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本編
25話 祝賀祭での悲劇
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祝賀祭当日となりました。
今日の天気は快晴、お昼の鐘が鳴ったと同時にパーティーも始まります。私を含めた6人のスキル持ちは、女性ならメイド服、男性であれば執事服を着て、決められた担当場所へ配置に着いており、今もそれぞれのスキルを使い見張っています。私は倉庫内の食器類保管場所にいるのですが、今のところおかしな匂いなどは感知していません。皆が忙しなく食器類を持ち運ぶ中、メイド服を着たリットさんがこちらにやって来ました。パーティーが始まる30分前なので、最終確認かもしれません。
「リコッタ、異常はないかしら?」
「リットさん、今のところ異常はありませんが……1点だけ気になることがあります」
「1点?」
ここにきて変なことを言ったせいで、彼女も首を傾げます。
「はい。使用前点検の時もそうだったんですが……」
「ああ、ワイングラスの匂いね」
そうです。
ここのワイングラスの殆どに、何か特有な匂いを感じます。
私の覚えた毒物の中で、そういった匂いを放つものはないので、多分グラス特有のものだと思うのですが、ガラス製にこんな芳しい匂いなど付くものなのでしょうか? そもそも、ワインという飲み物は飲む前に匂いで楽しむものと聞いています。こんな清涼感漂う匂いを放っていれば、かえってわかりにくくなると思うのですが?
「大丈夫よ。この匂いは人間にとって微々たるもので、食前酒となるワインの匂いや味を向上させるものなの。責任者の方の許可を得て、グラスに塗布しているようね。グラス一つだけなら私たちも怪しんだけど、全てのグラスに毒なんて塗らないわよ」
それもそうですね。
招待客の中には、私と同じ獣人さんもいますが、匂い自体は清涼感漂うもので不快に感じませんし、手間暇を考えると、これが毒と考える方がおかしいです。それに、今日リットさんが試飲した時も、何の異常も起こらなかったから考え過ぎですよね。そもそも、冒険者の方々を標的にしているのなら、そんな手間をかけませんよね。
「わかりました。それ以外に、異常はありません」
「やっぱり、毒を入れるとなると、慌ただしいパーティー中かな。招待客は100人、見張りはたった3人、討伐メンバーだけに焦点を絞れば、なんとか守りきれるかな。今回ゴルドがいる以上、奴が何かしらの動きを見せるはずよ。あいつ1人に注視していればいい」
100人全員は無理でも、討伐メンバー5人だけなら防げるかもしれません。特に、リットさんは冒険者ギルドの受付を担当しているので、5人とも親しい間柄のはずです。最も危険とされるゴルドさんだって、自分が注目されることはわかっているはずだから、何もしないはずです。
パーティー中に殺す必要性もありませんから、何も起きない可能性の方が高いです。
「討伐メンバーの中でも、途中で戦線離脱した2人は、毒耐性が低い。真っ先に狙われるのは、その2人でしょうね」
毒物の品質保証訓練中、私はその件も聞きました。あのスライムの攻撃は、全てにおいて猛毒が含まれている。討伐メンバー全員が毒耐性スキル持ちだけど、その耐性にも強弱がある。最後まで戦っていた3人は、毒に侵されながらも戦っていたから、それだけ強い耐性があるということ。残る2人は途中で戦線離脱したけど、最後まで生き残っていますから、耐性も程々にある。
「私は、ここにいていいのでしょうか?」
「私たち庭園担当に任せなさい!! あなたは、持ち場を離れちゃダメよ。本当なら、私の上司のギルドマスターがいれば、もっと心強いんだけどね」
そういえば、領主様と冒険者ギルドのマスターは2日前に王族に召集されて、今は王都にいると聞いています。会ったことはありませんが、かなりお強いらしいです。
「リコッタ、食器類保管庫の担当でも油断禁物よ」
「はい、決して気を抜きません!!」
いよいよ、祝賀祭の始まりですね。
○○○
今頃、庭園ではパーティーも始まっていますね。
