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最終章 アキト、隣接する2つの辺境伯領の架け橋となる
23話 みんなとお食事会
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部屋の中はホテルの客室であるかのように、下着類や寝巻き、服などがクローゼットに、飲み物類が小型冷蔵庫に、お菓子類がテーブル上の籠に配備されていたので、僕は飲み物を取り出して、3つのコップに注ぎ、シェリルとリリアナに差し出す。
「アキト、なんだか手慣れてない?」
「そう?」
「まるで、この部屋に泊まっているかのような自然な行動だったわ」
リリアナに言われて気づいたけど、身体が自然に動いていたのは確かだ。
「前世の記憶の中に、ホテルっていう宿泊施設があって、そこに寝泊まりしたことがあるんだ。この部屋の配置が、宿泊した部屋に似ていたからだと思う」
飲み物を飲んで一息ついてから、今後のことを考える。もう恥をかきたくないから、夕食の時間までに何かを身に付けて……あ!?
「シェリル、僕はどこで食事をとるの?」
「あなたとリリアナはお客様なのだから、当然私たちと一緒に食堂でとるわ」
「僕だけ平民なんだけど?」
「お客様なのだから、関係ないわ」
関係大ありだよ!! 平民と貴族、絶対料理とかも違うよね!?
「貴族の料理を食べたことないんだけど、平民と違うの?」
「全然、違うわ。食事のマナーも、かなり煩い」
僕は、そのマナーを何一つ知らないんだけど!!
真っ先に教わるのは、そのマナーじゃないか!?
「だったら、まずそのマナーを教えて。挨拶のようなヘマをしたくない」
「ふ」「ぷ」
2人して思い出したのか、同時に笑いだす。
こうなるのが、嫌なんだよ。
「わ…わかったわ。私とリリアナで教えるから、あなたも私たちに日本語を教えてね。それと、私たちでトウリ様に、大陸言語-ラスパニア語を教えていきましょう。周辺諸国でも、公用語として使用されているから役立つはず」
「そうね」「うん、わかった」
というか、僕の話す言語って、ラスパニア語というんだ。
初めて知ったよ。
○○○
食堂に入っただけで、その広さに圧倒される。
ティムランド辺境伯家の場合、隣国から迎える使者の数も多く、時には宿泊することもあるから、食堂も20人セッティングできる程、広く作られているとは聞いていたけど、実際に見ると凄いや。
僕はメイドさんに案内されて、アーサムたちが座り終えたのを見計らい、シェリル様の対面に着席する。マグナリアとトウリは、僕のすぐ後ろの床にいる。
「シェリル、客室でアキト君やリリアナ嬢と楽しく話し合っていたようだね」
アーサムだけでなく、ミランダ様やアレス様も、シェリルの機嫌を気にしているような?
「アキトやリリアナ、トウリ様といると楽しい。さっきも…ふふ、食事のマナーをアキトに教えて…ふふふ」
シェリルが笑い出しそうになった瞬間、リリアナも吹き出しそうになった。
きっと、部屋の中でやらかした事を思い出しているんだ。
テーブルに普通のコップ1個、銀色の小さな円形の皿が1つ用意され、その上に銀色の小さな底の浅い台形のカップが置かれ、水が各々に注がれた。その横には、お手拭き用のハンドタオルと、小型冷蔵庫から取り出した一口サイズに分けられたフルーツが置かれ、フォークやスプーンのないまま、『まずは食べてみて』とシェリルに言われた。
僕は、手掴みでフルーツを食べて、タオルで手を拭いてから、コップを掴んで水を飲む。気になるのは、銀色で円形の小さなカップの使い方、前世の知識に1つ思い当たるものがあった。
・銀色の小さなカップは、韓国の法事とかで使用されている食器類の1つ。
・法事とかで使用され、お酒が入れられている。
・一昔前の韓国では、目上の人の前でお酒を飲む際、飲む瞬間を見られるのは失礼にあたるから、右手でカップを持ち、左手でカップを隠し、正面にいる目上の人たちに対して右を向き、お酒を飲む。
この知識通りに試すと、2人に大笑いされた。
『あはははは、アキト、それは何の真似よ?』
『ふふふふ、アキト君…それは予想外。私も予期しなかったこと。まさか、そんな使い方を…ふふふ』
『それはフィンガーボールといって、指の第1関節付近までをボール内の水につけて洗うためにあるの。フォークがないのは、その使い方を知っているのか試すためよ』
