミレ、2年前の件だが……」
「ダメよ。ハッキリ言って、あなたの功績はシャーロットちゃんと出会えたことだけ。この金属に関しては、全てがシャーロットちゃんの功績よ。わかるわよね?」

「……はい」


やっぱりダメか。

2年前、俺がスミレの人気に嫉妬して、つい焦って結婚を申し込んでしまった。しかし、スミレの俺への愛が本物であるとわかってからは、俺自身の心の焦りも消えた。

そう……俺とスミレは【相思相愛】だ。

地道に、スミレとの愛を深めていけばいい。
理想としては、25歳くらいに結婚すればいいか。

ただ、1つ懸念事項がある。現在……スミレの背後から、アヤメが親の仇というくらいの睨みを俺に効かしている。結婚時、こいつから色々と言われそうだな。








○○○作者からの一言

読者の皆様、いつも本作品を読んで頂き、ありがとうございます。今年最後の投稿となります。次章の更新は、来年1月の3週目あたりから始めようと思っています。

来年も宜しくお願い致します!
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