王都だと、こういった大規模なパーティは貴族が主催しますので、招待客も全員貴族ですが、今回商業ギルドのギルドマスターが主催していますので、招待客は100人と厳選されていますが、貴族だけでなく、商売と大きく関わりのある平民さんたちも出席しています。リットさんによると、この街に住む貴族は、多くの商売人たちの後ろ盾となり、身分に関係なく互いに協力し合い、街に貢献しています。そのため、互いの仲も非常に良好です。庭園では、皆仲良く、楽しく騒いでいるでしょうね。
現在、私のいる場所には、大勢のメイドの方々が忙しなく動いており、怪しい匂いを放つ人も今のところいません。必死に働くメイドさんたちを気の毒に思いながら、私は《ローストビーフ》《シーザーサラダ》《サンドイッチ》《フィレステーキ》《魚のマリネ》などを食べています。先程、メイドさんの1人が私ともう1人の方のために持ってきてくれたのです。
「はあ~この任務を引き受けて正解でした。どれもこれもが、絶品です!!」
まさか、パーティーで出されている料理を食せるとは思いもしませんでした。
食材も味も、全てが一級品です。
メイドの方々が忙しなく動く中、昼食を頬張る私、少し罪悪感を感じますがいいですよね。少し離れた場所でも、食材担当のスキル《鑑定》持ちの男性だって、猛然とした勢いで料理をパクパクと食べているのですから。しかも、私と目が合うと、グッジョブという感じで、右拳を前に出し、親指だけを空に向けて立ててくれました。あっちも、ご機嫌のようです。お名前は……人間族のイザークさんで、年齢が25歳でしたね。リットとさんとも仲が良く、彼女が忙しい時は、彼が私に毒物に関わることを教えてくれたこともあり、私にとって気の許せる先輩の1人です。
「貴族の方々は、いつもこんな美味しい食事を毎日堪能しているのですね~」
子爵家にいる時、お嬢様に今と似たことを言った覚えがあります。貴族に生まれた者の多くが、平民の待ち望む幸せで裕福な生活を送っているそうですが、その分多くの責任が付き纏うと言ってました。貴族だから街中を歩くだけで注目されますし、毎日高度な教育が施される。令息や令嬢であっても、家名を傷つけないよう、日頃から行動に注意を払わないといけないから、生活自体も肩苦しいようです。
「今頃、アリアお嬢様はどうしているのでしょう? もう学園に、復帰しているのでしょうか?」
私が思い出に耽っていると、1人のメイドさんが慌てて倉庫内へ入ってきました。
「みんな、手伝って!! 招待客全員が、突然苦しみ出したの!!」
え……招待客全員!?
そんなことが、起こり得るのですか?
あ、イザークさんが慌てて、女性の方へ駆け寄りました。
「おい、全員って本当か?」
「はい、皆が楽しく話し合っていたのに、1人また1人と突然苦しみ出して、5分もしないうちに全員がお腹を押えて苦しみ、中には吐いている人もいます」
「どういうことだ? 討伐メンバーだけでなく、なんで全員……とにかく、庭に行こう。リコッタも来るんだ!!」
「は、はい!!」
大事件発生です。
招待客全員が倒れるということは、全員が共通した何かを触ったか、食べたかということになります。私たちが庭へ駆けつけると、リットさんが討伐メンバーの獣人ゴルドさんに飲み物を与えているところでした。他の担当2人も倒れた人々に飲み物を与えていますが、100人いますので、全員に行き届いていません。
「おいおい、こいつはまずいぞ。全員が、似た症状で苦しんでいる。誰か、回復魔法を使える奴はいるか?」
「私たちメイドや執事に使える人はいません」
さっきのメイドさんが首を横に振ります。
「招待客の中にはいるだろうが、あの状態では無理だ。となると、回復魔法を使用できる者を優先的にアンチポイズンポーションで回復させる必要があるな。おい、商業ギルドのギルドマスターの許可を得てから、邸内にあるアンチポイズンポーションを集めてくるんだ。俺たちは、スキル《鑑定》で回復魔法を使用できる招待客を探す。プライバシーなんて言っている場合じゃない!!」
「は…はい!!」
メイドの女性は、大慌ててでギルドマスターのもとへ向かいます。私がパピヨンになって癒すことも可能ですが、ざっと見渡した限り、招待客全員が同程度の痛みで苦しんでいます。
え……同程度の苦しみ?
これっておかしくないですか?