あの時の僕は、それを聞いて真っ赤になったよ。フィンガーボールという言葉を初めて聞いたし、形が僕の知るものとそっくりだったから勘違いしたんだ。2人はその時のことを思い出したのか、必死に笑いを我慢している。
「そうか、そうか、楽しめたようで何よりだ。さあ、夕食を摂ろうか」
アーサム様たちはシェリルの笑顔を見れて満足したのか、合図を出すと、入口から料理を載せたカートが入ってくる。
○○○
食事のマナーを教わった際、もしかしたらと思ったけど、料理を見たことで、緊張感が一気に溶けた。ここで提供されたものは、僕の知るフレンチに近いものだったので、フィンガーボールの件もあり、大きなヘマをすることなく、食事を終えることができた。
「アキト君、君は本当に平民なのか?」
食後の果物ジュースを堪能していると、アーサム様が唐突に変な質問してきた。
「平民ですけど? 何か、変でしたか?」
「シェリルとリリアナ嬢から学んだとはいえ、君の食事に対する姿勢は、貴族に近いものを感じる」
アーサム様の言葉に、ミランダ様やアレス様も同意している。
「それは夢…いえ、前世の記憶が影響しているからです。今日食べた料理全てが、前世で経験したフレンチにそっくりでした。前世の僕は、料理に関する基本的な姿勢やマナーを学んでいました」
「だから、アキト君は平民の5歳児らしくないのか」
僕って、貴族寄りの5歳児なの?
これって、褒められているのかな?
「今日の様子を見た限り、君がここに滞在しても、他の客人に迷惑をかけることもないだろう。明日以降、君は何をしたい?」
それは決まってる。
「僕とトウリで、作りたい物があるんです」
「作りたい物?」
僕とトウリの共同製作、勿論マグナリアを除け者にするつもりはないけど、彼女は単独で辺境伯に貢献できる力を持っているけど、僕たちにはない。だからこそ、協力してアレを作りたいんだ。
「ここでお世話になる以上、僕も何かできないか考えました。そうしたら、トウリが教えてくれたんです。僕には、ギフトがあるから、それでしか出来ないものを製作して、シェリルにプレゼントしようと思っています」
「え、私に?」
「プレゼントか……それならば、シェリルを驚かせたいし、ここで聞くのは控えよう。30分後、私の執務室へ来なさい。そこで、詳しい話を聞こう」
なるほど、サプライズだね。そういったことは、前世でもやっていたから、シェリルを驚かせてあげよう。
「アキト、なんだか手慣れてない?」
「そう?」
「まるで、この部屋に泊まっているかのような自然な行動だったわ」
リリアナに言われて気づいたけど、身体が自然に動いていたのは確かだ。
「前世の記憶の中に、ホテルっていう宿泊施設があって、そこに寝泊まりしたことがあるんだ。この部屋の配置が、宿泊した部屋に似ていたからだと思う」
飲み物を飲んで一息ついてから、今後のことを考える。もう恥をかきたくないから、夕食の時間までに何かを身に付けて……あ!?
「シェリル、僕はどこで食事をとるの?」
「あなたとリリアナはお客様なのだから、当然私たちと一緒に食堂でとるわ」
「僕だけ平民なんだけど?」
「お客様なのだから、関係ないわ」
関係大ありだよ!! 平民と貴族、絶対料理とかも違うよね!?
「貴族の料理を食べたことないんだけど、平民と違うの?」
「全然、違うわ。食事のマナーも、かなり煩い」
僕は、そのマナーを何一つ知らないんだけど!!
真っ先に教わるのは、そのマナーじゃないか!?
「だったら、まずそのマナーを教えて。挨拶のようなヘマをしたくない」
「ふ」「ぷ」
2人して思い出したのか、同時に笑いだす。
こうなるのが、嫌なんだよ。
「わ…わかったわ。私とリリアナで教えるから、あなたも私たちに日本語を教えてね。それと、私たちでトウリ様に、大陸言語-ラスパニア語を教えていきましょう。周辺諸国でも、公用語として使用されているから役立つはず」
「そうね」「うん、わかった」
というか、僕の話す言語って、ラスパニア語というんだ。
初めて知ったよ。
○○○
食堂に入っただけで、その広さに圧倒される。
ティムランド辺境伯家の場合、隣国から迎える使者の数も多く、時には宿泊することもあるから、食堂も20人セッティングできる程、広く作られているとは聞いていたけど、実際に見ると凄いや。
僕はメイドさんに案内されて、アーサムたちが座り終えたのを見計らい、シェリル様の対面に着席する。マグナリアとトウリは、僕のすぐ後ろの床にいる。
「シェリル、客室でアキト君やリリアナ嬢と楽しく話し合っていたようだね」
アーサムだけでなく、ミランダ様やアレス様も、シェリルの機嫌を気にしているような?
