太やかなアラサー女子の嘆き ～どこから突っ込めばよいのでしょうか～

出会いました

トテトテトテ…スッ

「どっちに行った？」

「こっちにはいない、あっちじやないか？」

バタバタバタバタ…

ふっ、たくさんの人が追いかけて来てますね…。簡単に捕まる気はないです。
静かに歩いて、急いで逃げるのです。

きょろ、きょろ…

ヨシッ行ける。一歩踏み出して…がばっ

「つ～かまえたっ♪」
「キャーーーーーーーーーーーーーッ」



「はなしてっ！変態！！」
「え～っ変態はひどいよ～」
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どうもこんにちは、プリティーなウサギ獣人に転生した三月です。

父親にレースやフリルがある服をおねだりする計画を建ててからまた少し成長しました。
具体的には、会話ができるようになってお話。動けるようになって走り回ることができるようになりました。えっへん。

でも成長早くないかな？変に思われてたりしないかな？とかお母さんを見てみたけど普通に遊んでくれました。
どうやら獣人は1年間で人間の6才位まで成長する事が普通なようです。

それからこっそりステータス！とか叫んでみたりしたけど、虚しい沈黙しか無かったよ…。

しょんぼりです。耳も垂れ下がります…。

でも獣人特有の種族別の能力にはびっくりですよ！

ウサギ獣人能力その1 
〈脱兎だっと〉
文字通り、早く走ることができる。

ウサギ獣人能力その2 
〈遠耳とおみみ〉
遠く離れた場所の音が拾える。

えっそれだけ…？とか言わないでくださいね。地味に優れものな能力なんですし、前世にあったら超人なんですよ。
これらの能力は誕生して１年したら使えるようになるので成長の目安になっていて、獣人の子供たちは1年たったら１ヶ所に集められて神様にお会いします。

で…お会いしたわけなのですが…。



「はなしてっ！変態！！」
「え～っ変態はひどいよ～」






捕まっています…。