《招待者全員がお腹を押え苦しんでいる》、それは見ただけでわかります。
でも、《全く同程度の苦しみ》という事態がおかしいです。
今日の天気は快晴、お昼の鐘が鳴ったと同時にパーティーも始まります。私を含めた6人のスキル持ちは、女性ならメイド服、男性であれば執事服を着て、決められた担当場所へ配置に着いており、今もそれぞれのスキルを使い見張っています。私は倉庫内の食器類保管場所にいるのですが、今のところおかしな匂いなどは感知していません。皆が忙しなく食器類を持ち運ぶ中、メイド服を着たリットさんがこちらにやって来ました。パーティーが始まる30分前なので、最終確認かもしれません。
「リコッタ、異常はないかしら?」
「リットさん、今のところ異常はありませんが……1点だけ気になることがあります」
「1点?」
ここにきて変なことを言ったせいで、彼女も首を傾げます。
「はい。使用前点検の時もそうだったんですが……」
「ああ、ワイングラスの匂いね」
そうです。
ここのワイングラスの殆どに、何か特有な匂いを感じます。
私の覚えた毒物の中で、そういった匂いを放つものはないので、多分グラス特有のものだと思うのですが、ガラス製にこんな芳しい匂いなど付くものなのでしょうか? そもそも、ワインという飲み物は飲む前に匂いで楽しむものと聞いています。こんな清涼感漂う匂いを放っていれば、かえってわかりにくくなると思うのですが?
「大丈夫よ。この匂いは人間にとって微々たるもので、食前酒となるワインの匂いや味を向上させるものなの。責任者の方の許可を得て、グラスに塗布しているようね。グラス一つだけなら私たちも怪しんだけど、全てのグラスに毒なんて塗らないわよ」
それもそうですね。
招待客の中には、私と同じ獣人さんもいますが、匂い自体は清涼感漂うもので不快に感じませんし、手間暇を考えると、これが毒と考える方がおかしいです。それに、今日リットさんが試飲した時も、何の異常も起こらなかったから考え過ぎですよね。そもそも、冒険者の方々を標的にしているのなら、そんな手間をかけませんよね。
「わかりました。それ以外に、異常はありません」
「やっぱり、毒を入れるとなると、慌ただしいパーティー中かな。招待客は100人、見張りはたった3人、討伐メンバーだけに焦点を絞れば、なんとか守りきれるかな。今回ゴルドがいる以上、奴が何かしらの動きを見せるはずよ。あいつ1人に注視していればいい」
100人全員は無理でも、討伐メンバー5人だけなら防げるかもしれません。特に、リットさんは冒険者ギルドの受付を担当しているので、5人とも親しい間柄のはずです。最も危険とされるゴルドさんだって、自分が注目されることはわかっているはずだから、何もしないはずです。
パーティー中に殺す必要性もありませんから、何も起きない可能性の方が高いです。
「討伐メンバーの中でも、途中で戦線離脱した2人は、毒耐性が低い。真っ先に狙われるのは、その2人でしょうね」
毒物の品質保証訓練中、私はその件も聞きました。あのスライムの攻撃は、全てにおいて猛毒が含まれている。討伐メンバー全員が毒耐性スキル持ちだけど、その耐性にも強弱がある。最後まで戦っていた3人は、毒に侵されながらも戦っていたから、それだけ強い耐性があるということ。残る2人は途中で戦線離脱したけど、最後まで生き残っていますから、耐性も程々にある。
「私は、ここにいていいのでしょうか?」
「私たち庭園担当に任せなさい!! あなたは、持ち場を離れちゃダメよ。本当なら、私の上司のギルドマスターがいれば、もっと心強いんだけどね」
そういえば、領主様と冒険者ギルドのマスターは2日前に王族に召集されて、今は王都にいると聞いています。会ったことはありませんが、かなりお強いらしいです。
「リコッタ、食器類保管庫の担当でも油断禁物よ」
「はい、決して気を抜きません!!」
いよいよ、祝賀祭の始まりですね。
○○○
今頃、庭園ではパーティーも始まっていますね。