「アキトやリリアナ、トウリ様といると楽しい。さっきも…ふふ、食事のマナーをアキトに教えて…ふふふ」
シェリルが笑い出しそうになった瞬間、リリアナも吹き出しそうになった。
きっと、部屋の中でやらかした事を思い出しているんだ。
テーブルに普通のコップ1個、銀色の小さな円形の皿が1つ用意され、その上に銀色の小さな底の浅い台形のカップが置かれ、水が各々に注がれた。その横には、お手拭き用のハンドタオルと、小型冷蔵庫から取り出した一口サイズに分けられたフルーツが置かれ、フォークやスプーンのないまま、『まずは食べてみて』とシェリルに言われた。
僕は、手掴みでフルーツを食べて、タオルで手を拭いてから、コップを掴んで水を飲む。気になるのは、銀色で円形の小さなカップの使い方、前世の知識に1つ思い当たるものがあった。
・銀色の小さなカップは、韓国の法事とかで使用されている食器類の1つ。
・法事とかで使用され、お酒が入れられている。
・一昔前の韓国では、目上の人の前でお酒を飲む際、飲む瞬間を見られるのは失礼にあたるから、右手でカップを持ち、左手でカップを隠し、正面にいる目上の人たちに対して右を向き、お酒を飲む。
この知識通りに試すと、2人に大笑いされた。
『あはははは、アキト、それは何の真似よ?』
『ふふふふ、アキト君…それは予想外。私も予期しなかったこと。まさか、そんな使い方を…ふふふ』
『それはフィンガーボールといって、指の第1関節付近までをボール内の水につけて洗うためにあるの。フォークがないのは、その使い方を知っているのか試すためよ』
あの時の僕は、それを聞いて真っ赤になったよ。フィンガーボールという言葉を初めて聞いたし、形が僕の知るものとそっくりだったから勘違いしたんだ。2人はその時のことを思い出したのか、必死に笑いを我慢している。
「そうか、そうか、楽しめたようで何よりだ。さあ、夕食を摂ろうか」
アーサム様たちはシェリルの笑顔を見れて満足したのか、合図を出すと、入口から料理を載せたカートが入ってくる。
○○○
食事のマナーを教わった際、もしかしたらと思ったけど、料理を見たことで、緊張感が一気に溶けた。ここで提供されたものは、僕の知るフレンチに近いものだったので、フィンガーボールの件もあり、大きなヘマをすることなく、食事を終えることができた。
「アキト君、君は本当に平民なのか?」
食後の果物ジュースを堪能していると、アーサム様が唐突に変な質問してきた。
「平民ですけど? 何か、変でしたか?」
「シェリルとリリアナ嬢から学んだとはいえ、君の食事に対する姿勢は、貴族に近いものを感じる」
アーサム様の言葉に、ミランダ様やアレス様も同意している。
「それは夢…いえ、前世の記憶が影響しているからです。今日食べた料理全てが、前世で経験したフレンチにそっくりでした。前世の僕は、料理に関する基本的な姿勢やマナーを学んでいました」
「だから、アキト君は平民の5歳児らしくないのか」
僕って、貴族寄りの5歳児なの?
これって、褒められているのかな?
「今日の様子を見た限り、君がここに滞在しても、他の客人に迷惑をかけることもないだろう。明日以降、君は何をしたい?」
それは決まってる。
「僕とトウリで、作りたい物があるんです」
「作りたい物?」
僕とトウリの共同製作、勿論マグナリアを除け者にするつもりはないけど、彼女は単独で辺境伯に貢献できる力を持っているけど、僕たちにはない。だからこそ、協力してアレを作りたいんだ。
「ここでお世話になる以上、僕も何かできないか考えました。そうしたら、トウリが教えてくれたんです。僕には、ギフトがあるから、それでしか出来ないものを製作して、シェリルにプレゼントしようと思っています」
「え、私に?」
「プレゼントか……それならば、シェリルを驚かせたいし、ここで聞くのは控えよう。30分後、私の執務室へ来なさい。そこで、詳しい話を聞こう」
なるほど、サプライズだね。そういったことは、前世でもやっていたから、シェリルを驚かせてあげよう。
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