20 / 38
最終章 アキト、隣接する2つの辺境伯領の架け橋となる
20話 ティムランド辺境伯家へ向けて出発です
しおりを挟む
出発まで1時間あるので、僕たちは身なりを整えることにした。幸い、アーサム様が僕たちの服を用意してくれていたので着替えると、この服ってどう見ても高級品だから、動くだけで気を使ってしまう。
全ての準備が整い家を出ると、周囲には数多くの騎士様たちがいた。皆が駐屯に関わることで話し合っている中、3名がアーサム様のもとへ来て、そのまま護衛されながら、村入口へと移動すると、大勢の村人たちが既に集まっている。
ここでお別れとなるのか、村長様が代表して、アーサム様に話しかける。
「アーサム様、こちらに駐屯してくれる騎士団の方々と情報を共有し、気になる情報が見つかれば、すぐに魔道具を使い、ご連絡いたします」
「騎士たちがいるとはいえ、呉々も油断するな」
僕たち3人がここへ滞在した以上、その情報が何処からか漏れて、あいつらが襲撃してくる可能性もあるから、アーサム様はこの村を守るため、騎士団を駐屯させてくれるのか。
「勿論です。我々とて日々の生活をしながら、多少なりとも鍛えております。騎士様方の邪魔をしないよう、行動していきます」
これが大人たちの会話なんだ。
僕も、領主様のような頼れる大人になりたいな。
「周囲の街や村にも通達しているから、連携を怠るなよ」
「はい」
村長様たちが、こっちに来る。
「アキト君、リリアナ様。君たちは、呉々も辺境伯様の家から出ないように。仮に出るにしても、必ず護衛を付けなさい」
「は…はい」「わかりました」
村長様のあまりの真剣な物言いに、僕も頷くしかなかった。僕たちは村長様たちに御礼を言い、村を離れ歩いていく。どこに向かっているのか疑問を抱いていると、唐突に歩みが止まる。
「馬がいないのに、なんで止まるの?」
今、僕の右肩にトウリが乗っていて、左横にマグナリア、右横にリリアナがいる。僕の質問に対して、リリアナが口を開く。
「アキト、ここから領都[ミルベール]まで、かなりの距離があるの。馬車だと何日もかかるから、ここからはガルーダ様が私たちを運んでくれるわ。距離的なことも考慮すれば、私たちの家へ向かった方が速いけど、国同士の絡みもあって行けないの」
国が異なるせいで、空から入っても無断侵入に該当するから密入国になっちゃうってことかな? それなら仕方ないよね。それにしても、あの小さなガルーダ様が、僕たちを運んでくれるの?
「アキト、我々精霊は人に崇拝されているが、その分悪意にも晒されやすい。故に、人に変化したり、大きさを変化させることができる。このようにな」
ガルーダ様が、見たことのないがっしりした筋肉質な体躯をした鳥へと巨大化していく。小さくても存在感や威厳を感じていたのに、それが大幅に増している。あれが、高位精霊・霊鳥族族長ガルーダ様の本来の姿なんだ。
そんな方を、僕たちの運搬役にさせてもいいの?
神様から、罰が当たらないかな?
僕の心の声が表に出ていたのか、アーサム様が苦笑いを浮かべる。
「ガルーダ様は初代ラルク・ティムランドと契約を結んで以降、家を継ぐ者と代々契約している。本来敬うべき存在なのたが、当の本人が『暇だ。荷物持ちでも構わんから召喚しろ』と、結構な頻度で言ってきてね。私たち家族は、そのお言葉に甘えて、何度もお世話になっているんだ」
高位精霊が、そんな扱いを受けていいのかな?
「里でのんびり暮らすなど、私の性に合わん。それより出発するのだから、アーサムは収納鞄から籠を出せ」
「わかりました」
アーサム様は苦笑いを浮かべながら、鞄から何かを取り出した。それは、縦横6m、高さ3m程の巨大な丸籠だ。
「リリアナ、あの小さな鞄から、なんであんな巨大な籠が出てくるの?」
「あれは収納鞄よ。収納系スキルが付与されている魔石が縫い付けられていて、鞄の中は異空間に繋がっているの。付与されているスキルと所持者の魔力次第で、容量も変化するわ。アーサム様の持つ鞄だと、1000万ゴルド以上の価値があると思う。簡単に言うと、あれ1個で、平民の家1軒を余裕で購入できるってこと」
あの鞄が、僕の住む家以上の価値があるの!?