王都だと、こういった大規模なパーティは貴族が主催しますので、招待客も全員貴族ですが、今回商業ギルドのギルドマスターが主催していますので、招待客は100人と厳選されていますが、貴族だけでなく、商売と大きく関わりのある平民さんたちも出席しています。リットさんによると、この街に住む貴族は、多くの商売人たちの後ろ盾となり、身分に関係なく互いに協力し合い、街に貢献しています。そのため、互いの仲も非常に良好です。庭園では、皆仲良く、楽しく騒いでいるでしょうね。
現在、私のいる場所には、大勢のメイドの方々が忙しなく動いており、怪しい匂いを放つ人も今のところいません。必死に働くメイドさんたちを気の毒に思いながら、私は《ローストビーフ》《シーザーサラダ》《サンドイッチ》《フィレステーキ》《魚のマリネ》などを食べています。先程、メイドさんの1人が私ともう1人の方のために持ってきてくれたのです。
「はあ~この任務を引き受けて正解でした。どれもこれもが、絶品です!!」
まさか、パーティーで出されている料理を食せるとは思いもしませんでした。
食材も味も、全てが一級品です。
メイドの方々が忙しなく動く中、昼食を頬張る私、少し罪悪感を感じますがいいですよね。少し離れた場所でも、食材担当のスキル《鑑定》持ちの男性だって、猛然とした勢いで料理をパクパクと食べているのですから。しかも、私と目が合うと、グッジョブという感じで、右拳を前に出し、親指だけを空に向けて立ててくれました。あっちも、ご機嫌のようです。お名前は……人間族のイザークさんで、年齢が25歳でしたね。リットとさんとも仲が良く、彼女が忙しい時は、彼が私に毒物に関わることを教えてくれたこともあり、私にとって気の許せる先輩の1人です。
「貴族の方々は、いつもこんな美味しい食事を毎日堪能しているのですね~」
子爵家にいる時、お嬢様に今と似たことを言った覚えがあります。貴族に生まれた者の多くが、平民の待ち望む幸せで裕福な生活を送っているそうですが、その分多くの責任が付き纏うと言ってました。貴族だから街中を歩くだけで注目されますし、毎日高度な教育が施される。令息や令嬢であっても、家名を傷つけないよう、日頃から行動に注意を払わないといけないから、生活自体も肩苦しいようです。
「今頃、アリアお嬢様はどうしているのでしょう? もう学園に、復帰しているのでしょうか?」
私が思い出に耽っていると、1人のメイドさんが慌てて倉庫内へ入ってきました。
「みんな、手伝って!! 招待客全員が、突然苦しみ出したの!!」
え……招待客全員!?
そんなことが、起こり得るのですか?
あ、イザークさんが慌てて、女性の方へ駆け寄りました。
「おい、全員って本当か?」
「はい、皆が楽しく話し合っていたのに、1人また1人と突然苦しみ出して、5分もしないうちに全員がお腹を押えて苦しみ、中には吐いている人もいます」
「どういうことだ? 討伐メンバーだけでなく、なんで全員……とにかく、庭に行こう。リコッタも来るんだ!!」
「は、はい!!」
大事件発生です。
招待客全員が倒れるということは、全員が共通した何かを触ったか、食べたかということになります。私たちが庭へ駆けつけると、リットさんが討伐メンバーの獣人ゴルドさんに飲み物を与えているところでした。他の担当2人も倒れた人々に飲み物を与えていますが、100人いますので、全員に行き届いていません。
「おいおい、こいつはまずいぞ。全員が、似た症状で苦しんでいる。誰か、回復魔法を使える奴はいるか?」
「私たちメイドや執事に使える人はいません」
さっきのメイドさんが首を横に振ります。
「招待客の中にはいるだろうが、あの状態では無理だ。となると、回復魔法を使用できる者を優先的にアンチポイズンポーションで回復させる必要があるな。おい、商業ギルドのギルドマスターの許可を得てから、邸内にあるアンチポイズンポーションを集めてくるんだ。俺たちは、スキル《鑑定》で回復魔法を使用できる招待客を探す。プライバシーなんて言っている場合じゃない!!」
「は…はい!!」
メイドの女性は、大慌ててでギルドマスターのもとへ向かいます。私がパピヨンになって癒すことも可能ですが、ざっと見渡した限り、招待客全員が同程度の痛みで苦しんでいます。
え……同程度の苦しみ?
これっておかしくないですか?
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