世の中には、僕の知らない物品がまだまだ沢山あるんだな。
籠には扉が付けられていて、アーサム様はその扉から中へ入っていく。
「アキト、私たちも行きましょう」
「騎士様たちの護衛は?」
「ここからは、ガルーダ様が全て担ってくれるわ」
あ、そういうこと。ガルーダ様が護衛してくれるのなら、百人力だ。
「騎士たちよ、私がお前たちの主人を守る代わりに、お前たちは我が傘下を使い、今から、周囲の索敵を始めろ。精霊を誘拐する連中には、我々も怒り狂っている。そいつらを察知し捕縛した者には、私から1つ褒美を与えよう」
ガルーダ様が言い放つと、霊鳥5体が出現する。それに伴い、騎士様たちの表情にも、変化が現れる。
「マグナリア、これってどういうこと?」
「ガルーダ様程の高位精霊の褒美となると、かなり貴重。稀有なスキルや魔法の取得、場合によっては希少武器の進呈もありえるから、皆もやる気になってる」
なるほど、騎士様たちの目つきも変わるわけだ。
全ての準備が整い家を出ると、周囲には数多くの騎士様たちがいた。皆が駐屯に関わることで話し合っている中、3名がアーサム様のもとへ来て、そのまま護衛されながら、村入口へと移動すると、大勢の村人たちが既に集まっている。
ここでお別れとなるのか、村長様が代表して、アーサム様に話しかける。
「アーサム様、こちらに駐屯してくれる騎士団の方々と情報を共有し、気になる情報が見つかれば、すぐに魔道具を使い、ご連絡いたします」
「騎士たちがいるとはいえ、呉々も油断するな」
僕たち3人がここへ滞在した以上、その情報が何処からか漏れて、あいつらが襲撃してくる可能性もあるから、アーサム様はこの村を守るため、騎士団を駐屯させてくれるのか。
「勿論です。我々とて日々の生活をしながら、多少なりとも鍛えております。騎士様方の邪魔をしないよう、行動していきます」
これが大人たちの会話なんだ。
僕も、領主様のような頼れる大人になりたいな。
「周囲の街や村にも通達しているから、連携を怠るなよ」
「はい」
村長様たちが、こっちに来る。
「アキト君、リリアナ様。君たちは、呉々も辺境伯様の家から出ないように。仮に出るにしても、必ず護衛を付けなさい」
「は…はい」「わかりました」
村長様のあまりの真剣な物言いに、僕も頷くしかなかった。僕たちは村長様たちに御礼を言い、村を離れ歩いていく。どこに向かっているのか疑問を抱いていると、唐突に歩みが止まる。
「馬がいないのに、なんで止まるの?」
今、僕の右肩にトウリが乗っていて、左横にマグナリア、右横にリリアナがいる。僕の質問に対して、リリアナが口を開く。
「アキト、ここから領都[ミルベール]まで、かなりの距離があるの。馬車だと何日もかかるから、ここからはガルーダ様が私たちを運んでくれるわ。距離的なことも考慮すれば、私たちの家へ向かった方が速いけど、国同士の絡みもあって行けないの」
国が異なるせいで、空から入っても無断侵入に該当するから密入国になっちゃうってことかな? それなら仕方ないよね。それにしても、あの小さなガルーダ様が、僕たちを運んでくれるの?
「アキト、我々精霊は人に崇拝されているが、その分悪意にも晒されやすい。故に、人に変化したり、大きさを変化させることができる。このようにな」
ガルーダ様が、見たことのないがっしりした筋肉質な体躯をした鳥へと巨大化していく。小さくても存在感や威厳を感じていたのに、それが大幅に増している。あれが、高位精霊・霊鳥族族長ガルーダ様の本来の姿なんだ。
そんな方を、僕たちの運搬役にさせてもいいの?
神様から、罰が当たらないかな?
僕の心の声が表に出ていたのか、アーサム様が苦笑いを浮かべる。
「ガルーダ様は初代ラルク・ティムランドと契約を結んで以降、家を継ぐ者と代々契約している。本来敬うべき存在なのたが、当の本人が『暇だ。荷物持ちでも構わんから召喚しろ』と、結構な頻度で言ってきてね。私たち家族は、そのお言葉に甘えて、何度もお世話になっているんだ」
高位精霊が、そんな扱いを受けていいのかな?
「里でのんびり暮らすなど、私の性に合わん。それより出発するのだから、アーサムは収納鞄から籠を出せ」
「わかりました」
アーサム様は苦笑いを浮かべながら、鞄から何かを取り出した。それは、縦横6m、高さ3m程の巨大な丸籠だ。
「リリアナ、あの小さな鞄から、なんであんな巨大な籠が出てくるの?」
「あれは収納鞄よ。収納系スキルが付与されている魔石が縫い付けられていて、鞄の中は異空間に繋がっているの。付与されているスキルと所持者の魔力次第で、容量も変化するわ。アーサム様の持つ鞄だと、1000万ゴルド以上の価値があると思う。簡単に言うと、あれ1個で、平民の家1軒を余裕で購入できるってこと」
あの鞄が、僕の住む家以上の価値があるの!?
世の中には、僕の知らない物品がまだまだ沢山あるんだな。
籠には扉が付けられていて、アーサム様はその扉から中へ入っていく。
「アキト、私たちも行きましょう」
「騎士様たちの護衛は?」
「ここからは、ガルーダ様が全て担ってくれるわ」
あ、そういうこと。ガルーダ様が護衛してくれるのなら、百人力だ。
「騎士たちよ、私がお前たちの主人を守る代わりに、お前たちは我が傘下を使い、今から、周囲の索敵を始めろ。精霊を誘拐する連中には、我々も怒り狂っている。そいつらを察知し捕縛した者には、私から1つ褒美を与えよう」
ガルーダ様が言い放つと、霊鳥5体が出現する。それに伴い、騎士様たちの表情にも、変化が現れる。
「マグナリア、これってどういうこと?」
「ガルーダ様程の高位精霊の褒美となると、かなり貴重。稀有なスキルや魔法の取得、場合によっては希少武器の進呈もありえるから、皆もやる気になってる」
なるほど、騎士様たちの目つきも変わるわけだ。
197
お気に入りに追加
406
あなたにおすすめの小説

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる